それはまた別のお話

観劇とか映画とかの感想文を少しずつ

「THE WIZ」を聴き倒す

2013-10-24 | 日記


火曜日にクリエでSONG WRITERSを観たあと、渋谷のタワレコに回ってフラゲしてきました。
(この「フラゲ」って言葉を一回使ってみたかった)

ゲットしてきたのは、もちろん「AKINORI NAKAGAWA's THE WIZ」。
この「THE WIZ」は、2012年12月にHAKUJU HALLで開催されたライブの模様を音源としています。
そのときの感想は→ここ

ご存知とは思いますが、「THE WIZ」はブロードウェイミュージカルを映画化した「ザ・ウィズ」を辿る
一人ミュージカルコンサートで、2010年から続けている彼のライフワークでもあります。
各年の記録も日付遡って掲載しました。
2010年の記録→ここ
2011年の記録→ここ

3年前に書いた感想文がもう恥ずかしいぐらいに浮ついてますが、
だからこそ、私は3年間待っていました。
この「THE WIZ」の音源化を。
早速携帯プレイヤーに取り込んで、何度も何度も繰り返して聴いていますが、
このインパクトは拙い言葉では表現できません。

まず、ライブ感がハンパない。
販売元オクタヴィアレコードによると「最高の技術と高品位録音のオーディオラボシリーズ」とのことで
詳しいことはよく分かりませんが、当日HAKUJUで聴いた音の何倍もの迫力。

普通のライブだと間にMCが入ったりで、なんとなくの「休憩」があるけれど
このコンサートはそんなもの一切なし。
CDの録音時間68分4秒は、ほぼそのままの時間です。

当日身じろぎもせずにライブを聴いた私たちは、あっきーと大坪さんに手を引っ張られて
全力疾走したような気分だったけれど、
このCDを聴き終えたときもなんだか心地よい疲労感がありました。
耳を澄ませてみると、「HOME」のエンディングで実際にあっきーの荒い息遣いが聴こえます。
長い長いマラソンを走り切ってゴールしたランナーのような。

そんなわけで、このCDは曲順を崩さずに最初から最後まで一気に聴くことをお勧めします。
付属のブックレット(っていうの?)の写真も、(たぶん)ほぼ場面どおり。
私はどの曲もお気に入りだけど、強いて言えば「Be A Lion」かな。
ドロシーとライオンの歌い分けも見事ですが、
"a summer storm…"のフレーズが特に好き。風が吹きわたっていて。

でもね。
一番強く思ったのは、「ああーやっぱり実際にライブで聴きたい!」ということ。
毎年毎年、WIZを聴きながら年末を迎えるのが恒例になっていたので、
(しかもライブ後にあっきー友と忘年会を開くのが恒例になっていたので)
飢餓感に拍車がかかってしまいました。

ここで言っても仕方ないけれど、
できたら銀河劇場のライブ「I SIng」ではWIZナンバーを歌ってほしいなぁ。
「HOME」を聴かないと、私たちは自分のおうちに帰れません…


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「デスティニー」 10/20 ソワレ

2013-10-22 | 舞台

30-DELUX The Remake Theater「デスティニー」
10/20(日)ソワレ 赤坂ACTシアター 2階I列センター

【作】毛利亘宏
【演出】西森英行
【音楽】YUKIYOSHI
【出演】佐藤アツヒロ / 馬場良馬 / 森田成一 / 清水順二 / 遠野あすか / 新垣理沙 / 聖也 / 鯨井康介 / 小笠原健 / 森大 /
武藤晃子 / 天野博一 / 鈴木拡樹 / 清水順二 / 坂元健児 ほか

熱い!ひたすら熱い!
30-DELUXは初めて観に行きましたが、こんな感じなのね~。
殺陣、立ち回り、アクションの連続。
舞台上の8割の時間、シャキーン!カキーン!ドスッ、ズブズブッ、シャキーン!…って音が占めてました。
まあでもそれが見事で、実に気持ちのよい殺陣がこれでもか!と延々続きました。

