素晴らしい風景!!

色々歩いた山や国内の風景等をご紹介いたします。

▲ 天子山塊2座目の長者ヶ岳へ ▲

2022年09月09日 | 私の見た山・登った山

大沢崩れの眺めと自然林の尾根歩き 

田貫湖を起点とした天子山塊周回マップ。

 

天子ヶ岳(標高 1330m)の山頂はモミやシラベなどの大木に囲まれ、眺望は無く写真撮影のみで通過、11 時05分。

天子ヶ岳からはブナやヒメシャラなどが見られる樹林帯の広い尾根を下り気味に進む。

11時 17分、東海自然歩道が分岐する上佐野分岐を通過。                          自然歩道は長者ヶ岳から南下し、山梨県側の南西方向へと下って行く。

長者ヶ岳へは天子ヶ岳を下り、尾根をなだらかに登り返す感じで前進。                2座をつなぐ尾根上には先日の日向山ほどではなかったが、綺麗なキノコが目に付いた。

長者ヶ岳への登りはダラダラした岩混じりの登山道を進む。

穏やかな自然林の中を歩くのも涼しく、広い尾根をゆったりノンビリ歩けた。

11時45分、長者ヶ岳(標高 1336m)に登頂。 何故かタヌキの置物が迎えてくれた。

山頂西側は樹林に覆われているが、東側は切り開かれていて富士山や田貫湖が見えた。

東側からは剣ヶ峰大沢崩れの 上部が、雲の上に少し見えた。                北西側には南アルプスが遠望出来るはずであったが、残念なことに雲の中だった。

長者ヶ岳の三等三角点。

長者ヶ岳山頂にはテーブルベンチや個別のテーブルそして切株椅子が幾つも用意され、コロナ対策か❓と思われる様に間隔を保った形で設置されていた。

田貫湖を俯瞰する。 自分の車を停めた所が確認できた。

昼食休憩や写真撮影でノンビリ 30分も居たら汗が 冷えて来た。 12時 15分、下山開始。    先程通過してきた上佐野分岐から、この先の休暇村富士への分岐まで東海自然歩道を下る。

天子ヶ岳への登りよりも、東海自然歩道で長者ヶ岳に登った方が(逆コース)丸太での階段が整備されており歩き易く楽である。

休暇村富士への分岐点通過、12時 50分。  ここからの下りは樹林帯の中で展望なし。

休暇村富士の北側に延びている林道に出た。13時 15分。

田貫湖キャンプ場 南側駐車場へ無事帰還、13時 40分。お疲れ様でした。

 

 

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▲ 天子山塊の天子ヶ岳へ ▲

2022年09月06日 | 私の見た山・登った山

富士山の真西にある天子山塊を歩く。

秋雨前線や台風の影響で中々天気が安定せず、コロナを気にせず安心して歩ける山にも行き難い。

普段は室内での軽い運動だけで何も歩くことなどしていないので、月に何度かは歩くよう心掛けている。

テレビや PCの山の天気サイトで確認し、この日が良さそうと決め一応防雨対策もして決行。

                         

田貫湖キャンプ場の駐車場に6時 50分到着。

ここはキャンプ場入口に近い駐車場 でキャンプされる方々専用の駐車場のようですが、その回りにも広い駐車場(無料)が沢山あります。

到着して直ぐ田貫湖を見学しましたが、優雅にキャンプされている方々の様子が羨ましく見えました。でも今日登る山もハッキリ見え、早く行こうと心躍った。

湖畔の見学後、登山準備を進め7時 10分、田貫湖南側の駐車場を出発。                湖畔道路を西に進み、舗装された林道に突き当り左折、7時32分 天子の森オートキャンプ場通過。

林道を更に南下、歩き始めで元気もあり闊歩していたらスマホ に登録した登山アプリが何度も「ルートを外れたようです。アプリマップを確認し間違えたら引き返して下さい。」と何度も言うので、「全くうるさい。」と思いながらスマホを出し確認したら、なんと分岐を通過し10分も経っていた。  (左の舗装道を進んでしまった。)

やってしまった さっきの分岐を右に行くのか  と引き返し、分岐で付近を確認したら「天子ヶ岳」への標示板が草むらに隠れていた。 (私が見えるようにした。)

舗装の林道と思い込んでいたのが間違いだった。                       分岐から未舗装の林道を進み、以後コンパスでも確認しながら前進した。それからスマホは静かになった。

林道途中の登山口着、8時半。                                     ここもウッカリしていると通過してしまう。  

崩れたような所が登山道の取付き点となっており、ここから登山らしくなって来た。

最初のうちは多少きつくとも難なく登れてしまい、足元の花をキョロキョロ探しながら進む。 先日、花の先生に同行して頂いた時に見た花らしいものを発見、撮影したものの名前は不明。

きつい登りが過ぎると、こんな感じの尾根歩きもある。

10時丁度、樹間から 頭を雲の上に出した富士山を発見。下界では見えないものが見えた。

山頂近くになってくると岩混じりのきつい 登山道に変身、岩や木の根に摑まりながら体を引き上げる。厳しかったが登り続けることは出来た。

厳しい登りが終わると尾根を巻くように登山道が進む。

芝川町(現在の富士宮市)上稲子への分岐点通過、10時半。

10時 43分広い尾根に出た。 ここに出るまでが厳しかっただけに嬉しかった。

この広い尾根上には❝天子ヶ岳瓔珞つつじ伝説❞ の解説版や ❝祠❞ が迎えてくれた。

近くに富士見台の案内板もあり、富士山を遠望してみた。10時 50分。

富士見台から天子ヶ岳(標高 1330m)山頂まで直ぐで 11時登頂。

樹林帯の中で展望なし。 時間的に早いので長者ヶ岳に向かう。

 

 

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🌹 自然からの贈り物 🌹

2022年08月29日 | 日本の四季

今迄は山岳風景に目を向け、そこで目に付いた高山植物など沢山撮ってきましたが、最近ではもっと身近な四季折々の自然からの贈り物が見えるようになってきました。

 

