それはまた別のお話

観劇とか映画とかの感想文を少しずつ

「中川晃教meets小沼ようすけ ~Music is wonderful~」 5/20 18:00~

2017-05-21 | ライブ
中川晃教meets小沼ようすけ ~Music is wonderful~
5/20(土)18:00 HAKUJU HALL B列

【出演】中川晃教(Vocal&Piano) / 小沼ようすけ(Guitar)

白寿ホールは、私たちにとっても特別な場所です。
あっきーは「小宇宙のよう」とステージの頭上を見上げながら表現していましたが、
今日は、お二人の部屋に招かれたようなリラックスした雰囲気でした。

ようすけさんがソワレ後の写真をアップしてくれていますが、 → ここ
あっきーのこの衣装は「ピアノの鍵盤」とのことで、グレーのパンツにも黒鍵をイメージした切り替えが。
両耳にキラリと光るものがピアス?マグネット?と議論になりましたが、ひっさびさの短髪黒髪にとても似合ってました。

【セットリスト】
(お友達ブログにより加筆訂正させていただきました。hildaさんありがとうございました! → こちらを参照ください)

1. It Don't Mean A Thing
2. 恋のフーガ
3. 君は薔薇より美しい
4. One Way Ticket
5. Bohemian Rhapsody
6. Coffee Please(with 小沼ゆうじ(ジャンべ)) 
7. Songe Mwen (remember me) (3名で)
8. Duo Ka(ようすけさんソロ)
9. Will You Love Me Tomorrow
10. Smile
11. Can't Take My Eyes Off You

(En)
マイウェイ
I WILL GET YOUR KISS あっきー弾き語りソロ


全体的には去年の取手ライブを踏襲してましたが、アレンジが違っていて別のライブみたい。
(2016年10月の取手ライブの記録は → ここ )
いつの間にかシームレスに曲になった「It Don't Mean A Thing」、切なさ倍増の「恋のフーガ」。
恋のフーガの「泣きながら外したの 真珠の指輪を」という歌詞を歌いながら、左手の薬指からリングを外して、そのリングをじっと見つめる仕草をするあっきー。でも2コーラスめに入るとぽいっと捨ててた(笑)

二人の初めてのライブは2015年の渋谷大和田さくらホール。
そのときからセトリに入っている「Coffee Please」ももうお馴染みになってきました。
ようすけさんがソロで弾いた曲のギターの音が面白かった。オルガンのような音が同時に聞こえてくるのね。

「和製キャロルキング」と銘打っていた五輪真弓の話から、「五輪真弓と言えば…」とピアノを探りながら「恋人よ」をうろ覚えに歌う。
探り探りなのにきちんと歌になっていて、一曲得した気分だったけど、これは時代的にあっきーさんはご存知なのでしょうか…
このあたりからさらにリラックスしてきて、小沼さんとの会話もマイクを外してました。すっかりご自宅にお邪魔してますモード。

小沼さんが上手の椅子に座り、あっきーはピアノとボーカル椅子を行き来してましたが、実は「二人で立ってステップ踏みながら演奏」も考えていたそうです。
こんな感じで…とCoffee Pleaseを歌いながら右と左にステップするあっきーに促され、無茶ぶりされる小沼さん(悲)
「ギターは(ネックの上で)左手を左右に動かすから、その動きに足の動きがつられてしまう。練習が必要」と小沼さんが言ってるのに、「じゃあ左手が動かないようにストロークで弾いたらいいんじゃないすか」ってアナタ!ストラップもつけずにギターを抱えながらステップを踏む小沼さんに、ワタクシは心の中で(…なんかすみません…)と平謝りいたしました。
でも結構いい感じだったので、次回のライブでは漫才さながらのお二人の動きが見られると思われます(笑)

