それはまた別のお話

観劇とか映画とかの感想文を少しずつ

今年観たあっきー2013

2013-12-31 | 日記

ROMで始まって、CHESSで終わった2013年…ではなく、
渋谷タワレコで始まって、I Singで終わった2013年…という表現に拘りたい1年でした。
対外的には「今年も舞台出演が9本と大活躍」とまとめられるでしょうが、
ミュージシャンとしての顔が見られるライブの本数が意外と多かったのが嬉しかった。

それから、ライブの客席からもネットでの発言勢力(っていうのか)にしても
明らかに新しいファンの方の人数が増えた実感がありました。
このことを「新陳代謝」と言ったらお友達に叱られましたが、
そうよね、古くからのファンも澱(おり)のように頑張らなければ…(ってまた怒られる

こうやって1年を振り返る度に「今年も(私にしては)よく追っかけたなぁ」という思いと、
「なにか私にできたのかな…」という思いが交錯します。
なにができるか、どうやって応援できるか、と細々ながら考えてしまう。
もちろんチケットを多く購入することが直結的だと思うけど。
この辺境のブログに記事を上げるとか、キーワードが入った呟きを流すとか、そんな些細なこと。
あっきーの周りの業界の人たちが盛り上げてくれるのを見て(えりさん、いいともで名前を連呼してくれてありがとう)
私ごときの取るに足らない一般人ができることなんて、本当にたかが知れていると思うけど。

でも、年末のライブを見て思った。一番大切なのは、私が一生懸命に生きることだ。
彼がFCイベントで「自分のために歌う」って言っていたように。
もっともっと出世して(笑)追いつけないような雲の上の人になったとしても、
どっちにしと、私にできることなんて「それしかない」から。

2013年は多くのファン友達と出会い、お話しすることができました。
舞台やライブに出かける目的は、そのあとの飲み会のため…と言っても過言ではありません!
これからも、どうぞどうぞ末永くよろしくお願い申し上げます



「中川晃教「POPSSIC」発売記念ミニライヴ&サイン会」(タワレコ渋谷店)1/20
「ロックオペラ モーツァルト」(渋谷シアターオーブ)2/9・2/10・2/11・2/13・2/16マチソワ・2/17・2/24マチソワ
「中川晃教「POPSSIC」発売記念ミニライヴ&握手会」(銀座山野楽器本店) 3/5
「ハハとアキボンのワンダフル・コンサート」(川口りりあ音楽ホール)3/9
「銀河英雄伝説 第三章 内乱」(青山劇場)3/31・4/9
「その後のふたり」(天王洲銀河劇場)4/9
「鴎外の恋人-舞姫」(サントリーホール ブルーローズ) 5/10
「中川晃教 コンサート2013 I Sing」(シアターコクーン) 5/31・6/2
「SHOW-ismⅥ TATTOO14」(シアタークリエ) 7/1
「ONE-HEART MUSICAL FESTIVAL 2013夏」(シアタークリエ)7/13
「あかい壁の家」(下北沢本多劇場) 8/1・8/8・8/10・8/11
「第45回サマージャズ」(日比谷公会堂)8/24
「中川晃教コンサート POPSSIC」(船橋きららホール)9/7
「SONG WRITERS ソングライターズ」(シアタークリエ)10/5・10/17・10/22・10/26・10/29
「ファンクラブイベント・30才最後の日を祝う会」(両国KFCホール)11/5
「中川晃教ミニライヴ&サイン会」(タワレコ渋谷店)11/23
「CHESS in Concert」(東京国際フォーラムホールC)12/12・12/14・12/15
「中川晃教コンサート2013 I Sing~Be Happy~」12/27・12/28・12/29

そのほか、InterFMの番組「Middy Magic」公開放送を見学するために、東京タワーの展望台に2回登りました。
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今年観た舞台2013

2013-12-31 | 日記
毎年毎年、年末(って今年は年始になってしまいました)に「観劇まとめ」をしていますが
これは他でもない、自分がインデックス代わりにするためです。
(なので日付は2013年に戻しております)
再演なんかあると「そういえばあの作品、いつ観たっけ?」とちょいと思い出すときに役立つわけ。
でも毎年「なんて散財してるんだ!」と反省する材料にもなったりする…