10年ほど 前から花の会という仲間の皆さんと共に山歩きをするようになり、サポート役を務めさせて頂き、皆さんには自然の花を楽しんで頂きました。

でも新型コロナウイルス感染症の影響で、ここ3年は活動は停止しています。

その間の体力維持も必須で、各種の運動を続けながら単独で山歩きを継続しています。

以前に少しずつ教えて頂いた花の名前を忘れない様に、歩いて見つけた花を撮影し自ら覚える様にしています。

 

幸せな人とは、質素な場所でも、他人には見えない美しさを

 見ることのできる人である。

どんなものでも美しく、大切なのはそれをいかに

 受け取るかということだけだ。

                ジャコブ・カミーユ・ピサロ(画家)

 

                                                         🌼 オオビランジ 🌼 ナデシコ科

高さ10~20cmの多年草。

花茎の先に優しい感じの淡紅色の花を数個つける。フォッサマグナ地帯の岸壁などに生える。

                              

🌼 ミヤマウズラ (深山鶉)🌼 ラン科

花は淡紅色で長さ1cmほどで、高さ15cm位の茎の上部に7~12個つける。         濃い緑色に白い斑紋が入った葉の様子がウズラの羽と似ていることからこの名が付いたようです。

                          

🌼 ヤマホタルブクロ (山蛍袋)🌼 キキョウ科

丘陵地から山地の草地、崩壊裸地などに普通に生える多年草。                萼片と萼片の間には反り返った三角形の付属体は無く、少し盛り上がっている。

                             

🌼 ヤハズハハコ (矢筈母子)🌼 キク科

ブナ帯の岩場や崩壊地などに生える多年草。                            葉は長さ 4~6cmで、葉と茎は白毛で覆われ全体的に白っぽく見え、茎の先に花を多数つける。

                           

🌼 オクモミジハグマ (奥紅葉白熊)🌼 キク科

山地の林内の木陰で見られる、高さ 40~80cmほどの多年草。                          腐植質に富んだ土壌を好み、葉は茎の中ほどに4~7枚が輪生状に互生する。              頭花には3個ずつ小花が付き、小花は白色で花弁が風車状によじれる。

                           

🌼 ホソエノアザミ (細柄野薊)🌼 キク科

長さ20~40cmの葉は羽状に裂け、針状のトゲがある。  写真は蕾の状態。                      細い柄の先に紅紫色でやや細長い花(頭花)を付け、花の付け根(総苞)は筒状で粘らず、細いトゲの部分が強く反り返るのが特徴のようです。                                  花のつく枝が長く細いことから、こう呼ばれています。

                             

🌼 ハナイカリ (花錨)🌼 リンドウ科

ブナ帯の笹原などに生える二年草。                                    葉の付け根から花柄を伸ばし、船のイカリのような形をした淡緑黄色の花を上向きや横向きにつける。花の先は黄緑色で4つに小さく裂け、その基部は四方に長く伸びる。

                           

🌼 キツリフネ (黄吊船)🌼 ツリフネソウ科

花弁は5個であるが両側の2個ずつある花弁が合着し、上側の小さい1個と合わせて全体で3個のように見える。                                        萼片は3個で後方の1個の萼片が船形になり先が細くなっている。                   果実は緑色のうちに熟し、熟した果実に触れるとパチンという音がして種子がはじける。

 

 

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▲ 幻想的な日向山 ▲

2022年08月23日 | 山梨百名山

風化した花崗岩と白砂、その間に点在する松の緑は独特の雰囲気を醸し出しています。

完全な独立峰でなく、甲斐駒ヶ岳の北にある烏帽子岳から派生する日向八丁尾根の続きが盛り上がったコブである。

北を流れる神宮川に向かってザレ落ちる花崗岩が風化してできた白い砂地が広がり、まるで山の上に海岸の砂浜が現れたような感動的な風景も、そのうちに見られなくなりそうです。

 

尾白川林道を登り、矢立石駐車場に8時 15分到着。

道の駅で準備は、ほぼ完了していたので8時 25分出発。駐車場の奥に日向山登山口。

5分ほど登ったら、地名にもなっている『矢立石』と呼ばれるピラミッド型の巨石の脇を進む。                                         通過時に見た矢立石は、それほど大きく見えませんが、駐車場側から見るとビックリするほど大きな三角の巨石です。

昔、この地で炭焼きが行われていた遺跡の様な炭焼き窯を発見。8時 35分通過。

随分古い昔からの道のようですが、特別えぐられている様なところもなく、歩き易い登山道でした。

矢立石駐車場から登り出して約1時間、登山道の半分5/10 地点を通過。          雑木林から白樺の混成林と変わり、やがてコースの右側はカラマツ林となって行った。

登山の途中では雨上がりのせいもあり、赤や白、紫など沢山のキノコ、それに蛇のお出迎えまで受けました。                                          大きな白いキノコに触れようとしたら、同行の方にやたら触ると皮膚がただれると脅かされました。

尾根筋に出てもカラマツ林が続き、地表が一面クマザサに覆われた窪地に自記雨量計が設置されていた。通過 10時丁度。

そこから間もなく登ったら日向山三角点に到着。 10時 07分。展望なし。標高 1659.9m

西側に5分ほど進んだら日向山の雁ヶ原に出た。

好天であれば北アルプスの燕岳山頂付近のようで、真っ白なザレ場は突然海岸に飛び出したような感じを受ける。

他の山から日向山を見ると雪かと見まがうばかりの風化花崗岩には、心が洗われる思いがします。

足元に気を付けながら白砂の上を行ったり来たり、南側に咲く可憐な花を探したり、長く伸びたサルオガセも見られた。

曇天で残念であったが、南西には甲斐駒ヶ岳、北西には雨乞岳、北には広大な裾野を広げる八ヶ岳や蓼科山などの山岳風景が有るんだと、ノンビリ 35分も休憩して思いを馳せてみた。

復路は雁ヶ原から錦滝方向に下って周回コースとして矢立石駐車場に戻る予定でしたが、雁ヶ原から下る登山道の崩壊があり、通行止めのため往路を戻った。矢立石駐車場着、12時丁度。   

