それはまた別のお話

観劇とか映画とかの感想文を少しずつ

「おのれナポレオン」 4/24マチネ

2013-04-29 | 舞台
「おのれナポレオン L’honneur de Napoléon」4/24(水)マチネ 東京芸術劇場プレイハウス 1階RB列

【作・演出】三谷幸喜
【出演】野田秀樹 / 天海祐希 / 山本耕史 / 浅利陽介 / 今井朋彦 / 内野聖陽

三谷幸喜の新作に野田秀樹が主演。
という、驚愕的なニュースを聞いたのはもうずいぶん前のような気がします。
チケットも取りにくいことこの上なし…でしたが、
先行予約でゲットしたバルコニー席は、客席もよく見渡せて十分でした。

歴史では「病死」と扱われる彼の死因にまつわるミステリー劇で、
セントヘレナ島に幽閉されているナポレオン(野田秀樹)と、彼をとりまく人々の物語。
(こういう言い方が適切かどうかわからないが)いつもの三谷作品でした。

まあどこが「いつもの」なのかというと、
観終わったあと、「あー面白かったっっっ!…で?」という感想に尽きることですね。
2時間20分の上演時間は決して長くは感じず抱腹絶倒なのに、人生の奥深くを描く…という深みは全く見えない(笑)。

しかし、どこまでも「よくできている」という印象です。
冒頭はナポレオンの死後20年後から始まり、その死因に疑問を持った医学生にそれぞれが当時を回想し語る場面から始まる。
この医学生は舞台上には登場しないけれど、なんだか自分がその医学生と同化していくような気分になります。
この冒頭シーンがラストにつながっていくところも「あーそうだったのか!」とスッキリ。
ついでに言えば、タイトルの「おのれ」は
「おのれ見ていろ!」という日本語と、「レオノーレ(名誉)」という仏語をかけているんだって。へー(驚)。

でナポレオンは、「あの」野田秀樹なわけです。
というか、野田秀樹をいかにナポレオンたらしめるか?で全てが作られている感さえあります。
監視役(内野聖陽)、おかかえ医者(今井朋彦)、従僕(浅利陽介)、副官(山本耕史)とその妻(天海祐希)が彼に振り回されますが、
大劇場の主役クラスを脇に回すこの贅沢さ。
しかもナポレオンが登場するまでの時間が結構長くて、「満を持して」なタイミングでピンスポ浴びて登場するんだもん。
客席を駆け抜ける野田さんは「なにこの可愛い生き物?」的な風貌で、とてもエキセントリック。
小柄な野田さんを強調するために他の役者は大柄な人をそろえ、
従僕役の浅利くんだけ野田さんと同じ大きさにしたってことでしょうか。

どこまでが脚本でどこからがアドリブなのかももうわからないほど、野田さんの台詞回しは白熱する。
甲高い子供声ではしゃいだかと思えば威厳のある将軍として威圧し、もう変幻自在なんだけど、
監視役のハドソン・ロウ(内野聖陽)が常識人として振る舞うから際立つんだろうな。
(このナポレオンとハドソン・ロウの関係はモーツァルトVSサリエリの関係を思い出させました)
ナポレオンは動き回りながら話すので、若干聞こえずらい部分もあるんだけど、
それを副官モントロン(山本耕史)がさらりと補足してくれる。
山本君はギターまで持ち出してそれはそれは大活躍。三谷さんの信頼を裏切らないということでしょうか。


この日は平日マチネなのにもかかわらず、立ち見まで出ている盛況ぶりでした。
現代演劇界のいいところを全て集めたのだから、当然といえば当然ですが、
5月にはライブビューイングもあり、話題性には事欠かない。
客席がなかなか満席にならず低迷している演劇業界ですが、逆転一発になるといいなぁ。

もひとつ。パンフレット(1000円)がお買い得でした。
NODAMAPのときもいつも1000円で読み応えあるパンフだから、
これは芸術劇場の総監督である野田さんの方針なのかな。
サイズは小さいけれど、野田さんと三谷さんの対談はもとより、
はみだし欄のナポレオン豆知識、作品の中で重要なポイントになるチェスの棋譜解説、
非常に参考になりました。
ぜひともライブビューイングでも販売してほしいです~!
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コンサートグッズを考える

2013-04-21 | 日記
さて銀英伝舞台も終わり、心はコクーンライブ「I Sing」に向かっております。
おわくりによると、久しぶりにコンサートグッズも企画しているとか。
ここで真面目にコンサートグッズについて考えてみたい!

