それはまた別のお話

観劇とか映画とかの感想文を少しずつ

今年観たあっきー2011

2011-12-31 | 日記
突然ですが、みなさまは「人生ゲーム」を知っていますか?
そうそう、ルーレットを回して出た目の数だけ進み、
結婚したり家を買ったりするボードゲームです。
いろんなバージョンがあるんだけど、その中に「人生ゲーム激辛」というのがあります。
止まるコマには就職難やら詐欺に遭うとかあって前途多難ですが、
なんとその中に「若手演歌歌手のグッズを買いまくる」ってコマがある(汗)

私のこの1年は、このコマにずっと立ち止まっていたような感じです。
このコマに止まると大金を払わされる代わりに「ストレスカード」を返却できる…ってとこまで
あまりにリアルで笑ってしまいます。

もちろん後悔も反省もしてません。
デビュー10周年なんだから「今行かなくていつ行くんだ!」と自分を駆り立て
仙台にも博多にも行きました。
両方とも日帰りできたし(ハードスケジュールだったけど)とても楽しめた。
10周年記念ライブでは、会場にお花を贈ったのも自分的には「Good Job!」でした。

いろいろなテイストの作品を堪能できた。
地下鉄ミュージシャン、幕末の熱血漢、過去と今を行き来する鬼太郎、
小粋な顔やヘタレな顔を演じ分けるパフォーマンス、私はどの作品も大好きだったし、
こんなに多彩な役の数々を1年の間に見せてくれて、ファンとして幸せでした。

やり過ぎだった1年を思い出し、「もう来年は少し控えよう」と思ってはいるのですが、
『THE WIZ』を聴いて、改めてしみじみ思います。

この人が、彼自身ではない原因で世に出られないことになったら、
それは絶対に「嘘」だ。
この人のこの歌声が、誰の耳にも届かないということになったら、、
それは絶対に「ありえないこと」だ。
もし、音楽業界や演劇業界がそんな風に成り下がってしまったら、
私はもう二度とライブや芝居を観に行かない。観に行きたくない。

決して「支えている」という奢りはないけれど(第一それほど貢献してないし)
でもできる限りの応援をしないと、もしかしたら彼は消えてしまうのではないか。
私は何もできないけれど、でもFCの人数からすると「何百分の一」なんだから
メジャー系アーティストの「何万分の一」として応援するよりも、責任感に迫られる。

早く安心したいなぁ。
大規模なライブ会場に立つ彼を3階席で見ながら、この「責任感」から逃れたいなぁ。
そんな日が来てほしいほしいような、来てほしくないような。


最後になりましたが、
あっきー友の皆様、本当にお世話になりました。
特に今年は、遠征も飲み会も盛りだくさんで楽しい1年でした。
来年もよろしくお願いします~!


2/17 「ポピュラーウィーク」東京文化会館
2/23 「LIVE 2011 in TOKYO」TOKYO COTTON CLUB(東京) ×2
4/20 「Underground Parade」シアタークリエ ×3
2/23 「LOVE for JAPAN」TOKYO COTTON CLUB(東京) ×2
6/4 「風を結んで」シアタークリエ  ×4
7/3  「PRAYER ソウルメイツ・ハーモニー チャリティコンサート」日経ホール
9/3 「BlackA Opening Live」両国・Black A
9/10 「The 10th anniversary Black」赤坂BLITZ
9/11 「The 10th anniversary Black」赤坂BLITZ
10/9 「I LOVE YOU,YOU'RE PERFECT,NOW CHANGE』東京グローブ座 ×4
10/28 「東北への旅・東北高校コンサート/FCミーティング」東北高校・江陽グランドホテル
11/5 「I LOVE YOU,YOU'RE PERFECT,NOW CHANGE』博多キャナルシティ劇場
11/5 「誕生日イベント」福岡タワー
11/27 「60歳のラブレター 絆」サントリーホールブルーローズ
12/24 「THE WIZ」HAKUJU HALL
12/26 「THE WIZ」HAKUJU HALL
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今年観た舞台2011

2011-12-31 | 日記
今年観た舞台は全20種35回になりました。

今年は記念イヤーが重なりました。
帝劇100周年、三谷幸喜生誕50周年、中川晃教デビュー10周年。
そして3月の大震災の後は、上演を続ける劇場中止を余儀なくされた劇場さまざまで、
上演する側ももちろん「どうするべきか」と悩んだと思いますが、
私たちも「こんなときに芝居なんか観に行っていいのか?」と自問自答する毎日でした。

