それはまた別のお話

観劇とか映画とかの感想文を少しずつ

「デスノート」 4/22 ソワレ

2015-04-23 | 舞台


「デスノート The Musical」4/22(水)ソワレ 日生劇場 1階J列センター

【原作】「DEATH NOTE」(集英社 ジャンプコミックス)
【音楽】フランク・ワイルドホーン
【演出】栗山民也
【歌詞】ジャック・マーフィー
【脚本】アイヴァン・メンチェル

【出演】浦井健治 / 小池徹平 / 唯月ふうか / 前島亜美 / 濱田めぐみ / 吉田鋼太郎 / 鹿賀丈史 他


原作マンガは未読、アニメ版も映画版も見ていません。話が理解できるかとても不安でしたが、一切予習せずに観に行きました。
でもそういう客席に配慮してか、とてもわかりやすく作ってあった。
ライトがノートを拾ってその効果を確認する場面からはじまり、ああそういうことなのね、私だったら誰の名前を書くかなぁ…と不届きなこと考えていると、芝居はさくさくと進む。
原作はコミックスで十数巻というから、いろいろと端折っているんでしょうね。きっかけは「オレが悪人を退治してやる!」という(屈折したにせよ)正義感からの行動だったのに、いつのまにかLとの「アイツの正体を暴いてやる!」というゲームにすり替わっていく過程がよくわかりました。
歌も印象的で、ワイルドホーンさんの作品はそんなに観ていないけれど、耳に残るしリプライズのアレンジも素敵でした。

登場時からびっくりしたのが「エル」の徹平くんで、ビジュアルを極限まで近づけてた(って原作知らないけど…)。表情、目の開き具合、背中を丸める角度、すごいなぁ。これをシングルで演じてるなんてとっても大変なんじゃないかな。

逆に自由度高いのが鋼太郎さんで、いや自由にやっているわけではないと思うけど、狂言回しとして大活躍でした。随所で笑いを取るし、その寄り道を自分で戻していくし。知らなかったけど初ミュージカルなんですね。ラストも「そうだよね、だって神様だもんね」と妙に納得できるのも鋼太郎さんの存在感があるからなんでしょうね。

濱田めぐみさんの歌は期待してたほど多くなかったんだけど、十字架のミサに侍って歌う歌がよくて、唯一泣けた場面でした。
ただ「レムはどういう約束事で砂と消えたのか?」が二幕でバタバタ説明されて、私には少し理解できず。衣装がすごくキレイ!メイク込で私も着てみたい…
ラスト場面で歌われるアンサンブルさんのコーラスが素晴らしくってトリハダ立ちました。男性パートが美声揃いなんですね。

浦井くんは特に語ることが見つからない(笑)
かっきーだと違うアプローチになるんだろうか。ダブルを両方観たくなる罠が転がってますね。

舞台の奥から群衆が向かってくるところの照明、心臓を象徴するリンゴのビジュアル、シンプルだけれどもスタイリッシュな装置、とても綺麗でした。その世界観が原作と合っているのかどうかはわからないけれど。テニス試合も原作にあるの?(テニミュのパロではないんですよね)

この作品、日本が初演で各国に輸出されるみたいですよね。そういう時代になったのね。最近は東宝作品も学生団体を数多く受け入れているけど、この作品も学生さんにミュー入口として観てもらうのにピッタリかもしれません。
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「恋するヴァンパイア」

2015-04-20 | 映画


パン職人になることを夢見る少女、キイラ(桐谷美玲)。どこから見ても普通の少女だが、その正体はヴァンパイアだった。そのことを隠しながら哲(戸塚祥太)と思いを寄せ合うキイラだったが、両親を亡くして親戚のところへ行くことになる。それから8年後、パン屋のアルバイトとして忙しい毎日を送るキイラは、哲と偶然の再会を果たす。やがてデートを重ねるようになる二人だが、哲に近づくたびにヴァンパイアとしての本能から彼の血が吸いたくなってしまう。人間との恋はかなわないのかと悩む彼女だったが……。


(映画の内容ネタバレしています)

はい、観てきました。

一言でいえば「思ってたよりガッカリしなかった」。まあ観る前からすんごいハードル下げていったせいもあるんだけど、コンパクトに収まって(102分)見やすかった。ヴァンパイヤの少女が人間に恋をして葛藤する、なんて「ダンス・オブ・ヴァンパイヤ」みたいな、というかほぼ同じストーリーでしたが、映画はそこからひねりもなく思ったように展開して想像通りの結末でした。

出てくる登場人物もそれなりで、ツッコミたいところも多々あったんですが…何が楽しかったって地元満載だったとこかな。赤レンガ倉庫、山下公園、ドックヤード前の広場、元町のお店。
撮影に協力したパン屋さんは「ポンパドゥール」で、ちゃっかりコラボ商品などもあるようです。

(でも帰りにポンパドゥール寄ったけど売り切れだったのよ…)

