それはまた別のお話

観劇とか映画とかの感想文を少しずつ

今年観た舞台2020

2020-12-31 | 舞台
2020年2月26日。
わたしは日生劇場で「天保十二年のシェイクスピア」を観劇していました。
この日、文化イベントの開催に自粛要請が出され、以降劇場の扉は長い時間閉ざされることになりますが、そのときはなんとなく不安を覚えるもどこか他人事に感じていました。
あの日の自分ってなんて呑気だったんだろう…

3月に奇跡的に「アナスタシア」を観ることができたものの、それからは「中止」「延期」のお知らせに怯える日々。
頻繁にTwitterをチェックし、手元チケットを払い戻ししては動画配信のチケットを手配し、延期のお知らせによるスケジュール調整、もう何が何だかわからなくなってきました。

劇場が再開してはじめて足を運んだのがPARCO劇場の「大地」。
作品がどうのと言うよりも、入場時の検温や消毒など「これでもか」というほどの厳密な感染対策、客席でもロビーでも誰も一言も喋らない緊張感。
あの「必死さ」はずっと忘れられない。

それからは動画配信で上演する例も多くなってきました。
この記録にはコンサート形式の作品(チェーザレコンや帝劇コンなど)はカウントしていませんが、結構な本数の動画配信を見ました(JBコンは役柄があり台詞もあったので演劇と見なしました)。
最初のうちは上演するほうも見るほうも手探り状態だったけれど、アーカイブの有無や金額設定など徐々に折り合いがついてきた印象で、こちらも作品ごとに取捨選択をする余裕も出てきたように思います。
結果、年間の観劇費用は例年と変わらなかったです。

オセロの駒がパタパタと裏返されるように、あっという間に世界が変わってしまった2020年。
それでも、演劇が消えることがなかったことが、心の支えです。
私のように劇場に行くことが「不要不急」ではなく、毎日の生活を潤す大切な存在だと思っている人が大勢いるということですよね。

来年もこの流れが続きそう。
マスクを取って、カテコでは思いっきり声援を送りたいけれど、しばらくの我慢ですね。
ただ一つ残念なのは、上演中止になりこの座組で再演される可能性が極めて低い作品もあるということです(「桜の園」など)。
演劇が持てる宿命のようなものを感じた年でもありました。


■ 2020年に観た舞台
1月
フランケンシュタイン(日生劇場)✕ 4

2月
CHESS THE MUSICAL(東京国際フォーラムホールC)
ねじまき鳥クロニクル(東京芸術劇場プレイハウス)✕ 2
フランケンシュタイン(梅田芸術劇場)
天保十二年のシェイクスピア(日生劇場)

3月
偽義経冥界歌(ライブビューイング)
アナスタシア(シアターオーブ)

7月
大地(PARCO劇場)
Defiled-ディファイルド-(動画配信)
ジャージー・ボーイズ イン コンサート(帝国劇場)✕ 2
ジャージー・ボーイズ イン コンサート(動画配信)✕ 2
SHOW-ISMS(動画配信)

8月
ジャージー・ボーイズ イン コンサート(帝国劇場)✕ 2
SHOW-ISMS(動画配信)

9月
VIOLET(東京芸術劇場プレイハウス)
ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~(赤坂ACTシアター)

10月
十二年の怒れる男(シアターコクーン)
ローマの休日(帝国劇場)
真夏の夜の夢(東京芸術劇場プレイハウス)

11月
ビューティフル(帝国劇場)✕ 4
フリー・コミティッド(動画配信)
プロデューサーズ(シアターオーブ)✕ 2

12月
23階の笑い(世田谷パブリックシアター)

■ チケットを手配した中止公演

桜の園(シアターコクーン)
チェーザレ 破壊の創造者(明治座)
ウエスト・サイド・ストーリーSeason3(ステージアラウンド東京)
ある馬の物語(世田谷パブリックシアター)
ジャージー・ボーイズ(帝国劇場)
スクール・オブ・ロック(Brillia HALL)      

