地元の山、矢倉岳(標高 870m)~金時山(標高 1212m)~明神が岳(標高 1169m)の三山を歩いて来ました。
コロナが2年以上も続き、今年は何の規制もないゴールデンウイークとなり、あちこちが賑やかに動き出したことは、とても嬉しいことと思います。
テレビ報道を見て混雑する空港、駅、高速道路などを見ていると、中々出る気にはなれません。
そんな事で、乗り物は使わずに歩くことにしました。
自宅を5時 15分に出発。 矢倉沢公民館に6時 25分到着。矢倉岳がとても綺麗に見えました。
矢倉岳山麓に佇む白山神社前を進む。
この神社は矢倉沢地区の鎮守神であり、石川県白山市に総本社のある「白山比咩(しらやまひめ)神社」で末社は全国に 2700以上もあるそうです。
鹿止め柵を6時 48分に通過し、茶畑越しに相模湾を望む。
見上げれば木々の若葉が綺麗な樹林帯の中を登る。
矢倉岳は矢倉沢地区から登ると最初の急な登りは元気な内なので難なく超えてしまうが、途中の緩やかな登りを越え、山頂にかけての2度目の登りは結構きつい。 そのきつい登りを頑張り、ようやくなだらかになって来た。
矢倉岳山頂着、8時丁度。 富士山がとても綺麗に見えた。
山頂着8時と早かったのに、既に2グループの登山者が休憩されていた。
矢倉岳の生い立ち この矢倉岳の山頂付近はマグマが地下深くでゆっくりと冷え固まって出来た『深成岩』と呼ばれる岩石でできています。 かつて南足柄は本州と伊豆地塊に挟まれた海の底でした。 約 115万年前、海底の地層にマグマが貫入し、そのマグマは噴火せずに そのまま固まり海底の地層ごと、フィリピン海プレートに乗って南からやって来た伊豆地塊に押され持ち上げられました。 その後、押し上げられた海の地層が風化して深成岩体が現れ、現在のお結びの様な形の山となりました。
山頂では 15分の休憩を取り8時 15分、足柄峠に向けて 出発。
山北町の洒水の滝や県立 21世紀の森への分岐となる山伏平通過、 8時 25分。
途中の斜面を通る登山道が崩壊しており、尾根上に整備された登山道へ迂回する。
明るい登山道になってくると足柄万葉公園は近い。
こちらの万葉公園には記紀万葉の頃、東国の人々が防人(さきもり)として九州防備のために徴用され、当時の官道であった この足柄の坂を越える時に住み慣れた郷里を目にすることのできる最後の場所で、しばし佇み郷里に別れを告げた。 その万葉人が詠んだ歌碑を解説付きで、幾つも見ることが出来ます。万葉公園通過、9時10分。
足柄山聖天堂通過、9時 15分。
こちらの御本尊は『大聖歓喜双身天』であり、この辺りでは「聖天様」とか「聖天さん」と呼ばれています。 商売繁盛、縁結び、厄除け、開運を表し、霊験あらたかな聖天様として信仰されています。
神奈川県と静岡県の県境の足柄峠着9時 20分。
足柄峠には小田原後北条氏によって築かれた山城(足柄城址跡)があります。 自然地形を利用して足柄古道を監視するように5つの曲輪(くるわ)があり、また甲斐 武田信玄の進攻を阻止する意図があった山城です。
※ 次は足柄峠から金時山へ向かいます。(№3ー2)
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