それはまた別のお話

観劇とか映画とかの感想文を少しずつ

「ファースト・デート」 11/22 初日(あっきー編)

2014-11-23 | 舞台
ミュージカル・コメディ「ファースト・デート」 11/22(土)ソワレ(初日) シアタークリエ 1列センター上手側

さらっと書いてますが実は最前列でした。
(こんなこと言ったら罰が当たると思うけど)初日の最前列って私にとっては「できれば遠慮したい」という… 緊張感ハンパないし、いろいろ反応に困るじゃないですか…
開演直前になると、袖にスタンバイする演者のハイヒールの音や、バンドが控え目に音出しをしているのも聞こえる。
客席降りのための階段があるのも目に入って、もう心拍数マックス。

さて、あっきーですよね。

(距離近かったから見えたけど)汗や唾やいろんなもの出しながら頑張ってました(笑)。シャツに透ける汗は途中でお着替えもあったりしたけど、「食べながら喋る」のはすごい苦労なんじゃないかなぁ。大変そう。
(汗対策ですが、ここまで技術が発達したら完璧に汗を吸い取るTシャツ型のアンダーウェアとかないんだろか。着ると皮膚呼吸できなくなるとかでダメなんだろうか)

キャラとしては「草食系」だそうですが、それより…ダサイ。日本の中学生のクラスカーストで言えば中の下あたりで、「勉強はできるけど真面目すぎて話のノリが悪くて面白くないヤツ」な感じ。スーツ姿もわざとキメキメにならないようにデザインしているのかな。
しかしこのキャラが何ともピッタリなんですね。「ああ、心底いい人なんだろうなぁ」というのが手に取るようにわかります。

そして、登場してきた場面からマジで笑いを取りにいってました。冒頭の登場場面の椅子ネタなんかは、演出家の指示なのかお任せなのか不明ですが、「プロミセス・プロミセス」で上司の机をネタにカマしたのと同じぐらい…面白かった。あそこで客席がドッと笑ったので「あ、声出して笑っていいんだよねこの作品!」と客席が全員理解したのが成功だったんじゃないかと素人ながら思いました。
この人ホントにすごいなぁ、プロ意識が高いんだなぁと後から考えても嬉しくなります。

アーロンが絡むナンバーは5曲で、いつものあっきー節は完全に封印。
「伝えきれない」はアーロンママがメインだからいいんだけど、ケイシーとのデュエットは音域がちょっと合わない印象であまり前に出てこないような。それで正解なのかもね。
ソロナンバーの「君に恋して」はいろんな意味でマトモに見られなかったので(近すぎた…)、今度はきちんと冷静に聞きたいものですが、でも今は、いきいきとラブコメに取り組むあっきーが見られて誠にシアワセです。
あと何回か見るときにも、今日の倍ぐらい楽しめそう。あなたのファンになって本当によかったよ!




あとひとつだけネタバレ。
ケイシーがアーロンの過去をいろいろ調べて暴露する場面で「アーロン、あなた高校時代の文化祭で○○の役を演じてたのね!」というのがもうツボでした。
この○○に当てはまる「あの役」は日本版オリジナルだと思うんだけど、私は椅子から転げ落ちるかと思うほど大笑い。あっきーが本当にあの役を演じてくれたら、わたくし私財を投げ打って全通させていただきます
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「ファースト・デート」 11/22 初日(ざっくり作品編)

2014-11-22 | 舞台


ミュージカル・コメディ「ファースト・デート」 11/22(土)ソワレ(初日) シアタークリエ 1列センター上手側

【劇作・脚本】オースティン・ウィンズバーグ
【音楽・作詞】アラン・ザッカリー / マイケル・ウェイナー
【演出】 山田和也

【出演】中川晃教 / 新妻聖子 / 藤岡正明 / 昆夏美 / 古川雄大 / 未来優希 / 今井清隆


(かなりネタバレしていますのでご容赦ください)





えーと、一言で申し上げるなら

楽しかった~!

