映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『スキャナー・ダークリー』

2007年06月04日 | Weblog
ふつう

リチャード・リンクレイター 監督
キアヌ・リーヴス、ロバート・ダウニー・Jr、ウディ・ハレルソン、ウィノナ・ライダー、ロリー・コクレイン 出演

近未来、覆面麻薬捜査官がみずから中毒となりながらドラッグの世界にはいりこ
む。

P・K・ディック特有の虚実入り乱れ、どれが確実なものなのかわからないという悪夢世界の構築には成功している。成功はしているが、作品自体がおもしろいかどうかは別なのであった(笑)。

ドラッグ・ムービー、ある種の実験映画と考えてもいいだろう。

序盤のコメディ要素(はっきりいって、クスリでラリった状態の表現)は楽しいのだが、それも長くは続かずにあとはえんえんとバッドトリップに向かっていくだけなのだ。

実写にデジタル・ペインティングを施すという手法は、この作品には合っている。

ディックのファンならば、DVDの映像特典に出てくるディック本人と彼の娘の映像のほうが価値があるのではないか。


作品の詳細情報がほしい方は、yahooの映画が詳しいようだ。

http://moviessearch.yahoo.co.jp/detail/tymv/id325402/

『明るい離婚計画』

2007年06月04日 | Weblog
エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画 - goo 映画
ふつう

レジナルド・ハドリン 監督
マシュー・ペリー、エリザベス・ハーレー、ヴィンセント・パストーレ、ブルース・キャンベル、セドリック・ジ・エンターテイナー、エイミー・アダムス 出演

相手よりも先に離婚通知をするために、離婚通知人(そういう商売がアメリカにはあるらしい)が夫婦お互いについてニューヨークとテキサスでドタバタが始まる。

ギャグはかなり好きなのだが、それらのつなげ方が悪いのと盛り上がりに欠けるのが足をひっぱっている。

たとえば、マシュー・ペリーのどんな相手でも口先三寸で言い含められるという確信に近い思い込みの強い男というキャラクターも、失敗シーンの押しが弱いために大きな笑いにつながらない。
同じように、いつもマシュー・ペリーにだまされてとんでもない場所へ行ってしまうヴィンセント・パストールも強調が足りない。

エリザベス・ハーレーが安宿に泊まるためにやむなく胸を見せるシーンで、ほんのり胸のほうが光っていたり(つまり、顔の下から照明が当たっている)、自宅のガレージに高級車が並んでいて右から順々にパンしていくと、一番左にトラクターが置いてあったりと、点々といいギャグがあるのだが、どうしても大爆笑にまではいけないのだ。