素晴らしい風景!!

色々歩いた山や国内の風景等をご紹介いたします。

▲ 懐かしの針ノ木岳 ▲

2020年07月11日 | 北アルプス

 

針ノ木岳と蓮華岳は後立山連峰の最南端に位置し、北アルプスのほぼ中央に聳える展望の山であります。今回は針ノ木岳(2821m)のご紹介です。             《2013(平成25)年7月撮影

信州側の扇沢バスターミナル駅から日本三大雪渓(白馬大雪渓・剱沢雪渓)に数えられる針ノ木雪渓を攻め、針ノ木峠を目指しました。

                                          この針ノ木峠は戦国時代から越中と信州を結ぶ間道として利用されていたという史実に残る佐々(さっさ)成政の針ノ木峠越えなど、歴史ロマンが香る峰々でもあります。       稜線近くなると雪渓の斜度はせり上がり、両側の山肌が迫り、雪渓が細くなった地点は「ノド」と呼ばれ、この時期は峠直下まで雪渓が残っていた。

針ノ木峠は針ノ木岳と蓮華岳の狭い鞍部で、その峠の西側に針ノ木小屋が建っています                                      細くてきつい雪渓を誰一人音を上げず、皆さんで声を掛け合い頑張りました。       小屋でゆっくり疲れを取り、翌日の朝食前に蓮華岳のコマクサの群生地に足を運びシロバナコマクサを探しましたが残念ながら見つかりませんでした。                奥に蓮華岳山頂の祠が見えます。

針ノ木岳側から望んだ蓮華岳(2799m)、朝食前に散歩した山の全容がこちらです。

朝食も済み、全員体調良好と目指した目的の山がこちら❝針ノ木岳❞

お世話になった針ノ木小屋を後にテント場を見ながら、急な露岩帯に取り付く。

                                             前方に荒々しい針ノ木岳とスバリ岳を眺めながら、岩稜帯の斜面を稜線まで登る。

独立峰の山頂は意外と広く360度の展望が楽しめる。

山頂にある三角点、奥の山塊は中央のピークが白馬岳、そこから右手の稜線が後立山連峰になります。

南側には遠く槍穂高連峰が見えました。

そして眼下には黒部川の水を満々と湛えたコバルトブルーの黒部湖が俯瞰できた。   中央の山塊が立山三山、右手が剣岳です。

山頂からの展望を充分に楽しみ、今日の宿「新越山荘」に向け北に進路をとった。   赤沢岳(2678m)から見た、針ノ木岳です。

こちらは鳴沢岳(2641m)から見た針ノ木雪渓と針ノ木岳です。

扇沢バスターミナル駅を起点に周回コースとして高山植物や山岳風景が楽しめる最高のコースです。また、日本で初めて山案内人組合をまとめた百瀬慎太郎ゆかりの❝針ノ木雪渓❞では6月初旬に『慎太郎祭』が催され、集団登山などが行われます。

 

訪問、ありがとうございます。

 

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▲ 懐かしの燕岳 ▲

2020年05月29日 | 北アルプス

 

常念山脈北部に位置する燕岳(つばくろだけ)のご案内であります。               2015(H27)年9月の登山時に撮影したものです。                        頂稜部は花崗岩と砂礫からなる白くたおやかな山容で、山頂からのアルペン的な展望は北アルプスの中でも屈指のビューポイントであります

                                                          中房温泉登山口から合戦尾根に取り付き、ダケカンバやナナカマドの中を抜け中間地点にある合戦小屋経由で燕山荘を目指す。                                          このコースは槍ヶ岳へ通じる表銀座コースの起点になっており、また大天井岳(2921m)からは南下する常念山脈の縦走コースにもなっています。

合戦尾根の富士見ベンチを過ぎると登山道脇に花崗岩の大岩が現れ、それを避けるように高度を上げると「合戦小屋まで10分」の標示板が見え、間もなく小屋に到着する。             ここでの休憩では、いつも冷たい大きなスイカを食べるのが楽しみというか、それを目標に頑張って登ってくる人が沢山います。

                                          元気が付いたら燕山荘を目指す。合戦小屋からひと登りすると森林限界を抜け、合戦沢ノ頭に到着。尾根の左手には大天井岳やその奥に槍ヶ岳(3180m)が望め気分が高揚してくる。

                                             燕山荘のある尾根に出る信州側は、ガスが吹き溜まりのようになり視界の悪い時が多い。ただ登山時は空気がヒンヤリしているのは助かる。                                 燕岳テント場から見えたブロッケン。

