日本を代表する自然の宝庫『尾瀬』
。 尾瀬の四季は半年が冬。残りの半年で、雪解けすぐのミズバショウの春、湿原や山々の木々が
芽生えて新緑に覆われる初夏、そして湿原の花が咲き乱れる夏、草紅葉と
紅葉に覆われる秋と、めまぐるしく四季が移り変わっていきます。
日本最大級の高層湿原、尾瀬ヶ原
をはじめ、
尾瀬沼、
アヤメ平、
至仏山、
燧ケ岳など個性的な自然環境が展開する尾瀬国立公園。
豊富な高山植物や山岳
美を愛でながら、湿原に広がる総延長約57kmの木道を
歩いて来ました。 もっとも感動したことは本州中部以北の亜高山林床でわずかに見られるという『
トガクシショウマ
』を発見したことです。 中々見られない花を見つけると興奮します。
花期は5月下旬から6月下旬。 草丈30~50cm。花弁に見えるのは実はガク片で、花弁はつぼ型で色は黄色。 オシベを取り囲むように付いています。
本邦特産の日本海要素を代表する植物で、長野県の戸隠山で最初に発見されたため、この名前がついています。 絶滅が心配され環境省レッドデーターブック絶滅危惧Ⅱ類(VU)の指定種になっています。
片品村鎌田から国道401号線のメロディーロードに入る。時速40kmで走行すると『夏の思い出』“夏が来れば 思いだす 遥かな尾瀬 遠い空・・・”
と聞こえ、尾瀬への気分を盛り上げてくれる。
戸倉の鳩待峠行バス乗り場の駐車場に10時35分に到着。 出発準備をしていたら小雨がパラついて来た。 梅雨だし予想はしていたので、全員待合室にて合羽を着用した。
バスにゆられて20分、標高1,591mの鳩待峠に11時20分到着。 平日であり、それほどの混雑ではなかった。 雨でもあり、休憩所で早めの昼食
を取った。 11時45分山ノ鼻に向け
出発。
濡れた木道の下りであり、スリップに注意しながら進んだ。
新緑
の木々に迎えられ、思わず深呼吸である。
山ノ鼻の至仏山荘着13時5分。 それほど酷くはないが雨。
でも不思議なことに、尾瀬で雨に降られ合羽を着ても違和感を感じない。 自然の花々
に迎えられ忘れてしまうのかも
13時20分出発。 尾瀬ヶ原の上田代に入る。 皆さんの合羽の色が鮮やかで花の様である。
まだまだ、ミズバショウも沢山見ることができた。
池塘の上の木道を進み、延々と続く2本の木道や普段見慣れない高層湿原風景。
雨など忘れ感動の声が聞こえた。
牛首分岐点を14時通過。 中田代に
入る。 足元の花に目をやったり、遠くの森から聞こえるカッコウの鳴き声に耳を傾けたりと大自然の中にいることを実感できる、最高の時である。
竜宮小屋着14時35分。10分休憩。
ここから下田代地区に
入る。 平日でありハイカーも少ないので、狭い木道も貸切である。
のんびりと花々を鑑賞したいと考えたら、やはり平日に入山すべきですね。
見晴(下田代十字路)通過15時10分。 ここには沢山の小屋やキャンプ場があるのに人がいない、雨
でもあり寒々しい。 色を添えてくれるのは、小さな沢山の花々である。 特に鮮やかな黄色の
リュウキンカ
の群生には驚きと共に心癒されました。
見晴十字路から北、赤田代方向に進み15時50分、今日の宿『温泉小屋』に到着した。 道中は池塘、湖沼のある山岳
風景や沢山の花々に魅せられ気付かなかったが、平坦な木道を
歩き続けただけなのに、小屋に着きホッ
としたら急に疲れを感じた。
けど、ここ赤田代
温泉は石鹸類の使用はできませんが、小屋の名の通り「温泉」があり、ノンビリ汗を流せただけでも疲れが取れました。 歩いた後に、お風呂に入れることは最高です。