「見ていると手に汗をかいているんですね」とあっきーは小沼さんを観察していました。小沼さんによると、ギタリストも手に汗をかくタイプとそうでないタイプがいるらしいですが、「僕は手にガッと力が入って汗かくので、ギターの弦をすぐ取り替えなければならなくてコスパが悪いです」とのこと。
あっきー「僕は歌うから顔付近に汗をかくんです」。なるほど~!
逆に小沼さんから「あっきーはいろいろなミュージカルに出演したりこういうライブをやったりしているけど、(向き合い方は)どう違いますか?」との質問も。「ミュージカルなどは脚本も音楽も先に決まっていて、演出家の指示でピシッとやるけどこういうライブは違いますよね。あ、僕はピシッとやってなかったけど」まーここで会場大爆笑でした。さもありなん…

アンコールの「マイ・ウェイ」はあのマイウェイです。
「今日はこれを皆さんの手拍子と一緒に、アカペラ(マイクレス)で歌います。ピッチは444で」
「へっ?」となる客席を無視して、ピッチ444についてフツーに語るあっきーと小沼さん。
(微力ながら解説させていただくと、通常のチューニングはA(ラの音)を440Hzの周波数で調整するところ、444HZにすると癒しの音階になるというお話…)
小沼さんがチューニングマシンを使って準備している間に、客席はゆうじさんのジャンべに合わせて手拍子の練習。
これが裏拍子でパパン!と叩くかなりの高難度で、あっきー先生は手拍子させながら「はじめは弱く!じゃあ次は強くっ!ああーそんなにいきなり強くしないっ!」と容赦がありません。
というわけで、マイクレスの「マイウェイ」は実に素晴らしかったのですが、手拍子が気になってちゃんと聴けなかったのが心残りでした…

あっきーのヴォーカルの魅力は、ファルセット(と言っていいかどうかわからないけど)の高音と、歌い上げるフォルテから囁くピアニシモまでの自在な表現だと思っています。
その消え入る直前の静かな声が、綺麗に響いてきたのが本当に素敵でした。
やっぱりこのHAKUJUホールに愛されているんだね。
歌うときに心臓のように動く彼の左手が、その歌声とシンクロして実に自在に音楽を表現していました。今日は裸足に履いたフォーマルな靴もよく動いていた。こんな動きは、お行儀のよいライブでは見られません。
小沼さんのduoはまだまだ進化するとのこと。楽しみにしてます
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「グレート・ギャツビー」 5/19 マチネ

2017-05-20 | 舞台


ミュージカル「グレート・ギャツビー」
5/19(金) マチネ 日生劇場 2階I列下手

【原案・原作】F・スコット・フィッツジェラルド
【音楽】リチャード・オベラッカー
【劇作・脚本・演出】小池修一郎

【出演】井上芳雄 / 夢咲ねね / 広瀬友祐 / 畠中洋 / 蒼乃夕妃 / AKANE LIV / 田代万里生 / 他

大好きな日生劇場B席でリーズナブルに観てまいりました。

私の中の「華麗なるギャツビー」はディカプリオ主演の映画をうっすら覚えている程度なんですが、
ミュージカルとしては宝塚版が有名なようですよね。(ジャニの内くんが錦織さん演出でやっていたような)

で今作も、予想以上に宝塚チックでした。
脚本や音楽は一新、ということだけど、音楽の使い方がヅカっぽいし、リアリティより煌びやかさを重視した衣装や、聞き取りやすい台詞回しとか。
何より芳雄さんのメイクが…
カテコで階段降りてくるときに羽根を背負っていても違和感ないレベル。
酒場に現れるギャツビーはいつもコートの袖を通さないままスーツの上に羽織って歩くんだけど、
その「落ちそうで落ちない肩に羽織ったコート」を上手に着こなし、脚を組んで椅子に座る姿勢のカッコ良さ!
何着もパターンがある三つ揃えのスーツ、わりかし露出部分が多い水着、ゴルフウエア、どれも大変お似合いでした。

