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烏焉魯魚(うえんろぎょ)

2015年09月20日 | コンサルティング

烏焉魯魚(うえんろぎょ)は、四字熟語のひとつです。4つの文字の形が似ていることから、書き誤りに注意しなさいという意味です(福島みんなのNEWS 四字熟語一覧より)。 

よくある書き間違い(言い間違い)に「シュミレーション」があります。正しくは「シミュレーション」ですね。

今朝、テレビ番組のサンデー・ジャポンで、司会を務める爆笑問題の大田氏が「戦後レジューム」と言っていました。はじめは私の聞き間違いかと思ったのですが、数回「レジューム」と言っていたので間違いないと思います。

コンピュータ関係の仕事をしている方は、レジューム (resume)の意味を聞かれれば、即座に「コンピュータの電源を切る直前の状態をメモリへ一時的に保存しておき、再度電源を入れたときに、即座に作業を再開できる機能」であると答えることでしょう。

大田氏は「戦後レジーム」のことを間違えて言ったのですが、レジーム(regime)はフランス語から来ている「制度、体制」を表す言葉です。18世紀のフランス革命が「アンシャン・レジーム(Ancien régime)の打倒」つまり、貴族による支配を中心とした旧体制を倒すことであったと世界史で習ったと思います。

「言い間違い」は「書き間違い」とは違いますが、いずれの「間違い」も人前で話したり書いたりする研修講師にとっては恐怖のタネです。こうした間違いを一度もやったことがない講師はいないでしょう。もしいたとしたら、単に気づいていないだけです。

烏焉魯魚の誤りは、ここに紹介した「レジューム」や「シュミレーション」のような簡単な言葉ほど多いようです。難しい言葉や文字は一度頭に入ってしまうと、意外と間違いにくいようです。

郷ひろみの「若さのカタルシス(1980年)」という曲は、Wikipediaによれば「”カタルシス”という古代ギリシャ詩学、および現代心理学の用語をタイトルに引用した日本歌謡史上初めての作品である。ちなみに「ザ・ベストテン」にランクインされた際には”カタルシス”の意味がテロップ表示された」とあります。

私はテレビで、歌番組の司会者が「ずいぶん難しい言葉ですね」と郷ひろみに言うと、「難しい方が一度おぼえるとかえって忘れないですよ」と答えたことを記憶しています。

確かに、先日の研修でも、ホワイトボードに正規分布の確率密度関数はすらすら書けました。

ところが、簡単な漢字が書けませんでした。

いえ、老化現象ではありません。

若い頃から漢字が苦手だっただけです。

(人材育成社)

 


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