それはまた別のお話

観劇とか映画とかの感想文を少しずつ

「ファンタジー・オン・アイス 2015 in 幕張」 5/29

2015-05-30 | スケート


「Fantasy on Ice 2015 in MAKUHARI」
5/29(金)18:00~ 幕張メッセ 幕張イベントホール 3階Gブロック

【出演スケーター】
羽生結弦 / 宇野昌磨 / 樋口新葉
エフゲニー・プルシェンコ / ハビエル・フェルナンデス / タチアナ・ボロソジャル&マキシム・トランコフ / アンナ・カッペリーニ&ルカ・ラノッテ

ステファン・ランビエル / ジョニー・ウィア / ブライアン・ジュベール / ジェフリー・バトル
織田信成 / 安藤美姫 / 鈴木明子

ゲブ・マニキャン(ブレイクダンス) / セルゲイ・ヤキメンコ(バックフリップ) / イリナ・ウセンコ(フラフープ) / アレクサンダー・チェスナ&エカテリーナ・チェスナ(エアリアル)

【スペシャルゲストアーティスト】シェネル


いわゆる「ソチニワカ」な私は去年ゆづるくんにズキュンとやられましたが、基本はお茶の間観戦。
でも年に一度ぐらいは…てなわけで、FOI幕張のチケットをゲット、諸事情により今回はB席でしたがはるばる幕張まで行ってきました。
B席は思ったより高度が高くて正に「見下ろす」感じでしたが、問題なくよく見えました。

で、今年こそはパンフを買うぞ!と意気込み、開場時間(開演の1時間前)に到着。
去年買いそこなったのでリベンジです。(2014の日記は → ここ

しかし入場するのにえらい時間がかかり、中に入ってからもパンフ購入列が延々と長い列を作ってました。
売り場配置も動線も混沌としていて、しかも聞けば「販売は1か所しかしてません」とのこと。
えー、だってジャニコンだと必ず場外に大きな売り場を設営するわよ!初日だし購入希望者が殺到するのは予想できるわよね?
…と、列の後ろに並んでいたマダムが息巻いておりました。ごもっとも。
(はい、今年も大変に年齢偏差値が高めな観客席でした)


以下、スケーターごとに印象的だったことを羅列。
・アイスショーのシーズン初めということもあって、初プロお披露目のスケーターが多かった。
・織田くんの「愛の夢」。彼はコミカルなプロの印象が強いけど、とても優雅でした。ふわりとした着氷が相変わらず見事。
・あっこちゃん「星から降る金」曲の盛り上がりに合わせた振付が素敵、でも前説の曲説明がなんか違う感。
・ランビエル様、相変わらずお綺麗でした…スケート靴を履いていないかのような。
・ジョニーのユニセックスというか性別を超えた表現が素晴らしかったです。オンリーワンという言葉がぴったり。
・エアリアルスケートを初めて見た!布を使ったフライングアクロバットなんだけど、えっ何も氷の上でやらなくても!とか、女性スケーターの首が太いのはそういう訳だったのね!って観ている間空いた口がふさがらなかった。

一人平均2プロを淡々と続けていくシンプルな構成の演出で、舞台好きからしたら「もう少し盛り上がり場面を…」と思ったけど、まあゆづるくん登場時が盛り上がるからこれはこれでいいのかな。ただ去年も聴いたラス前に「残念ですが魔法の時間はあと少しで解けてしまいます、ですがここで皆様に永遠の魔法をかけましょう」というナレは何度聞いても萎えます。も少しドライでいいと思うのよ…

では、ゆづるくんのこと。



「大人になったなぁ」という言葉しか思い浮かびません。
「ヴァーティゴ」は4年前の映像でしか観たことありませんが、いやードヤ感が2000%アップだったなぁ。
首の後ろから「オトコの匂い」が漂っていました(…もちろん実際に嗅いだわけじゃないっすよ!)
360℃客席で正面は決まってるのかどうか不明なんですが、こちらのブロック側が正面で腰回しや投げチューが見られて眼福でした。

どのスケーターもそうですが、テレビで見るよりも体がしゅっとしていてすごく筋肉が綺麗です。
日頃の鍛錬が今日の演技を作っているんでしょうね。
だだっ広いリンクを力強くガーッと滑っていくさまは、ああこれって「スポーツ」なんだなぁと改めて認識いたしました。

