パオと高床

あこがれの移動と定住

吉松隆『図解クラシック音楽大事典』(学研)

2007-07-07 02:02:13 | 国内・エッセイ・評論
おもしろ解説本だ。イラストと説明の文の洒脱痛快滑稽さは、読者をとても得した気分にさせてくれる。
「コンサートを聞くマナー」の章の、会場に行って演奏を聴いて拍手をして会場をあとにするまでの妙に臨場感のある展開など、笑いながら納得。
NHKを日本拍手協会とかTBSを東京ブラヴォー・サービスと名づけたりして「拍手」の仕方をレクチャー(?)したり、指揮棒の振り方をイラストで面白く解説したり、いいかげんを装いながら、真摯にクラッシックの全体を語ってくれる。
コンサートの編成や楽譜、記号のイロハなども知ることができて、楽しい一冊だ。
最後のアンコールの章「吉松隆を読み解くキーワード」でのシベリウス、鳥、現代音楽、プログレへの言及は実は刺激的だったりする。

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