主人公のお部屋のインテリア、衣装、演出などは王道の少女マンガだし、中田ヤスタカ作曲の挿入歌もポップで可愛かったんだけど…楽しかったのはここだけだったかも。地元でもないし美玲ちゃんやとっつーのファンでもないし「わたし実はヴァンパイヤなんです」って人でもなかったら、あまり需要がないかもしれません。実際、私が入った映画館はガッラガラで、上映開始してからポツポツ来たけどどう見積もっても一桁 試写会に応募しても全然当選しなかったけど、それだと興行成績にはならないんじゃ?いいのか?とマジで思いました。

さて。
なぜかクレジットがいい位置につけているあっきーですが、、、、
出演時間は全部合わせても30秒を超えないと思われ… でも私どもはあっきーの声を聴けば0.01秒ぐらいで反応できるので、「おっ来た!」というサプライズが楽しめました。DJの役だけど今どきああいうノリのDJはいるのか?というかこのままFMヨコハマで番組持ってもらってもいいと思います…
唯一の映像出演シーンは、なぜか足をブラブラさせていてカワイかったです

欲をいえばもう少し話に絡んでほしかったけれど、それはまた今度のお楽しみということでしょうか。そのときはもっと上映館多い系の作品でお願いします!
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「オーケストラで楽しむ映画音楽Ⅵ」 4/12

2015-04-12 | ライブ


ホールアドバイザー秋山和慶&佐山雅弘企画 「オーケストラで楽しむ映画音楽Ⅵ」
4/12(日) 15:00~ ミューザ川崎シンフォニーホール 2CB・3列

【指揮】秋山和慶
【ピアノ佐山雅弘
【ナビゲーター】中井美穂
【管弦楽】東京交響楽団
【ゲスト・ヴォーカル】新妻聖子、中川晃教

ミューザ川崎シンフォニーホール。
神奈川県民なのになかなか訪れる機会がなく、震災のときに天井が落ちて復旧に時間がかかったのを大変心配しておりましたが、念願かなって初めて入ることができました。
エントランスの光のブリッジや、そこかしこの装飾がとても素敵なんですが…座席を探すときに迷子になりました!



ステージを360度ぐるっと囲む「ワインヤード形式(ブドウの段々畑のようにブロックに分割されている形)」という形式なんだそうですが、不思議な座席配置でした。客席は5階席まで満席の完売状態。

曲目は公式サイトを見ていただくとして(→ ここ)、入口で貰ったパンフが読み応えあり。しかも曲ごとに演奏時間が書いてあります。なんのため?と思ったけど聴く心構えができていいのかな。
フルオケに正面を向いたピアノ、エレキギターとベースとドラムが入った編成でした。

あっきーはソロ3曲と、聖子ちゃんとのデュエット1曲。
まず一部で「銀河鉄道999」、衣装は赤シャツに黒ジャケット、派手目な飾りつきの黒パンツ。色合い的に「車掌さん」を意識したのか?
この曲は前日にスタッフさんが「すごい仕上がり」とツイートしてたので楽しみにしてたんですが、ん?なんか歌が弱い?という印象でした。オケと歌の音量バランスが悪くてくぐもって聴こえてしまう。私の席が悪かったのかな、前の銀英伝コンサの「カルテット」もこんな感じだったので、フルオケがリズム多めにすると負けるのか…と思っていたら、ついったでもほぼ同様意見が大多数でした。うーんこれは音響さんやっちゃったのかな。楽しみにしていたので残念。

二部。衣装はスーツ…なんですが、セーラー襟がついていて「あっきー風正装」と言えばイメージは理解していただけると思います…
「I Will Always Love You(from ボディーガード)」は、アカペラから始まってピアノがするっと入ってくるというアレンジがロマンチック
徐々に盛り上がって、例の「♪エンダァァァ~」の直前にドラムが「バン!」と鳴るのがトリハダでした。

そしてまさかのWIZから2曲。事前にもらったチラシではあっきーソロ曲は発表になってなかったので、これは嬉しいサプライズでした。
「Ease on Down the Road」では軽いステップのダンスも入ってて遠目に見るとマイケルの影が見えて(笑)、アレンジのおかげだと思うけれどすごくノリがよくて聞いてて楽しかったです。

本日のマイベスト曲「Believe in Yourself」、あっきーによる日本語詞でフルオケバックにして聴ける日が来るとは…(本人もあとのMCで「フルオケで歌える日が来るとは…」と言っていた)高音が炸裂することは少ないけれど、ゆったりと流れていく大河のような歌声。最後のロングトーンは大音量のオケの上からかぶさるような迫力で、満場の拍手をもらっておりました。

デュエットの「ホール・ニュー・ワールド」は予想内でしたが、聖子ちゃんと見つめあうだけでは収まらず、ラストに聖子ちゃんの手を取ったかと思ったらまさかの手にチュウ 全くの打ち合わせなしだったそうですが、…やるなぁ。MCでは、感激しっぱなしで舞い上がっているあっきーに対して聖子ちゃんはオトコマエで、しっかり者の姉とそのあとをチョコマカついていく弟みたいでしたが。