と珍しく赤文字で書くほどの楽しさでした。非常に密度が高い台詞が機関銃のようにやり取りされて、最初から最後までフルスロットル。
要所要所に笑いどころがあって、それも「クスッ(笑)」という感じではなく「ぎゃーはっはっはっ!!!(爆笑)」というクオリティなので、当初は「えー1時間40分?短っ!」と心配してましたが、あれ以上長かったら見ているほうがもたないんじゃないか。

事前に予習をしていることはこの場所でもご紹介いたしました(→ こ と → ここ)。
加えて英語版のWikiもざざっと読み(…嘘です。親切に和訳してくれた方のサイトにたどり着き)ましたが、ほぼ原作通りみたいです。

ユダヤ人であるアーロンと、キリスト教であるケイシーの隔たりを歌うナンバー(「君に合わない」)のところは、歌詞だけ読んでも「?」だったんだけど、衣装や演出で「あーそっか!」と宗教観に関して全く知識ゼロの私でも納得できた。
そのほか、アメリカ文化のことを知らないとわかりにくい部分を、初見でもすぐに笑えるように上手く翻訳していただいたのがいいんじゃないかな。そのあたりの苦労話は、翻訳担当の小田島恒志さんがパンフレットに詳しく書いてくれています。
(パンフレットは1300円で読み応えありました)

というわけで、それほど予習しなくても全然楽しめますが、演出の山田さんブログの「ファースト・デート通信」(→ ここ)は読んでおいてよかったかな。「気まずい沈黙」のナンバーには「A la Simon & Garfunkel(サイモンとガーファンクル風に)」と記されている、とかね。なるほどー!と思いました。


以下、覚えていることを羅列。

・あっきーと聖子ちゃんが「二人はずっと出ずっぱりです」と言ってましたが、主役2人より複数役を担当する5人のほうがはるかに忙しそうだった。舞台上のテーブルに座ってる間に次の役の扮装準備、終わったら袖に衣装を投げ捨てるってのをずっと繰り返す。切り替えも見事でした。

・新妻聖子ちゃん。カラコン装着で露出度高い衣装、私にとってはサイゴンのキム役の印象が強いので全く別人。台詞量は一番多いですよね。唯一のミュージカル的なバラード(「傷つかない」)はよかったなぁ。

・藤岡くんはもー可笑しくって!親友役ゲイブが出てくるときの間の取り方とかサイコーです。

・昆夏美ちゃん、小悪魔っぷりがひたすら可愛いです。あの衣装わたしも着てみたいです。

・古川くん。顔ちっさ!なにあのバランス!…と思っている間もなくレジー最初のナンバー「緊急措置#1」が始まってしまうので、観ているほうもノリが分からずポカンとしてしまって申し訳ありませんでした。次回はもっと前のめりで観たいです(迷惑行為なので前のめりはやめましょう)。

・未来さん。この抱腹絶倒な作品の中でこんなに泣くナンバーがあるとは!ロミジュリの乳母役のときも思いましたが、歌に包容力や母性が溢れていて素晴らしいと思います。

・今井清隆さんは、なんだろ、四季時代から印象が変わりません。今回はとてもお茶目な役なんですが一番面白かったのがパンフの対談で出てきた「りあみつる」かな(笑)

・総じて。やっぱり東宝クオリティなんだなー。音楽も衣装も転換も全く隙がなくて、「見に来てもらった以上損はさせまん」という姿勢が感じられて大満足でした。日本初演で今回は東京と大阪公演だけですが、こじんまりなので地方に持っていって皆に観てほしいと思います。ブラボー!

あっきーに関しては別記事にいたします。
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「モーツァルト!」 11/15 マチネ

2014-11-22 | 舞台

とうほうさんにしては斬新でカッコいいチラシ


ミュージカル「モーツァルト!」11/15(土)マチネ 帝国劇場 E列サブセン

【脚本・歌詞】ミヒャエル・クンツェ
【音楽・編曲】シルヴェスター・リーヴァイ
【演出・訳詞】小池修一郎
【出演】井上芳雄 / 花總まり / 平野綾 / 春野寿美礼 / 山口祐一郎 / 市村正親 / 阿知波悟美 / 武岡淳一 / 吉野圭吾 ほか

初演の2002年からもう12年も経つんですね…(しみじみ)
この作品の初めて観たのは2002年の井上版。ルドルフの前評判を聴いていたので「わあ大抜擢なのね」と前のめりで期待して観に行きました。芳雄さんは期待通り、高音の歌声がそれはそれは素敵でした。
当たり前ですが、そのときはダブルキャストについては「中川?誰?」と何の興味もわかず…