そんな真っ白なガスの中を必死に登り、尾根に出た時の感動が素晴らしいのです。     ここはご案内した皆様に最高に喜んで頂ける所で、今までの疲れを一瞬に忘れさせてくれます。

                                             西側の雲ノ平方向に右から野口五郎岳、鷲羽岳、双六岳、そして南西方向には槍穂高連峰が大パノラマの展望でカメラを持って走り回ります。

燕岳(2763m)の稜線一帯は花崗岩の王国とも呼ばれ、さまざまな形をした花崗岩の岩塊が点在し、白い砂礫と緑のハイマツ、可憐な高山植物がみられる楽園のようです。                   山荘に荷を置いて燕岳まで30分、ノンビリお花畑を散策。                          燕岳山頂。奥のピークは北燕岳。

                                                山頂から見た燕山荘。

                                          山頂から戻るときに見た、自然にできた花崗岩のオブジェ、イルカ岩と槍ヶ岳。

燕山荘と燕岳。山荘には喫茶サンルームがあり、日の出を見るのは最高です。

                                                 この燕山荘から槍ヶ岳に通じる表銀座コースは北アルプス入門コースとして最適であります。

 

 


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▲ザイテングラートからパノラマコースを下る。▲

2018年10月04日 | 北アルプス

昨日の 6時丁度に上高地バス ターミナルを出発し、16時 40分に予定の穂高岳山荘に到着した。 休憩を含めても 10時間 40分かかった行程である。                           岳沢小屋までは順調であったが、重太郎新道に入り鉄梯子や岩稜帯の急傾斜に参った精である。

久し振りの登山で大変であった。夕食後は同室の隣の方にワイン を御馳走になり山 の話に花が咲いた。                                                                                                                                    福島の観光ガイド協会の方で年間 90日は山に入っているとのことであった。驚き        そんなほろ酔い 気分と歩き疲れが合わさって、とても良く眠れた。

紅葉の時期で涸沢までは沢山の登山者が入り、涸沢ヒュッテに泊まった人の話では1枚の布団に 3人だったと聞きビックリした。                                   稜線上に出た穂高岳山荘や北穂高小屋は 1枚の布団に 1人と周りを気にせずユッタリと休めた。

 穂高岳山荘のテラスから正面に見える常念山脈稜線上の空がピンク色に輝きだしてきた。5時 42分。  光りの右手、島のように見える長い稜線は八ヶ岳である。                                              それがピークで、以後太陽が顔を出すことは無く、終日明るい曇りであった。

朝食はノンビリ 6時に頂き、かもしか部屋の方々全員出発されていた。                                         私は上高地へ下るだけなので、山荘を 6時 45分に出発、下山開始した。

ソロ登山は楽しみも危険 部分も全て自分で対応できるようにし、慎重な行動をすれば自由で楽しいものである。                                       山荘からザイテングラートを下る登山者を眺め、自分もその中の 1人となった。

30分ほど下ったら昨夜ワインを御馳走になった 2名の方を発見し追いかけた。

                                            ガイドの方なのでスマホより大きく、タブレットより小さい物を持ち、それを見ながら一緒に説明を受けた。  標高差、歩いた距離、地図上の現在地、文明の利器は素晴らしいがバッテリーのこともあるので、私も補助用として取り入れてみたいと思った。

 ザイテングラートとはドイツ語の支稜を意味することに由来するようです。                                氷河の削り込みにも耐えた固い岩盤でできており、岩稜には急な道が刻まれています。

そのザイテングラートを下から見上げたものがこれです。

段々、紅葉の名所である涸沢に近づくと目の覚めるような色鮮やかさに見惚れ中々進まない。

この曇り空で この鮮やかさ、昨日のような好天であれば、これ以上に素晴らしいだろうと思うことが悔やまれた。                                         中央のピークがこれから向かう屏風の耳(2565m)で、左手に白っぽくピラミッド型の山は常念岳(2857m)である。

                                              ほぼ涸沢小屋位までの高度に下ってきた 。

涸沢のテント場 着、8時 15分。                                                                                                   今日はテントもまばらだが、今度の三連休はカラフルなテントの花が咲くでしょう。

今回は横尾に向かわず、パノラマコースで新村橋へ抜けようと考えていたので、涸沢ヒュッテを目指した。 綺麗に作られた石畳の散策路を初めて歩いたが中々気持ち良い。         涸沢ヒュッテ 到着、8時 20分。 15分の小休止を取り、涸沢の景色を楽しんだ。