 

 

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🥀 高原の山野草 🥀

2022年08月09日 | 日本の四季

周りの環境は心の状態によって変わる。                                         心が暗いと何を見ても楽しくない。                                        静かで落ち着いた環境にいれば、心も自然とおだやかになる。          空海

   

      

自然の花を愛する方と共に山歩きをすると、見えてくる景色の違いに驚きました。

日本各地には、花の名所が沢山あります。                          よく探すと、自然が豊かに残された野山だけでなく、都市部の公園や社寺の庭園などでも、四季折々の山野草を楽しむことが出来ます。

その豊かな自然を彩り、美しい草花が咲き誇っていたものを、ご紹介致します。

 

                         

 

山野草や高山植物は見る撮るだけで持ち帰りはNGです。                 文化財保護法で指定されている植物の場合は、この法律および施行規則で罰せられます。   また、各種公園指定を受けている山地での採集は禁止されています。

 

🌼 キリンソウ (麒麟草)🌼 ベンケイソウ科

岩場や林縁に多い。

 

🌼 カワラナデシコ (河原撫子)🌼 ナデシコ科

日当たりの良い草地や河原に生える多年草で秋の七草のひとつ。

 

🌼 コウリンカ (光輪花)🌼 キク科

キク科では珍しいオレンジ色の花をつけ、その舌状花は垂れ下がり反り返る。        群れて咲くことはないが、鮮やかな花の色は草原の緑の中でも、しっかりとその存在を主張している。

 

🌼 ニガナ (苦菜)🌼 キク科

茎や葉を切ると苦味のある乳液を出すので「苦菜」の名がある。                   頭花は5個の舌状花の集まり。

 

🌼 ツノハシバミの実 (角榛)🌼 カバノキ科

雌雄同株の落葉低木。                                 果実は10月頃熟し食用とされるが、油分が多く炒って食べると美味しいようです。

 

🌼 ウスユキソウ (薄雪草)🌼 キク科

全体に灰白色の毛があって薄雪をかぶったようなので、この名がある。           茎の先にはあまり目立たない小さな花を多数つける。

 

🌼 シモツケソウ (下野草)🌼 バラ科

淡紅色の小さな花や球状のつぼみを密集して付け、夏の草原を華やかに染める。       葉の形がモミジの様に手のひら状に深く切れ込む。

 

🌼 イケマ (生馬)🌼 ガガイモ科

多年生つる草。根茎は太く横にはう。茎や葉を傷つけると白い液が出る。

 

🌼 ウツボグサ (靭草)🌼 シソ科

日当たりの良い道端や草地に生える多年草。                          茎の先のずんぐりとした花穂に紫色の花を密に付ける。

 

🌼 ノコギリソウ (鋸草)🌼 キク科

葉の縁が、ノコギリの歯のようになっており、茎頂にやや密集した散房花序をつける。 

 

🌼 キオン (黄苑)🌼 キク科

茎の上部は枝分かれし、黄色い花を多数つける。鹿も食べない有毒植物。

 

 

植生の垂直分布は主に温度による相観の違いが表れるようです。                      下方から上方に丘陵帯、低山帯、山地帯、亜高山帯、高山帯のように植生帯の区分があります。上記の花は標高 1700m前後の「山地帯」で見ることが出来ました。

 

 

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▲ 信州峠から横尾山ピストン ▲

2022年08月03日 | 山梨百名山

名のある山は沢山のガイドブックが出ていますが、今回の横尾山はガイドブックもないマイナーな未知の山を歩いて来ました。

信州峠の横尾山登山口駐車場に7時 45分到着。  標高 1470m。

曇天で今にも降り出しそうな天気であり、駐車場には1台も車無し。              今年は日本中どこでも気象状況が不安定で、豪雨・雷雨はテレビで良く目にします。      なので防雨対策は万全にして、8時出発。道路の反対側に見える階段から登り始めます。

歩き始めは樹林帯の中を緩やかに登り始める。                       登山道は明瞭でありヒンヤリした空気の中、歩き易かった。

木々の根元一面を背丈の低い熊笹が覆っていた。

登りながらも、空が明るくなったり暗くなったりで、極力降らないことを願った。      汗かきなので、レインウェアは着たくない。

登り出して 50分、登山道に岩がゴロゴロ見え出して来たのでスリップに注意した。

今度は樹林帯の中にガスが張り出し、視界が悪くなって来た。

高度を上げて来たら、前方上部に大きな岩があり落ちて来そうに見えた。

大岩を慎重に乗り越えたら、木々の前方が開けて見えた。

9時 10分、カヤトの原到着。    標高 1751m。

カヤトの中に可憐に咲くノハナショウブ。

本来なら見晴らしの素晴らしい所なんですが、ガスの流れた瞬間に川上村の高原野菜畑が見えたり、一部青空が見えたり、何とも忙しい景色でした。

カヤトの原から横尾山に向けては、大岩が有るコブや小岩の有るコブを5~6回のアップダウンを繰り返して進みました。

横尾山到着、10時丁度。 

南側が開けており好天であれば瑞牆山、金峰山などが間近に見えるようです。          曇天につき下界よりは 涼しく、20分ほどノンビリ休憩した。山でのミカンは美味しい。

下山は湿った岩に足を取られぬよう注意しながら、往路を戻った。

信州峠の駐車場に 11時半、到着。 着いて間もなく小雨が降り出した。

午前中に下山できたので、飯盛山にも寄ってみようと『しし岩』へ、12時 20分着。     昼食後に飯盛山へと準備をしていたら、急に大雨に変わり雷鳴が響き、駐車場が川になった。                                                      これはヤバいと思い、撤退開始。                                   午後も早い時間なので、高速道路は空いており快適に走り 16時前に帰宅できた。      下界は真夏で暑い。

 

 

 

