北アルプス、後立山連峰の北部に位置する白馬岳(しろうまだけ:2932m)のご案内です。 【※1993(H5)年8月6~9日に後立山連峰縦走時のネガフィルムをデジタル化した絵で変色あり。】
白馬岳は日本三大雪渓のひとつである白馬大雪渓と百花繚乱の高山植物が見られ、登山者に大人気の名山であります。
雪渓歩きは大変危険でありますが、夏でも涼しく中々経験できない雪の上をアイゼン着用で長時間歩くことが、初めての方には大変よろこばれます。
猿倉登山口から白馬山荘までの標高差約1600mを頑張れば、雪渓の美味しい水や沢山の高山植物が迎えてくれます。
雪渓上部の葱平(ねぶかっぴら)から見た杓子岳の岩峰とクルマユリ。
白馬岳の人気は、白馬を中心に北へ三国境から白馬大池~乗鞍岳~天狗原~栂池自然園へのコース。 こちらは高山植物の好きな方には是非歩いて頂きたいコースです。
原色というか色鮮やかな花が沢山で、稜線上(三国境付近)ではアチコチにコマクサが咲き、注意しないと踏んでしまうほど咲き乱れていました。 ところが2003年8月に歩いた時は、ここに咲いていますよと小石で囲まれていました。 沢山の方が行かれるようになると、段々減少してしまいますね。 残念ですが、仕方ありません。
白馬山荘と奥が白馬岳山頂
右手が白馬岳山頂で東の信州側は断崖絶壁である。中央に続く山並みが後立山連峰。
これは白馬岳から杓子岳に向かう途中で見た高山植物の女王「コマクサ」です。
白馬大池から蓮華温泉に向かうコース。 蓮華温泉ロッジには内湯がありますが、ロッジを出て散歩がてらに登って行くと山の秘湯露天風呂が「黄金湯」、「薬師ノ湯」、「仙気ノ湯」など景色を見ながら楽しめます。
白馬岳から杓子岳(2812m)~鑓ヶ岳(2932m)~白馬鑓温泉小屋~猿倉のコース。 このコースは私自身が大好きで変化のある山歩きが楽しめるため、初めての方をご案内しています。
白馬山荘から見た手前、村営頂上宿舎。中央は丸山(2768m)、奥のピークは剣岳(2999m)
のコースはの大雪渓歩きと高山植物が見られるのは似ていますが、露天風呂の大きさが違うのです。 ゆったり入れる露天風呂から日の出を見るのは最高です。
2008年7月の時は友人を案内し2人で朝の露天風呂へ、珍しく「貸し切りだね!」と入ったら熱くてビックリ。 小屋の人に聞いたら41℃とのこと。でも標高2100mなので出入りしていると丁度良い。 山では早立ちが原則だが自分達は下山だけなのでノンビリしていた。 夜間は男女で時間交代制になっているが、昼間は規制なし。 その時に女性の声で「入って良いですか?」と聞こえ「入っています。」と答えたが、ドカドカとビックリ。 友人と「イイよな。」となり、混浴風呂のハプニング。 写真を撮ってあげたりし、尋ねたら女子大生で秘湯の会のメンバーとのこと混浴も慣れたものでした。
杓子岳より白馬岳を見る。
鑓ヶ岳を更に唐松岳(2695m)~五竜岳(2814m)~鹿島槍ヶ岳(2889m)~爺ヶ岳(2669m)へと南下する後立山連峰縦走コース。 こちらは4日以上かかるロングコースとなり、縦走者は真の山屋さんが多い。
鑓ヶ岳山頂から白いザレの斜面を下り、鞍部が鑓温泉分岐である。
下る正面には、天狗ノ頭から遠く双耳峰の鹿島槍ヶ岳へと連なる後立山連峰の眺望が素晴らしい。 単独での登山は好天に恵まれ、是非この景色を友人にも見せてあげたいと思い計画すると1日目の大雪渓は好天でも2日目が必ず雨となり、素晴らしい山岳風景を楽しんで頂けないのが残念。
白馬岳からは色々なコースが選択でき、好天であれば最高の山旅が楽しめます。
3月から山々にも花が咲きだし、行く準備はしていたものの、こんな状況になり山行自粛をしています。
家の中で昔のネガフィルムを出し、懐かしい写真を見ています。この白馬鑓温泉も清水さんと同行した時のもので、見てくれたらきっとコメント下さると思っていました。
ありがとうございます。