コラムニストとしても活躍する人気漫画家・渋谷直角のコミックを、『モテキ』シリーズなどの大根仁監督が実写映画化。ミュージシャンの奥田民生に憧れを抱く雑誌編集者が、仕事で出会った美女に心を奪われ奔放な彼女に振り回されて苦悩する姿を、全編に奥田の楽曲をちりばめて描く。さえない主人公を妻夫木聡、彼を魅了する魔性のヒロインを水原希子が演じるほか、新井浩文、安藤サクラ、リリー・フランキー、松尾スズキといった俳優陣が出演。
奥田民生。
うちにいる男子高校生に聞くと「誰?」と返されましたが、我々世代からすると「奥田民生」という字面のパワーは絶大です。
コミックが原作とのことですが、まずこの長い長い長すぎるタイトルだけでオナカイッパイです。
(シネコンのサイトではタイトルを全部表示しきれず途中が「…」で省略されていたのも笑えた)
同じ大根監督の「モテキ」がとても面白かったので期待大だったんだけど、
あれほどのキラキラした疾走感はなくて、
むしろ「SCOOP!」のようなほろ苦さがあった。
ぶっきー妻夫木くんが「愛すべきバカ」を見事に再現していて、すごく「やだもぉう~何やってんのよっ!」と小突きたくなるけど、
相手役の希子ちゃんの描き方がありえないほど二次元っぽくて、
(後半ヨシズミを迎えるベッドの上の黒下着姿なんて、CGとしか思えない…なにあの完璧なボディライン…)
エロさ満載なのに、生々しさが限りなくゼロに近い。
途中から奥田民生要素が減ってきてホラーに近づくけど、怖いよりも異次元感が勝っている感じ。
そうそう、同僚役の江口のりこが出てきたときに
「そういえば最近江口のりこと安藤サクラの区別がつかないんだよね…」と思ってたところだったので
安藤サクラが登場したときには手元のコーヒーを零しかけました(笑)
でもその安藤サクラがまー突っ走ってるんだよ!
だからラストのオチも受け入れられました。
って言っても、究極には男性にしか理解できないラストだったかもしれない。
立ち食い蕎麦が妙に食べたくなりました。