ヒュッテを少し下った所に、横尾とパノラマコースの分岐点があった。8時 40分通過。

 パノラマコースは今回初めて歩くコースで、地図上では上高地への近道に見えるがアップダウンが大きく、道も狭く切れ落ちた 個所が数ヵ所ありとのことであるが挑戦してみた。      石段の道を進んでミヤマハンノキなどの灌木帯に入る。                                                                  振り返ると涸沢ヒュッテの背後に涸沢カールや穂高連峰の山姿が望めた。

ダケカンバの林に入って行くと、岩場を何ヵ所も通る狭くて険しい道となり、前穂高岳北尾根に出るまで悪路が続いた。

                                           北尾根に出ると左右に道があり右は前穂高岳山頂への真の岳人のみが歩けるというルートとのことであった。                                                                                                                                 左手の尾根を進むと、なだらかに下りチョットした広場に出る。何の表示もないが屏風のコル着、9時 50分。                                             ザックを置き、カメラと水を持って屏風の耳(2565m)に向かう。                                              昨日、前穂への登山を途中で断念 したので屏風の耳には、意地でも登頂したく頑張った。   屏風の耳 着 10時 15分。                                                                                                    屏風の耳から登って来た方向を振り返る。下に見える川は梓川。

これと言った山頂標示もなく三角点のみ。晴れてはいなかったが展望は最高でした。      涸沢カールの全貌が目の前 に広がり感動。                                                                              疲れていても こういう景色を見ると疲れは消え、次はどこへ行こう とか、また来ようなどと終わりがないのです。

                                               前穂高岳から奥穂高岳、北穂高岳、右奥に槍ヶ岳と素晴らしいパノラマに感動しました。

ザックを置いた屏風のコルに戻り(10時 35分 着)10分ほど休憩。                      コルを過ぎてからは、ビックリする様な個所はなく順調に闊歩した。                                       このパノラマコースは前半のコルまでは気の抜けない個所があったが、そこを慎重に通過すれば楽しいコースです。

紅葉を楽しみながらルンルンと下る。

奥又白谷河原 通過、11時 53分。

針葉樹林の平坦な道となり、石碑が 3つ建っている所を通り、堰堤が見え奥又白谷の川原を左手に見ながら林道を下る。

奥又白谷登山口 通過、12時 25分。

左手に梓川の流れを見ながら新村橋に向かう。 新村橋通過、12時 35分。

徳澤園 到着、12時 50分。 20分の休憩を取り、久し振りのソフトクリームを賞味した。

明神通過、13時 50分。河童橋通過、14時 30分。静かであった山旅が急にざわめき出した。  上高地バスターミナル 着、14時 35分。 14時 55分のバスで沢渡に下った。

 

 

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▲ 新穂高温泉から鏡平山荘へ ▲

2017年09月25日 | 北アルプス

奥飛騨に聳える孤高の名峰『笠ヶ岳』に挑戦。                            南北に長い北アルプスの南西方向に位置する笠ヶ岳は、主稜線から少し離れた独立峰で、北アルプスを歩いていると必ず目に入り、その時には「 いつか必ず登るぞ」と思うのですが、中々足を向けることができませんでした。                                         ここでようやく機会をつかみ、皆さんと共に歩いて来ました。                      新穂高温泉に近い駐車場は土曜日であり満車のため、仕方なく新穂高ロープウェイの鍋平高原駅近くの P6に駐車し、

                                            皆さんと 35分ほど掛けて新穂高温泉案内所まで歩きました。到着 8時 25分。

                                            登山届を提出している間、登山準備を進めて頂き 8時 40分出発。                        蒲田川に架かる橋を渡り、右岸の左俣林道を徐々に登って行く。                                      最初のゲート通過、8時 50分。

                                            この林道は登ったり下ったり、仲間の皆さんは何度も経験済みであり、お喋りしながらの足慣らし。                                                                                                                        笠新道登山口通過、10時。    2日後は、この登山口に下って来ます。

                                            そこから間もなくの 10時 10分に、わさび平小屋に到着。 20分の休憩。                ブナ林に覆われた気持ちの良い森の中に建つ小屋である。

                                            わさび平小屋から林道を更に進み、林を出ると林道は左岸に渡る橋が現れるが、橋の手前に小池新道入口の標示板があり、それに従う。

                                            河原を歩く感じで少し進むと、大きな石がゴロゴロした所に道は向かい、上手く階段の様に作られている登山道に入る。                                         灌木帯の登りになると、話し声がいつしか荒い 呼吸音に変わっており、最初は 30分に 1度様子を伺いながら立ち休憩を取った。                                       お昼を予定していた秩父沢に 11時 50分到着。 30分間の昼食を含めた休憩とした。