この記事は年明けに書きましたが、あとから自分が検索するために投稿日時は昨年の日付のままにしています…
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今年観たあっきー2020

2020-12-31 | 日記
2020年をまとめてみて、自分でもびっくり。
3月から6月までの4か月間がすっぽり抜け落ちているのですが、
7月から怒涛のように押し寄せるスケジュール。
自分の記録がきちんと網羅されているのかも不安です。
気軽に見られる配信が多かったのもあるけれど、「観に行かなければ」「応援しなければ」という気持ちが強かったのかもしれません。
チケット代の総計も、結局例年と大差はありませんでした。

自粛期間の終了後、明治座の幕を開け、帝国劇場の幕を開ける。
まるで演劇界の天照大御神(アマテラスオオミカミ)のようでした。
明治座コンサートはあっきーオリジナル曲を交えることで権利関係問題の負担を減らせたこと、JBコンサートは一度コンサート版の上演を成功させていた経験も大きかったと思いますが、主演の彼を筆頭に「なんとしても幕を開けてみせる」という気概が大きかったのではなかろうか。
その後の帝劇コンややまゆうさんとジョイントショー、芳雄さんとのコンサート、どれも決して急ごしらえの感はなく、「今だからこそのステージ」を見ることができて楽しかったです。
そしてこの忘れられない1年の終わりに「WIZ」が聴けたことも。

そう、いろいろあったけれど。
フランケンもJBコンもビューティフルも楽しめた。
帝劇のまんなかに立つ彼も再び見ることができた。
郡山も八ヶ岳も訪れることができたし、芳雄さんと一緒のステージも堪能した。
大好きな「WIZ」をあのホールで聴くことができた。
それもこれも、業界のトップを走り続ける彼だからこそ。
ファンクラブイベントで訥々と、ちょっと自虐なことを交えて豊富を語るあっきーを見て、一周周って「やっぱ好きやねん」という気持ちを再確認しました。
来年は20周年。
こちらも万全の準備をして臨みたいと思います!


【2020年に観たあっきー】(劇場で観劇した公演と有料配信した公演)

1/8 フランケンシュタイン(中川+加藤)(日生劇場)
1/22 フランケンシュタイン(中川+小西)(日生劇場)
1/29 フランケンシュタイン(中川+加藤)(日生劇場)

2/24 フランケンシュタイン(中川+加藤)(梅田芸術劇場)

7/4 precious moment(配信で視聴)
7/11 中川晃教コンサート2020 feat.ミュージカル「チェーザレ 破壊の創造者」(配信で視聴) 
7/12 中川晃教コンサート2020 feat.ミュージカル「チェーザレ 破壊の創造者」(明治座)
7/18 ジャージー・ボーイズ イン コンサート(配信で視聴)
7/19 ジャージー・ボーイズ イン コンサート(配信で視聴)
7/23 ジャージー・ボーイズ イン コンサート(帝国劇場)
7/27 ジャージー・ボーイズ イン コンサート(帝国劇場)
7/28 SHOW-ISMS(配信で視聴)

8/1 ジャージー・ボーイズ イン コンサート(帝国劇場)
8/2 SHOW-ISMS(配信で視聴)
8/5 ジャージー・ボーイズ イン コンサート(帝国劇場)
8/19 THE MUSICAL CONCERT at IMPERIAL THEATRE(Program B)(配信で視聴) 
8/21 THE MUSICAL CONCERT at IMPERIAL THEATRE(Program B)(帝国劇場)
8/22 THE MUSICAL CONCERT at IMPERIAL THEATRE(Program B)(配信で視聴)

9/18 My Story-素敵な仲間たち-ゲスト出演(帝国劇場)
9/18 My Story-素敵な仲間たち-ゲスト出演(配信で視聴)
9/19 中川晃教コンサート2020(神奈川・ヨコスカベイサイドポケット)
9/20 中川晃教コンサート2020(埼玉・さくらめいと太陽のホール)
9/23 井上芳雄&中川晃教 僕らこそミュージック(帝国劇場)