それでも、「劇場の灯を消してはいけない」(by野田秀樹)という言葉に後押しされ、
予定通りに劇場に足を運べる幸せを深く感じることができました。
震災に深くインスパイアされた作品を観て考えることで、
劇場の片隅に置かれた募金箱に、僅かながらでもその都度募金することで、
微々たるものですが、これからもそんな形で何かができたら…と静かに考えます。


で。
記録を観ると、相変わらずのラインナップ。
あっきー舞台が多く、ご機嫌伺いの観劇(ニイロさんやアツヒロ)もあり、
自分的にはアップアップな状態です。
毎年自分で考える「今年のマイベスト舞台」も、今回は公平審査?は難しいのですが、

三谷作品の中では『ろくでなし啄木』(舞台装置の使い方に演出の妙を味わった)
あっきー出演の中では『ゲゲゲのげ』(脚本に頭がグルグル。リピートを重ねた)
東宝作品の中では『ゾロ・ザ・ミュージカル』(個人芸の高さを集約しているのが素晴らしかった)
というところです。

毎年毎年、年の瀬になるといつも考えます。
私はいつまで劇場に通うことができるのだろうか。
自分のお小遣いが空っぽになったり、
家族の事情で時間が自由に取れなくなる日がいつ来るのか。
情報収集したりチケ取りしたりする気力は、いつまで持続できるのだろうか。
だから今、今年は特に、極めて神妙な気持ちで強く思います。
来年も、素敵な作品に巡り合えますように。


2/4 『ゾロ・ザ・ミュージカル』日生劇場
2/9 『サド侯爵夫人』シアターコクーン 
2/24 『ろくでなし啄木』銀河劇場
3/2 『NODAMAP・南へ』東京芸術劇場
4/20 『Underground Parade』シアタークリエ ×3
4/27 『国民の映画』KAAT(神奈川芸術劇場) 
5/7 『私の頭の中の消しゴム』銀河劇場
5/19 『レ・ミゼラブル』帝国劇場
6/4 『風を結んで』シアタークリエ  ×4
7/6 『ベッジ・パードン』世田谷パブリックシアター
7/27 『三銃士』帝国劇場
8/1 『ゲゲゲのげ~逢魔が時に揺れるブランコ~』座・高円寺1 ×6
9/15 『ロミオ&ジュリエット』赤坂ACTシアター
9/21 『髑髏城の七人』青山劇場
10/5 『ジンギスカン-わが剣 熱砂を染めよ-』大和田さくらホール 
10/9 『I LOVE YOU,YOU'RE PERFECT,NOW CHANGE』東京グローブ座 ×4
11/5 『I LOVE YOU,YOU'RE PERFECT,NOW CHANGE』博多キャナルシティ劇場
11/16『Triangle Vol.2~探し屋ジョニーヤマダ』パルコ劇場
11/27『60歳のラブレター 絆』サントリーホールブルーローズ
12/7 『ダンス オブ ヴァンパイア』帝国劇場 ×2
12/21『ロッキー・ホラー・ショー』KAAT(神奈川芸術劇場)
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中川晃教コンサート2011 HAKUJU HALL「THE WIZ」

2011-12-27 | ライブ
12/24(土)2nd 18:30~ 12/26(月)2nd 19:00~ HAKUJU HALL(東京)  

中川晃教(Vocal) / 大坪正(Piano)

全身から溢れ出すような、迸るような、強烈な歌声だった。
24日はほぼ最後列のまんなかで、音のバランスがとてもよくて綺麗に響き、
26日は最前列の端っこだったけれど、音がやんわりと反響して返ってくるのが聞き取れた。
もともと会場がそのような構造なのか、この日の音響調整が素晴らしかったのか。
照明も素敵で、ラス前の『Believe In Yourself』では、
舞台に立つ彼が浮かび上がって見えた。

初日は初めて聞く日本語詞を追うだけで余裕がなかったけれど、
26日に改めて聴くと、わからなかったことが見えてくる。
冒頭の『The Feeling That We Have』と2曲目の『Can I Go On』は対になっていること。
『HOME』の訳詞も、最初は「日本語をつめこみ過ぎ」とも思ったけれど、
きちんと完結した言葉になっていたこと。
事前に映画版『WIZ』を予習しすぎていたせいもあって、初日は「あれ?」と思ったところも、
カテコの「これは僕オリジナルの『WIZ』」という言葉で納得できた。

