登窯広場の隣にある展示工房館の前に、巨大な甕(かめ)が置いてあった。余り希少性はないようですが、昭和19~20年にかけて焼き上げた技術水準の高さがうかがわれます。
説明をみると、この大甕は日本初のロケット戦闘機「秋水」用の燃料貯蔵槽として、海軍から発注されたものでした。
確か、「秋水」はドイツから設計図をもらって作った戦闘機で、初飛行で墜落したため、戦闘に参加しないまま終戦になった悲運の戦闘機だったと記憶しています。燃料に過酸化水素を使っていたはずなので、この大甕に貯蔵する予定だったのでしょうか?
因みに「秋水」(復元機)は、こんな形です。以前、豊山町にある三菱重工業名古屋航空宇宙システム制作所の資料室で見せてもらいました。