それはまた別のお話

観劇とか映画とかの感想文を少しずつ

「コンフィデンスマンJP」

2019-05-29 | 映画
2018年に放映されたドラマ「コンフィデンスマンJP」の劇場版。信用詐欺師たちが日本を飛び出し、香港で一世一代の大仕事に挑む。監督はドラマ版の演出を務めた田中亮。キャストに『散歩する侵略者』などの長澤まさみ、『寝ても覚めても』などの東出昌大、『不灯港』などの小手伸也、『サバイバルファミリー』などの小日向文世とおなじみのメンバーが結集する。


「みんな、まんまと騙されたでしょ」と予告篇でダー子(長澤まさみ)が自信たっぷりに言ってのける。
えっそんなわけないじゃん、こっちだってテレビドラマでさんざん騙されてきたんだからその手に乗るか!と目をランランとさせて観に行きました。

結果、まんまと騙されました…
って途中までは「あーそうなるよねーここまでは想定済み」と思うんだけど、最後までオセロゲームのようにパタパタと攻守が入れ替わる。
裏の裏の裏…までは予想してたけど、裏の裏の裏の裏の裏までありました。
過去のテレビシリーズに出た役者さんがカメオ出演、これも伏線かな?と思わせてそうだったりそうでなかったり。

後から考えると完璧にできているわけではない。
天才的な詐欺師なら真贋をきちんと調べろよ…とかそもそもあんな風に持ち歩かないよね…とか、ね。
そういうことを吹っ飛ばす小気味良さと、画面の隅々まで仕込んだコネタが楽しめました。
一番笑ったのはジャッキーちゃんかな?

ゲストの三浦春馬がよかったです。
流暢に中国語(広東語かな)を喋り、恋愛詐欺師としての色気もたっぷりで笑顔もカワイイ。
私だったら東出くんよりも春馬に騙されたいです…
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「キングダム」

2019-05-20 | 映画
原泰久のベストセラーコミックを原作にした歴史ドラマ。中国の春秋戦国時代を舞台に、大将軍を夢見る少年と、中華統一をもくろむ若い王の運命を映す。メガホンを取るのは『GANTZ』『図書館戦争』シリーズなどの佐藤信介。『斉木楠雄のΨ難』などの山崎賢人、『あのコの、トリコ。』などの吉沢亮、『50回目のファーストキス』などの長澤まさみ、『銀魂』シリーズなどの橋本環奈をはじめ、本郷奏多、満島真之介、石橋蓮司、大沢たかおらが共演を果たした。


ひっさしぶりに映画館へ。
映画は家でゆっくり観る派の人も多いだろうけれど、予告編が終わって場内の照明がめいっぱい暗くなる瞬間が好きなんです。

「キングダム」もちろん原作は未読で予備知識もゼロで臨みましたが、
いやー、清々しいぐらいの少年マンガでした。
ロマンスもサイドストーリーも全くナシ。
より強い敵キャラと戦い打ちのめすとまた次の敵キャラが現れる…まるでロールプレイングゲームのようでした。

登場人物の名前が難しくて混乱しそうになったけど(紀元前の中国だから当たり前)、物語が単純なので没頭できた。
主人公はあくまで熱血で一直線で、なんら深みはない。
でも山崎賢人が本当にピッタリ!
どこぞの感想サイトでdisられてるケンティですが、この薄っぺらい感じは敢えて狙ったものかと思います。
それに二役演じた吉沢亮くんとの落差も必要だしね。

ワイヤーアクションも「あ、吊ってるな」という感じも見えるし、荒野の場面もなんとなくスタジオの雰囲気が残る。
3次元なのに2次元感が強いのは、コミックの世界をより強くしようとしているのかもしれません。

役者さんも有名どころを揃えていますが、長澤まさみの白い肌にうっすら血しぶきが散る様子が…美しかったなぁ。
あれだけバシバシ殺し合いしているのに、飛び散る血の量も少ないしグロ表現もなく、ギリギリご家族で鑑賞できるラインを意識しているのでしょうか。
規模も大きく予算も潤沢そうだし、これは続編があるのかなー。
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