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▲ 懐かしの針ノ木雪渓 ▲

2022年07月29日 | 北アルプス

日本三大雪渓(白馬・剱沢・針ノ木)の一つに数えられる針ノ木雪渓を登る。        白馬大雪渓より狭く、稜線近くまでせり上がる雪渓は圧巻であります。

正面に扇沢バスターミナルを見た左端に、百瀬慎太郎ゆかりの山にふさわしく『山を想えば人恋し、人を想えば山恋し』と記された案内板が立てられている。

その案内板に引かれ、針ノ木岳登山口の標識に従って緑豊かな樹林帯に進む。

コースの途中までは針ノ木自然歩道として整備されており、数回扇沢と黒四ダムを結ぶ電気バスが走る車道を横切り、徐々に高度を上げて行く。

静かな樹林帯から見事なブナ林へと登り、鳴沢と赤沢の2つの沢を横切り、大沢小屋を目指す。

苔むした枝沢を登り、見上げた樹間から針ノ木雪渓が望めた。

扇沢から2時間弱で大沢小屋に到着した。

この小屋は針ノ木岳に生涯を捧げた百瀬慎太郎を偲び、小屋の横には慎太郎の言葉を刻んだレリーフが備えられています。

大沢小屋からはダケカンバの灌木に囲まれた道を登り、ほぼ 40分ほどで雪渓が近くなる。

例年7月初旬頃までは大沢小屋を出て 30分ほどで雪渓の取付き点に着くのだが、この時は好天続きで雪渓が徐々に融けて後退していたため、夏道を歩くことになった。

夏道を登るとオオバギボウシやニッコウキスゲが迎えてくれた。

大沢小屋から約1時間で雪渓取付き点に着いた。                                                                           振り返ると中央のピーク『爺ヶ岳(標高 2670m)』がひときわ高く眺められた。

雪渓は白馬大雪渓に比べると痩せて詰めの辺りは斜度がきついので、歩き慣れない人は軽アイゼンを付けた方が疲れず安心して登れます。                             右手にベンガラでルートが付けられているので、それに従って登る。  

雪渓の中間地点に両岸から岩が迫った狭い『ノド』と呼ばれる所を通過、雪渓が消えた季節はクサリ場のある左岸を高巻きして進む。

右側からマヤクボ沢が合流するが、雪渓が多いと間違って迷い込み易いので注意。左に進む。

雪渓の三分の二(ノドを越えた辺り)を過ぎた辺りから急傾斜となり、遅れ出した方のザックを持ち、様子を伺いながら声掛けしていたので、写真を撮ってる場合ではなく必死でした。

そんな経緯 (その間の写真がありません。)があり、針ノ木峠到着です。

針ノ木雪渓を登り切ると、目の前に針ノ木小屋が現れた。やった~と感じた瞬間でした。

針ノ木小屋は針ノ木峠のそばに立つ小屋なのです。

峠で写真を撮る私の後ろには蓮華岳(標高 2799m)が聳え、山頂付近一面にコマクサが咲いていました。ずっとずっと守り続けたい山であります。

 

 

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▲ 櫛形山原生林 ▲

2022年07月22日 | 山梨百名山

山梨県の『森林百選』に選ばれており、原生林の森として神秘的な雰囲気を醸し出しています。

亜高山帯の常緑針葉樹であるコメツガやシラビソなどの原生林のほか、この辺りには樹齢の見当もつかないほど見事なカラマツの天然樹がある。

 

それらにサルオガセが無数に垂れ下がった風景は、女性の長い髪がぶら下がっている様で、ドキッ とすることがある。その光景は気味悪く、あまり写真は撮らなかった。

山稜部は針葉樹林が続き、その中に天然カラマツの巨木が根を張っている。

昔、炭焼きや薪の材料として伐採された幹がそのまま残り、巨大な株根となったカラマツが悠然と点在する森となっている。

櫛の背に当たる山稜歩きは、樹林帯が続く中であり周辺の見晴らしは望めない。

その山稜には、カラマツとコメツガ、ダケカンバの巨木が根を張り、針葉樹にまとわりつくサルオガセ(地衣類の一種)が幻想的である。

樹林に囲まれた平坦な櫛形山の原生林を歩き、穏やかな時間の流れを楽しんで来ました。

好天時でも直射日光が当たらず、森林浴をしながら静かな山道歩きは最高です。

櫛形山はアヤメの咲く初夏を楽しむのも良いですが、その賑やかさが収まり風がささやくような森の空気を身近に感じることのできる秋の山道を歩くのも、また一味違った心地よさが味わえます。

 

 

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▲ 櫛形山のアヤメを求めて ▲

2022年07月19日 | 山梨百名山

櫛形山(標高 2052m)は甲府盆地の西側に位置し、最高峰の奥仙重をはじめ裸山、唐松岳などを総称して『櫛形山』と呼ぶようです。

山名は和櫛を伏せたような、背の丸い感じの山容から、その名が付いたといわれています。

櫛形山は野生のアヤメが見られることで有名ですが、現在では無謀な採取やシカの食害に遭い絶滅状態であります。

2002(平成14)年に「櫛形山のアヤメ平及び裸山のアヤメ群落」が山梨県の自然記念物に指定されました。                                     これら植物の復元対策に、環境省、山梨県、地元市町村と民間の保護団体が協力して植生調査や食害防止ネットの設置など、保全対策が取られています。

                              

中尾根登山口から櫛形山を目指すべく県民の森に向かい、レストハウス伊奈ヶ湖の第一駐車場に6時 50分到着。直ぐに準備を始め、7時15分出発。

登山道はハッキリし歩き易い。

山腹には広葉樹林が多いが、山稜部は針葉樹林が続き、その中に天然カラマツの巨木が根を張っている。                                            歩き初めは広葉樹林の薄暗く湿気の多い中を、滑り易い木の根に注意しながら登る。

歩き始めて1時間 25分、櫛形山林道横断点到着。 10分の休憩で8時 50分出発。

林道を横断してからの登山道では綺麗なキノコが沢山見られた。

高度を上げてくると、折れた大きな古木に苔がびっしりと付き、時の経過が感じられた。

ほこら小屋到着、9時 50分。 10分の休憩。                                  入口には沢山の蛾が飛んでいたが、小屋の中は整理整頓された綺麗な小屋でした。          近くに水場が有り、綺麗なトイレも完備していました。