                                            秩父沢を出て、間もなく進むと大きな岩がゴロゴロするガレ場を通過する、岩にチボ岩と標示されていた。                                                                                                            道は狭く岩を踏み外さないよう注意喚起する。                          登山道は斜度を増し、左右にイタドリが群生するイタドリが原を通過。                        息は荒いがそのまま前進。ミヤマシシウドが咲くシシウドが原に到着、13時40分。 ここまでが非常にきつい登りであった。 5分休憩。

                                            シシウドが原の標示板に突き当たり右折、ここからは斜面を横切る道となり、疲れた体にはホッとできた。                                            と思った束の間、熊の踊り場への登りにを流す。熊の踊り場通過、14時 15分。

                                             もう鏡平山荘は近いのでノンビリ歩く。                                                                          ところが踊り場を過ぎると、もう一汗かかされる岩の急な階段が現れ、紅葉に進みかけた景色に目もやれず、息の荒さにあと少しと言い聞かせる。           やっとの思いで鏡平に入ると、木道が現れ着いた~ッ 

                                            木道を進むと鏡池の池畔に出る。14時 40分。                                ここには逆さ槍が映る池で有名で、それを見るために汗をかいて来る登山者が多い。   自分達もそれが目的で、ここに泊まるのである。                          足早に木道を進み 楽しみに鏡池に向かったら、何と池畔の展望テラスの先は真っ白。 またか   槍穂高の稜線が何も見えない

                                             でもテラスではアルペンホルンを吹かれる方がいて、大自然の山岳風景には凄く良く合い素晴らしい音色を聞かせて頂きました。

                                            まだ時間も早いので、絶対に逆さ槍・穂高は見られることを祈った。             まず鏡平山荘に向かい、部屋に荷を置き落ち着いてからブラブラしようと考えた。  山荘 着、14時 50分。

                                            我がパーティーは二分してしまったが、時間の大差なく全員無事 到着。                   今日はいくら待てどガスが消えることは無く 17時 13分、束の間の雲間に槍ヶ岳が遠望できました。

お疲れ様でした。

 

 


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▲ 笠ヶ岳山荘から笠新道を下る ▲

2017年09月25日 | 北アルプス

笠ヶ岳山荘の朝食は 5時半からで、食堂の前に行列ができていた。                今までの小屋は、ほとんど 5時であったのに遅い。                                                     日の出が 5時 41分と聞き、行列している場所から槍穂高の稜線がシルエットになり、それも待っている間に徐々にオレンジ色が濃くなり、皆さんのイライラ顔が良く見えた。                                     外に出て写真を取りたい、早くご飯を食べたい。                            山荘の配慮で 5時 20分には食堂に入れた。この時の皆さんの食事の早いことにビックリである。                                                                                                                              直ぐにカメラを持って外に飛び出したが、日の出時間が違い遅れていたので外で待機。

                                            5時 48分、南岳の右手辺りから御来光を見ることができた。

雲一つなく、今日も最高の天気である。  360度、北アルプスの稜線を望むことができた。                                                                                                                    それに我が故郷の山、富士山 もちゃんと顔を見せてくれた。

モルゲンロートの笠ヶ岳と笠ヶ岳山荘。

                                            山荘で同室であった方々と色々お話しさせて頂き、私たちと同じ笠新道を下ると言う人、団体が多かった。                                                                                                                  私達もそうノンビリしていられないので、御来光を楽しんだ後、直ぐに出発準備をした。山荘に御礼の声を掛けて出発、6時 15分。

                                            笠新道分岐まで稜線歩きで、最高の天気の中どちらを向いても絵になる景色。

                                            これから長時間の下りがあるので、ゆっくり皆さんを引っ張ったが周りの景色に興奮気味。

                                            こんな素晴らしい天気の日は、ノンビリ稜線歩きをずっとしていたいね。何て声が聞こえた。

                                               本当にいつ来ても必ず見られるものではないので、好天の中 皆さんに感動して頂けて良かった。

笠新道分岐通過、7時 53分。                                    ここを過ぎると北アルプス北部の山々が見えなくなってしまうので、立ち休憩をいれ北部の山岳風景を楽しんで頂いた。                                       これから先の杓子平までは下りの足慣らし、なだらかな下りが始まる。

                                                                                                 マップ タイム 4時間は普通に歩ける方の標準時間であり、これを基準にはしていないが、皆さんの膝を 5~6時間上手く使い続けられるか を考えながら歩を進めた。

                                                                                           最初はなだらかな下りとは言え長丁場であり、素晴らしい山岳風景に目を向けて頂きノンビリしたリズムで下った。                                                                                              2日間の様子から隊列を再編成し、最後まで守って頂いた。 