そして本日(5/30)の公演はBS朝日で生中継されます。試合もショーも映像に残るというのは、舞台好きからすると羨ましい限りです。


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「レ・ミゼラブル」 5/24 マチネ

2015-05-26 | 舞台


ミュージカル「レ・ミゼラブル」 5/24(日) マチネ 帝国劇場 1階F列下手サブセン 

【出演】ジャン・バルジャン / 吉原光夫 ジャベール / 川口竜也 ファンテーヌ / 里アンナ エポニーヌ / 昆 夏美
マリウス / 原田優一 コゼット / 磯貝レイナ テナルディエ / 萬谷法英
マダム・テナルディエ / 浦嶋りんこ アンジョルラス / 野島直人


今期のレミを観てまいりました。
1シーズンに一度しか観ず、またその度に記憶がクリアになるので、今年も実に新鮮な気持ちで観ることができました。
なのでこれ以上わたしが語るべきことはありません。ということで記録だけ。

ま、特筆すべきこと言ったら「オペラグラスを忘れた」。なくても問題ない席でしたが、終始ずっと引いて観ていると、映画を観ているような気分になるのよね。新演出になって照明が暗めになったような気がするからそのせいもあるのかも。
というか、「ここであのキャストをよく見なきゃ」など余計な行動をしなくてよいから。

レミは「究極の群像大河ドラマ」であると個人的には思うのですが、前に比べてハイスピードでさくさく進む演出は、誰か一人に強烈にスポットを当てるわけでなく…つまり誰か一人に感情移入しすぎることもなく…その分引いて俯瞰的に物語に誘われます。

あとは、
「テナルディエが予想以上に若かった、というか軽かった」とか「昆ちゃんのエポが素晴らしかった」ということでしょうか。
日に日に盛り上がっているとのこと。国民的ミュージカルの名に相応しく、いつまでも続きますように。
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「綺譚 桜の森の満開の下」 5/20 マチネ

2015-05-23 | 舞台


藤間勘十郎文芸シリーズ其の壱「綺譚 桜の森の満開の下」
5/20(水)マチネ あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター) B列センター

【原作】坂口安吾
【上演台本】近衛はな  
【演出・振付・音楽】藤間勘十郎

【出演】中川晃教 / 市川ぼたん / いいむろなおき / 花園直道 / 山本一慶

(大きくネタバレしております)



2014年に上演された「能楽堂版」、あれは大変衝撃的でした。( 感想文 → こちら )
とても好評だったのことで、今回は出演者2名を加えて「劇場版」として上演。

「同じ作品を別の劇場で観る」ことはそうそうないけれど、そうすると上演場所がそれほど大事なのかがよくわかります。
能楽堂で観たものとは全く印象が違って、劇場なのでとても観やすく、また楽しめた作品でした。

そもそも脚本の構造が違っていて、…冒頭は「男」が坂口安吾の「堕落論」を朗読するところから始まります。
そこから桜の化身(桜の精)によって物語の中に引きこまれ、もうひとり安吾を連想させる朗読者によって展開してゆきます。

冒頭にシンプルな白いシャツで登場したあっきーは、「物語の中に入る」ことを顕著に表すためか、舞台上でナマ着替え。
(それも結構な早着替えで、「脱ぎ捨てる」のが見えてどきどきしました)
ぼたんさん演じる「女」に袴をつけてもらうところからは、ガッツリと物語が展開していきます。

音楽も、邦楽の調べからグラデーションのようにピアノやチェロの音が介入してきて、あっきーの歌につながる。
このあたりの橋渡しは違和感なくて、あっきーの歌も控えめで静かに響き渡る。
しかもマイクレスのナマ声で。これは貴重だったなぁ。

二幕はエンタメ度合いがアップしていて、なんと言ってもいいむろさんのパントマイム芸が素晴らしいです。
お客を弄って笑わせてすごい芸達者。(あの首をカクカクする芸を教わってもらってください)
能楽堂では「男」が最後に慟哭する場面は正面席からしか見えず、劇場全体で共有することができなかったのですが
「女」の首を渾身の力で締め上げてから我に返るまでの表情。
魔性に引き込まれてゆく過程が詳細に描かれているからこその説得力、すごかった。
そして、首を抱きしめるときの…安堵感のようなもの。
あっきーは全身の水分を出し尽くしておりましたが、こちらのハンパない緊張感も一気に解放されて。

山本さん演じる安吾が舞台を去り、再びあっきーの歌で幕が引かれますが
同じ歌がリプライズされるものの全く違う歌になっていた。二重構造になっている脚本がすとんと着地。