10/3 中川晃教コンサート2020(東京・紀尾井ホール)
10/11 中川晃教コンサート2020(福島・けんしん郡山文化センター)
10/18 SONIM's 20th ANNIVERSARY LIVE『Cheers.』ゲスト出演(配信で視聴)

11/5 ミュージカル「ビューティフル」(帝国劇場)
11/13 ミュージカル「ビューティフル」(帝国劇場)
11/17 ミュージカル「ビューティフル」(帝国劇場)
11/28 ミュージカル「ビューティフル」(帝国劇場)
11/29 Brand New Musical Concert 2020 (東京オペラシティコンサートホール)

12/1 Act Against Anything VOL.1「THE VARIETY 27」(日本武道館・配信で視聴)
12/5 中川晃教アコースティックライブ(八ヶ岳高原音楽堂)
12/9 井上芳雄&中川晃教 僕らこそミュージック(博多座・配信で視聴)
12/24 AKINORI NAKAGAWA’s 「THE WIZ」(HAKUJU HALL)
12/25 AKINORI NAKAGAWA’s 「THE WIZ」(HAKUJU HALL)
12/26 AKINORI NAKAGAWA’s 「THE WIZ」(HAKUJU HALL)
12/26 僕たちの冒険!LOVE SONGSを探して!(配信で視聴)
12/27 ファンクラブイベント(両国KFCホール)

【中止公演】(チケット手配したものの払い戻しになった公演)
2/27 『Sound Inn "S"』スペシャルライブ2020公開収録 (赤坂BLITZ)
2/29 中川晃教コンサート at 東京文化会館 2020(東京文化会館 小ホール)
4月・5月 ミュージカル「チェーザレ〜破壊の創造者〜」(明治座)
5/24 nukumori Vol.10 Otemachi One Opening Event(大手町三井ホール)
5/28 中川晃教コンサートFly to the future(紀尾井ホール)
5/30  ミュージカル・ガラ・コンサート(鎌倉芸術館)
6/6 井上芳雄 by MYSELF スペシャルライブ( 東京国際フォーラムA)→ 2020/5/8に延期
7月・8月 ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」(帝国劇場)
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今年観た映画2020

2020-12-31 | 映画
まさか映画館に入れなくなる日が来るとは思ってもみなかった。
自粛期間が明けて最初に観たのが「ストーリー・オブ・マイライフ」。
久しぶりに通る映画館の入り口のモギリ、本編前に流れる映画泥棒や予告編の映像。
うちのパソコンとは違う「ハコ」の空気を感じられることが何より嬉しかったです。

多くの作品が上映延期になり、楽しみにしていた作品がなかなか見られなくなりました。
あれだけ大量に予告編を流していた「ムーラン」も、粗筋だけで涙が出る「ソウルフル・ワールド」も、配信のみ。
(だったらすぐ手続きして見ればいいじゃんって思うけど…)
もうひとつは「鬼滅の刃」の大ヒット。
映画界にとっては救世主なのは喜ばしいんだけど…他の作品が早朝やレイトショーのみの上映になってしまうのがイタかった。

バラエティに富んだ作品に触れることができましたが、やっぱり「パラサイト」がダントツに面白かったのと、邦画では「影裏」や「ミッドナイトスワン」のように人間の裏側を躊躇なく描いたものや、丁寧に取り組んでいるのがわかる「罪の声」が心に残りました。
2021年は延期になっていた「るろうに剣心」が楽しみ。
(たけるくんとはLINEで繋がってるんだもんねー)

■ 2020年に観た映画

パラサイト 半地下の家族
キャッツ(吹替)
ラストレター
影裏
グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇
ジュディ 虹の彼方に
一度死んでみた
ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語
水曜日が消えた
コンフィデンスマンJPプリンセス編
ロミオとジュリエット(バレエ映画)
2分の1の魔法
青くて痛くて脆い
窮鼠はチーズの夢を見る
浅田家!
望み
スパイの妻
ミッドナイトスワン
罪の声
461個のおべんとう
STAND BY ME ドラえもん 2
サイレント・トーキョー
天外者