どの曲も、なにも言葉を挟む隙がない。
でも特に好きだったのは、
ドロシーパートからライオンパートへの歌い分けが見事な『Be A Lion』、
歌っているのがすごく楽しそうだった『Don't Nobody Bring Me No Bad News』。
そして一番泣けたのは『Is This What Feeling Gets』で、日本語詞の深さが響いた。
ただ貰ったレジュメの解説が曲の意味とずれていて、そこが唯一残念だったところかな。
去年もその多彩な歌声に驚いたけれど、
エムおばさんと良い魔女と悪い魔女、いろんな「おばさん」が全然違う声だったのに感激。

大坪さんのピアノは、正に「一切主張しない」ピアノだった。
ピアノソロはあるけれど、それは状況説明と「つなぎ」に過ぎない。
ひたすらシンガーを見つめ、最低限のリズムキープだけに徹して装飾を全く挟まず、
ただぴったりと背後に寄り添って、彼の背中を同じペースで押し続ける。
だから、私は彼の歌声に没頭しながら、
右手はピアノの鍵盤の上に載せたつもりで膝の上でコードを刻む。
及ばずながら私も彼と同じリズムで旅をすることができた。

24日に比べて、26日は少し前のめりなところがあったような印象だった。
迸るものを制御しきれないのか、思うように表現できていないのがもどかしいのか…と
勘繰らせる表情が垣間見えた瞬間もあったのだけれど、
私はそういう「前のめり」な彼が好きだから。
いつものように感極まると動き出す左手は、
この日は衣装(後述)のモコモコをぎゅう~っ握りしめ続ける。
そのうちモコモコが少し取れかかってきてしまうほど。
彼が前のめりになればなるほど、私たちの気持ちも前のめりに加速していく。

息をつぐと同時に、彼の胸がふるふると震える。
少し遅れて声が震え、空気が震え、その震えが舞台から客席後方に向かって伝わっていく。
彼の声を神の声と評することに、私は少し違和感を持つのだけれど、
これを「神懸かり」と言わずになんと言えばいいのだろう。

誰もが切実に思ったように、今日の彼の声を一人でも多くの人に聴かせたい。
大坪さんが「世界に出ていく人」と彼を評したように。
でも、この特別な空間で特別な彼の声を、外の空気に触れさせたくはない。
なんて複雑な気持ちなんだろう。


【セットリスト】
1.Overture (ピアノのみ)
2.The Feeling That We Have (日本語詞)
3.Can I Go On? (日本語詞)
4.He's The Wizard
5.Soon As I Get Home
6.You Can't Win
7.Ease On Down The Road
8.What Would I Do If I Could Feel (日本語詞)
9.Slide Some Oil To Me
10. Mean Ole Lion
11. Be A Lion
12. Emerald City Sequence (ピアノのみ)
13. Don't Nobody Bring Me No Bad News
14. Is This What Feeling Gets (日本語詞)
15. A Brand New Day
16. Believe In Yourself
17. Home (日本語詞)
(アンコール)
AMAZING GRACE(日本語詞)

【衣装】
24日夜は、金色のパーカに黒に刺繍模様が入ったベスト、
パーカと同系色の金色サルエルパンツ。
髪は右側を白の飾りで編み込みでいい感じだけれど、
全体に金ピカでハレーションを起こしそう。

26日夜は、黒カットソーに金色や白の太いレースをアレンジ、
左袖もそのレースで作っていてアシンメトリなデザイン。
モノトーンでふわふわモコモコのモヘア生地でゆったりめのパンツ、
髪はキラキラの髪留めで留めて、ラバーソールのシルバーの靴。
私が思い浮かべたイメージは「宇宙山賊」でした…
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「ロッキー・ホラー・ショー」神奈川芸術劇場

2011-12-21 | 舞台
PARCO presents「ロッキー・ホラー・ショー」12/21(水)マチネ 神奈川芸術劇場 

【脚本・作詞・作曲】リチャード・オブライエン
【演出】いのうえひでのり
【出演】古田新太/岡本健一/笹本玲奈/中村倫也/グリフィス・ちか/右近健一/辛源/ニーコ/飯野めぐみ/生尾佳子/JuNGLE/皆本麻帆/ROLLY/藤木孝


