映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『イカとクジラ』

2008年02月28日 | Weblog
よい

ノア・バームバック 監督
ジェフ・ダニエルズ、ローラ・リニー、ジェシー・アイゼンバーグ、 オーウェン・クライン、ウィリアム・ボールドウィン、アンナ・パキン、ヘイリー・ファイファー、ケン・レオン 出演

ブルックリン、パークスロープに住むバークマン家。父は元売れっ子作家だが、今は大学講師、母は「ニューヨーカー」誌でのデビューを控えた有望な新人作家だ。文学を奨める父親の期待を尻目に、12歳のフランクはテニスに、16歳のウォルトは、ロックに夢中だった。ある日、両親の離婚が告げられた。

現代の家族問題を濃密にかつ、コミカルに描いた佳作。
そして現代の問題であるがゆえに、ほとんど救いというか解決策がないままにおわってしまう。
生き方はかっこいいが生活力のない作家である父親(ありがち)と、その父親に影響されて作家として成功しつつあるが浮気が激しくその作品をパートナー(父親)には認められない母親(ありがち)。
その生活と性格の影響か、離婚の影響か、ふたりの子どもたちにもダークサイドな部分が出現してしまう(ありがち)。

それらのありがちなシチュエーションを非凡にテンポよく描く。
音楽やさりげない風景描写もよい。


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