2020年 23本
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「THE WIZ」 12/24・12/25・12/26

2020-12-30 | ライブ
AKINORI NAKAGAWA'S「THE WIZ」
HAKUJU HALL(東京)

12/24(木) 18:30 G列上手 
12/25(金) 18:30 N列下手
12/26(土) 18:00 D列センター

【出演】中川晃教(Vocal) / 大坪正(Piano)


3日間5公演中、3公演観ることができました。
感染拡大防止のために一席空けの座席配置だったので、1回につき150席。
当初は100%の配席で1日1公演の予定だったとのことなので、上演する側は大変な苦労だったと思います。

前説もパンフレットもなく、80分間スタンドマイクでひたすら歌うWIZでした。
5公演、衣装が全く違っていたのが驚愕。
(文章ではどうやっても説明不足になるのでお写真プリーズ)
当初は日毎のスタイリングを「今日のこれはカカシ?では次はライオン?」と思ったけれど、仮装ではないものね。
ヘアメイクも合わせて、5着に共通するコンセプトを感じました。

曲の構成は2014年と同様で、「Ease On Down The Road」のフレーズがブリッジ的に挟まれます。
「Slide Some Oil To Me」のタップダンスはあったりなかったり、「He's The Wizard」の間でマーチのようなステップが入ったり入らなかったり。 
あと3.と4.の間のピアノの竜巻があったりなかったり?(これは記憶が曖昧)
1曲の中でもテンポの緩急がより強くなったような印象もありました。

2010年初演では全曲英語詞だったのが、回を重ねるごとに日本語歌詞の曲が増え、今では歌唱曲15曲のうち8曲が日本語になりました(一部日本語を含む)。
今回新しく「Is This What Feeling Gets」の歌詞が変更されていました。
本人のご挨拶で語られたのは「今後も日本語歌詞を増やしていきたい。次は『Be A Lion』を」との意気込み。
この曲はWIZ中ベスト3に入る名曲と思っているので、これは楽しみだなぁ。

ずっと忘れられない特別な年の終わりに開催された、特別なライブでした。
だからなのか、初日大坪さんが「Overture」の最初の音を奏でたとき、この1年をしみじみと思い出して、それだけで胸の奥がきゅんとなりました。
HAKUJU HALLは内装がドックヤードをイメージされることもあって、いつも舟に乗っているような気持ちになります。
ゆったりと船出して、だんだんと波が強くなり、体が揺れる。
ラスト曲「Home」の中で踵を3回ぶつけるフレーズが奏でられ、家に帰るまで。
集中力をハンパなく使うけれど、すごく辛かったりまた盛り返したりした1年間を辿るような気持ちにもなりました。

それもHAKUJU HALLの音響の良さのおかげかもしれません。
26日に座った前方列ではナマの歌声とマイクを通した音が半々ぐらいに混ざり合って聞こえましたが、何の違和感もなく綺麗に耳に届きました。
(ご挨拶でも音響は細かく微調整していることを言っていました)

どの曲もどのフレーズも頭にこびりついているぐらいなんですが
(iTunesの再生回数がハンパない)
何か考えなくてはならないときに口をつくのは「Home」のこのフレーズ。
「教えて 逃げるべきか 立ち向かうべきか 神様のいうとおり」
自分の中にある「WIZ」をこれからも大切にしていこう。
そしてライフワークとなっているこの作品がいつまでも上演されますように。


【セットリスト】
1.Overture (ピアノのみ)
2.The Feeling That We Have (日本語詞)
3.Can I Go On? (日本語詞)
4.He's The Wizard (日本語詞)
5.Soon As I Get Home
6.You Can't Win(一部日本語詞)
7.Ease On Down The Road
8.What Would I Do If I Could Feel (日本語詞)
9.Slide Some Oil To Me
10. Mean Ole Lion
11. Be A Lion
12. Emerald City Sequence (ピアノのみ)
13. Don't Nobody Bring Me No Bad News
14. Is This What Feeling Gets (日本語詞、一部改変)
15. A Brand New Day
16. Believe In Yourself(日本語詞)
17. Home (日本語詞)
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今こそ「THE WIZ」を語りたい