そんな芳雄さんももう35歳、ヴォルフが亡くなった年齢になり今回で卒業することを明言していますが、一幕で登場したときの赤いコートの下に見えるTシャツがとても若々しい。若作りということではなくてすごくスリムで躍動的でした。
歌い方が少し粗いのかな?と最初は錯覚しましたが、ヴォルフが年齢を重ねるのに合わせてきっちり落差をつけているのがよくわかりました。特に一幕終わりの「影を逃れて」は圧巻で、「いやもうここで帰っても元が取れたかも」と思ったりして(私が二幕の楽曲があまり好きではないだけ)。

演出は特に変わったところはない…と思われ、「乾杯それともキス?」の後でコンスをお姫様抱っこしたときは「ええー芳雄さんだからこの演出になったの?」と驚きましたが、初演の演出が復活しただけらしいです。
全体的に「手練れの域」という言葉がピッタリな熟練度。きっとお稽古なんて前日だけだったんじゃ…と思わせるぐらい。吉野さんのシカネーダなんか出てくるだけで「あーこれこれ!」と嬉しくなっちゃって、手拍子にも力が入ります。
逆に違和感が残ったのはナンネールかな。前の由美子さんの印象が染みついていたからだと思うけど…衣装のヒラヒラが気持ち多めだったのは私の記憶違いかもしれないけど。

そして。

あっきーファンにとってはこの作品は「鬼門」なんですよね。私はそんな思い入れは殆どなくマッサラな気持ちで臨めるわけですが、やっぱり場面場面で頭の中の「あっきー節」が出てきます。「僕はウィーンに残る」の掛け合い、「自由だーーーーーーーっ!」のロングトーン、「時が来たら僕はここから出てゆくぞ」の慟哭、そこは必ずあっきーヴォルフが脳裏を掠める。
もう役としてこの作品に関わることはないだろうけれど、「中川晃教」を紹介するときは必ず「モーツァルト!」初主演のことが出てくるし代名詞にもなっているし勲章でもあるんだろうなぁ。
あっきーは奇しくも日比谷の劇場で今週末から新作ミューの主役。ヴォルフの役を離れても、新しい役に挑む彼を、心から誇りに思います。

今回で芳雄さんが卒業するならば、私たちの中のわだかまりもきっと綺麗さっぱりできると思う。あっきーも、芳雄さん千穐楽に舞台に上がって花束あげるとかはどうでしょう。二人で創り上げたこの役を、時期は違っても二人で手放すために。
そして、願わくば、次の再演があるならば、キャスト全とっかえで新演出で観たいな。永遠に再演できる作品だと思われるので。
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「小野寺の弟・小野寺の姉」

2014-11-17 | 映画


テレビドラマ「実験刑事トトリ」シリーズや『アフロ田中』などに携った脚本家・西田征史が、初監督に挑んで放つコメディードラマ。一軒家に暮らす恋愛に消極的な弟とパワフルな姉が、誤って配達された手紙をめぐってそれぞれの恋と人生が懸かった騒動を巻き起こしていく。2013年に上演された舞台版でも主演を務めた、数々の出演作を誇る片桐はいりとテレビドラマ「S -最後の警官-」などの向井理が主人公の姉弟を快演。彼らの息の合った姉弟ぶりもさることながら、涙と笑いが絶妙に配分された人情味満点の物語も見どころ。


まず、設定がヘン。
40歳の姉と33歳の弟が昭和チックな一軒家で二人暮らし…というところまではアリっぽいけど、
一緒に遊園地に行って隣席でジェットコースターに乗るとか、自転車で並んで走るとか、いつも似たようなベスト着てるとか。
姉はいい歳をして弟を子ども扱いし、弟は自転車で先を走る姉に対して「ねぇもう帰ろうよ~」と言いつつ逆らえない。
これって完全な相互依存だよね。

でもそこがこの作品のファンタジー尺度なのかな。
弟の職業は「調香師」で、企業の研究室で入浴剤の香りなんかを開発しているんだけど、そこで映る入浴剤のパッケージに記された「○○の香り」ってのがこれまたファンタジーぽくてスゴイ。こんなのどこで売ってんのか?

