それはまた別のお話

観劇とか映画とかの感想文を少しずつ

「ミュージカルをSwingしよう」 7/19 1st

2019-07-20 | ライブ

ENTERTAINMENT BIGBAND LIVE 「ミュージカルをSwingしよう」

 7月19日(金) 1st Start18:30 アリーナシート

 【出演】三宅裕司 & Light Joke Jazz Orchestra / 中川晃教(スペシャルゲスト)

 

曇り空の南青山にひっそり佇むBLUE NOTE

アーティスト写真はサイン入り、でもあっきーのサインは黒ペンで書かれているためによく見えません(笑)

 

BLUE NOTE TOKYO。 コットンクラブやBLUE NOTE 名古屋は何度か出演していますが、ここはあっきーにとって初出演の場所です。出演者をJAZZに特化しているようなので難しいのかな…と勝手に思っていました。

なので三宅裕司さんのバンドにお呼ばれすると聞いたときは「あーそういうルートがあるのか!」とちょっとびっくり。 しかも当初は3月に予定されていたので、三宅さんの怪我(お正月にスキーで転んで大腿骨骨折だとか)で延期になったときは「マジかー!」と焦りましたよ三宅さん! 

あっきーとビッグバンドの共演。

2013年8月「第45回サマージャズ」が最初だと記憶しています。 (第45回サマージャズ 8/24(中川晃教編)や、第45回サマージャズ 8/24(ざっくり感想編)サマージャズでスイングしたい の記録もご覧ください)

そのあとは2014年5月「ビッグバンド・フェスティバル2014 Vol.16」。ここで初めて「スイングしなけりゃ意味がない(It Don't Mean A Thing)」を聴くことができました。

三宅さんのステージは、奥様のマコさまネタを挟みつつ「アメリカ国歌」や「ひょっこりひょうたん島のテーマ」など、誰もが知っている曲をビッグバンドのアレンジで披露。まず三宅さんが大腿骨骨折から回復してお元気そうだったのが何よりでした。

宝塚歌劇団出身(?)の涼風マヨネーズさんと葉月ルーペさん(実はSET劇団員だとか)の歌のあと、あっきーが呼び込まれました。お衣装はキュートなスーツでした。三宅さんの衣装とマッチしていて素敵。

あっきー参加曲は、

Sherry(トワング歌唱、女性二人のコーラス付き)

・It Don't Mean A Thing(スウィングしなけりゃ意味がない)

My Eyes Adored You

Can't Take My Eyes Off You

どの曲もイントロから「…えっと初めて聞くぞ」というアレンジでした。「It Don't Mean A Thing」は拍子が目まぐるしく変わる複雑なリズムのアレンジでしたが、後半テナーサックスとスキャットで掛け合いするのがすごく面白かった!サックスの音色とあっきーの歌声が絡み合って、思わず体が揺らしたくなります。
 
曲間のMCで三宅さんからビッグバンドとの共演経験を聞かれて、「老舗のバンドと共演したことがあります」と言ってました。2013年2014年はブルーコーツとの共演で、この日の若いメンバー中心のバンドとは対照的(でも共通のメンバーさんも在席してるのね!)。
 
続くJBからの2曲も、聞き慣れたアレンジとは全く違うのでちょっと戸惑いました。でもあっきーのヴォーカルを前面に押し出すような形で、後半日本語歌詞を歌ってくれたのも懐かしかったです。
Can't Take My Eyes Off You」を歌う前のMCで、三宅さんから「君の瞳に恋してるという曲だけど女性の瞳にも魅力を感じますか」とかいうような問いかけに、あっきーは「あー、魚を選ぶときも瞳を見るのが大事だし」と返してました…
あーそっち行っちゃったか!とハラハラする客席のファン、照れるあっきー。三宅さんがサクサク進めてくれてよかったよー(笑)
 
でもそのCan't Take My Eyes Off Youが素晴らしかった。「あのフレーズもホーンセクションで聴けます」と事前に解説してくれたけど、サビのところがJB本番時よりも分厚いホーンセクションの音に支えらえて、歌声が立ち上がっていく様子がよくわかりました。
とにかくバンドのメンバーもあっきーも本当に気持ちよさそう。
  
そんなこんなで短い時間でしたが、とっても楽しかった!
敷居の高かったBLUE NOTEを訪れることができたこと。
久しぶりにビッグバンドの音を楽しめたこと。
三宅さん発案のオリジナルカクテル「骨折リハビリー」がノンアルコールにできなくて飲めなかったこと…だけ残念だったけど(笑)
またこういう機会があるといいなー。
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「トイ・ストーリー4」

2019-07-18 | 映画

人間とオモチャの物語を描き大ヒットした『トイ・ストーリー』シリーズ第4弾。外の世界へ飛び出したオモチャのフォーキーとウッディたちの冒険を描く。『インサイド・ヘッド』の脚本に参加したジョシュ・クーリーが監督を務め、吹替版のボイスキャストはウッディ役の唐沢寿明をはじめ、所ジョージ、日下由美、辻萬長らが続投する。

 

覚悟はしていました。

 

「トイ・ストーリー3」の見事で完璧なエンディング、これ以上のアニメは後にも先にも現れないと思っていたし、 ネットでの賛否両論、予告編での思わせぶりな煽り。

先割れスプーンにモールを付けただけのオモチャなんだかゴミなんだかわからないフォーキーを、ウッディは必死になって守ろうとします。

「持ち主のこどもを励まし癒す」のがオモチャとしての使命だから。

でもなんだか空回りしているし、移動遊園地で偶然に出会ったボー・ピープに手を引っ張られて行動する。

 ちっともカッコよくないし、会社の中でそろそろ窓際族になりつつあるような悲哀が見えるような。

 

夜の移動遊園地は美しかったなー。

でも明らかに子供向けとは言えず、シリーズを愛してきた大人に向けて作られた作品。

 エンディングが受け入れられないかどうかというより、 寅さん映画のようなパターン化に陥らない姿勢を支持したいと思います。

 

【追記】尊敬する俳優の成河さんがブログでこの映画の考察をしています。→ 『トイ・ストーリー4』が凄かった話
語られるべき言葉が簡潔に表現されていて読み応えがありました。

 

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「凪待ち」

2019-07-07 | 映画

『凶悪』『彼女がその名を知らない鳥たち』などの白石和彌監督がメガホンを取ったヒューマンドラマ。パートナーの女性の故郷で再出発を図ろうとする主人公を、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』シリーズや『クソ野郎と美しき世界』などの香取慎吾が演じる。脚本を『クライマーズ・ハイ』『天地明察』などの加藤正人が担当する。

 

見応えのある映画でした。

ポスターにある「誰が殺したのか、なぜ殺したのか」…は蔑ろにされていて、主題は「喪失と再生」。

(というか早い段階で犯人の目星はつきます)

 

慎吾ちゃん…と呼ぶのはもうおこがましい。

今までこち亀や忍者ハットリくんのようにキャラもの映画のイメージしかなかったけれど、この映画では全く違っていました。

張りのない体形、どっちつかずの態度、でもどこか色気と愛嬌があるので、間際でみんな手を差し伸べたくなる。

そのギリギリのところ、あるタイミングでギャンブルにのめりこんでしまう瞬間を上手く切り取っていました。

 

あの事務所は今まで賞レースは敢えて辞退していたかと思いますが、これからは記録に残る演技を見せてほしいです。

その第一歩になれば…

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