それはまた別のお話

観劇とか映画とかの感想文を少しずつ

これからのあっきー予定を考える【10月下旬】

2020-10-29 | 日記
まだ一般に発表になっていない公演も含めて、年内の予定は出尽くしたのかも。
年明けからの予定がなかなか出てこなくてモヤモヤしましたが、新年早々華やかなコンサートが楽しめそうでよかったです。
当分こういう形のミューコンが続きそうですね。
私たちがあずかり知らぬところで何本も中止になっているんだろうな…と少し悔しい思いもありますが、来年はデビュー20周年の節目の年、状況が少しでも良くなっていくことを願ってやみません。

【2020年10月から】
10月23日(金) 23:00 中川晃教 Live Music Studio #1 再放送(日テレプラス)
10月31日(土) 8:00 おんがく交差点(BSテレ東)


11月5日(木)~28日(土) ミュージカル「ビューティフル」(帝国劇場)
11月6日(金) 21:00 中川晃教 Live Music Studio #2 ゲスト:武田真治(日テレプラス)
11月21日(土)  19:00『THE MUSICAL CONCERT at IMPERIAL THEATRE ~東宝ミュージカルの歴史~』(WOWOW)
11月26日(木)  12:00 中川晃教 Live Music Studio #2 再放送(日テレプラス)
11月29日(日)  16:30 Brand New Musical Concert 2020 (東京オペラシティコンサートホール)

「中川晃教アコースティック・ライブ2020」(八ヶ岳音楽堂)
  12月5日(土) 15:00 / 17:30
  12月6日(日) 15:00 / 17:30

12月20日(日) 16:00  billboard classics festival(兵庫県立芸術文化センター 大ホール)
12月23日(水) 21:15 僕らのミュージカル・ソング2020 第二夜 再放送(WOWOW)

【2021年】
1月9日(土)〜11日(月祝) ニューイヤー・ミュージカル・コンサート2021 (東急シアターオーブ)
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「望み」

2020-10-14 | 映画
「クローズド・ノート」「検察側の罪人」などで知られる雫井脩介の小説を原作にしたサスペンスドラマ。幸せな生活を送っていたはずの夫婦が、息子が同級生の殺人事件への関与が疑われたことで窮地に立たされていく。メガホンを取るのは『十二人の死にたい子どもたち』などの堤幸彦。『孤高のメス』などの堤真一と『マチネの終わりに』などの石田ゆり子が主演を務める。脚本を手掛けるのは、『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』などの奥寺佐渡子。

同じような年頃の息子を持つ身としては、非常に辛く痛い映画でした。
幸福を絵にかいたような、でもどこにでも存在しそうな家族が直面する事件。
冒頭で提示される「親として子供に正論を諭すこと」と「子供を信頼し何も言わず見守る」のせめぎ合い。
あーこの年代の男の子って何も話さないしよくあることだよね…と思って見ているうちに、殺人事件が起き、事態は悪い方へ悪い方へ傾き、家族はどんどん巻き込まれていく。

サスペンス映画ではないので、事件についての情報が何も与えらないのが辛かった。
誰に感情移入するか、どの立場でこの映画を観るのかによって印象が大きく変わりますが、わたしは勿論ずっと母親の目線で見ていました。
息子が行方不明になるのが主題なのでずっと彼の映像が出てこず(回想もなく)、「加害者かまたは被害者か」の二者択一に絞られるにつれて、わたしはもうスクリーンを直視できなくなり、「早く帰って息子役の岡田健史くんの顏を見なければ、なにか別のドラマの映像を見て元気なのを確認しなければ」とうっすら考えるほど。

慈しみ育ててきた最愛の息子が、「生きていてほしい」のか「正しくあってほしい」のか。
タイトルの「望み」の意味が具体的になってくると、それは強烈に突き刺さる。
母親は、雑誌記者に「それはかなり難しい」と言われているのにスーパーで多量の食材を買って料理を作るけど…わたしでも同じ行動をとったと思います。

映画はこの主題をストレートに語ることがまず第一だったのだろうと思われますが、それゆえ周囲の描写(警察の操作が甘いとかマスコミの態度とか)のリアリティが薄くなっているのが残念だったかな。
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「ミッドナイトスワン」

2020-10-08 | 映画
『神と人との間』などの内田英治が企画、監督、脚本、原作を手掛けたヒューマンドラマ。養育費を当てにして育児放棄された少女を預かるトランスジェンダーの主人公が、次第に彼女と心を通わせていく。『台風家族』などの草なぎ剛、『ジャンクション29』などの田中俊介、『太陽の坐る場所』などの水川あさみのほか、服部樹咲、佐藤江梨子、平山祐介、根岸季衣、田口トモロヲ、真飛聖らが出演する。

観終わって、とても不思議な気持ちになりました。
トランスジェンダーの凪沙(草彅剛)とバレリーナを目指す少女一果(服部樹咲)のどちらに主軸を置くかで印象が違ってくる世界観。
一果の境遇はミュージカル「ビリー・エリオット」と似たものがあって、私は直前にビリーエリオットを観劇していたせいか、一果に感情移入する場面が多々ありました。

実母に育児放棄された一果と、彼女を養育費目当てで預かることにした凪沙。
一果の「バレエ未経験の状態から徐々に上手くなっていく」過程がリアリティをもって描かれていて、この時点で私も一果の応援隊になってきました。

彼女を支える凪沙も徐々に母性に目覚めてゆくものの、コンクールの舞台上で動けなくなった一果になりふり構わず駆けつけた実母には成り代われないことを自覚する。
凪沙が「角度をつけた滑り台」を降りるように堕ちていくのが果てしなく痛々しかった。
一方、彼女をバレエの道に引き込んだりんちゃんは、無関心な父親と過剰な期待を持つ母親に苦しめられた挙句バレエを続けられなくなり、一果に嫉妬とも愛情ともつかぬ気持ちを抱き破滅の道を選ぶ。

凪沙とりんちゃん、二人の運命を背負って世界に飛び出してゆく一果の輝きが放物線のように上っていくことを表現するのに、二人が真っ逆さまに落ちるエピソードが必要だったのかもしれないけど…あまりに切なすぎないか?
後半、特にバレエコンクールのあたりからエピソードの描写が舌足らずで(私の読解力が足りないのかも)、一果の心の動きが確実に描かれないままラストを迎えたことに少しモヤモヤが残りました。

草彅くんは、綺麗ではなくただ年老いてゆくしかないトランスジェンダーの表現が見事でした。
不憫という言葉を使ってよいかどうかわからないけれど、凪沙のような人間が幸せになる道がこの日本の中にあるのかどうか。
凪沙に向けられる偏見の数々がステレオタイプに描写されたことも現実感がなく、逆に問題は根深いものだと気づかされた作品でした。
あと公開館が少ないのはなぜだろう…
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