ほこら小屋を出て、20分も登ったら櫛の背というか山頂部分が南北に延びており、大したアップダウンもなくルンルン気分で移動出来て楽であった。

10時半、カラマツ林と草原の広がるバラボタン平通過。

バラボタン平から標高 2003mの裸山に向かう。                          裸山の手前の草原はアヤメの群生地であったそうですが、今は鹿の食害を防ぐ防護柵やロープに囲まれていて、下界で見るアヤメより小さな可愛いアヤメが見られました。

そこから、ひと登りで樹林に囲まれた裸山に着き、切り開かれた樹間より南アルプスが見えた。登頂、10時 55分。

裸山を下って、樹林帯の中をしばらく進み、下りの途中にある鹿の防護柵の扉を抜けるとアヤメ平に出る。

アヤメ平到着、11時 20分。

アヤメ平も、もともとアヤメの群落地であった様子がガイドブックの写真に見られますが、今はすっかり減ってしまい防護柵に囲まれていました。

樹林の中にはアヤメ平避難小屋で休憩舎のような建物が有りました。

アヤメが群生する周辺には、植生保護やシカによる食害防止のためネットが設けられており、また以前の様に群落が回復することを望みたいです。

アヤメ平を11時 35分に発ち櫛形山へ向かう。

行きは先に裸山経由でアヤメ平に向かったので、帰りは樹林帯の中を通る原生林コースを抜けてバラボタン平に戻り、櫛形山へ。

櫛形山(標高 2052m)登頂、12時半。

山頂は樹林帯の中であったが、僅かな樹間から富士山が望めた。

山頂で 25分間ノンビリし、12時 55分出発。

櫛形山からほこら小屋に戻り、水場も有るので簡単な昼食とした。(13:25~13:40)

ほこら小屋からは往路の中尾根登山道を、湿った木の根に足を取られぬように注意して下った。

櫛形山林道横断地点を14時 05分、通過。

県民の森、レストハウス伊奈ヶ湖の第一駐車場に14時50分、無事戻りました。

 

 

 

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▲ 白馬大雪渓を登る ▲

2022年07月14日 | 北アルプス

毎日、暑い日が 続いています。涼しい雪渓の上を歩いて下さい。

ここで、ご案内するのは日本三大雪渓の一つに数えられる『白馬大雪渓』です。          標高差 600mの大雪渓を登山者が蟻んこの様に列をなして登る光景は、白馬岳(標高 2932m)の夏の風物詩となっています。

夏、最高に涼しい雪渓歩きを楽しみながら、山頂を目指す白馬大雪渓コースは北アルプス屈指の人気コースであります。  

白馬尻から大雪渓を見上げる。

山頂に向かう途中から お花畑 が現れ、綺麗な高山植物に癒されながら疲れを忘れ頑張る。  何度も山仲間を案内したが、不思議と大雪渓は快晴で皆さんが喜んでくれた。

白馬尻付近で沢山見られる、白が綺麗なキヌガサソウ。

白馬尻から灌木帯を抜けると大雪渓の突端に出る。そこから雪渓終りの葱平(ねぶかっぴら)まで長さ2Kmほど登る。

大雪渓の左手、杓子岳側は岩がもろく歩いていても雪渓上に幾つもの岩が見られる。    これは杓子側から落ちて来た岩であり、落石が多い場所なので苦しい登りだが休憩は控えたい。                                        雪渓上に落ちてくる岩は音を立てずに落ちて来るので、足元ばかり見ての登山は大変危険なので回りを見たり、特に左手には注意が必要です。

斜面のきつい雪渓は、どうしても足元ばかり見てしまうが、方向を誤らない様に赤いベンガラの上を一歩一歩確実に登ろう。

                                          白馬尻から2時間半から3時間ほどで、雪渓上部の葱平(ねぶかっぴら)に到着である。    葱平は僅かな広場があり、落石に注意しながら小休止。

雪渓中央部は、まだ上部まで雪渓が延びている。

この辺りは雪解けが早く、沢山の花々が顔を見せてくれる。                      蕾は紅紫色で、開花すると白くなるタカネイブキボウフウ(高嶺伊吹防風)。

清流を横切り、不安定な岩屑が目立つ斜面に取り付く。

段々、杓子岳(標高 2812m)の岩峰が近くなり、手前にはハクサンボウフウが見られた。

雪渓は終わり、崩れ易い岩場の急斜面を落石をしないよう慎重に高度を稼ぐ。          立ち休憩で見上げれば、お花畑が迎えてくれた。

急斜面を登り切ると、右手に小雪渓が見えて来た。

小雪渓を過ぎると氷河遺跡と言われる巨岩や高山植物のお花畑が広がる。         頂上宿舎が見えた。

振り返ると鋭い杓子岳の山頂がかっこいい。黄色い花はミヤマキンポウゲ。

巨岩から見える村営頂上宿舎まで、近そうだがきつくて意外と時間がかかった。          宿舎前から見た杓子岳。

村営頂上宿舎から雪渓越しに見上げると、白馬山荘が見えた。                             頂上宿舎前の雪渓末端から流れ落ちるがノドを潤してくれ、その美味しさに驚いた。

頂上宿舎から広々とした主稜線に出ると西側の山岳風景が目に飛び込んでくる。          遠く剱・立山の勇姿、足元の稜線をたどれば杓子岳(標高 2812m)や白馬鑓ヶ岳(標高 2903m)、すぐ手前には旭岳(標高 2867m)が見える。

白馬山荘までの稜線上にはウルップソウが群生していた。

稜線上の風当たりの強い岩礫地に株となって必死になって咲き誇る淡黄緑色のイワベンケイ。

白馬岳山頂に向かう途中の砂礫地で群生するイワツメクサ。

白馬岳山頂を見上げる。富山県側はなだらかな傾斜だが、長野県側は切れ落ちた断崖絶壁である。

ずっと以前は白馬山頂から三国境、白馬大池に向かう途中は、お花畑でコマクサを気にして歩かないと踏んでしまいそうなほど一面に咲いていた。

最近では岩で囲いを作り、ここに咲いていますよと知らせている様に激減しています。

白馬岳山頂から見た杓子岳、白馬鑓ヶ岳。

 