恥ずかしながら、RHSは映画版も舞台版も全く観ておりません。
まあでも作品の概要はわかっているし、KAATは近いし、岡本くんもいるし…
ってんで、FC先行で申し込んでみたら、
11列(通路すぐ後ろ)の壁際という、いいんだか悪いんだかの席でした。

実際座ってみると、舞台はもちろん1階客席が自然に見渡せる位置で、
私のような中途半端な観客にはピッタリな席。
観客は、ロックオヤジや誰目当てか不明な若い女性連れ、
新感線なら観てみよう的な妙齢の女性…
なんかこの光景はかすかに覚えが…そうだ、『TOMMY』のときのような風景。
一抹の不安を胸に感じつつ開演を待っていると、開演前アナウンスで「水、米、火はご遠慮ください」とお知らせが。米ってなに?
でもこのアナウンス、川平慈英さんだよね。

さて作品は予想通り進んでいきました。
「へえ、ここで新聞を頭にかぶるのか」とか「ペンライト、やっぱ持ってくればよかった」とか
舞台よりも客席の反応に新鮮に驚く。
もう古田新太ありきだということは途中からよ~く理解できたけれど、
岡本くんのギターソロとかちかちゃんの胸の谷間とか、「あ、久しぶり~」と何となく懐かしい。

ストーリィなんて全く意味なさないって聞いてたし、歌詞が聞き取りにくいこともあって、
2幕からは気持ちのいい位に置いてけぼりを喰らう。
でも、飽きないんだよね。これがクオリティの高さ故なのか。
もっとRHSのことを良く知っていればそりゃもっと楽しめただろうけど、
じゃなくても「損はさせません」という心意気がよくわかる。
劇中でタイムワープのダンス指導映像が流れて、本編では立てなかったけど
カテコでは私も目一杯踊らせていただきました。
こういう仕掛けとか、開演前のポップコーン売りの盛り上げおねえさんとか
そして2時間でスパッと終わるところとか、気が効いているなぁ、とつくづく思う。

ただKAATってもう少し高尚な作品に似合うと思うんだけどなぁ。
入場口に立っているキチンとした制服姿のお姉さんと、
その後ろで仁王立ちになっていたいのうえさんの違和感。
サンシャイン劇場の猥雑な雰囲気の方が絶対お似合いだと思われます。
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「ダンス オブ ヴァンパイア」 帝国劇場

2011-12-11 | 舞台
「ダンス オブ ヴァンパイア」12/7(水) マチネ 12/11(日)マチネ 帝国劇場 

【出演】山口祐一郎 /石川禅 / コング桑田 / 阿知波悟美 / Jennifer / 馬場徹 / 駒田一
高橋 愛(サラ) / 浦井健治(アルフレート) / 新上裕也(VD)

再再演だそうですが、私は今回が初観劇です。
だってタイトルから「ホラーもの」で「ダンスばっかり」の
オドロオドロしい作品を想像していたわけで…
こんなに楽しい作品だったら前に観とけばよかったよ!

話に起承転結があるわけでもなく、スッキリとした終わり方でもない。
(というかああいうオチの付け方でいいのか?)
圧巻のダンスナンバーもキャスト各々のソロも素晴らしかったですが、
劇場スタッフがバンパイヤの扮装をしていたり、カテコで客席と一緒にダンスしたり、
ちょっと「一見さんお断り」的な雰囲気もあるんだけれど、
本筋でアドリブ満載にするよりも「お客さんを楽しませる」アイデアが嬉しかったです。

伯爵の山裕さんありきの作品で、他の人が伯爵役になるのが
考えられないってぐらいのハマリっぷり。
高橋愛ちゃん、娘。時代はその可愛らしさが際立ってましたが、やっぱ可愛い!
伯爵様との身長差がありすぎて、なんか犯罪スレスレ
今まで帝劇ではありえない年代の男性を多く見かけましたが、功績は大きいと思います。
宿屋おかみ(阿知波悟美)の短いソロが印象的。
ヘルベルトの人が今度のカツシロウらしいけど、何の問題もなく一安心。

今回は水曜に一人で観て、日曜はあっきー繋がり友5人で観ました。
日曜は他にもあっきー友がわんさか集結してました。
終演後に引き続き浦井くんFCのイベントが開催されたそうですが
彼のファンって年齢層が若いのね…
なんだかちょっぴり負けた気分で帰路についたのが、
本日唯一のネガティブポイントだったかな。
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