中小企業のための「社員が辞めない」会社作り

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第863話 小売、卸売、サービス業のための統計学のすすめ(3)

2019年11月28日 | 研修

「99人以下の中小企業の社員が辞めずにイキイキ働くようになる」を実現する人材育成社です。 

さて、(1)大量のデータを扱う、(2)利益率が低い、という特徴を持つ小売業、卸売業、サービス業に焦点を当てた「統計学のすすめ」の最後(3回目)です。

統計学を学んだことのない人が「ちょっと入門本でも読んでみようか」と思ったとき、立ちはだかるのが数学の壁です。私の友人で「高校に入ってからは数学とはきっぱり縁を切った」と豪語する強者がいます。「1次関数も忘れた。Σ(シグマ)ってなんだ?「死熊」のことか?」だそうです。

多少おおげさかもしれませんが「小売業、卸売業、サービス業で働く営業担当者の8割以上はそういう人たちです。理系出身の人や、文系でも入試に数学があった人(国公立大学など)にとっては理解できないことかもしれません。

しかし、決して貶(おとし)めているわけではありません。数学は仕事に必要ないと思っているだけなのです。もし、数学が売上をアップさせ、利益を増やすために「使える道具」であるとわかれば、間違いなく学ぶことでしょう。

ただし数学は厳密な積み重ねの学問です。足し算がわからなければ掛け算がわからないように、1次関数がわからなければ回帰分析はわかりません。

そうした「積み重ね」の勉強は、営業担当者にとって少しも面白くありません。学生時代のように、面白くなくても勉強しないと落第してしまうといった切羽詰まった状況がない限り、どんなにやさしい入門書であっても読む気はしないでしょう。

私がこの本で最も重視したのは「面白さ」です。営業の現場で起こる様々なケースをストーリー形式で書きました。

たとえば、スーパーの野菜売り場にあるトマトのパッケージに「糖度8」といった表示があるのを見たことがあると思います。糖度とは、果物に含まれる糖分の割合を示す値です。甘みは温度や食感にも影響を受けるため、糖度イコール甘みではないのですが、糖度が高いと甘みを強く感じることが多いのです。

スーパーのトマトの糖度が本当に8かどうかは、1個ずつ糖度計で測ればわかります。しかし、大きなスーパーで扱う何千個のトマトをすべて調べるわけにもいきません。

では、どうするのかといえば、何個かを抜き取って糖度を計り、全部のトマトの糖度を推測するのです。

そのときに役立つのが統計学です。少ない標本(サンプル)から数学を使って全体を把握することができます。

よく選挙のときに、投票が終わるやいなや「当選確実」が出たりしますが、もちろんあれも統計学の手法を使っています。

多くの統計学の入門書は「投票」や「テレビの視聴率」などを例にとっていますが、「小売、卸売、サービス業の営業担当者」にとってはあまり興味のない、面白くない話でしょう。

それに対して、この本はトマトやメロンや牛乳などの販売を例にしています。スーパーや卸売業以外の業界の方でも、営業を担当されている方にとって「面白い」と言える内容になっていると自負しています。

「文系+営業」の皆様にこそ是非お読みいただきたい本です。

働き方の統計学: データ分析で考える仕事と職場の問題

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