一応(?)主人公の名前は「テムジン」なので全体がモンゴルっぽいですが、
なんせ場面転換がない。
登場人物も意外に多いので、出入りが忙しいし、音楽の転換もせわしない。
一幕もので120分超でしたが、私たちにはこの上演時間が限界だったかも…

出演者も多種多様でしたが、アラン役の馬場良馬くんは去年ゴーバスターズとして地球を守ってました…
で見たとたん「この十頭身はテレビ以外で見たような気がする…」と記憶の糸を手繰りました。
思い返せば「アサシン」という映画の主人公だったんだよね。
(なぜかあっきーが応援団長になったのでその応援をしに試写会に行った覚えが)

お目当ての敦も、若手に混じって頑張ってました。
なんだかんだ言ってこの人はやっぱり真ん中に立つとオーラを発揮します。
サカケンさんの歌も聞けますが、もう1曲ぐらいあってもよかったかも。

てなわけで2時間超の舞台を観終わって私もどっと疲れが…
で席を立とうと思ったらこの日はアフタートークショーがありました。
そういえば始まる前にも10分程度の前説があって、いい感じで笑わせてくれた。
入口で配布されたチラシによると、サントラCDもDVDも発売されるとのこと。
あとパンフレットはもちろん、台本、舞台写真などグッズもいっぱい。
サービス精神が溢れていて、「とにかく楽しんでね」という姿勢がすごく好感が持てました。
上演期間は短いけど、ACTシアターが2階まで埋まっている訳がちょっと理解できたかも。

このあと地方公演もあるそうですが、どうぞ怪我や事故がありませんように。
あっ、敦が共演者から「アツ兄」と呼ばれていたのも嬉しかったです
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「陽だまりの彼女」

2013-10-20 | 映画
「金曜のバカ」「ボーナス・トラック」などの越谷オサムのベストセラー小説を実写化したラブストーリー。パッとしなかった幼なじみと再会した青年が、魅力的な女性になった彼女と恋に落ちたのを機に、切なくて温かな奇跡の物語が動き出していく。メガホンを取るのは、『僕等がいた』シリーズの新鋭・三木孝浩。『花より男子』シリーズの松本潤と『のだめカンタービレ』シリーズの上野樹里が、主人公のカップルを快演する。舞台となる湘南の魅力を余すところなく捉えたロケ映像も見ものだ。



カンッッッッペキな恋愛映画でした。
そりゃあもう清々しいぐらいに。
…と思ったら、監督は「僕等がいた」の監督なんだよね。

恋愛映画だから、ストーリィがどうと言うよりも些末なディティールが大事。
主人公真緒のファッション、髪型、目の輝き方から歩き方まで、
彼女の「秘密」を匂わせつつ実に魅力的に描写している。

だから他のキャラクタはもうどうでもよくて(暴言)
先輩、上司、弟、両親、いろいろ出てきますが、役者さんの力量により見事に記号化してました。
相手役も極論すればマツジュンじゃなくても成立するのでは…
は言い過ぎとしても、彼はビックリするぐらいに抑えていて全面に出てこない。

私は原作未読ですが、ラブファンタジーとしては王道で正統派で
エンディングまでキュンとくる、素敵なお話でした。

…そして一番興味があったこと。
地元民として「江ノ島」がどう映っているか?

それほど大きな時間は割いていないものの、
江ノ島は、とても綺麗に描写されていました。
島に向かう大橋の雑踏、狭い参道の空気感、江ノ電も水族館も。
「ここ映してます!」という主張はなくても、すごくいい感じ。
岩屋に向かう途中で小道に入ると、あんな廃屋があるよね…
あの辺はネコもいっぱいいるよね…
よかったです。素敵に映してくれてありがとう。
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「SONG WRITERS」 10/17 マチネ 

2013-10-19 | 舞台

a new musical「SONG WRITERS ソングライターズ」
10/17(木) 日比谷シアター・クリエ 1列下手センター寄り


初日から10日以上過ぎてしまいましたが、2回目観てまいりました。
そうですね、感想は…えーっと…


楽しかったよぉぉぉぉ!
(まさか自分の文章をこんな赤文字最大フォントサイズで飾る日が来ようとは)