                                             岩場、ガレ場、ハシゴ、大きな木の根など、それぞれの道の状況により、皆さんで声を掛け合った。                                                登りと違い、いま少し前に通過した場所が直ぐ遠くなり、今まで見下ろしていた稜線がもう上に見える。                                                                                                                    皆さんに順調 に下れていることを伝え、この調子で行けば多少時間は伸びても大丈夫と確信した。 

                                            このコースには細かい地点標示が無く、下り出して2200m、2100m、1920mと何か所かは確認できた。                                                                                                                     これは標高だと思うが1920m地点を 11時 27分に通過した。

                                            もう歩き出して約 5時間、荷と体重による膝への負担は大きく、小刻みに水分補給による立ち休憩を入れた。                                              段々、左俣谷の水音が耳に入り、皆さんあと少し頑張れば林道に出ると励みになった。                                                                                                                             13時 20分、2日前に通過した笠新道登山口に出た。 やった~ッ   

                                               笠ヶ岳山荘から約 7時間、抜戸岳直下の笠新道分岐上部から長丁場の下りを約 5時間。   皆さんの頑張りに感謝です。                                                                                           あと 1時間、温泉の待つ新穂高温泉まで歩き抜き、全員無事下山完了す。       下山届を提出し、汗を流しに楽しみの温泉に向かい、サッパリした気分で 15時 10分帰途に着きました。

 

 

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▲新穂高温泉から双六小屋へ▲

2016年08月10日 | 北アルプス

昨年(7/20)より約一週間遅れで、ようやく梅雨明け(7/28)となり、待望の夏山シーズンとなりました。                                                      昨年は富山県の折立登山口から太郎平小屋に入り、黒部五郎岳(2840m)踏破を実行しましたが、大雨にたたられ太郎平小屋に二連泊の足止めをくい、天候の回復が見込めず撤退しました。                                                                          そんなことで皆さん諦めきれず、昨年のリベンジ戦で黒部五郎岳を目指しました。

平成28年8月6日(土)に折立と違い、安心して登山口まで入ることのできる新穂高温泉登山口へ向かいましたが、土曜日なので新穂高温泉に近い駐車場は満杯で山間の鍋平園地駐車場に移動。6時15分到着。                                                                                   登山準備を整え6時半出発。                                                                                               登山指導センターや観光案内所のある新穂高温泉の中心部まで徒歩で30分となっていたが山道の様なところを下り40分掛かった。    

登山届を提出し7時16分出発。

                                               新穂高温泉の中央の橋を渡り、左俣谷の左岸を一部傾いた中崎橋まで進み、そこからは右岸を小池新道入口まで林道歩きである。                                                                      途中、冷風が噴き出すところがあり、涼しく気持ち良かった。

                                                         笠新道登山口通過8時40分。  冷たい水場もある。

笠新道登山口から間もなくでわさび平小屋に8時55分到着。15分休憩。                         の豊富な小屋であり、常に木製の水槽にトマト、キュウリ、リンゴ、オレンジ等が沢山冷やされており、真っ赤なトマトが実に旨そうで購入。                   塩をたっぷり掛けガブリ、とても美味しかった。

天気は最高、気温はガンガン上昇。                           左俣林道が終わり、左俣谷と分かれ小池新道に取り付くと日影はなくなりきつい登りが始まった。

                                                    左手の抜戸岳側の白い大きな岩の上を進む。 その岩の白さが目に痛いほどなのである。                                      首の日焼けに注意しながら歩いた。

秩父沢着 11時05分。10分休憩。                         あまりの暑さにタオルを濡らしたり、靴を脱いで足を冷やす人もいた。

手持ちの水がドンドン減る。                               自分は500mlを 3本とパックのドリンクを持っていたので心配はなかったが、暑さの予想を外した人は水の心配が始まった。                                 昭文社の地図でわさび平小屋から秩父沢までのマップタイムは1時間半であるのに、1時間55分掛かってしまった。                              猛暑であり、北アルプスを初めて歩かれる方も居たので、仕方なかった。

イタドリヶ原通過、12時20分。 暑い中、登りのみが続く。                シシウドヶ原通過、13時半。                           秩父沢からシシウドヶ原までのマップタイムは1時間半であるのに、ここは2時間15分掛かってしまった。                               今日の宿は双六小屋であり、シシウドヶ原から休まず歩くマップタイムは3時間半。  当然、そんなことはできない。                                                本当に疲れてしまった人は、水の消費量も増加。                       このままでは遅れ組の、水無しによる登山は無理なので、途中の鏡平山荘で様子を見ることにした。                                      そこで自分の水を1本渡し登山道は1本道なので、無理せず登って頂くよう伝え、自分は不調な方のザックを持ち、途中の鏡平山荘まで先行した。