芳雄さんの歌もたっぷり聴くことができて、「グリーン・ライト」がとても印象的でした。
オーソドックスに展開していく中、2幕ラストで「ララランド」になったところが驚愕(観てきた人には伝わるはず)。

ヒロイン役の夢咲ねねさん、「女はバカで可愛くてナンボ」みたいな台詞通りに少しすれっからしな感じがあってよかったです。
万里生くんがコメディリリーフになったり狂言回しになったりで大活躍だったのも嬉しかったけれど、
畠中さんの老いぼれっぷりが見事でした。
全体的に出演キャラの誰にも共感できないんだけれど、表情や手の震え、歩くときのヨタヨタした感じ、下層階級ながらひたむきに生きてきたことが背中に現れていて、唯一「あんただけがマトモだよ!」と声をかけたかった。

とまあB席価格でとっても満足できたんですが、
上から見下ろすので舞台機構(円形のスクリーン)の後ろが見えてしまったり、セリが上下するときの機械音が異様に響いたりするのは、末席だから仕方ないのかな。
舞台美術もすごく豪華に作られていると思うのですが、退廃的な空気や下町にある工場の殺伐感がイマイチ希薄に感じました。B席あるあるなのかも…
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これからのあっきー予定を考える【5月上旬】

2017-05-17 | 日記
(自分のための覚書きにしています)

4月5月は毎年超絶多忙で、映画を観に行く時間もあまり捻出できません。
あっきーも相変わらず過密スケジュールです。
コンサートのゲスト出演やテレビ出演などの情報が公開になっていますが、
秋から冬にかけてコンサートがあるのかな?とか
ファンクラブイベントはいつになるのかな?など、まだまだ予定が埋まっていきそうですよね。

この週末は小沼ようすけさんとのコンサート。何歌うのかな~?
あっきーのリラックスした様子が見られるライブ、楽しみにしてます!

【4月~5月からの公演とこれからの出演予定】 

4/28 菊田一夫演劇賞授賞式

4/29 きみはいい人、チャーリー・ブラウン(福岡 キャナルシティ劇場)
5/6~7 きみはいい人、チャーリー・ブラウン(大阪 サンケイホールブリーゼ)
5/9~10 きみはいい人、チャーリー・ブラウン(愛知 日本特殊陶業市民会館ビレッジホール)

5/20 中川晃教meets小沼ようすけ~music is wonderful~(HAKUJU HALL)
5/27 「グリーン&ブラックス」第2話出演 初回放送(WOWOWプライム)

6/9 オリンピックコンサート2017(東京国際フォーラム ホールA)
6/11 「うたに恋して!〜歌がつむぐ名曲ものがたり〜」出演(BS日テレ)
6/24 「グリーン&ブラックス」第3話出演 初回放送(WOWOWプライム)

7/26~8/26 ビューティフル The Carole King Musical Beautiful(帝国劇場)

9/9 一路真輝35th Concert(ゲスト出演)(シアタークリエ)
9/17 岡本知高Concerto del Sopranista 2017-2018(ゲスト出演)(東京オペラシティコンサートホール)

11/12 中川晃教シンフォニックコンサート(豊中市立文化芸術センター 大ホール)

11月 NHKドラマ・大河ファンタジー精霊の守り人シーズン3 出演

12月 HEADS UP!(KAAT神奈川芸術劇場)→ 地方公演あり

2018年

3月 HEADS UP!(TBS赤坂ACTシアター)
10月 ジャージー・ボーイズ(シアタクリエ)→ 地方公演あり
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「帝一の國」

2017-05-10 | 映画


映画館で予告編を何度も見せられ、公開前はPRのためにあらゆるテレビ番組に出演者が顔を出す。
まあでも菅田将暉くんが主演しているので、半ば義務感で観にいきました。

が。
予想のナナメ上をいく面白さだった!