2020-12-16 | 日記
WIZのチケットが出揃ったところで、今までの変遷を振り返りたいと思います。
(記事最後に過去公演の記録をリンクしています。今読むと恥ずかしい限り)

中川晃教による一人ミュージカル「THE WIZ」は、2010年に初演され、2011年、2012年、2014年と毎年12月にHAKUJU HALLで上演されました。
2015年は夏に愛知県豊明市で開催されましたが、それ以降全曲での上演はなく、今年2020年が5年ぶりの開催となります。

全曲上演以外にもライブのセトリにピックアップされることもありましたが、私が参加したライブでは2018年の板橋区民会館での「Home」が最後。
あっきーのWIZが大好きで「WIZを聴かないと年を越せない」と毎年悶えていたので、久しぶりに全身に血が巡りくる気持ちでいます。

さて 「THE WIZ」とはなにか?
元になっているのは1974年初演のアメリカのミュージカル。
その後BWで上演され、映画にもなりました。
ダイアナ・ロスやマイケル・ジャクソンが出演している映画版はすぐに観ることができますね。


この映画の曲を「一人で歌う」のが今回の「THE WIZ」。
変遷を重ね、2012年からは「 AKINORI NAKAGAWA'S『THE WIZ』」と名前が冠になることにより、よりオリジナリティが追究されています。
この2012年のライブはCDになっていることは周知のことと思います。


このCDのブックレットを開いてみると、半分ほどの曲が彼自身の日本語訳により歌われていることがわかります。
しかも回を重ねるごとに進化しています!
(ちなみにこのCDの青井陽治先生の解説は声に出して読みたいぐらい素晴らしいです)

一人ミュージカルと言っても、台詞があるわけではなく基本スタンドマイクでただただ歌い切る。
ピアノの大坪さんが彼の背中を押すような伴奏をする以外、他の楽器が使われるわけでもない。
HAKUJU HALLに拘るのも、あの静寂なホールならではの独特な空気が必要不可欠なのだと思っています。

WIZの中にはいろいろな登場人物が出てきます。
主人公のドロシーや一緒に旅をするブリキとカカシとライオンの他にも、育ててくれた叔母さん、西の悪い魔女や南の良い魔女などの様々な「おばさん」。これらの歌い分けや曲により盛り込まれるダンスが楽しみ(って今年もあの曲で踊ってくれるよね?)
初めて「THE WIZ」を見る方は映画版や原作「オズの魔法使い」で予習するとキャラクターがわかるので楽しめると思うけど、聴いた後で答え合わせするのもいいかも。

あとは…衣装が楽しみ。
今まではエキセントリック度がマックスな奇想天外衣装が続いたけど、どうなるのかな。
(個人的に過去イチの衝撃衣装は2014年のカラフルネギ坊主でした!)

ミュージカル界隈でそれ相応の地位を築き知名度も上がっている今、5ステージになったとはいえキャパが少ないHAKUJUでの上演はチケットも激戦。
でもこのライフワークはいつまでも続けてほしいと願っています。
ってこんなこと言ってても今年は開催そのものが危うくなる可能性もないではない…
忘れられない1年の締めくくりに、WIZを体いっぱい浴びて、新しい年を迎えられますように。心から。


【これまでの公演記録】
 
2010年
■ 「中川晃教コンサート2010 HAKUJU HALL」~Musical 『THE WIZ』より~
 
2011年
■ 「THE WIZ」(全曲)
■  HOME /  Believe in Yourself

2012年
■ AKINORI NAKAGAWA'S「THE WIZ2012」(全曲)
「THE WIZ」を聴き倒す (LIVE音源CDの感想)

