(「Dinosaur in my heart♪」ナノブロックのキットで作成。こちらも初演からの使い回し)
a new musical「SONG WRITERS ソングライターズ」
7/30(木)マチネ 日比谷シアター・クリエ 6列センター
(ネタバレしていますが見ている方でないとわからないところもあり)
初日から期間空きましたが、衝動的に当日券で入りたくなる気持ちを抑えに抑えて本日2度目。
あえて言えば、原点回帰でした。
初日は拍手がご祝儀分割増だったのは想定内で、今日はとても落ち着いた雰囲気。
演出も(言いすぎかもですが)「なくてもコトが済む」ところはあっさりとした扱いになってました。
例えば、
・一幕最初、エディは本当にティッシュで鼻をかんでそれを受け取ったピーターは丁寧にポケットにしまっていたけど、今日はマネだけのエアティッシュ
・「愛はいつも愚かなものリプライズ」は派手なダンスに展開せず(ジミーの過剰芝居はあり)
・「いつも時間どおりなニック!」の語尾がくわっとなっていく展開なし
・「こちらがピーター・フォックス!」でフォックスキツネポーズがさらりと処理される
・ラスト、ピーターがピアノの上に置いたペンギンへ餌やりせず
(うろ覚えで書いてますので見当違いあっても見逃してね)
「ベンちゃん棍棒でボスを釣る」ネタは当事者お任せスタイルらしく、
「インディアン嘘つかない」はよくわからないけどこれも当事者お任せかな。
でもその分芝居が強調されて、
エディはより自信過剰に見え、ピーターは気弱だけれどより誠実に感じられて、ニックはより心の闇が見えるようになって。
今日は開演前の客席でパンフを熱心に読むお客さんが多くて、
ってことは初見の人がいっぱいいたようだったから、説明が行き渡ってよかったんじゃないかな。
あと今日の事件は
・エディのタイプライターが派手な音を立てて床に落ちる。そのあとキーをカチカチ叩くところ紙をバサバサして回避
・投げられたコカインの袋も宙を舞い床に落ちる。粉の重さではなかったような…
で。
世間ではとても評判がよいようで、よみうりしんぶんさんの劇評を読ませてもらいました。その中で、
「誰もが漫画的な人物をブレずに演じていて虚構の世界を構築している=だから人間ピラミッドも笑い飛ばせる」
っていうのがあって首をブンブン振って同意してしまいました。
そうだよね、この作品って「なんちゃってニューヨーク」で台詞とか背景とか「っぽい」けれど、
衣装から展開からしてリアルから全然かけ離れているところがものすごく魅力です。
衣装といえば、ニックの衣装が「9割チェック(エディ側)なのに1割バラ模様(ガンビーノ側)」なのに初めて気がついた。
毎回同じところで楽しくなって、同じところでほろっときて、胸いっぱいのHappyをお持ち帰りできます。
CD販売してほしいのはヤマヤマですが、無理ならせめてずっと再演してほしいなぁ。
演者もいっそこのままで、歳とって振付にぜーぜーするキャストごと楽しめるような。
とうほうさんの懐の深さに期待したいです。さ、次は前楽だ!