私が鏡平山荘に着いた時は、先の皆さんは待っていて下さったが、遅れ組が心配で水のみ4本持ち、迎えに下った。                                 ペースが遅くともしっかり歩いて頂けたので助かった。

鏡平山荘到着、14時45分。 先行隊には15時に出発して頂いた。           今日の宿「双六小屋」は鏡平山荘と同系列の小屋であり、連絡を取って頂き、遅くなっても食事は大丈夫とのことで、大休止を取りカキ氷を賞味した。          心から美味しいと感じた。 出発、15時半。                      山の中でカキ氷を食べ元気回復、良いリズムで歩いて頂けた。           双六小屋までマップタイムで2時間半。

本来と外れた行動ですが、日は長いし、空模様も雷雨等の心配が伺われず、また双六小屋までの2時間半の内1時間の登りで尾根に出てしまえば後は小さなアップダウンのみであったことで予定通りに進行した。                            1パーティーを2分裂することは避けたかったので、皆さんに頑張って頂き助かりました。

弓折乗越から尾根に上がり、右手に槍穂高連山を眺めながら小屋を目指す。

                                                       尾根の内の 1ピークを越え下り始めたら双六小屋の赤い屋根が見えた。       その屋根が見え隠れし、実際に到着するまで気分的に長く感じた。                    双六小屋到着、18時50分。

                                                部屋に荷物を置き、休む間もなく食堂へ、先行隊も食事中で先に出して頂いた生ビールの美味しかったこと。 食事の前に飲み終えてしまった。                                    極度の疲労でも歩き続ける女性の強さに感服致しました。お疲れ様です。

 

 


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▲黒部五郎小舎から鏡平山荘へ▲

2016年08月10日 | 北アルプス

朝食 5時。皆さんの豪快な食事の様子を見せて頂き、今日も快調に歩けそうな気がし安心でした。                                        早めに外に出て待機。外には現在実施中の「トランスジャパンアルプスレース」の選手が出発準備をしていた。                                              神奈川県から参加の選手を見かけ声援した。

                                                   このレースは日本海富山湾から太平洋駿河湾までの約400kmを1週間で踏破する鉄人レースであります。

出発前に小舎に御礼の声を掛けたらコーヒーを御馳走して頂けました。         今では飲み物、食べ物など下界の喫茶店や食堂での器と同じもので出して頂け、山小屋の進化も素晴らしいです。                            また、山に入るとの大切さを身をもって知ることができます。

皆さん満足し黒部五郎小舎を5時50分に出発。                       小舎の裏手に回り、昨日 黒部五郎岳より見た三俣蓮華岳への直登の涸れ沢登山道に取り付いた。   お世話になった黒部五郎小舎と黒部五郎岳。

                                                急ではあったが西側斜面であり早朝のヒンヤリした空気の中、意外と心配することもなく登り切る事ができホッとした。  三俣山荘に向かう分岐に7時36分通過。

今日も連日同様、素晴らしい天気で今年の天気運を全て使い果たしてしまいそうな気がした。                                             下のピークは左が水晶岳、中央がワリモ岳、右が鷲羽岳、ワリモの下部が黒部源流になります。

樹林帯を抜けると、またまた素晴らしい山岳風景が目を楽しませてくれ、カメラを手から離せない。                                           そう好天に恵まれる訳でもないので、気に入った風景は全てカメラに収めた。

三俣蓮華岳山頂着、8時25分。10分休憩。  360度の展望で以下の山々を望むことができた。

                                               薬師岳(2926m)、鷲羽岳(2924m)、水晶岳(2986m)、大天井岳(2922m)、槍ヶ岳(3180m)、笠ヶ岳(2897m)まさしく、これぞ夏山 である。

次は笠ヶ岳を前方に見ながら丸山、双六岳(2860m)を目指して南へ進んだ。                    稜線上の登山道は、お花畑に目をやったり、東側下部には三俣蓮華岳カールのプロテーラス・ランパート(カールが作った半円形の急な岸壁から岩石が崩れ落ちて、急な雪渓や雪田の上を滑り落ち、雪渓の無くなった所に岩石を積み重ねて作った堤防状の地形)を見たり、左手前方の槍ヶ岳を見たりと飽きない。

