行き先不明人の時刻表2

何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

札沼線の名前とともに、忘れ去られる区間が

2012年10月16日 | 鉄道

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JR北海道が今月末にダイヤを改正することは知っていた。たびたびのダイヤ改正、なぜかなーと思っていたが、先週の北海道出張で明らかになる(写真上:ダイヤ改正を知らせるJR北海道の車内広告)。

この6月に札沼線の電化に伴いダイヤ改正、今回はオール電車化ということでのダイヤ改正。733系など、JR北海道の看板電車を投入し、千歳線で空港乗り入れなどを行うというものである。この路線、かなりの力の入れようですねー。

札沼線は、列車内や駅構内の乗り換え案内でも、愛称として付けられている「学園都市線」と呼ばれ、北海道では定着している。沿線に医療大学や教育大学があることによるものだ。ただ電化区間も途中駅である「北海道医療大学」駅までの話なのだ。

この札沼線は札幌と、かつて留萌本線の石狩沼田を終点とすることから名付けられたが、現在終点の新十津川と石狩沼田の間はすでに廃止。北海道医療大学大学以北はローカル線、浦臼以北は日に3往復という超ローカル線として、岩泉線とともに存続そのものが危ぶまれている。

「空港にダイレクト!」というふれ込みはいいものの、札沼線の名前とともに忘れ去られていきそうな浦臼以北。札沼線としては、廃止区間の新十津川と石狩当別の間が先に開通しているものの、便利・不便が更にはっきりして、じわじわと北から冷たい風が吹き、明暗を分けるダイヤ改正となった。

(写真下:札沼線の終着駅「新十津川」には、キハ40の単機で運行。降りる人も、乗りつぶしを狙う鉄ちゃんばかり?2008年8月撮影)

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