えーまず、本日は最前列でした。
私はクリエの最前列を、密かに「稽古場席」と呼んでおります。というのもクリエ最前列って、

舞台と距離が近すぎて、上手下手の袖の奥などいろいろと見切れる。
サイド席だと舞台への視線が斜め45度ぐらいになり、役者の横顔しか見えない。
客席から見えないつもりで背後で仕込んでいる役者の動きが見えてしまう。
そしてそして、役者の目線は頭の上を飛び越すので絶対に目は合わない。

などなど、客席っていうよりも稽古中の演出者席に近いような印象なんですね。
(もちろん実際に稽古場に行った経験なんかありませんが)
近くて臨場感たっぷり、という醍醐味はあるんだけど。
あーでもイズミンの汗っかきっぷりが凄いのがよく見えたのはラッキーだったかな(…そこか?)

でもって2回目。
この作品って、オチが分かった上で観るとまた別の感慨があります。
そう、一幕冒頭の幕開けは「ドアを叩く音」で始まりますが、ドアを叩く音にしてはかなりけたたましい。
でもその音と共に作品の世界に突き落とされていく感じがするんだよね。

最初、観ているこちらは「なんかヘンなとこに来ちゃったな」と戸惑いますが
(実際の一幕はかなり突っ走った演技で引っ張ります)
そのうちに「なんだか面白~い」と急き立てられ、
ラストの「現実の世界で夢見る人」は、エディとピーター…つまり屋良くんとあっきーの渾身のデュエットですが、
そこで、すうーっと「現実の世界」に浮上できる。
続くフィナーレがとっても楽しくって、「あー面白かった!」と高揚感を保ったまま劇場の椅子を立つことになります。
でそのままリピータチケット売り場になだれ込むという(笑)

となんだか敵の思う壺に嵌ってしまったようで、私としてはちと悔しいですが、
「観て幸せになれる」って、ミュージカルの大事な要素だと思うんだよね。
もちろん作品そのものの魅力もあるけれど、
それにあっきーの歌とかナマ足とか可愛さ満載のダンスとか、
屋良くんの綺麗に割れた腹筋とかおへそとか(これ必見です)、見どころ一杯なんだもの。

あーそうなんだよ、2回目だから個々の場面についても余裕持って観ることができました。
今回は下手席、ピアノ椅子と90度の角度で「真後ろ」です。
最初の場面から「あっきーも背中が広くなったなぁ…」とミョーに感慨深くなる(笑)
短パンは初日よりますます短くなってますが(…なことありません。妄想です)、
何より、彼が楽しそうに、そして少し引いた姿勢でこの作品を支えているのがわかる。

屋良くん。
群舞になるとどうしても彼に目が行っちゃうよね。
(僭越ながら)大昔にダンスを習っていたときに、よく先生から「お前の背中は鉄板入ってのか!」と
叱り飛ばされましたが、(背中がガチガチに硬いってことです)
背中を柔らかく使いつつブレないってこういうことなのか…と素人ながらひれ伏したい気分です。
お気に入りはインディアンの場面。
もうあの場面だけ独立させて30分ぐらいやってもらうと大変嬉しい~!

他の演者さんも語りたいんだけど、
なんせこの二人しか見えていないので申し訳ないっす(笑)
予定外に買ってしまったリピチケで、来週その辺りをキチンと見たいと思います!
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ゲキ×シネ「シレンとラギ」

2013-10-16 | 映画


劇団☆新感線が藤原竜也と永作博美を迎え、2012年に公演したいのうえ歌舞伎シリーズの舞台を映像化。北の王国と南の王国が争いを繰り広げる中、女暗殺者と若武者の愛と運命をドラマチックに活写する。高橋克実や三宅弘城、劇団員の古田新太や橋本じゅんら舞台や映画で活躍する実力派俳優が競演。壮大なストーリーや殺陣を取り入れたダイナミックなアクション、随所にちりばめられたギャグなどいのうえ歌舞伎らしい世界観と共に、役者たちの動きや表情を間近で堪能することができる。