少し違和感あったのは、終わり方…というかカテコなんですが、
能楽堂では謡や囃子の人が退場して「終演」なのに、劇場版だからなのか暗転→挨拶→終演という流れなのね。
ポスターのようなポーズを取ったあと劇中人物のままで挨拶していたので、あっきーのお口は「へ」のままでした。
(…噂によると金曜日は取れてしまった付け毛を拾って遊んでたらしいから日によって違うのかな)
お囃子は追い出し音楽のようになり、演奏者に拍手できませんでした。

劇場版は「どこからも見やすく華やかに」という意味ではとてもよかったと思いますが、
能楽堂版とは別物、と考えればよいのかな。
でももっと客席は埋まるべき作品だと思います。
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「Music is Beautiful」の選曲について考える

2015-05-18 | ライブ
さてその「Music is Beautiful」ですが、主催のポピュラー音楽さん(正式名称は「一般社団法人日本ポピュラー音楽協会」さん。長いから勝手に省略)が対談記事をアップしてくれております。
(→ パート1 と パート2 )

いろいろなアーティスト名や曲名が出ていますね。
ブルーノ・マーズ、ジェームス・ブラウン、プリンス、もちろんマイケルも。
どんな曲を歌ってくれるのかな。バンドが入るのどうかでも違うと思うけど、具体的な曲名が並んでいるとワクワクしてくる~!
あんまりネタバレも困るけど、適度に予習できるぐらいの情報公開をしてほしいかな。

日本の曲ということで、タイガースの「花の首飾り」が上がっているけれど、わたしは「廃墟の鳩」も好き。



(本家の動画もあったけれどあすかさんバージョンが素敵だった)

由紀さおり「手紙」は「コード進行が面白い」と小沼さん談ですが、これはアレンジ次第で全然違ってくるんだろうな。



昭和の歌謡曲のなにがいいって、その歌詞の臆面のなさ。
「手紙」の歌詞の前半にこんなフレーズが出てきますが、

二人で育てた小鳥を逃がし
二人で書いたこの絵燃やしましょう

小鳥はともかく、絵を一緒に書いてたのか!というラブラブぶりをそのまま歌詞に表現する思いっきりが昭和っぽい。
「花の首飾り」にいたっては、

おお 愛のしるし 花の首飾り
わたしの首にかけておくれよ
あなたの腕がからみつくように

究極のロマンチシズムというか少女趣味(いい意味で)なこの歌詞、全体を読んでみると「白鳥の姿に変えられていた娘たちにひな菊の首飾りを首にかけたら人間の姿に戻った」という趣旨でした。まんまバレエ「白鳥の湖」だよね…
(調べてみたら、この曲の歌詞は雑誌の企画で一般公募されたもので、当時の女子高校生が書いたものをなかにし礼先生が補作したらしいです)

昭和歌謡、あっきーが歌うなら当然女性歌手の歌と想像されるけど…当時の歌って「ドロドロ系」と「オトメ系」に分かれますよね。
ドロドロ系だとテレサ・テンとかちあきなおみとか、でもきっとオトメ系一択になると予想。
際たるものが「ひなげしの花」byアグネスチャンかな(笑)

レトロではなくて、小沼さんのギターならではのエバーグリーンな名曲をいっぱい歌ってほしいです。
続く。


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これからのあっきー予定を考える【5月中旬現在】

2015-05-17 | 日記
昨日は「桜の森の満開の下」京都公演とお茶会だったのですが、わたしはお留守番です。
春秋座ならではの演出があったとのこと、観てみたかったなぁ…
(現地組の方のご報告をお待ち申し上げております)

この後はファン参加率が悪い銀英伝…ですが、楽しみなのは「Music is Beautiful」。(これは別記事へ)
今年のはじめに「ライブは当分なし」ってことでええー!と思ったけど、ゲストヴォーカルやジョイントなら出演ありってことですよね。

下半期はSONG WRITERSとCHESS、年末にもう1本舞台があるかな?
で、お誕生日ぐらいにFCイベント開催して、クリスマス週にWIZ…と勝手に予定してもうマイスケジュールに書きこんでいるので
どうぞよろしくお願いします!