2013年は何と言っても「ロックオペラモーツァルト」が突出。
滅多に行わない遠征も(しかも東京公演の千秋楽で突然思い立って手配)までしてしまいました。
そのおかげで、特に後半はボチボチって感じになりましたが、
心に残った作品は「100万回生きたねこ」と「あかい壁の家」「SONG WRITERS」というところです。

あと、別の意味で忘れられないのが「鴎外の恋人―舞姫」。
あっきーが舞台に出ているというのに、しかも最前列だというのに、
あまりの退屈さに私は結構長い間意識を失っていました。
 
ま、あとはここに観劇記録の感想文を書けずじまいの作品もあったのが反省点。
「かもめ」とかすごくよかったのに…
映画も結構観ましたが、半分ぐらいしかレビューできなかった。
その日に観た勢いでなにか書いておかないと、もうそれきりになってしまうのよね。

2014年はこれほど本数は多くならないと予想されますが、
決して安くないチケット代金に見合うような作品を選びたい。
演劇業界がますます盛り上がるように、ささやかながら景気回復のお手伝いをさせていただきます。




1月
ZIPANG PUNK~五右衛門ロック3(シアターオーブ)
100万回生きたねこ(東京芸術劇場プレイハウス)

2月
ロックオペラ モーツァルト(シアターオーブ)×9

3月
屋根の上のヴァイオリン弾き(日生劇場)
銀河英雄伝説 第三章 内乱(青山劇場)×2

4月
その後のふたり(銀河劇場)
私のダーリン(シアタークリエ)
おのれナポレオン(東京芸術劇場プレイハウス)
今ひとたびの修羅(新国立劇場中劇場)

5月
鴎外の恋人―舞姫(サントリーホール ブルーローズ)

6月
レ・ミゼラブル(帝国劇場)

7月
SHOW-ismⅥ TATTOO14(シアタークリエ)
断色~danjiki~(青山円形劇場)
二都物語(帝国劇場)
VENETIAN RED(博品館劇場)

8月
あかい壁の家(本多劇場)×4

9月
DREAM BOYS JET(帝国劇場)
かもめ(シアターコクーン)
ロミオ&ジュリエット(シアターオーブ)

10月
SONG WRITERSソングライターズ(シアタークリエ)×5
デスティニー(赤坂ACTシアター)

11月
MIWA(東京芸術劇場プレイハウス)
スクルージ~クリスマス・キャロル~(赤坂ACTシアター)

12月
CHESS in Concert(東京国際フォーラムホールC)×3

2013年 (演劇)24演目42本 (ライブ)10種13本 (映画)30本
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中川晃教コンサート2013 『I Sing ~Be Happy~』 12/28・12/29

2013-12-30 | ライブ


中川晃教コンサート2013 『I Sing ~Be Happy~』
12/28(土)18:00~ 天王洲・銀河劇場 3階C列上手
12/29(日)17:00~ 天王洲・銀河劇場 1階A列下手


28日は3階の最後列、29日は1階の最前列でした。
ホントに天と地ぐらいに落差があったけれど、そのときどきでいろんなものが見えた。
3階からは、花模様とか床に積もる雪とかのとっても素敵な照明がよく見えて、
(アルミホイルをぐしゅぐしゅにしてスポット当てて壁に反射させると素敵な背景になるのね
1階席のときは、耳にキラキラ光るイヤモニが、額の汗が、よく見えた。

3日間、彼のいろんな表情も見えました。
初日は客席の反応にちょっとスネた顔が、2日目は何故だか怒った形相が、
でも3日目ラストはなにかが抜けたような清々しい顔が。
セトリが変わったりMCの雰囲気が変わったりするのは、その日のみの参加の人は残念に思うかもしれないけど
判で押したようなライブにはなってほしくないから。

構成は非常にシンプル。
I Willから始まってラストはMiracle of love、これ以上の王道があるでしょうか。
今回好きだったのはやはり「China Girl」(特に29日)、
それから久しぶりに聞いた「ユーアー ザ スーパースター」。
「いつも一生懸命に生きられるように」とコメントされたように、
会社の仕事納め帰りの人も家で大掃除や正月支度でてんてこ舞いな人も、存分に癒されたと思います。
ああ、あと「HOME」を入れてくれて本当にありがとう!