そんな二人にも恋愛のチャンスはやってきます。
でもこの相手が…すごくいい人なんですよね。
姉の相手はメガネメーカーの営業員(及川光博)で、見るからに「幸せにしてくれそうな人」だし、弟に積極的に好意を寄せてくる絵本作家(山本美月)も真摯で可愛らしくて、「でもこの展開はバッドエンドだな」というのが早い段階から匂うので、予想通り展開するんだけど、そのNGを出す理由も「めぐり合わせだよね」と憎む気になりません。
また二人を取り巻く、床屋の息子(ムロツヨシ)や眼鏡屋の夫婦とかが本当に温かく、かつ正論を吐くので頼もしいです。
なんといっても出身高校の先生の「いいまつがい」のクオリティが素晴らしいです。

そんなこんなで、はじめは「なんかヘン」と思っていたこの姉弟に愛着が湧いてきてたまらない。
姉はいつも身じまいがきちんとしていて、例えば玄関の靴をいつも揃えたり、病院の食堂の椅子は急いでいてもきちんと片づけたりするのだけれど、弟は玄関に姉のブーツが珍しく脱ぎ散らかしているのを見て、姉が傷ついていることを知る。
そして弟はもう一度、元気な声を出して「帰宅をやり直し」するんです。弟に泣いていることを見られたくない姉を気遣う弟。
もう優しさのカタマリみたい。

結局はなるようにしかならないけれど、これでいいのかもと思わせる温かさがよかったです。
この冬もし「ありがとうの香り」の入浴剤が発売されたら、わたし絶対に買いに行くと思います。
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アスリートであるということ (ゆづる病顛末記 その4)

2014-11-09 | スケート
昨日のフィギュアスケートGPシリーズ第3戦中国杯、男子FSでのアクシデント。
私のようなフィギュアお茶の間応援者が今さら物申す段階ではありませんが、自分の気持ちの整理のためにメモ書きしておきます。

今回の中国杯、とても楽しみにしていました。
フリーの「オペラ座の怪人」は世界初披露、衣装はどんなのかな?構成は?…テレビの前でワクワク。

しかし、それは目の前で起きました。
演技直前の6分間練習のとき、お互いに後ろ向きで滑ってきたゆづるくんと、中国のハンヤン選手(テレビでは閻涵=エンカンと発音してた)と激突。二人ともリンクに倒れこんだまま動きません。



スポーツとは全く無縁の私でも、仰向けのまま動かないゆづるくんを見て「あ、もしかして脳震盪…」と思ったし、リンクから降りようとするときに、彼の額と顎が血まみれになっているのを見て、自分の血の気が失せました。
表情が虚ろになっているのを見て、誰もが「これは棄権だな」と信じたはず。

でも違った。再びリンクサイドに登場したゆづるくんの頭は包帯がぐるぐる巻きになっていて、顔には絆創膏。
オーサーコーチは棄権を促したようだけど、そんなことを素直に聞くはずはないことはうすうす感じていました。

そのころ私はTwitterに何度も「棄権して!出るのは止めて!」と発言していて、それはTwitter民の総意でもありました。
あのとき「出たほうがいい」と思っていたのは、きっと世界中でゆづるくん一人だけだったと思います…

結局試合は続けられ、棄権するものと思われていたのに出てきたハンヤンくんに続き、ゆづるくんの番。よく見ると衣装にも血の染みがついている。



しかし私は大変不謹慎ながら、「これって革命モノの舞台みたいだなぁ…」と思って見ていました。
今思えば衣装がレミゼのアンジョっぽい配色だったからだと思うけれど、頭の包帯の巻き方も血が滲む顔も、劇的。
そう、もうここからは「なんて劇的なんだ」という感想しか出てきません。

演技そのものはボロボロでした。冒頭の4回転は予想通り転倒、イナバウアもビールマンも省略してました。
でもあとから聞くところによると、再開した練習時間の間に、彼はリンクの真ん中で数を数えながら指さし確認してたとのことだから、「転倒しても4回転回る」「後半のコンボは3回転にしてタノをつける」と綿密に計算していたことは想像できます。

でも、
転んだら、また立ち上がる。
転んでも転んでも転んでも転んでも、そのたびにまた立ち上がって、また滑り出す。
「1秒でも早く終わってほしい」と切実に思いながら見ていた4分30秒がやっと終わって、演技後に見せた清々しい表情の清らかさ。
ここで私の涙腺も大崩壊、赤の他人のアクシデントのために自分が号泣したのは、あっきーの超猿中止事件以来でした。
この日の演技を、私は一生忘れないと思います。



一晩経ち、私の気持ちも落ち着いてきました。今は国民的レベルで「棄権するよう説得すべきだった」「第三者が判断するルールを作るべき」「帯同ドクターは何してたんだ」などの意見が噴出しているので、もう私ごときが何か意見を挟むレベルではありません。