「映画音楽」がテーマのコンサートでしたが、アンコール曲は「いつでも夢を(デュエットあり)」と「男はつらいよ」。邦画の映画音楽といったらコレですよね。こういうところも含めていろいろ楽しいコンサートでした。また呼んでもらえるといいな。
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これからのあっきー予定を考える【4月上旬現在】

2015-04-09 | 日記
4月になりました。
相変わらずスケジュールはぎっしりですが、owakuriブログも順調(あっきー比)で何よりです。
「桜の森の満開の下」のお稽古がはじまっているようですが、…春秋座の舞台にあるという「スッポン」、知らない言葉でした。
なんでも幽霊や妖怪の類が表れるときに使用されるとか。( → ここ に詳しい説明がありました)
私は京都遠征の予定はないのですが、ちょっと行きたくなっちゃうかも。

雑誌やテレビ出演は「ミュージカル・ミーツ・シンフォニー2015」の宣伝目的が多いようですが、ひっそりと映画(恋するヴァンパイア)も楽しみにしております
試写会で見た人の話では「一瞬」らしいけど、エンドロールに名前が刻まれるのは嬉しいよね!そこそこヒットしますように。



【終了公演】(3月分)

3/6~11 クリエ・ミュージカル・コレクション2 東京公演(シアタークリエ)
3/19~22  THE SHOW INFECTED “CONNECTION”(東京・天王洲 銀河劇場)
3/24 クリエ・ミュージカル・コレクション2 福岡公演(サンパレスホール)
3/29 地球ゴージャス20th Anniversary Gala Concert(舞浜アンフィシアター)

【これからの公演】 

4/12 オーケストラで楽しむ映画音楽Vl(ミューザ川崎シンフォニーホール)
4/17~ 映画「恋するヴァンパイア」公開
4/25 桜の森の満開の下(兵庫芸術文化センター)

5/2~3 ミュージカル・ミーツ・シンフォニー2015(東京・東京芸術劇場 コンサートホール)
5/16 桜の森の満開の下(京都芸術劇場 春秋座)
5/19~24 桜の森の満開の下(東京・あうるすぽっと)

6/10~6/21 銀河英雄伝説 星々の軌跡(Zeppブルーシアター六本木)
6/29 Music is Beautiful 中川晃教meets 小沼ようすけ(渋谷区文化総合センター大和田さくらホール)
7/20~8/9 SONG WRITERS(シアタークリエ)
9/27~10/12 CHESS THE MUSICAL(東京芸術劇場プレイハウス)
10/19~10/25 CHESS THE MUSICAL(梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ)

【ファンクラブ申込み】

<< 振込期間中 >>
Music is Beautiful(4/16まで)

<< 結果待ち >>
SONG WRITERS(4/17まで)

<< 申込み期間前 >>
CHESS THE MUSICAL
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「エイプリルフールズ」

2015-04-07 | 映画


大ヒットとなったテレビドラマ「リーガルハイ」シリーズの製作陣と豪華キャスト陣が集結した群像コメディー。うそをつくことが冗談で済まされるエイプリルフールを舞台に、人々が軽い気持ちで放った小さなうそが大きな騒動を引き起こしていく。監督と脚本は「リーガルハイ」などの石川淳一と古沢良太。戸田恵梨香、松坂桃李、岡田将生、小池栄子、古田新太、里見浩太朗らが出演。個性的なキャラクターにふんした彼らの怪演に加え、二転三転する先読み不可能な展開にも引き込まれる。


脚本が古沢良太(こさわ、と読むらしい)、「キサラギ」「リーガルハイ」の脚本家さんで群像劇…もう期待マックスで観に行きましたが、
うーん、ちょっとハードルあげすぎだったかなぁ。
「キサラギ」のようなスカッと感が得られず。

「7つの嘘が奇跡を起こす」との宣伝文句だけれど、実際にストーリィがきちんと展開するのは、ロイヤル夫妻、イタリアンレストラン、誘拐犯、ぐらい。7話がどれも同じ重さを持つことはあり得ないのですが、少しネタが私には辛口でした。やっぱり子供の誘拐とか出産になると、フィクション具合が「真っ当さ」を外れるとハラハラしちゃうんですよね。。私のようなBBAが見るのはNGなのかしら。

それでも、「不条理なんだけどラストにほっこり」という空気の作り方は楽しめました。役者さんの功績によるところが大きいと思われますが、特に寺島親分のカッコよさと滝藤運転手のキレっぷりはとってもよかったです。岡田くんの存在感が薄かったので、代わりに腐女子向けのネタ入れたのかな、と思わず危惧してしまうけれど、こんなに大勢出さなくてもよかったんじゃ?と素人ながら重箱の隅をつつきたくなるような後味でした。
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