そして。
最終日に何よりもよく見えたのは、観客席のみんなの顔でした。
最初のアンコール「SUNSHIN」は客席降りする演出で、下手通路から上手通路を練り歩きますが
そのときの客席のなんとまあ幸せなこと。
知っている顔、知らない顔、一緒にお住まいだというあっきーのおばあちゃまもキラキラしてました。
1年の終わりに、歌を聴いて一緒に幸せになる…という贅沢な瞬間。
コンサートタイトルにつけられた「Be Happy」そのものでした。

当初は正直「年末この忙しいのに3日間も!」と思ったけれど、
確かにバタバタしましたが、その分エネルギーが得られるから結果的によかったです。
ま、来年は「THE WIZ」をやって欲しいけれどね…

【セットリスト】(VISION より転載)
1. I WILL GET YOUR KISS
2. 27日/28日 愛したあなた  29日 I Say good-bye
3. 旅人  (原曲 / チャイコフスキー 花のワルツ)
4. きみの胸のタトゥー (ロックオペラモーツァルトより *ヴォルフガング)
5. 殺しのシンフォニー (ロックオペラモーツァルトより *サリエリ)
6. Stereo Voice
7. Home (ミュージカル THE WIZより)
8. マタドール
9. 夜明けのセレナーデ
10. Just Call My Name
11. COUNT UP MY LOVE
12. WHAT ARE YOU AFRAID OF
13. Catch Fire
14. China Girl
15. フタツ、ヒトツ Futa-tu,Hito-tu
16. ユーアー ザ スーパースター

(En)
SUNSHINE
マイソング
Miracle of love
(29日のみ)ロングストーリー(仮タイトル)

【衣装】
青ジャケット+黒ファスナー付きベスト+白ノースリーブシャツ+レザー切り替えのあるパンツ
最初はこれに長いスカーフ、徐々に脱いでキラキラマフラーや黒マフラーをプラス。
カテコではちょっと帝国軍入ったカッコいいシャツでした。どっかに写真アップを切望!
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中川晃教コンサート2013 『I Sing ~Be Happy~』 12/27

2013-12-28 | ライブ
中川晃教コンサート2013 『I Sing ~Be Happy~』
12/27(金)19:00~ 天王洲・銀河劇場 1階G列上手


(一部ネタバレしています)



その前の26日、東京タワーでのInterFM公開生放送を見学しに行きました。

そこで会ったあっきーは、実にさわやかな好青年でした。
色の濃いジーンズに落ち着いた青色のセーター、メッシュ入っているけれどセットしていない髪。
芸能人の強烈なオーラ…というよりも、お洒落なブティックにいそうな気さくな店員さんという印象。

でも、当たり前だけど、この日に舞台にいた人は全くの別人でした。
幕が開いてフルコンのグランドピアノの前にいたのは、
NYで相棒と共にミュージカルを創っている気弱な作曲家でもなく、
自信過剰で孤独感を抱えるアメリカ人のチェスプレーヤーでもなく、
そして前の日に会った、ラジオのパーソナリティと快活に会話する人でもなく。
ピアノの前に座る彼は、本当に「唯一無二」という言葉がよく似合う。

当初は5月の「I Sing」と流れは大きく変わらないんだろうな…と予想していた。
時間もなさそうだったしね。
しかしそれは裏切られ、「これ聴きたいよね?」という曲がずらずら並んで、
半年前ではなく、「たった今の中川晃教」をそのまま見せてくれる。
その分演出は限りなくシンプルになり、アレンジも少し昔っぽく戻り、
そぎ落とした感が満載の構成でした。
「ここは劇場だと強く感じた」というようなことを途中で言っていたけれど、
これが例えばAXやBLITZ、またはSTBで開催したら、
全く同じメンバーで全く同じアレンジでやったとしても、もっとライブ感が増すのかも。
銀河劇場はそういう場所だと思います。コクーン以上に。

きっと、彼の歌声が好きならば、彼の歌声さえあれば何もいらない…というならば、
満足感一杯になるんだろう。
そういう私も、ラス前曲で涙があふれて止まらなくなった。
なんでだかちっともわからないけれど。
そして、初日特有の…っていうかいつもこうなのもなんだかなーとも思うけれど、
こう、お尻のところがムズムズするような変な空気感。
こちらはめいっぱい拍手しているつもりなのに、
「ファンがいないかと思った」と背中を向けてスネ夫になる彼をみて、
どーしたもんだか…と対応に困る会場(1階限定)。
こういうのをひっくるめて「まるごと」な私たち。