丸山への登りを過ぎれば、ほぼ平坦な登山道で双六岳へ。丸山通過、9時05分。

                                                   双六岳着、10時15分。

                                               双六岳の山頂を踏むのは2度目、南東方向に伸びた尾根の先に槍ヶ岳が見え、初めての時はビックリするほど感動したのを覚えています。 10時35分出発。                                     今回は私が皆さんを先導したので、写真ばかり撮っておられず、またゆっくり単独で来てみたい所です。

双六岳を下った所の双六小屋では昼食を予定していたので、時間を見ながら下った。          双六岳頂上付近の平坦地ではソリフラクション(凍結破砕作用によって岩が砕かれ、その礫が霜や氷の力で動くこと)による自然の造形が見られました。                                          礫が一面に広がるなだらかな所では、石ころが円形になっていたり、少し傾斜があると列状に並ぶよう変化するようで、環状砂礫とか円形砂礫と呼ばれているようです。

中道合流点通過、11時15分。                               もう下部に双六小屋の赤い屋根が見える。 食事となると足取りは軽い。

                                                       双六小屋到着、11時36分。                                 それぞれ好きなものを注文し、食堂にて全員一緒に頂いた。            昔と違い小屋で昼食が取れるので、便利になったものだとつくづく思う。            双六を12時20分出発。

今日の宿は鏡平山荘。双六小屋からでは約2時間で着く予定の山荘である。                      双六小屋を出るとキャンプ場の脇を抜け、南へ進む。                 樅沢岳と弓折岳中間部の尾根に出るまで登りであるが、その後は花見平(通過、13時45分)、弓折乗越までは尾根歩きで、乗越からは鏡平山荘に向けて下るのみである。          ここまで来ると槍ヶ岳が、もう目の前で、飽きるほど良く見えるのである。

                                                        鏡平山荘到着、15時10分。 理想の時間に到着できてホッとしました。

                                                          夕食は18時で、余裕時間が沢山あり、鏡池の上に張り出されたテラス上のテーブルベンチで、仲間の方々と山の話に花が咲き、楽しい時間を過ごすことができた。

 

 

 


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▲鏡平山荘から新穂高温泉へ▲

2016年08月10日 | 北アルプス

今回は、この鏡平の池に映る槍ヶ岳を撮ろうと三脚を持参した。                でも中々良い条件にぶつからない限り、簡単に撮れるものでないことを実感した。

 

4時前に防寒対策を万全にして外に出た。「アレッだ?」              ほんの小雨であり、そのままテラスへ。残念なことに槍ヶ岳に雲がかかり見えず、鏡池にはほのかな風があり水面は揺れている。                     弓折岳上空には上弦の月が見えた。                           テラス上で1時間、槍ヶ岳を眺め続けたが、良い状況はほとんどなかった。

5時から朝食であり、山荘に戻った。私が一番ビリで皆さん食事を始められていた。  私の後に食事をされる方はなくノンビリ食事をすることができた。

                                               鏡平山荘出発が6時であり、その前に外に出て待機。                    今日で山行が終わりかと思うと寂しいものがあった。                   途中の行程で遅れた方も、この下りは1パーティーとして一緒に下ることができ、初日の猛暑と比べたら多少は涼しく歩き易いこともあり良かった。

                                               シシウドヶ原通過、6時45分。

                                                     秩父沢着、7時45分。10分休憩。

                                                      小池新道入口通過、8時44分。

                                                 わさび平小屋到着、9時。                                 仲間の方のおごりでスイカを御馳走になり、昔懐かしいラムネも美味しかった。

新穂高温泉駐車場が登山口から離れており、皆さんに歩いて頂くのも大変なのでドライバー2名が、ここから先行下山し車を登山口に移動。                   新穂高温泉日帰り湯に立ち寄りサッパリして12時15分、帰途に着きました。    4泊5日の山旅、本当にお疲れ様でした。

 

 


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▲北アルプスの風景▲

2016年08月10日 | 北アルプス

夏の北アルプスをノンビリ歩いてみませんか?                                           お花畑と清流に恵まれた緑豊かな山稜へ。額縁を持参すれば、どこでも素晴らしい絵画が見られます。                                歩いて2~4時間の間隔で、4つの山小屋(わさび平小屋、鏡平山荘、双六小屋、黒部五郎小舎)があり、登山道も良く整備され、老若男女の皆さんが安心して登山を楽しめます。                                      新穂高温泉から林道~小池新道をたどり、ゆっくりと時間をかけて歩いてみては如何でしょうか                                          7月中旬~8月中旬には弓折岳稜線や双六岳、三俣蓮華岳カール、黒部五郎岳カールなど色とりどりのお花畑が広がります。                                                         双六岳や樅沢岳から望む槍・穂高連峰の眺めは素晴らしく、鏡平では鏡池に映る槍・穂高の絶景を楽しむことができます。