というか、ホントに予想と違っていた。
まず、菅田くん演じる赤場帝一が生徒会長になる話が主軸だと思っていたら、その前段階の話だった。
そして、メイン出演者6名が横並びで出てくるのかと思ったら、もっと大勢を絡めた群像劇だった。
全体的には「漫画」に過ぎないのに、実際の選挙を思い出させるようなセリフがあちこちに散りばめられていて
「…だよね」と思わずうなずいてしまうことも。
それでも、マイムマイム事変とか畳みかけるようなギャグの場面がホントに笑えて、
映画館の上映室が爆笑に包まれたのも久しぶりに経験した。
最近「映画を観ている人たちが一緒に笑う」というのが少ないよね。

菅田くん。
主役のオーラを惜しげもなく放ち、本当にトップ俳優さんに君臨しているんだなぁ。
高級料亭での場面ではこれまた高級なスーツを着こなしていて、いやーカッコよかったです。

そして、ここで言っておかねばならない間宮くん。
氷室ローランドという「富豪の家系に育った金髪のハーフ」の役ですが、
これは間違いなく舞台版「銀河英雄伝説」を見てキャスティングされたんですよね?
ってぐらいラインハルト閣下を彷彿とさせます。
この映画の中では次期生徒会長の大本命とされ、生い立ちも語られ物語の本筋を引っ張り、最も振り幅が広い役どころ。

それでもラインハルト閣下より威厳が薄く、国を背負っている感じよりも「成り行きでこうなった」焦りを出しているところがスゴイ。
私は主役の帝一よりもローランドに感情移入しましたよ!
若手トップ俳優6名の中にいるということより、「この役は間宮くんのほかに思いつかない」ということが
隅っこから応援しているわたしとしては、なんとも頼もしかったです。

続編は…無理なのかなぁ。もうカタがついているのかな。
こういう「どの世代でも楽しめる」映画が多くなるといいなぁ。
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「無限の住人」

2017-05-05 | 映画

監督・三池崇史、主演・木村拓哉で、国内外で高い評価を受ける沙村広明の人気コミックを実写映画化したアクション。無為に生きる不死身の剣士・万次と、復讐(ふくしゅう)のために彼を用心棒として雇った少女・凜が、壮絶な戦いに身を投じる姿が描かれる。オール京都ロケで撮影された、残酷かつ躍動感あふれる世界観の映像、三池監督の演出と木村による殺陣にも注目。


冒頭からまあバッサバッサと斬るわ斬るわ、肢体の一部があちこちに飛び、血飛沫が迸る。
今まで観た映画の中で血液流出量がMAXでした。
主人公の万次が人を斬る目的は「妹によく似た少女の仇討ち」なのに、途中から「何が目的だったっけ?」とわからなくなります。
そもそも万次はあまり強くはないんですね。でもサイボーグなので、殺られても殺られても何度も生き返り、同じことの繰り返し。
さすがに「またかよ」と途中から飽きてきました。長尺の映画なのにすごく単調だった。

それでもラストの場面、300人の敵と対峙するために、廃墟の小屋の屋根に立つ姿。
もはや「万次」なのか「キムラタクヤ」なのかもう区別がつかない。
あの解散騒動以来、彼の前にたちはだかる「バッシング」という敵をひとつひとつ片づけているように見えてしまうのは、
私が長年木村くんを応援してきた立場だからだけではないはず。
映画自体はずっと前に撮影完了していたとのことですが、こういうタイミングで公開されることに意味を感じます。

豪華出演者はそれぞれ見せ場がありますが、いかんせん多人数なので次々感がぬぐえません。
最もクズな役の市原隼人が最もカッコよかったです。
大抜擢の杉崎花ちゃんは、すごく少女っぽさが前面に出ていてそれが「なんとしても守らねば」という心理を後押し。
この先素晴らしい女優さんになることを期待します。

PG12指定でテレビ放映はあまり期待できないので、この機会に観てよかったですが、私は三池監督との相性が悪いのだろうな…
「ジョジョ」はよく考えてから観に行こう…
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