衣装はシンプルで、ジャケット、スカーフ、ベストと曲ごとに一枚一枚脱いでいく。
これを「野球拳方式」と誰かが呟いていて座布団一枚!
彼が負けているわけではないのにね。

なんだかんだ言っても「ああ、今日もあの場所であの歌が聴ける」と思うと
大掃除するパワーが漲ってきます。
この時間を永遠に。
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「I Sing~Be Happy」セットリストを考える

2013-12-26 | 日記
CHESSコンもクリスマスも終わり、如何お過ごしでしょうか。
…って忙しくてそんなことゆるゆる語っている場合じゃないですよね。
年賀状もお正月の買い物も大掃除もまだまだ片付いていないけれど…

でも週末には銀河劇場のライブがあるから、体調管理も万全にしておきたいと思います。
(念のためですが、中川晃教コンサート2013「I Sing ~Be Happy」(→こちら)のことです。)
気がつけばもう明後日からですが、今回は曲目やグッズについて事前情報があまり回ってきません。

前回の「I Sing」ライブを思い出していますが(6/2の記録→ここ)、
流れ的には特に変更はないかもね。
前半の「WHAT ARE YOU AFRAID OF」「Catch Fire」はすんごいノリがよかったし、
大好きな「ブルースカイ」と「マイソング」は残してほしいです。
ミュージカル曲から選ぶのは「M!」以外からも入れてほしいので、SHIROHから選ぶとか、
「SONG WRITERS」から恐竜ソング(省略しすぎ)を弾き語りでどうでしょうか。

「POPSSIC」からは、前回素晴らしかった「NO.5」もさることながら、
コンサートタイトルになってんだから当然「HAPPY DAY」も期待できるとして、
「ナユタ」と「終わりのない愛」はこの季節にちょうどよい気がする。
でアンコールはやっぱり「I WILL GET YOUR KISS」は確定でしょうが、
ぜひ!私何度も言ってますが!
WIZから「HOME」を歌ってくれないと、私たちおうちに帰れず年末路頭に彷徨ってしまいます…
まさに駆け抜けるようだった1年を締めくくる意味で、ラス曲がなんなのかがとても楽しみです。

えっとペンライト関係はどうすればいいのかな~?
StarSコンサートで買った「動きに反応するLEDブレスレット」みたいなハイテクなグッズがあると面白いけど…
前回のTATOOシールもまだ残ってるから貼ってもいいけど…
先生の指令をお待ちしておりますです。
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「CHESS in Concert」 12/14 ソワレ・12/15東京楽

2013-12-17 | 舞台
「CHESS in Concert」東京国際フォーラム ホールC
12/14(土)ソワレ 1階4列下手壁より
12/15(日)マチネ 1階16列下手通路席

東京公演の前楽と千秋楽を見て、私のCHESSは終了。
4日間6公演、疾風怒濤の日々でした。
何か書き留めておきたいけれど、なかなか言葉が進みません。
頭の中はずっとCHESSの音楽が流れているのにね。

千秋楽が終わったあとは、清々しい気持ちでいっぱいでした。
2012年の東京千秋楽のあとは、「ああもっと観たい!」と駆り立てられ大阪まで日帰り遠征しましたが、
今年はそんな飢餓感はなく、とっても満ち足りた気持ち。

初演のことを思い出しながら観ていたんだけど、
「Pityってキーが変わった?」とか「二幕最後のAnthemの最初のソロって、初演からフレディだったっけ?」と
記憶があやふやになってくる。
でも、そうじゃなかった。
彼がとてつもなく進化していたんです。
同じようなフレディであっても、同じではない。

板の上のフレディは、時に笑わせ時に爆発し、細かい表情の変化にぞくぞくしました。
ま、一番ぞくぞくしたのはPityを歌い終わったときのドヤ顔だけどね(笑)
あとは初演と同じく、巷の評判が「なんか配った?」と疑りたくなるほど高い。
これは純粋に嬉しいなぁ。さらに広いメディアで扱ってくれたらもっとよかったけれど。

この作品、アンケート用紙の項目を見るとこのあとも続くのかな。
正規のミュージカルとして新規再演するのもいいと思うけど、
今のコンサート版のほうがスッキリするかも。
あれだけの良曲の魅力を余さず伝えるためには、余計なものは不要なのかもしれない。
それほど、どの曲もきらめきのごとく輝いていました。