あっきーが今までに出したグッズの中で、今も使っているのは


チケットホルダー。
おぼろげな記憶をたどると、2010年仙台でのFCイベントで購入したように記憶します。
ハートの中に、82(あっきー生まれ年1982年の数字)から始まり83・84・85…99・2000・2001・2002…と数字が続くデザイン。
2013まで進んだあとは14・15・16と19まで続き(きっと面倒になったと推測)、2ケタになったり4ケタになったりするけど
「2101AKINORI」で終わる。
本当の意図はわからないけれど、2101年になってもあっきーの音楽が聞かれているといいなぁ。
もちろん私もあっきーもこの世にいないと思うけど。

でもこのチケホルダー、ちょっとデカいんだよね。
中に地図をプリントしたA4用紙を折りたたんで入れる、なんてときはちょうどよいサイズだけど
チケット1枚だと大仰すぎるかな。
次回あれば小サイズを希望いたします。

同じデザインのTシャツ、サイン入り。


これは2011年10周年記念ライブ(赤坂BLITZ)のときに並んでゲットしたような気がする。
サイン入りだけど、夏場に家でちょっと着たりしております。

意外にお役立ちなのがアロマオイル。これはかなり昔にアロマティークとコラボで開発したあっきーブランド商品。


ちょっとお高めでしたが、加湿器の水に数滴たらすとほんのり柑橘系の香りがしてきていい感じです。
冬場にちびちびと使うだけなので今でも愛用。

でもコンサートグッズと言ったらコレ。
 

「2008.12.9 SKIN VS SHAMPOO」のシールが貼ってあるペンライト。
これ以降にもペンライトは何本か買ったけど、なぜかこれは壊れずに残ってました。

ちなみにペンライトと言ったら、王道はこれだよね。去年のSMAPコンサートのペンライト。


ライブのテーマである「GIFT」にちなみ、プレゼントの箱がモチーフになっていて、
ライトの色も緑から青へと変化していきます。
ジャニコンは基本最初から最後まで立ちっぱなしで、ペンライトも振りっぱなし。
むしろペンライトかウチワどちらかを持っていないとそれこそ「手持ち無沙汰」になります。

そう。今日の結論は

「コンサートグッズは使ってこそ意味がある!」ということ。

このほかにクリアファイルも買いましたが、
クリアファイルは「販促でももらうもの」という意識があるので
逆においそれと使う気がしなくて…なのでたまに取り出し思い出にひたるだけ。

5/31と6/2のコクーンライブはリズム隊が入るらしいから、立ってノレる曲を期待いたしますが、
ペンライトも振ってこそ意味がある。
ですが、振りどころがわからないのがあっきーライブなんだよね…
ジャニコンのようなお約束がないので、「今ペンライト出していいのかなぁ…」と不安にかられる。
セトリと共に「どこで振るか?今でしょ!」なことも考えていただきたい(←ネタがもう古いですよね…)
担当者の方、ぜひよろしくお願いします!(って誰なんだ?)
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「私のダーリン」 4/11 マチネ

2013-04-19 | 舞台
オリジナル・ミュージカル「私のダーリン」 4/11(木)マチネ シアタークリエ 24列センター

【作・演出・振付】玉野和紀
【出演】黒木 瞳 / 玉野和紀 / 石川 禅 / 坂元健児 / 愛音羽麗 / 町田慎吾 / 愛原実花 / 古川雄大 / 村井良大 / 大河元気

みなさんは、チケットを衝動買いしたことがありますか?
前から気になっていたとか、好きな俳優が出演しているとかだったら、一般発売前に予約しておくだろうし、
「探したら良席が見つかった」「得チケが出た」だったらその場で「ポチッとする」…これなら私もよくある。
しかし、今回は違っていました。
たまたま帝劇の前を通りかかったときに「あ、これ買わなきゃ」となぜか突然に思い立ったのだ。こんなに金欠なのに(泣)

なぜ「買わなきゃ」と思ったかと考えれば、それは町田慎吾くんが出演していたからです。
屋良くんと同じように彼とも長年付き合っているので、年に一度ぐらい顔を見ないとね。
基本「あっきー舞台公演中は他作品を観ない」という姿勢なのですが、
そういえば去年も『銀英伝第2章』公演中に『道化の瞳』を観に行きました。業界の1年って同じスケジュールで回ってるのね(笑)