【終了公演】

4/12 オーケストラで楽しむ映画音楽Vl(ミューザ川崎シンフォニーホール)
4/17~ 映画「恋するヴァンパイア」公開
4/25 桜の森の満開の下(兵庫芸術文化センター)

5/2~3 ミュージカル・ミーツ・シンフォニー2015(東京・東京芸術劇場 コンサートホール)


【これからの公演】 

5/16 桜の森の満開の下(京都芸術劇場 春秋座)
5/19~24 桜の森の満開の下(東京・あうるすぽっと)

6/10~6/21 銀河英雄伝説 星々の軌跡(Zeppブルーシアター六本木)
6/29 Music is Beautiful 中川晃教meets 小沼ようすけ(渋谷区文化総合センター大和田さくらホール)

7/20~8/9 SONG WRITERS(シアタークリエ)
8/15~8/16 SONG WRITERS(京都劇場)

9/27~10/12 CHESS THE MUSICAL(東京芸術劇場プレイハウス)
10/19~10/25 CHESS THE MUSICAL(梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ)

【ファンクラブ申込み】

<<抽選結果待ち>>
CHESS THE MUSICAL(東京公演・大阪公演)

<< 申込み期間中 >>
SONG WRITERS(京都公演)
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「脳内ポイズンベリー」

2015-05-13 | 映画


テレビドラマ「失恋ショコラティエ」などで知られる水城せとなの人気コミックを実写映画化。7歳下の男性と年上の男性とのややこしい関係に苦悩するアラサー女性の脳内世界で、さまざまな役割を持つ脳内会議メンバーが討論を繰り広げるという異色の設定で描く。ヒロインは真木よう子、彼女の脳内世界で会議を取りまとめる議長役にテレビドラマ「MOZU」で真木と共演した西島秀俊。そのほか古川雄輝、神木隆之介、浅野和之ら、多彩なキャストが集結。


これ、かなり面白かった!フジテレビ映画らしく薄っぺらい印象もあるけど、監督はあの『キサラギ』の監督さんなのね。
だからなのか、脳内会議の場面が演劇っぽくて面白かったです。

脳内会議メンバーがまさに適材適所で、メガネが光る「議長」の西島さん、ヒステリック気味な「ネガティブ」の吉田羊、相変わらず安定の「ポジティブ」神木くん、それから浅野さんは「記憶」でひよりちゃんは「衝動」…というか、主人公いちこのコドモの部分なのかな。そんな彼らの会話は極めてハイテンションで捲し立てるので、見ているこっちもわわわーってなったりするけど、実際に気になる相手がいたら「こんな話したらどう思われるかな」「いやいやここで言わないと後悔する」って逡巡するのは誰にでも思い当たることで、会話は結構リアル。

それに対して現実世界のほうは、とっても乙女チックな作りでした(…って原作が少女漫画だから当然)。アート系年下男子と堅実系年上男性の間で迷う、なんて「マジありえん」と悪態つきながら見てましたが、この二人のキャラもベタベタで面白かったです。

「アート系年下男子」を演じたのは古川雄輝くんですが、…わたし観る直前まで古川雄大くん(FIRSTDATEのレジー役)が出てくると思ってました。紛らわしいんだよ名前が!一文字しか違わないし八頭身なところも似てるし!…綾野剛に似てる(というか私から言わせれば井上芳雄に似てる)雄輝くん、もし現実に存在してたらそれこそ「ないわー」という勘違い野郎なんだけど、つかみどころのないのがすごく魅力的。いちこが惚れるのも納得。
それに対し「堅実系年上男性」が、なんと成河くんなのです。ソンハくん、最初っからいい人キャラなんだけど、「この人いつかキレるよ、いつか」という予想を裏切らず。相変わらず声がよくてこれまた惚れ惚れ。えーと私だったらもちろんソンハくんを選びます!

脳内パートと現実パートに切り替わるテンポとか、エンディングの音楽とか、全てがバランスよかった。肩の力を入れずに楽しめて、でも映画館で観ないと楽しめなくて(この映画もすぐ地上波オンエアされるだろうけどテンポ感が薄れるよね)、「あーこういう映画観たかった!」と思える作品でした。

公開週のレディースデーだったので映画館も盛況かなーと思ってましたが、それほどでも…という感じでした。キャストが豪華だしフジテレビだしヒットするよね?と思ってたけど、うーんやっぱり「シンデレラ」のほう観に行っちゃうのかな。
あと、「頭の中の感情を擬人化する」というネタがディズニー映画「インサイド・ヘッド」と思いっきり被っていて、しかも公開時期がビミョーに重なっているんですね。パクリではないのは明白だし、こういうのも面白いかな。「インサイド・ヘッド」も夏休みに観にいこうと思います。
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「ミュージカル・ミーツ・シンフォニー2015」 5/3 マチネ