週末は大阪梅芸で。
今回、梅芸スタッフさんが多くの情報を流し動画もアップしてくれたので
まだまだ余韻に浸れます。素晴らしい仕事っぷりです。
どうか最後まで事故も怪我もなく無事に終了しますように。
コメント (2)
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「CHESS in Concert」 12/12 初日マチネ

2013-12-12 | 舞台
「CHESS in Concert」東京国際フォーラム ホールC
12/12(木)マチネ 1階15列センター

【作曲】ベニー・アンダーソン、ビョルン・ウルヴァース(ABBA)
【原案・作詞】ティム・ライス
【演出・訳詞・上演台本】荻田浩一
【音楽監督】島 健
【出演】
安蘭けい / 石井一孝 / 中川晃教 / マテ・カラマス / AKANE LIV / 戸井勝海
池谷京子 / 角川裕明 / 田村雄一 / ひのあらた / 横関咲栄 / 大野幸人


初日を観てまいりました。

初演に比べ、いろいろなところで「ひろがり」を感じました。
まず、舞台セット。
舞台上に一段高いステージが中央と上手と…って今回は梅芸さんが早速映像をアップしてくれるので(→ここ)説明不要なんだけど、
(Bangkok客席降りの動線も確認できます。二幕冒頭の心構えのためにどうぞ)
キャストの可動領域が大きくなった(ような気がする)。
人数が増えた(と思う)オーケストラの音も、あの高い高いフォーラムの天井まで響き渡る。

ストーリーもとてもわかりやすくなってました。
ウォルター(戸井勝海さんの安定ボイスがステキ)が一幕から展開を丁寧に説明してくれるし、
曲数が増えて、その分サクサク進むんだけど心地良いテンポ感。
今回新規導入の「Merano」が楽しかった!
「Any objections? Nein!」のところが「もんだいっは?ないっ!」っておちゃらけてくれて嬉しかったです…

安蘭さんは透明な美しさ、石井さんは前回よりも迷って立ち往生するさまが強調されて、
衣装も素敵だったなぁ。
マテさんはとにかく出オチ…いえいえ、その「この世の者ではない」っぷりが素晴らしい。

で。
あっきーはあっきーでした。
はい、これは私にとって最大限の褒め言葉です。
聞きたかった歌声が、観たかった動きが、そのまま手に取るように。
ソロ曲の熱唱もさることながら、
フローレンスとの掛け合い、アナトリーとの対立、両曲とも「オラオラ~!」と挑発し熱が上がる。
この作品はCHESSのゲームでもあり、国と国の代理戦争でもあり、
…舞台の上での歌手と歌手との壮絶な戦いでもあるんだよね。
彼のひと声で空気がさぁーっと変わる光景が、この一等級の劇場で何度も何度も繰り広げられる。
幸せです。わたし。

ビジュアルも…今回のパンフではちょっと拗ねたフレディの写真ですが、
初演よりもちょっと大人っぽくなったかな?
白Vネックシャツに萌えました
舞台上のCHESS盤にひょいと飛び乗る仕草がもう!

もし、中川晃教というシンガーに少しでも興味があったら、
彼の歌をどこかで聴いて「もう一度見てみたい」と思ったのなら、
誰かにあっきーのことを勧めたいのなら、
まだチケット入手できます。しかもいろいろな特典付きで!(←後出し特典だったのでちょっと怒ってる)

初日だったので、舞台上も客席もとにかく緊張感がハンパなく漲っておりましたが、
ソワレでは若干ほぐれたというウワサ。
次は土日に参加いたしますが、ベストな状態であるといいなぁ
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「スクルージ」 12/8 ソワレ

2013-12-10 | 舞台


ミュージカル『スクルージ』~クリスマス・キャロル~
12/8(日)ソワレ 赤坂ACTシアター 2階J列下手(招待券)

【原作】チャールズ・ディケンズ
【脚本・作曲・作詞】レスリー・ブリカッス
【演出】井上尊晶
【出演】市村正親 / 武田真治 / 笹本玲奈 / 田代万里生 / 安崎 求 / 愛原実花 / 今 陽子 / 今井清隆 

「クリスマス・キャロル」をベースにしたミュージカルということですが…
って私、クリスマスキャロルのお話をよく存じ上げていなかったので、ざざっと予習してから行きました。
でも特に物語を知らなくても楽しめる、わかりやすく楽しい作品でした。