ここでは、今回の山行で見ることのできた、夏山らしい山岳風景をご紹介いたします。

                                          抜戸岳とシシウド 

                                                  双六岳 中道のチングルマ 

                                                    丸山から見た双六岳と笠ヶ岳

                                                   丸山から見た三俣蓮華岳、水晶岳、鷲羽岳

                                                        丸山から見た黒部五郎岳 

                                                三俣蓮華岳から見た左から水晶岳、ワリモ岳、鷲羽岳。 中央の窪地が黒部源流です。                    右下に見える赤い屋根は三俣山荘です。 

                                                三俣蓮華岳から見た槍・穂高方面

                                                三俣蓮華岳から見た丸山と笠ヶ岳

                                                 夏の黒部五郎岳と五郎カール 

                                                             笠ヶ岳と秩父岩 

                                                 双六岳から見た槍ヶ岳 

                                                 双六小屋と鷲羽岳 

                                                弓折尾根から見た槍ヶ岳 

          

 

 

 


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🐾 初夏の上高地散策 🐾

2016年07月01日 | 北アルプス

初夏の上高地  自然観察ハイク                                       上高地というと普段は登山基地的な感覚で、ブラブラするよりも、槍・穂高を目指す単なる通過点であったが、今回はノンビリお花や自然の景観を楽しみたいというチーム、 お花や自然景観も楽しみたいが折角の上高地を歩いてみたいというチーム、    ブラブラ自由行動をしたいというチームの 3つを希望するそれぞれの方々40名と共に好天の中、汗を流して来ました。

大正池前到着11時。                                  皆さん歩く準備はできていたので番目のチームを担当し出発。

まず、大正池の湖畔に降りて北を向いて池と穂高連峰に感動。           穂高の南面、雪がほとんどない。

西を向いて緑濃い池と焼岳(標高2455m)に感動、かすかに噴煙も確認できた。

 

かつては登山者だけの秘境でありましたが、今では交通機関を利用して誰でもが簡単に訪れることができる山岳リゾートになっています。

梓川の上流に盆地として細長く伸びる上高地は、穂高岳を望む景勝地であり、四季折々の素晴らしい景色を楽しませてくれます。                          田代池分岐から見た穂高連峰 

                                               清らかな瀬音の梓川沿いには、シラカバ、モミ、コメツガなどの原生林に包まれて大正池、田代池、明神池が散在し、水面に鋭い山影を映しています。

   

                                            野生のサルさんを間近に見ることができる、ここ上高地は 『特別名勝 特別天然記念物』であります。

                                                      「名勝」とは優れた景色のこと。                                        しかもそれが自然そのものだから「天然記念物」。                                    さらにそのいずれにも「特別」を冠します。                                      上高地は、日本で初めて 2つ同時に指定された、素晴らしい所であります。              岳沢湿原からの六百山。

参加された お花好きの皆さんは、この時期にしか見られないというショウキランを一目見たいという方々であり、花に詳しいスタッフが生育環境にも精通し、皆さんの思いを叶えてくれました。 

それも一か所でなく、何株も見ることができました。                  ショウキランとは人目に付きやすい所に咲く訳ではなく、木陰や葉陰の中に咲き、何で分かるのか不思議でした 

ラン科ショウキラン属の多年草で葉緑素を持たず菌類に寄生する腐生植物。      通年地下茎の形で成育し、7~8月の花期のみ花茎を地上に伸ばし花を咲かせ、一週間程度で黒くしおれるそうです。

その他にも米粒のような花を探したり、私には付いていけませんでした。      そんなことで中々進まず、バスターミナルの集合時間が気になり、見学時間を短縮して行動しました。

ニッコウキスゲやレンゲツツジを見ながら歩く木道の周りは荘厳さと静寂の中で、小鳥の声がより鮮明に聞こえました。

                                                  明神池の穂高神社奥宮を参拝し、できれば嘉門次小屋の「岩魚の塩焼き」を賞味したかったが上高地バスターミナルまで戻る時間を考慮し諦めた。

梓川に掛かる明神橋では吹き渡る風が、とても爽やかであった。

素晴らしい天気に恵まれ、梓川の左岸を気持ちよく歩を進めましたが、列を作っても何か花を見つけるとストップ、まるで芋虫の様に伸びたり縮んだりと後ろから見ていて楽しかった。

好天で素晴らしい大自然の中をブラブラしていると、空気がおいしいって感じますね。    ご覧の皆様も是非お出かけ下さい 

 

 

 


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