2013年
■ Overture~You Can't Win / Home (日本語詞)

2014年
■ AKINORI NAKAGAWA'S「THE WIZ」(全曲)

2015年
■ Ease On Down The Road(ワークショップにて) / Home(弾き語り)
■ AKINORI NAKAGAWA'S THE WIZ(全曲)
THE WIZ in 愛知 お茶会 (FCイベントでのトークレポ)
■ Ease On Down The Road / Believe in Yourself

2016年
■ Home(弾き語りソロ)

2017年
 ■ Ease on Down the Road /  Believe in Yourself / Home
京都ロームシアター  Symphonic Concert Holy Night 2017 
  
2018年
■  Home(日本語詞) 
板橋区立文化会館 Symphonic Concert 2018 Spring has Come  
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「中川晃教 アコースティック・ライブ 2020 八ヶ岳音楽堂」 12/5

2020-12-07 | ライブ
八ヶ岳高原サロンコンサート
中川晃教 アコースティック・ライブ2020
12/5(土) 13:00 八ヶ岳高原音楽堂 O列

【出演】中川晃教 / 園田 涼(piano)

(2台のピアノ。右はベーゼンドルファー、左はスタインウェイかな?)

前回の八ヶ岳コンサートは去年の3月、島健さんとご一緒でした。(→記録
今年は初冬の2日間の開催。
感染拡大防止の観点から、1日に70分のステージを2回開催、計4回に分けての開催になりました。
まずセットリストから。

【セットリスト】
(配布された冊子には記載がなく終演後にホール出口に掲示)

1. この世界より大きく小さな愛
2. Stereo Voice
3. LISTEN
4. without you girl
5. ミケランジェロ
6. History has its Eyes on you(ミュージカル「ハミルトン」より) 
7. Happy tears
8. アルゴリズム
9. beautiful(Superfly)
10. チャイナガール

En. 君の瞳に恋してる(12/5 15:00回)
後述しますがアンコール曲は日替わりだったとか。


「今年11月にデビューアルバム(その名も「中川晃教」)の高音質版が発売されました!」とお知らせしてくれましたが、それを記念して(なのかな?)「小さな愛」のピアノソロから静かに始まりました。
1stアルバム発売から20年経過しても、色褪せない曲が素晴らしかったです。
特に「without you girl」はミディアム3拍子の原曲を大胆にアレンジ、スウィングのようなリズムでウキウキ曲に変身。
なんとなく体を揺らしている客席もこのへんから温まってきたみたい。
そうそう、園田さんは2台のピアノを行き来して伴奏していました。
曲によって向き不向きがあるのかな。

八ヶ岳は何度も訪れているとのこと、「そういえば鹿さんに会いました」というお話から、園田さん作曲の「ミケランジェロ」に続く流れが面白かった。
「蛙たち、羊たち」という歌詞もこの場所で聴くと趣きがありますね。
(この日終演後の送迎バスから本当に鹿さんを見ることもできました)

続く「History has its Eyes on you(歴史があなたを見ている)」は、去年2月のハクジュホール「音楽劇紀行」で歌った曲。
この曲に差し掛かる前に、園田さんは下手のピアノにあっきーは上手のピアノにオモムロに座り…2台のピアノの伴奏に乗せるヴォーカルは初めて聞きました。
この曲を持ち歌にしてくれているのも嬉しかったです。

あっきーは後半ハンドマイクを持ってステージ上を動き回り、上手客席ギリギリに寄ってきたり、2台のピアノの奥に佇んだり。
場所場所の響きを確かめているみたい。
ピアノの奥に行くとライトが当たらずシルエットと化してしまいましたが、それよりも窓の外の景色が日が沈むタイミングに合わせ刻刻と変化していく様子が際立ちました。
彼が歌うのに合わせて木々が冷たい風に揺れているようで、ファンタジックな世界に引き込まれていく感覚。