要は、強欲な金貸しがクリスマスの夜に精霊により夢を見せられて改心する…というおとぎ話。
オープニングの場面で見せる舞台装置は、雪をかぶった家並みが奥深くまで続いて、
まるでクリスマスカードのようで素晴らしく美しい。

市村さんの老けメークと老け演技は、もう達人の域に達していました…
なのにワイヤーアクションはスピーディでアクロバティックで、
低音をたっぷり聞かせる歌声も、御年64歳とは思えません。
この役を他に演じられる人はいるのか?と考えても、どうにも思いつかない。

この強欲ジジィのスクルージにこき使われるのが、事務員のボブ・クラチット(武田真治)なのですが、
これがまた絵に描いたように実直で謙虚。
「あんた、それ労働基準監督署に訴えた方がいいわよ!」と言いたくなるくらい冷遇されているのに、
主人であるスクルージを敬愛してやみません。
病を抱える息子のティム(加藤憲史郎くんでした)が、松葉杖をつきながらで健気に歌う場面では、
父親役としての優しさが見えたり、子役を見守る先輩役者としての気遣いも見えたり。
「未来」の場面ではクラチットはお墓の前で「…ティム!」と泣き崩れるんですが、
武田さんの演技力のおかげで、劇場の観客全員が一斉に鼻をすするわけです。さすがだなぁ。

あとビックリだったのは「現在のクリスマスの精霊(今井清隆)」。
だって、予習したときに見た絵本の挿絵とソックリだったんだもん…
緑のローブの間から胸毛が見えたときはもう爆笑…いや、感激しました。
その豪快奔放なキャラどおりに、太く豊かな歌声が大変素敵でした。

とまあ魅力的な出演者がいるはいるんだけど、
作品としては特に派手な場面もなく、ガッツリしたダンスもありません。
唯一印象に残ったのは「Thank you very much」という二幕のナンバーで、
アンサンブルの石井雅登さん(だと思う、たぶん)が大活躍でした。ちょっと惚れた

お目当ての万里生くんの印象がちょっと薄かったのは残念でしたが、
極めて真っ当で良心的な作品でした。
今回は14年ぶりの再演ということだったけど、クリスマスに家族連れで観るに相応しいと思うので、
毎年恒例で上演されるのがいいよね。
ホリプロさんだったら可能なのではないでしょうか…
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「CHESS in Concert」を予習する

2013-12-03 | 日記
もう12月ですね。
ただいま「CHESS in Concert」の予習…というか復習中。
去年の始めの盛り上がりがもう懐かしい。
2012年1月東京公演の記録→ここ
2012年2月大阪公演の記録→ここ

復習、といってもロンドン版コンサートバージョンのDVDを鑑賞するわけですが、
去年のパンフレット掲載のMUSICAL NUMBERを読みながら観ると、記憶が蘇ります。
このロンドン版DVDは気軽に入手できる価格なのでオススメ

でも今回は、公式サイトがとてもコマメに情報をアップしれくれるので、
こちらを見るだけでも十分かもね。
で、公式のTwitterによると、
セカンドバージョンでは「Merano」を歌うんですね。
初演では省略されましたが、ロンドン版では大人数の合唱隊が身振り手振りで綺麗なコーラスを響かせます。
すごくリズミカルで、一度聴いたら耳タコ…(言い過ぎ)、歩いていると必ず頭の中で回りはじめる。

もちろんあっきー的には「Pity The Child」が最大の見どころではありますが、
こちらも公式サイトに初演の映像をアップしてくれています。
(時間の関係か曲の後半からしか聞けませんが、この前の部分がもっと大事なんだけど)

これはもう圧巻と言いようがありません。
私はこの1曲のために大阪まで遠征したようなものですし
ロンドン版のフレディ役アダム・パスカルは余裕綽綽って感じで歌ってますが、
アダムと同じキーではあるものの、あっきーのは聴いているこっちの血圧が上がりっぱなし。

映像が遠くてよく見えないけど、彼はこういう曲でよく「よいしょっ」ってやってます…
佳境に差し掛かると後ろ体重になってしまうのは、私もカラオケで経験済み(←一緒にしてはいけません)
コンサートバージョンらしく初演はハンドマイクでしたが、どうなるのでしょう…

CM映像で見られる「One Night in Bangkok」は客席降りがあったけど、今度も期待したい
そして今回も「Someone Else's Story」はフレディが歌うのね。
しっとりとしたナンバーですが絶品でした。
この曲も公式でちょっと紹介されるといいなぁ
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