今年1月にゲキ×シネ「髑髏城の七人」を見たばっかりなのに、
早くもシレラギが映画館で見られるとは。
上映する映画館が遠いし、上演時間が長いしで半日仕事になっちゃいますが(仕事ではないが…)
がんばって観に行ってきました。

「シレンとラギ」
2012年6月の観劇記録は→ここ
ゲキ×シネとしては「髑髏城の七人」ぶりですね。

でそのゲキシネ版ワカドクロを見たときも思ったんだけど、(そのときの記録は→ここ
今回も映像表現がパワーアップしていて、ますます映画的になってました。
一番あれっ?と思ったのが、二幕での回想シーン。
映画では藤原竜也演じるラギのアップから自然な形で過去の場面に移りますが、
これは本作上演時には別の場面だったですよね(一幕?)。
まあその分物語は分かりやすくなってはいます。
今回のゲキシネは、ラギ目線で編集してあるような印象だったので(個人的見解…)、
狙ったものなのかもしれないけど。

というわけで、もうゲキシネは「ゲキ3割+シネ7割」ぐらいに進歩しております。
次回の新感線は新作のいのうえ歌舞伎だそうですが、
「ゲキシネ見れば本作は見なくてもいいよね、チケ取りにくいし」という声が聴こえますが、
なんだか本末転倒のような気もするなぁ…
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「SONG WRITERS」 10/5初日 

2013-10-06 | 舞台
a new musical「SONG WRITERS ソングライターズ」
10/5(土)初日ソワレ 日比谷シアター・クリエ 19列センター

(ストーリーのネタバレには注意していますが、演出面など言及しています)




【脚本・作詞】森雪之丞
【演出】岸谷五朗
【出演】屋良朝幸 / 中川晃教 / 島袋寛子 / 泉見洋平 / 藤林美沙 / 植原卓也 / 平野良 / コング桑田 / 武田真治 ほか

初日を観てまいりました。

思っていたより、予想していたより、とっても楽しかったです!!
ええと、それで前置きしておきますが(それもあっきーファン向けに)
私は過去のあっきー舞台「I LOVE YOU」「X Day」は結構好みなんですね。
あっきーの立ち位置はさておいて、ILYのようなライトなミュージカルや、ゴージャス舞台のちょっと青臭くて説教ぽいとこも。

まあだから、奥深い物語とかウエルメイドな演出とか…ではなくて、
「なんだか楽しい」オンリーな作品好きならOKと思います。

ただ、この作品は本当に「ネタバレ厳禁」なんですよね。
わりあい早く展開していくので、公式サイトの相関図は読んでおいたほうがいいかも。
ここNYだったよね?などのツッコミどころは多々あったり、
そして最後のオチの付け方がそっち?って感じもしますが、
展開を知った上で2回目を観ると、それはそれは楽しいんじゃないでしょうか。

演出面では、あれですよ流行の「プロジェクションマッピング」。
最近の舞台では各所が多用してますが、場面転換が格段に早くなるんだよね。
今回もとてもハイレベルでした。


で。

屋良くんを見続けて十数年、あっきーバカになって6年、
この二人がシンメで踊っているだけで私はもう泣けてくるんだけど、
ふたりについて感想書こうと思うと、小心者の私はなんだかドキドキしています。

あっきーファンにとって屋良くんはどうだったろうか?
屋良くんファンはあっきー見てどう思ったかな?