短い時間だったので曲数も厳選だったけれど、何といってもラス曲「チャイナガール」が素晴らしかったです。
園田さんのアレンジも素敵だけれど(イントロのフレーズをサビに重ねるところ…という表現でよいのか不明だけどここが大好き)曲そのものが彼の身体に染み渡っているのが手に取るようにわかる。
音楽堂の空間、姿を変える窓からの風景と相まって、独特の感情を味わいました。
涙が出るのではなくて喉の奥がきゅんとなるような。

彼がメールで伝えていたように、この大自然をバックに歌うことができる音楽堂は特別な空間です。
他の建築物と隣り合わないように設計されていることや、音楽堂のロビーやステージから見える風景も綿密に計算されていることが効果的なのだと思いますが、何より彼の歌声がその風景に溶け込んでいく様子は、言葉では言い尽くせない感覚です。
それなりに時間もかかるけれどね、来られてよかったと心から思います。

【追記・お散歩コース】
今回は野辺山駅まで新幹線とJR小海線を使って移動しました。
野辺山駅からは送迎バスで八ヶ岳高原ロッジまでお迎えにきてもらい、早めに出発したのでホテル内でランチを頂きました。
それから高原ロッジから音楽堂まで遊歩道をお散歩。



歩きやすいように整備されていて、冷たい空気が心地よかったです。
他にもいろいろな散策コースがあって、ロッジのフロントでパンフレットも用意されていました。
日帰り予定計画だったのでちょっとバタバタしたけれど、有効に時間が使えたかな。

【追記2・アンコール曲】
アンコール曲は日替わりで、他の回の曲はフォロワーさんの情報から。
12/5 17:30回 1. 僕こそミュージック 2. 即興/湯けむり
12/6 15:00回 Somewhere
12/6 17:30回 ゲッセマネ

2日目のゲッセマネは聴きたかったなー。
どこかで披露してくれるのをお待ちしております!
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「サイレント・トーキョー」

2020-12-04 | 映画
秦建日子の小説「And so this is Xmas」を原作に描くサスペンス。『SP』シリーズなどの波多野貴文が監督を務め、聖夜に東京で起きた連続爆破事件に巻き込まれた人々を映し出す。『64-ロクヨン-』シリーズなどの佐藤浩市が主演を務め、『マチネの終わりに』などの石田ゆり子、『MOZU』シリーズなどの西島秀俊のほか、中村倫也、広瀬アリス、井之脇海、勝地涼らが脇を固める。

「99分のノンストップクライムサスペンス」という謳い文句通りに、開始まもなく事件が始まりジェットコースターのように展開。
何の事前情報も入れていなかったので、いやーミスリードには騙されました…
前半のクライマックスは渋谷スクランブル交差点での爆発シーンなんだけど、
これ別場所でロケしてるってホント?という再現度。
爆発音の臨場感がすごくって動悸が早くなり、手にもじんわり汗をかくぐらい緊張した。

爆破テロ予告がある渋谷にあれだけの人数が集まるのは今ではありえないけど、
映画では「野次馬的なノリで騒ぎ立てる若者」を悪意的に表現している。
だから不謹慎ではありますが、スローで人間が吹っ飛ぶところはちょっと溜飲が下がったんだよね…

そして後半になり畳みかけるように真相が明らかになってくるけれど、
…うーん、犯人の行動原理が全く理解できないし、「どうしてこうなった」と考えれば考えるほど気持ちが覚めてしまい、、、
西島秀俊はなんであんなにヤサグレてるのか。
中村倫也はもっと他の動き方があったのではないか。
モヤモヤしたまま99分はあっという間に終わりました。

パンデミックがいつ大爆発するのもわからない今日、
渋谷に行かなくても感染してしまうかもしれない今日、
私たちはもっと危険な爆弾を抱えているのかもしれない。
群衆シーンのロケは去年行われたという話だけど、
今後こういうシーンが撮影できるのはいつになるんだろう。

毎熊くんは出世したなあ。
井之脇海くんもすごく印象的でした。
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