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(*_*) 想定外 (*_*)

2022年07月05日 | 出来事

平和な生活が一瞬にして崩れ去る。

2011年3月 11日 14時 46分、三陸沖の宮城県牡鹿半島の東南東 130Km付近で、深さ約 24Kmを震源とするマグニチュード 9.0 の地震が発生しました。

東北地方は過去に幾度となく地震や津波の被害を受けた歴史があり、先人より津波警報が出たら直ぐ高台へ避難するようにとの聞き伝えがあり、地域の人々全員が助かった地区があります。

自然災害は、いつどこで何がどの様に起こるか? 図り知ることは出来ません。

でも、過去に発生した事例の対処法は前記の「聞き伝え」を含め色々研究されています。

 

その地震による津波の影響で東京電力福島第一原子力発電所が水素爆発を起こし、強制避難を強いられた被災者の皆さんが国に対して損害賠償を求めた集団訴訟をし、11年越しの被災者皆さんの願いは届いたのでしょうか?

 

2022年6月17日、福島第一原発事故で被害を受けた住民の方々が国に損害賠償を求めた『避難者集団訴訟』で最高裁の判決が出されました。

 

     🌟 国の責任は認めず 🌟

 

原子力発電所事業は『国策民営』で過酷事故など一切起こらない ❝安全神話❞ のみが強調され進められてきました。

      

確かに既存の原発の発電費用は比較的安い、温室効果ガスが出ないといった利点はあるが、ひとたび事故が起きた時の被害や原発から出る『核のゴミ』の処理方法で、それぞれ原発を抱えた地域ともめています。

 

四国の愛媛県西宇和郡伊方町にある伊方原発は中央構造線という大きな断層の上にあり、1992年、四国電力伊方原発は、非常用発電機が動かなかったり、燃料切れが起これば、福島と同様の事故となるため、最高裁では「深刻な災害が万が一にも起こらない様に」と 2002年に判決を出し、現在は操業停止中の様であります。

その判決が出されてから、9年もの時間があったにもかかわらず①津波が弱点であること。②炉心溶融になる可能性がある。ことが議論されていたにもかかわらず、東京電力も国も動かなかった。

1999年9月 茨城県東海村にあった核燃料会社のウラン加工工場で起きた臨界死亡事故でも、国の初動対応は遅く、非常に適切な避難要請は、村長の判断で行われたとのことです。

                        

2011年に福島第一原発から5Kmの場所に現地対策本部が設置され、経済産業省や自衛隊、東電などから150人が集められたそうです。それでも、深刻な原発事故は想定しなかった。

その後、原発が水素爆発すると、対策本部のセンター内の放射線量が急上昇し、事故の4日後に全員が撤退を始めたとのことです。

 

近くの双葉病院にいた患者さんは置き去りにされ、1ヶ月で約50名の患者さんが亡くなられています。

強制避難を命じられた10万人近い住民の誘導も行わず、自治体任せであったとのことです。

事故が起きたのも、事故後の被害が拡大し長引いたのも、安全への配慮、責任が放棄されたためではないのか?

 

人の生命・身体は勿論、環境にも取り返しのつかない危害を及ぼす原発災害を、万が一にも起こしてはならない。

 

この様な思いがあればこそ、今回の様な結論(判決)には至らなかったように思います。

現在は音頭をとる人間はアチコチに居るようですが、全てのことに対して曖昧さを前面に出し責任者不在の状態。

東京五輪の経費の問題、森友・加計問題、桜を見る会、コロナ感染防止対策、財務省の公文書改ざんなど、責任の曖昧さが大手を振って歩き回る時代、何か可笑しいですね。

 

この原発事故の『避難者集団訴訟』の最高裁判決なんですが、裁判官4人のうち3人の多数意見で決まった。                                   裁判官は国家公務員で司法も国の関連会社化し、一般の会社ではありえないと思います。

この判決で政府も電力不足を理由に原発再稼働を堂々と進めるべく、政策運営の柱となる骨太の方針に『原発の最大限活用』を加えたようです。

 

ただ1人、反対意見を主張して下さった三浦 守裁判官がいました。               ❝ 水密化措置は十分可能であったと述べられ、実効ある対策をとらない東電を容認した国の責任を厳しく指摘した。津波予測をもとに国と東電が法令に従って真摯な検討を行っていれば、事故は回避できた可能性が高いとし、「想定外」という言葉で免責することは許されないとの立場をとられた。❞

御立派な裁判官でありエールを送りますが、国に逆らう人はきっと日向から消されてしまうのでしょうね。

この様に国は被災者に対して『起きてしまったことは仕方ない。後は自らで対応して下さい。』と言っています。

 

現在、国内で稼働中の原子力発電所は 54基あるようです。建設中もあるそうです。     その地域の自治体は国からアメをもらっているので仕方ないのかもしれませんが、地震大国であり、異常気象による被害の想定外が増加しています。

今回の最高裁の判決を見ると、今後どんな大きな事故が発生するのか分からない仮定のことについては一切考えないことを基本とした国で、今後はどこの地域の人々が泣くのかな?    なんて余計なことを考えてしまいます。

もう直ぐ参議院議員選挙の投票日です。

以前国会で 118回も虚偽答弁をした人がいますが、普通の人間であれば恥ずかしくて人前に出られないと思いますが、平然として今回の参議院選挙の応援演説をしている。    

きっと、応援演説も口から出まかせなんでしょうね。                          どうせ国民なんか、すぐ忘れるから・・・・・。

皆さん、7月10日は参議院議員選挙です。忘れずに投票に行きましょう!