この二人が中心で力関係もほぼ同格なので、劇場内のファンもほぼ同数のような。
ざっと感想を検索しても、まだお互い様子見な雰囲気だし…

でもここでは、極めて個人的かとは思いますが、感じていることをつらつらと。

あっきー。
「あっきー史上最も踊る」という言葉に嘘はなく、しかも決して「なんちゃってダンス」でもなく、
脚を振り上げターンもいっぱい、床も転がり(笑)それこそ盛りだくさんでした。
(カテコの全員ダンスでターンの向きがひとりだけ逆だった気がするけど、あれは振付なのか?)
歌もソコソコあって、Dinosaurの歌がよかったな。あっきー節をたっぷり堪能…ではないにしろ
それこそ最大公約で彼の歌の魅力が凝縮されていたような。
パンフに劇中ナンバーの歌詞が一部掲載されてますが、これも全部載せるとネタバレるってことですよね…
公式サイトの楽曲紹介(Wings of Words)も参考に。

衣装は…チラシのビシュアルと全然違って一安心(笑)
「徹底的に可愛さを狙ってみました」という意図がミエミエですが、私は受け入れるよ!
後ろ向きにピアノに座るシーンが多くて(実際弾いてない場面もありますが)足元が見えてそれもいいけど、
お顔が全然見えなくて少し寂しかったかも

屋良くん。
まず、なんと言っても、歌がよかったよ~!
台詞の声も歌声も、とっても綺麗に聞こえました。
(一幕で音響がアレ?と思ったけど二幕で改善されていた。設定しなおしたのかな)
とても愛すべきキャラなんだけど、それを裏打ちする演技でよ~く伝わってきました。

ただひとつ申し上げるとすると、
もっとガッツリなダンスがあるかと期待してのは私だけ?
もちっと主演色を出してもよかったんではないだろか?

…なんて、初回観劇のときは観ているほうも何が何だか状態なので、今度観るときはガラッと違うこと言ってるかもね(笑)
次は10日以上空いてしまいますが、我慢できるかな~?
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「謝罪の王様」

2013-10-04 | 映画

『舞妓 Haaaan!!!』『なくもんか』に続いて、水田伸生、宮藤官九郎、阿部サダヲの監督・脚本・主演トリオが放つ異色のコメディー。あらゆる相手、いかなる状況であろうとも依頼者の代わりに謝って事態を収束する謝罪師が巻き起こす騒動の数々を描く。井上真央、竹野内豊、尾野真千子、松雪泰子など、豪華な面々が集結してクセのあるキャラクターを快演。全編を貫くにぎやかなタッチもさることながら、社会風刺の利いたブラックな笑いも楽しめる。


実にくだらない。
…というのが、この映画に関して言えば最大の褒め言葉かもしれません。
「教訓とか感動とかが皆無」との辛口レビューを見かけたけど、それは本末転倒ではないでしょうか。

設定で笑いを創るシチュエーションコメディと違い、
登場人物の個性が笑いを生むのが「キャラクターコメディ」…ということを
公式サイトで初めて知りました。
なるほど、納得のキャスティング。
岡田将生が出てきた時点で「あ、コイツきっと面倒くさい勘違い野郎なんだな」って
もう説明不要でわかっちゃうし、
高橋克実が出てきたときのワクワク感といったら!
オノマチも良々も濱田岳くんも、「この人以外考えられない」ぐらいのハマリっぷり。
ああ、私だけかもしれませんが、
被害者さんA役の小松和重と、マンタン王国皇太子の野間口徹が二人とも「軟弱メガネ」で最初間違えた。

他のレビューでもさんざん言っているように、マンタン王国へ謝罪に行くところから急に失速しますが、
やっぱり国家レベルの揉め事って、ちょっと笑えないんだよね。
「謝って済む問題じゃない」というか。
失速してしまうせいなのか、そのあたりで現実に引き戻されてしまって
マンタン王国のモデルと思われる国との外交が少し心配になってくる。
その王国のセットが非常にチープなのも、マンタン国民が胡散臭いのも(日本人エキストラとはオドロキ)
緻密な計算なのでしょうが、もっとぶっ飛んでほしかったなぁ。

そしてエンディングのダンスグループのPV。
これは好みが分かれるだろうけど、そのまたあとで流れるスタッフロールとのちぐはぐ感も計算か。
私は違和感ぬぐえませんでした。

クドカン至上主義な私には大受けな映画ですが、 『舞妓 Haaaan!!!』には勝てないかな。
「あまちゃん」が好きでない人にも絶対オススメしません(笑)
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