で、作品ですが。
「良くも悪くも玉野作品」という巷の噂どおり。
私は過去は『道化の瞳』しか観てないのですが(そのときの感想は→ここ)、
一幕で起きた出来事を二幕の「虚構の世界」で反転してみせる、という構造は同じ。
あと今回のウリは「舞台上に本物の池があって実際に池ポチャする」ことらしいです。

でもストーリーはなんだか納得いかなかったなぁ。
まず一幕、コメディ舞台らしくアドリブシーン満載でしたが、
…どれも「面白い」と「ちょっとイタイ」のギリギリラインなんだよね(汗)
客席には爆笑している人もいたから、自分のセンスと合わなかっただけなのか。
出演キャストに合わせて、宝塚ネタやテニミュネタなどが「これでもか」と続きますが、
ここまで来るならジャニネタも「もうやめろ!」ぐらいに入れればいいのに。

二幕は「主人公の書いた小説の世界」が描かれます。
ということを説明すべく、セットも衣装も走り書きのような絵になってしまっている。
(前クールで放映してたTVドラマ『泣くな、はらちゃん』と発想は同じ)
でもこういうパラレルワールドって、「どうすれば元の世界を変えられるか」「別次元の世界の約束事は何か」を
きちんと説明しないと、「なぜそこでその行動をとるか?」が共感できないんだよね。
愛するダーリンを生き返らせようとする行動の目的がわからず、ポカンとなっちゃったよ!
『泣くな、はらちゃん』はその辺りのルール説明に時間を割いていたから泣けたかと思われます…

というわけで、一幕も二幕も置いてけぼりをくらいました。
所詮目的が「ご機嫌伺い」だったんだから出直しなさいよ!と言わればその通りなんだけど。
サカケンさんの美声、禅さんの悪役っぷりが拝めたのと、
幕間つなぎでイケメンキャストが着る「鯉」の着ぐるみの出来栄えがよかったです。
(鯉の着ぐるみ、背びれや頭のカブリモノの質感が素晴らしい。アカデミー賞衣装部門にノミネートされても文句ないレベル)



だから町田くん、これからもがんばってね。1年に一度ぐらいは顔を見に行くからさ。

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「その後のふたり」 4/9 ソワレ

2013-04-12 | 舞台
リーディングドラマ「その後のふたり」4/9(火) 天王洲・銀河劇場 1階F列センター下手寄り

【作・演出】辻 仁成
【音楽】Arico
【ステージング・ディレクション】広崎うらん

【出演】中川晃教 / 朝海ひかる / 鈴木陽平・所夏海(ダンサー)

(ラストシーンの台詞について言及しています。未見の方はご注意ください)


舞台には2客の椅子。
その後ろに墨絵のような模様の紗幕がゆれる。
そのまた奥には、上手の男性側には階段のセットが、下手の女性側にはベンチが見えるけれど、
左右と舞台上から黒い壁が全体を覆い隠し、とても狭い世界。

さらに舞台奥深いところにあるグランドピアノの音から始まった。
登場した演者は、ふたりとも白を基調としたゆったり目の衣装。
紗幕の後ろに、男女ひとりずつダンサーが佇んでいて、やがて動き出す。
読み手が紡ぐ言葉に反応しながら、最初は極めてゆっくりと、途中から会話のスピードに呼応するかのように激しく。

少し前に、この作品の映画版を観た(そのときの感想は→ ここ)。
映画版は、純哉と七海が別れてから、それぞれが暮らす東京とパリの日常が描かれていた。

パリで純哉が出会うシャンタルという女性写真家、七海がダンスを習う前衛舞踏家、不倫の関係を持つ安藤さん。
先に映画を見たのがよかったのか悪かったのか、
読み上げられる文章の中に出てくる人物が、具体的なイメージを持って頭に浮かぶ。

しかし映画はその風景を切り取っているだけで、
純哉と七海が「踏み込んではならない領域に踏み込んでいる」ことについては何も語られていない。

つまり映画版のラストシーン、帰国した純哉が七海の部屋を久しぶりに尋ねるところから
この会話がはじまったということになるのだけど、
「びっくり」とかの衝撃を通り越して、「そんなんありか!」というちょっと呆れ気味な感じ。

もっと演劇的に言えば、この作品はテキストが非常に膨大。
言葉だけで描かれる描写を頭の中で再現するのに少し疲れてくる。

今まで見てきた朗読劇だと、例えば『私の頭の中の消しゴム』は映像が理解を大きく助けているし、
『LOVE LETTERS』は手紙の内容がコンパクトだったからなのか、もう少し集中できたと思うんだけど。
今回は途中で意識が混濁してくることがあった。
この日は別舞台のマチネ観劇→トークショー参加→天王洲へ慌ただしく移動、という
目まぐるしいスケジュールだったせいなのかも。