ただ今にして思うのは、やっぱり彼は「羽生結弦」であるということです。
あとで映像を見て気がつきましたが、棄権を勧めるスタッフとやりとりした後、彼はリンクの天井に向かって「跳ぶ!」と叫んでいます。
その形相を見て「ああこの人はどこかのネジが外れてしまったんだ」と思いました。ある意味病んでいる目つきでした。
それを、震災復興のために奔走する様子になぞらえて「サバイバーズ・ギルトからくるもの」と言われているのも知りました。

ああ、それが何でゆづるくんなんだろう。
そもそもあの6連のときにリンクにいたのは6人なのに、よりによってなんで彼と(国交的に問題を抱える)中国選手なんだろう。
「神様は試練を乗り越えられる人にしか与えません」…なんて詭弁はこの際横に置いとくとして、彼だからこそ、これほど「劇的」になってしまったのだと思います。
早く言えば、「よいこはまねしないでね」ということかも。アスリート中のアスリートだからこそ、許される結果。

それでも、私は同じ十代の少年の母親として、強く思います。やっぱり棄権してほしかった。
あなたは息子としてはGOEマイナス3、サイテーです。

どうかどうか、精密検査の結果何も異常がありませんように。
これからもハンヤンくんともども、思う存分スケートができまうように。日本の片隅からこっそり祈っています。
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「ファースト・デート」を予習する(その2)

2014-11-06 | 日記
「ファースト・デート」のお稽古が佳境のようですね。
演出の山田和也さんのブログ「SHOW GOES ON !!」(→ ここ)にて、毎日の進行状況とともに楽曲の解説も詳しく書いてくれているので、予習のお助けになります。

そして私はBW版のサントラ盤CDを入手して聞いております。
この輸入盤CDには全曲の英語歌詞と曲ごとの解説文がついているんですが、
これを熟読するとあまりにもネタバレして初日を観劇することになるので、あえて読みません。
(…嘘です。私の英語力が乏しく読んでもよくわからないだけ)

でもこのサントラ盤、全部で16曲39分しかありません。
日本版では曲数も増えるそうだし一幕100分ぐらいとのことだけど、残りは芝居部分ということだよね。
あっきーがブログで「半端なく台詞の量がすごい」と言ってますが、納得できます。

とうほうさんの公式サイトでは、先日の開幕直前イベントの動画がアップされました。(→ ここ
イベントでは、1曲目の「運命の人/The One」と続く「第一印象/First Impresshions」を歌ったのね。
「第一印象」ではあっきーが「やあこんにちは」って言いながら登場してますが、こういうキャラでいいのだろうか。
山田さんによると「ケーシーは綺麗でアーロンの相手としてはちょっとカッコよすぎて、アーロンとは釣り合わない」そうですが、
アーロンはダサダサで朴訥な感じなのかな。黒縁眼鏡みたいだし…

そのとうほんさんサイトの下のほうでは、BW版の映像がインサートされております。
この中の「君に恋して/In Love with You」はアーロンのソロナンバーで後半のハイライトとのことですが、
全曲はこんな感じらしい。

In Love With You (from First Date)


冒頭の甘いラブラブな旋律から一転、「てなこと言われてその気になって~」という、まさに植木等のハイそれまでヨ的な展開。
(年齢がバレますが植木等知らない人は検索してみてください)
これはすんごい楽しみ!
映像ではアーロンが「机乗り」や「机滑り」の技を披露していますが、あっきーにも是非お願いしたいっ!!!!

もう1曲、アーロンママとのデュエット曲、「伝えきれない/The Things I Never Said」。

First Date The Musical: Things I Never Said


未来優希さんのお名前、どこかで見たと思ったらロミジュリの乳母役だった方ですね。
あのソロ曲がもう素晴らしくて印象的でした。
これは正面切っての演出だろうから、こちらも楽しみにしております。

ま、あとは芝居部分のことを考えると若干ドキドキしてくるんですが、サントラ盤を聞きながらいろいろ予想してみるかな~
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「ジャージー・ボーイズ」

2014-11-02 | 映画


『グラン・トリノ』などの名匠クリント・イーストウッドが監督を務め、ブロードウェイの大ヒットミュージカルを基に描くドラマ。1960年代にザ・ビートルズと並ぶほどの人気を誇ったアメリカのポップスグループ、ザ・フォー・シーズンズの光と影を数々の名曲と共に映し出す。ブロードウェイ版同様ジョン・ロイド・ヤングが、バンドのリードボーカル役を担当。グループの宿命でもあるメンバーの友情と不和、栄光と転落の物語が胸に響く。