 

 

     ※ ご覧頂き、ありがとうございます。

         

 

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▲ 一等三角点の毛無山へ ▲

2022年06月27日 | 山梨百名山

富士五湖の本栖湖から南へ竜ヶ岳、雨ヶ岳、毛無山、熊森山、長者ヶ岳、白水山へと続く尾根は天子(てんし)山塊と呼ばれ、その最高峰が毛無山で、一等三角点がある

山名は山頂がカヤトなどに覆われて、樹木が無いように見えることに由来しているようです。

                             

国道 139号線の朝霧高原から毛無山登山口に入った「ふもとっぱら駐車場」 に 7時半到着。

                                               20分で登山準備を済ませ出発。

                                          初めて登山する山であり、駐車場を出ると十字路で案内板もなく進路に迷う。          地図を見ながら、左の地蔵峠へ向かう林道に入る。

林道を進んで間もなく「麓宮(ふもとみや)」と記された看板が目に入り、そちらを見たら神社が見えたので安全登山の祈願をした。

更に林道を進むと「麓金山精錬場跡」 の看板があり、麓集落は毛無山を挟んだ山梨県の下部(しもべ)と同様に、戦国時代に金の採掘が盛んに行われていた所だそうです。

8時 08分、林道から登山道へと入る。その近辺ではヤマアジサイが見られた。

二合目と表示された看板が目に付いた。通過、8時 42分。

三合目近くになったら、やはりアジサイ科のコアジサイが綺麗に咲いていた。

三合目通過、9時 17分。                               この合目標識は毛無山の山頂まで、だいたい高度差100mごとに付けられているようで目標となり張り合いになる。

四合目通過、9時 46分。                               この辺りの登山道は岩がゴロゴロしており、足元に神経を集中する           この通過の間にも、大きな岩の急斜面にロープが設置された箇所や木の根につかまって体を引き上げる箇所が沢山有った。

遭難事故が発生した時、ヘリが来て救助のできるレスキューポイント広場を通過、9時 55分。

標高を上げてくると大きな岩がゴロゴロする中を抜ける様にして登山道が進む。

五合目通過、10時 15分。 標高 1485m                                        岩の間に造られたルートを、ただひたすら登る。 

六合目通過、10時 47分。 標高 1548m

七合目通過、11時 17分。                               この辺りまで登ると樹間越しに天子山塊南部の山々が見えるらしいが、この時は若葉が邪魔して良く見えなかった

合目間の登りには結構厳しい登りがあり、疲れた足が度々止まる。            汗かきなので額からが滴り、カメラのピントが合いにくいように感じ、レンズを見たら湿気で曇っており、いくら拭いても綺麗にならなかった。

八合目通過、11時 57分。

この辺りではヤマツツジが綺麗に咲き、疲れを癒してくれた。

七合目までは合目ごとの通過時間をほぼ 30分で維持してきたが、その後はダウンした。   高度が上がると、登山道の露岩が段々大きくなり、湿った岩や木の根などでスリップに注意すると足も止まる。

富士山展望台通過、12時半。 標高 1850m

展望台の大岩の上に立つと、朝霧高原を抱えた富士山の雄大な景色が見られるはずだったのに、ガスに覆われ真っ白な油絵のキャンバスを見ている様であった。

九合目通過、12時 42分。

九合目を過ぎて、ひと頑張り登ったら山梨県と静岡県の県境尾根の稜線、麓・地蔵峠分岐に出た。分岐通過、12時 49分。 

麓・地蔵峠分岐からは樹林帯の緩やかな尾根道を進む。

最後にやや急な斜面を登るが、人の声が聞こえ頑張る。

毛無山山頂が見えた。  沢山の登山者が休憩されていた。登頂、13時丁度。  

一応ここに一等三角点があり、毛無山の山頂標示板もあるが標高は 1945.5m。

あと20分ほど北東に進むと毛無山最高点がある。そちらの標高が1964m。          青空であれば毛無山の最高地点も踏みたかったが、遠望が利きそうになく諦めた。

30分で遅い昼食を済ませ13時半、往路を戻る形で下山開始。

登りがきつかっただけに、かなりの急傾斜を岩や木の根につかまり、スリップや膝を痛めないよう注意しながら慎重に下った。

15時 10分、登りは足元ばかり見ていて気付かなかったが、下りで不動の滝に気付き展望台より見学。

流れは細いが、二段で落差約 100mと言われる美しい不動の滝を見ることが出来た。

下りはマップタイムに近い、2時間 12分で無事下山でき麓宮様にお礼の挨拶を済ませた。  ふもとっぱら駐車場に15時 42分到着。

 

 

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🏯 初夏の小田原城 🏯

2022年06月15日 | 日本の歴史

小田原城が初めて築かれたのは、大森氏が小田原地方に進出した15世紀中頃と考えられています。

16 世紀初め頃に戦国大名小田原北条氏の居城となり、 関東支配の拠点として次第に拡張されました。                                           豊臣秀吉の小田原攻めに備えて築造された、城下町を囲む延長9Kmに及ぶ総構の出現により、城の規模は最大に達しました。

北条氏滅亡後、徳川家康の家臣大久保氏が城主になると、石垣を築くなど北条氏の城郭に改修の手を加えます。しかし、大久保氏が改易されると城は破却されます。            その後、寛永9年(1632)に稲葉氏が城主になると大規模な改修工事が実施され、城の姿は一新します。

 

稲葉氏三代の後は、再び大久保氏が城主となり、地震や富士山の噴火による被害を乗り越えて、小田原城は関東地方の防御の要衝として幕末まで存続しました。

                     

小田原駅の東西自由通路を東口に出ますと南側に小田原城を望むことが出来ます。

東海道五十三次の9番目の宿場町として栄えた小田原宿であり、城下町としての雰囲気を楽しみながらお城に向かいます。

ノンビリ歩いても10分ほどで城址公園北側の入口に到着します。             本丸広場に向かい坂を登ると、覆いかぶさるように天守が見えてきます。

本丸広場から望む天守閣。

明治3年(1870)に小田原城は廃城となり売却された後、次々と解体されました。      城址は御用邸時代を経て地元自治体に払い下げられ現在に至っています。          現在の小田原城跡は、本丸・二の丸の大部分と三の丸土塁・総構・八幡山古郭の一部が国の史跡に指定されています。