2015-05-07 | ライブ
「ミュージカル・ミーツ・シンフォニー2015」
5/3(日)14:00~ 東京芸術劇場コンサートホール 1階RB3列

【オーケストラ】読売日本交響楽団
【指揮】梅田俊明
【構成・演出】寺崎秀臣

【出演者】安蘭けい / 中川晃教 / 新妻聖子 / 平方元基 / ジョン・オーウェン=ジョーンズ / COLLABRO(コラブロ)

先般の川崎ミューザに続き、芸劇のコンサートホールも初めて足を踏み入れました。すぐ下のプレイハウスは行き慣れているのに、すごく新鮮な気分。
川崎のときはお客さんが庶民的な雰囲気だったけれど、今日は心なしか「ミュージカル、大好きです」って顔した人が多いような。

この回のセトリ。

 (ナナメってて見えない

聴き終えて、まず第一に思ったのが「世界は広いなぁ」ということでした。
私はJOJさんもコラブロも全く知らなくて、前日のMステでゲストだったコラブロさんを見て「あーオーディション番組出身なんだ」と認識した程度。JOJさんは第一印象から「…低い声かな?」と思ってました。しかし…いやぁ素晴らしかった。

『Anthem』は石井カズさんので聴きなれておりますが、英語詞でフルオケを背負うと全然違った雰囲気になるんですね。JOJさんの歌は抑揚があって…ラストに盛り上がる瞬間に「カチッ」と切り替わって、そこから会場空間を制圧する浪々とした歌声に圧倒されました。
レミゼから『Bring him home』は最後のピアニシモがまた素敵で、消えそうなのによく響いて揺るぎがなくて。
しかもどの曲も楽しそうに、余裕ありありで歌ってらっしゃるのが印象的でした。

コラブロさんも「えっ全員主役で歌ってんじゃないの?」と見紛うぐらい、どの方も綺麗な声でしかし個性もあって、しかも全員がイケメン…と言ってしまうのは失礼でしょうが、その5名が束になって声を重ねてくるんだから。
テレビで見た『Stars』とは迫力が違いました。っていうかテレビでは何もわからないんだよね。

でそのコラブロ5人戦隊を従えて、ラスボスの如くJOJさんが君臨して歌うのが、サイゴンからの『Bui Doi』ですよ。すげえ、としか言いようのない重層感に打ちのめされました。誰だよこの曲選曲したのは。っていうかなぜこの後であっきーが歌わねばならないのか。
そうなんです、この盛り上がりに盛り上がる『Bui Doi』の後は当然のように満場の拍手が鳴りやまずショーストップ状態で、次に歌うあっきーは「…はぁぁ…」と息をつきながら出てきました。いつもはあっきーがショーストップを作って、見ている私も次の出演者に「あ、なんかごめんね」って謝ってたもんですが(なんで私が…)、そんな傲慢無知だった自分をグーで殴りたいです。すみませんでした!

というわけで、あっきー。
『君の瞳に恋してる』は実にいきいきと、聖子ちゃんとの『愛していれば分かり合える』は自由自在に(というかオケとあまり仲良くなかったような)歌っておられました。聖子ちゃんとのデュエット、二人とも全力熱唱してもお互いがお互いを打ち消さず、とても合ってると思います。
平方くんとの『闇が広がる』はほぼ中央に向かって歌っていたので上手の私からはお顔が見えず。「闇を広げる気が全くなさそうな」って感想があるのを見てこれまた「なんかごめん」と思いましたが、後半からの歌いっぷりはホレボレしたなぁ。トート役に就任する確率は低そうだけど、私は諦めてません。ぜひいつか。
Bui Doiの後の『僕こそ音楽』は出だしが2小節早かったけれど何事もなく歌いなおして、後は絶好調。全員での『Tomorrow』、アンコール『民衆の歌』(正直日本語で聴きたかった…)までゴーイングマイウェイなあっきーでした。
別の回では、アンコールが『ワンディモア』でアンジョ担当(訂正。マリウス担当)だったそうで、これまた自由自在なあっきーをJOJさんがガン見してたとか。見たかったなぁ。

他にも、安蘭さんのオトコマエな『メモリー』や聖子ちゃんのオペラ歌唱とは違う魅力の『着飾って輝いて』がよかったです。同じ日に「題名のない音楽会」で幸田浩子さんを見ていたので。なんといってもお二人ともお衣装が素敵!聖子ちゃんもあっきーも、もちろん川崎とは違うフォーマル2着を用意していて、「衣装揃えるの大変だなぁ…レンタルなのかしら…」と下世話なことをつらつらと考えてしまう貧乏性な私なのでした。

おまけ。
件のあっきー衣装ですが、一部は王子様仕様(濃い青のスーツを黒のブーツにイン、シャツの襟元がお洒落)、二部は花婿仕様(上下白のスーツでキラキラのブーツ)。二部で履いていたのはコレかな?