それなりに長く生きていますが、「フォー・シーズンズ」と言われても記憶のかなた。
クリント・イーストウッド監督ということも、元はBWミュージカルということも知らず、
「もうすぐ上演期間が終わるから見とくか」ぐらいの軽い気持ちで鑑賞。でも満席に近かった。

冒頭のシーンでは、床屋の見習いだったフランキー・ヴァリは、こんな言葉をかけられます。
「君の声は神様からの贈り物だ」
もうこっから身をぐぐっと乗り出して観る。
ハーモニーを即興で合わせていく過程、名曲が生まれる瞬間、こういうのは本当にワクワクします。

しかし話は意外と淡々と進む。
栄光を味わったあとの仲間割れは、原因もそれを執成す様子もしごく納得できるもので(実話だからかな)
「…だよね」と思いながらこちらも一喜一憂。
メンバー一人一人が、時折カメラの向かって私たちに昔語りをするから、
ああそうだよね、だから今があるんだよね、と感情移入できる。

でもなんといっても素晴らしいのがやっぱり音楽の扱い方で、
ヴォーカルも最初はねちっこくファルセット多用なのに、どんどん深みを持った歌声に変わってゆく。
最後の「Can’t Take My Eyes Off You(君の瞳に恋してる)」の歌いっぷりといったらもう…
映画館なのにスタオベしたくなります。
エンドクレジットのミュージカルシーンまで、思わず「ブラボー!」と拍手したくなる映画でした。

…と思ったら。
舞台版「ジャージー・ボーイズ」が来日するんですね。チラシは → ここ

Twitterアカウント @jb2015musical
ブロードウェイ・ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」日本公演の公式アカウントです!!2015年6月に東急シアターオーブにて上演します★最新情報はこちらでつぶやきます(^^)

よく拝読している「超映画批評」では、この映画を「オヤジたちのアナ雪」と言ってましたが、舞台版もオヤジが見に来てくれるといいな。
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「ファースト・デート」を予習する(その1)

2014-11-01 | 日記
11月はあっきーのお誕生日ではじまるHappyな月。
月末からはじまる「ファースト・デート」の予習をそろそろ始めないとね。


(べねっせさんから頂いた「お詫びのしるし」をそのまま密林さんへ移動させて購入)

とうほうさんご案内サイトによると「昨年ブロードウェイで上演されていた最新ラブコメ・ミュージカル」との謳い文句ですが、
ここで一抹の不安が過ります。
思い出すのは2011年上演の「I LOVE YOU,YOU'RE PERFECT,NOW CHANGE」。
産経新聞さんの動画サイトに稽古場動画が残っていました( → ここ)。
需要があるかどうかわかりませんが、私の観劇記録(→ ここ)とアフタートークレポ(→ ここ)も転載しました。

同様の作品では、あっきーはこの他「プロミセス・プロミセス」にも出演してますが、今回のはアイラブに限りなく近いかも…
と思っていたら、演出の山田和也さんのブログ「SHOW GOES ON !!」(→ ここ)にてこんな風に明記されています。

「『ファースト・デート』はその『I Love You 愛の果ては?』と世界観がとても近い。なので、『I Love You 愛の果ては?』がお好きだった方には、その辺りも楽しみにしていただきたい」

…そうなんですね…
予想ばっちりですが「なんだかなー」という気持ちです。いや、私はこういう作品好きなんだけどね。

その山田さんブログが大変親切丁寧で、ここ読んでるだけで観たような気になります。
それによると
・シットコム風ミュージカルコメディで全1幕休憩なしで100~110分ぐらいかも
・全編が歌で綴られているのではなく、ミュージカル・ナンバーの間に台詞部分がある
・音楽監督は島健さん
・ダンサーさんが踊りまくる様なタイプのダンス・ナンバーはなし
・舞台となるのはNYのウエスト・ヴィレッジ(グリニッジ・ヴィレッジ)にあるという設定のバーもしくはレストラン
・「サウンド・オブ・サイレンス」に馴染んでおいていただけると、「クスッ」とできる
・ブロードウェイでの上演の際には使用されていなかった楽曲がある

ああーもう既視感バリバリ!
ですがせっかくCDも購入したので、チマチマ予習していきたいと思います。
というわけで楽曲のお話はまた次に続く!
 
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