本丸広場から南東側の常盤木門へ進みます。

常盤木門は江戸時代の本丸の正面に位置し、小田原城の城門の中でも大きく堅固に作られていました。                                        元禄 16年(1703)の元禄地震で崩壊した後、宝永3年(1706)に多聞櫓と渡櫓から構成される桝形門形式で再建されましたが、明治3年(1870)の小田原城廃城の際に解体撤去されたようです。   

                                           常盤木とは常緑樹のことで、松の木が常に緑色をたたえて何十年も生長することになぞらえ、小田原城が永久不変に繫栄することを願って常盤木門と名付けられたといわれています。

 

常盤木門を抜け階段を下ると、本丸東堀に架かる常盤木橋(赤い橋です。)を渡り二の丸広場に出ます。

江戸時代の小田原城本丸の周囲は堀に囲まれていました。                      本丸東堀は発掘調査の結果、幅 20m以上の規模を持つ水堀で現在よりも5m以上深さがあったようです。

本丸に出入りするには、この常盤木橋を渡り常盤木門から入るルートと、北側に位置する相生(あいおい)橋を渡り鉄(くろがね)門から入るルートがあり、こちらの常盤木門から入るルートが正面入口であったようです。

 

 

御茶壺曲輪から見た銅(あかがね)門。

現在の銅門は昭和 58年(1983)から行われた発掘調査や古写真、絵図などを参考に、平成9年(1997)に復元されたものです。

銅門は小田原城二の丸の表門で、南側の馬屋曲輪やお茶壷曲輪は住吉堀によって隔てられています。江戸時代には馬出門土橋(現在のメガネ橋)から城内に入り、銅門を通って二の丸御殿や本丸、天守閣へと進むようになっていたようです。

 

正面入口のメガネ橋を渡ると見える一番最初の馬出門。

三の丸から二の丸に向かう大手筋(正規登城ルート)に位置する門になります。

今回は正規登城ルートの逆を歩いてみました。                           メガネ橋を渡り、お堀端通りからお堀越しに隅櫓と天守閣を遠望しました。

の時期も素晴らしい小田原城址公園であります。

 

 

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🌹 小田原城あじさい花菖蒲まつり 🌹

2022年06月12日 | 春景色

初夏、梅雨時の花としては代表的な花を観賞して来ました。

土曜日や日曜日では混雑が予想されたので、天気の良くない平日に訪ね、雨降りを期待したのだが降らなかった。

この時期の花は、全体にを付けた所が綺麗に見えるのです。

この《小田原城あじさい花菖蒲まつり》 は城郭内の本丸と二の丸の間に造られた本丸東堀に花菖蒲、そして常盤木橋から南北にかけて本丸斜面と藤棚よりの南入口方向迄、満開の紫陽花を見ることが出来ます。

昔は本丸東堀が二の丸広場の北側にまで堀が続き、相生(あいおい)橋を渡り御用米曲輪(以前の野球場)から鉄(くろがね)門を抜け本丸に上がったようです。               本丸東堀は発掘調査の結果、幅 20m以上の規模を持つ水堀で、現在よりも 5m以上の深さがあったとのことです。                                この本丸東堀に咲く花菖蒲が、私たちの目を楽しませてくれています。

小田原城二の丸の表門である銅(あかがね)門と紫陽花。

『あじさい花菖蒲まつり』は、6月19日(日)まで開催しています。

 

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🌼 芦川すずらん群生地を歩く 🌼

2022年06月10日 | 春景色

黒岳と釈迦ヶ岳の谷間、標高約 1300mの森にある《にほんすずらん》の群生地。

貴重な「にほんすずらん」 種がこれだけ群生しているのは全国的にも珍しく、面積は約 2.6ヘクタールと本州随一の広さを誇り、非常に貴重な植生として、昭和 47年(1972)に山梨県の自然記念物に指定されました。

天然の白樺林や山野草が広がる森の中にひっそりと咲いています。

『幸福を呼ぶ花』ともいわれる小さくて可憐なすずらんや近くに咲く花々を見て来ましたので、ご覧ください。

                               

🌷 スズラン (鈴蘭)🌷                                        ユリ科の多年草で、別名キミカゲソウ(君影草)ともいうようです。                                           名前のとおり鈴のような形をした、清楚な花。

大きな葉の陰に隠れるようにひっそりと咲き、花が終わると赤い実を結ぶ。香りが良く、香水の原料に用いられるそうです。

花屋さんでも見かけるようですが、ヨーロッパ原産の 「ドイツスズラン」 で、そちらと比較すると 「二ホンスズラン」 は小型で花も小さく可憐な表情です。

                            

 

🌷 イカリソウ(錨草) 🌷                                      メギ科の多年草で花の形が船の錨(いかり)に似ているため、この名がついたようです。    花色は赤紫から白まであり、花を下向きにつけ変化に富んでいます。

花は直径2cmほどで花びらは4枚、その下部には長い距(きょ)と呼ばれる蜜の入った棒状の筒が四方に伸びている。葉は3出複葉で小葉はハート形をしています。

根は強壮剤として漢方で用いられる。

                            

 

🌷 ウマノアシガタ (馬ノ脚形)🌷                                       キンポウゲ科の高さ30~60cmの多年草で、全草に毒があるようです。                               黄色の5枚の花弁が光を良く反射するため、遠くからでも金色に輝いて見え、それで金鳳花(キンポウゲ)という別名があります。

名前の由来は、根生葉の形が馬の蹄(ひづめ)に似ているというが、あまり似ていない。

                             

🌷 ササバギンラン(笹葉銀蘭) 🌷                                            ラン科。葉は長さ7~15cm、5~8枚が互い違いに付き茎を抱く。

花は白色で茎の先に上向きに数個つけるが、あまり開かない。

                          

 

🌷 アマドコロ (甘野老)🌷                                    山野に普通なユリ科の多年草。

根茎がオニドコロ(ヤマノイモ科)に似て、甘く食用にできるため、その名が付いたようです。

花は筒状の白色で先端は緑色を帯び、長さは2cmほどで茎に沿って多くの花が垂れ下がる。

 

 

     ※ ご覧頂き、ありがとうございます。

 

 

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