映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『NEXT-ネクスト-』

2008年05月01日 | Weblog
よい

リー・タマホリ 監督
ニコラス・ケイジ、ジュリアン・ムーア、ジェシカ・ビール、トーマス・クレッチマン、トリー・キトルズ、ピーター・フォーク、ホセ・ズニーガ、ジム・ビーヴァー 出演

「2分先の未来」が見える予知能力を持っている男クリスだが、その能力を隠し、ラスベガスで二流のマジシャンとして目立たないように暮らしていた。そんな彼の能力に気づいたFBI捜査官カリーは、テロリストによるロサンゼルス核攻撃を阻止するため、クリスの協力を得ようと考える。一方、クリスはいつもダイナーで見かける女性リズに密かに恋心を抱き、声をかける機会を狙っていた。自分の「能力」を使い、リズと知り合ったクリスだが、そのことが彼女を事件に巻き込むことになる。

原作がフィリップ・K・ディック、監督が『007/ダイ・アナザー・デイ』のリー・タマホリということで観た。
ディック得意のどれがほんとでどれがうそだかわからない……、という苦悩や哲学的な問題は扱われずに(笑)、観客にどれがほんとでどれが予知したビジョンかを悩ませる。

2分先までしか予知できないのに、彼女に関してだけはかなり先まで知ることができるという反則技を許せるかどうかでこの作品の評価が分かれる。

しかし、作品前半に見せてくれるふたつの逃走劇が気持ちよく痛快で、敵を追い詰めるときもそこそこ楽しめる。

敵であるテロリストとFBIのジュリアン・ムーアの扱いが少々雑だが、アクション映画として観るとおもしろい。