そして会話は時間をさかのぼる。
周囲の壁は少しずつ動き、二人を包む空間は少しずつ広がっていく。
そこまではお互いに別の相手と関係を持ったことを揶揄しあう二人が
初めて「踏み込んではならない領域」に飛び込んだときの記憶をたどる。

ピアノは怒涛のごとく音を迸らせ、ふたりのダンサーは激しくからだを絡ませ、
ふたりの演者も語調を強めていく。
回りの壁がすべて取り払われ、舞台裏のホリゾントまでむき出しになった瞬間に交わされた言葉。
「ぼくは七海を愛した」「わたしも純哉を愛した」

この場面は素晴らしかった。エクスタシーですね。

この作品はImprovisation(即興)を取り入れて…との説明を事前に聞いていたけれど、
ダンサーは別として(きちんとした振付は明らかに見えなかった)、
読まれる文章にも即興があったかどうかはわからない。
実は今、手元に原作本があって(お友達から借りました。ありがとう)ぱらぱらと読み進めているけど、
覚えている限りはそのまま読んでいたような気がする。

あっきーは、最初は本読みのような雰囲気で、朝海さんにリードされているように見えた。
しかし途中から立ち上がったり椅子に乗ったりして、読む速度もスピードアップしていく。

ラストシーンに、二人はこんなテーマで意見を交わす。
「この作品はどうやって幕を閉じることになるのか?」
純哉と七海の物語は、さらに「それをドキュメンタリーとして映像に残す」という目的を持つことで
二重構造になっているから、映像作家として、恋人として、彼らはあくまで自分を主張する。
七海は「わたしたちはカメラの前でキスをし、それにエンドロールを重ねよう」と提案するが、
純哉は「カメラのスイッチを消したらキスをしてもいい、自分を売り物にはしない」と撥ねつける。

そして。
ふたりは実際に長いキスを交わした。
演出の辻さんによると、「これは演出にはない予定外だった」らしいけれど、
私にはそのほうが意外だった。
ラストの台詞から考えたら、誰だってこれは演出の一部だと思うだろう。

実際そのときに見たキスは、それはそれは美しいキスだった。
自分よりも少し上背がある朝海さんに、あっきーはとても自然に顔を近づけて
見ている私が蕩けてしまうような、かといってエロの要素は全くなく、
綺麗な綺麗なキスだった。

予定外だったとすれば、
あれは、中川晃教が朝海ひかるに対して「お疲れ様」という意味のキスだったのか。
あるいは、あっきーが役の上での「七海」を愛おしく思った故でのキスだったのか。

後日、辻さんが自分のブログでこう書いていた。
「俳優が勝手にやってしまったことだけれど、自分がけしかけたものかもしれない」と。
観ている私たちには、これが正解だったかどうだかはわからない。

予定調和に収まることの美しさ、予定調和を乱すことの美しさ、
舞台の上で、どちらかを瞬時に選ぶことが「Improvisation」なのか。
カテコの挨拶のときに見せたふたりの清々しい笑顔を見れば、これで正解だったのかもしれない。



そういえば。
銀河劇場名物の作品にちなんだカクテルは、「純哉」という名前でした。

 

日替わり出演者に合わせて、カクテルを考えているのかな。
「生き返った」というキーワードに相応しい、さわやかなお味でした。
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「銀河英雄伝説 第三章 内乱」 4/9 マチネ(アフタートークショー付)

2013-04-11 | 舞台
「銀河英雄伝説 第三章 内乱」
4/9(火)マチネ 青山劇場 1階A列センター下手寄り

2回目にしてマイ楽。
ええと、今日もポプランが可愛かったです(はあと)

…なんて感想しか書けないよ(泣)
シェーンコップの口説きテクは「人妻の薬指の指輪を抜いて投げ捨てる」でしたが、客層を見ての判断かな。

この日は後輩のお友達(非あっきーファン)と観劇いたしました。
撃墜王篇、星闇篇、そして第三章と別々のお友達(でも全員筋金入りの銀英伝ファン)と観に行きましたが、
みんな「面白かった~」と言ってくれたから良かったです(って私がチケ手配している手前の発言かもしれないが)
ただ今日一緒だった友達が言うには「キルヒの背丈が足りないのが気になる」
原作の細かい設定から外れているのはやはり引っかかるみたいで。