「ルブタンかな」「ルブタンだよね」と終演後しきりに噂されていましたが、きっとそれなりのお値段だよね。でも似合ってました!
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「シンデレラ」

2015-05-02 | 映画


貿易商を営む父親が再婚し、継母とその連れ子である姉妹ドリゼラとアナスタシアと暮らすことになったエラ(リリー・ジェームズ)。だが、父親が不慮の事故で命を落とし、それを機に継母と義理の姉妹からつらく当たられ、召使いのように扱われる毎日を送る。勇気と優しさが魔法の力になるという亡き母の教えを胸にひどい仕打ちに耐えてきたエラだったが、ついにこらえきれずに家を飛び出してしまう。森へと馬を走らせた彼女は、城で働いているという青年キット(リチャード・マッデン)と出会い、心惹(ひ)かれるが……。


「シンデレラ」。大ヒット上映中だそうで、ゴールデンウイークに旅行もせずおうちでボケボケしているわたくしのようなヤカラにはぴったりな作品。早々にエグゼクティブシートを予約して観に行きました。
(109シネマズのエグゼクティブシート、ポイントカード持ってると通常料金で利用できるのでお得です)

でぃずにーさんの映画を観るたびに「くっ、文句つけようがないじゃないか!」と完敗気分になるのですが、今回もカンペキ。誰もが知っていて頭の中にある「シンデレラ」のお話を1ミリも崩しておりません。話を隅々まで知っているからこそワクワクする。かぼちゃが馬車になりトカゲやガチョウが従者や御者に変身する場面のCGの迫力、可愛らしいネズミの仕草(これもオールCGかな)、最新の映像技術のおかげでとても面白かったです。

特に感動的だったのが、舞踏会に行くシンデレラのドレスでした。実の母が昔着ていたドレスは継母により破かれてしまったものの、シンデレラは頑なに「これを着ていきたい」と魔法の力でリメイクしてもらうよう魔女に懇願。「シンデレラブルー」と呼ばれるカラーのドレスは、デザインはシンプルなんだけど…舞踏会でダンスするときの裾の動きが素晴らしい。王子に抱かれくるくる回ると、ふわふわっと空気をはらみ軽やかにひるがえる。「このドレスをデザインするの大変だったろうな…」とここにも技術の結集が。

王子様も「大国に囲まれた我が国の将来のために政略結婚させられそうになる」という設定になっていて、それを覆してまで「平民」のシンデレラを選ぶ理由もきちんと描かれていたのも良かったです。ただの「一夜の一目惚れ」ではないのです。何より嬉しかったのは「シンデレラはそれほど美人ではない(美人にみせようとはしていない)」ということでした。王子様GJだよ!


ということで万人にオススメの映画でしたが…観ている間にふと思い出したことがありました。

わたくし幼少のみぎりにちょっとバレエを習っておりました。小さい教室でしたが、年に一度の発表会で、ある年「シンデレラ」を上演いたしました…男性キャストは先生の知り合いの若いダンサーさんが王子役でひとりだけ出演っていう小規模なものでしたが。
まだ小さかった私は「時計の精」の役(12:00になったら舞踏会に乱入する12名の集団)でしたが、今でもキョーレツに覚えているのは「大きくなって上手になったらあの役が絶対やりたい!」と思ったこと。
「あの役」というのは…



シンデレラではなく、もちろん魔女や継母でもなく、「意地悪な二人の姉」。だって面白そうじゃないすか!
今回の映画でも、ふたりオソロの衣装が悪趣味スレスレでトリッキー、コントも顔芸も満載。舞踏会に行くときはお互い左右にツケボクロをつけて結構キュート。
まあこの年齢になったらヒロインよりも脇役の方がオイシイってことも知ってるけどね。
これから映画観られる方、「演じるなら誰?」って考えながら観るのも面白いかもです
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