もうひとつ気になるのは「オーベルシュタインの嫌らしさが少ない」だとか。
キルヒアイスが殺されたのは元々オーベルシュタインが武器を携行させなかったからだ、ということを教えてもらいました。
場面場面は覚えていても、繋がりが理解できてなかったよ~(汗)

そうやって細かく見ていけば、それなりに楽しめる作品なんだろうな。
もうなんか「毒食らわば皿まで!」という気分なので、次回作品にもとりあえずアンテナ張っておこうと思います。


さて、この日はアフタートークショーがありました。
上手から、あっきー・河村さん・貴水さん・間宮くんの順で座り、司会は高山猛久さん。
(高山さんはリンチとアンスバッハの二役でした。演じ分けがお見事)
曖昧にしかメモ取れなかったので、話の流れを無視してだらだら書いておきます。
記憶違いや表現下手で伝わらなかったらごめんなさい。

――カーテンコールで歌われる主題歌の歌詞を本作に合わせ変えたということですが。
河村さん「実はほとんど変えてないです、意外に帝国側にも合う歌詞だったので」。
――間宮くんも歌ってますよね。
間宮くん「いや、ごめんなさい!って感じで」

間宮くんは「マミーくん」と呼ばれていてホントに腰が低かった。
緊張しないのか?と聞かれ「本番中は緊張しないがトークショーのほうがキツイ」。
まあこのメンバーだったら仕方ないですね…

――オーベルシュタインは袖でもオーベルシュタインだそうで。
貴水さん「こういう役なので袖でも気を引き締めてます」

と言いながら、「オーベルシュタインことは嫌いでも、銀英伝のことは嫌いにならないで○※▽☆~!」
ってなんかのモノマネ披露(フライングゲット!まで続けてた)
今回一番ビックリだったのが「貴水さんってこんな人だったんだ!」てこと。
ふだんから物静かな方だと想像してました。
河村さんは「オーベは飲んでいても面白い」と褒めて(?)ました。

河村さんはいろいろとネタを日々考えているそうで、
「飲んだ席でも言ってるんだけど、(同盟側に比べ)帝国側はふざけられないから
メルカッツの渡辺さんに『ファイトッ!いっぱ~つっ!』って言ってもらうとか、
オフレッサーを檻に落としたときに、帝国全員が顔を出して『だよっ!』って言うとか」
貴水さん「やれって言われてばやりますよっ!」と満更でもない様子でした。

――ポプランは、…何考えてんですか?(笑)
あっきー「宇宙の話なので、何でもありかと。
この作品に歌を入れるとしたら、例えばオーベルシュタインがラインハルトの裏の感情を歌ったら面白いかなって」

河村さんにによると、
「中川くんは自由にやってるようですが(盛んに「自由人」と呼ばれていた)
エネルギーを高揚させて盛り上げ、暗い話の中で気持ちを和らげてくれて助かってます」


全体的には、
河村さんが銀英伝愛を語り、貴水さんがそれを掻き回し、
間宮くんは大物に挟まれてひたすら恐縮してて、
あっきーは…いつもに比べてかなり大人しかったかな(笑)

あと何がびっくりって、登場するときと退場するときに
「りゅういち~!!」「ひろ~!!!」って歓声がスゴかった!
あまりに驚いて「あっきー!」と叫べなかったのが一生の後悔です…
「LUNASEAとaccessが並んで座るだけでスゴイことだ」と聞きましたが、
この日はファンの方が多かったんでしょうね。


週末まで舞台は続き、明日明後日は連日マチソワだそうで。
私はマイ楽を迎えてしまいましたが、もっと進化していくのかな。
無事に千秋楽を迎えられるよう、陰ながらお祈りしています(本心だよ!)
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「銀河英雄伝説 第三章 内乱」 雑感

2013-04-08 | 舞台
(以下レポではありません)

まだ初日だけしか観劇しておりませんが、
気になるのでちょいちょい感想文めぐりをしております。

ついったで検索すると、(チケット救済ツイは別として)「銀英伝」よりも「ポプラン」で検索したほうが量が多いのね。
感想も、舞台の中身よりはアドリブやカテコの話題が多いようです。
あっきーは順調に(?)日替わりアドリブ率先係の任務を遂行しつつあるようだし、
カテコでは河村さんがJの二人を前に出してあげているとか。

まあ要するに、そういう作品だよね。
原作ファンの方々が感じる違和感は、私には直接わからないけれど、
二章→撃墜王篇→星闇篇と追ってきた立場としては、「許容範囲」でした。
青山劇場の舞台装置をふんだんに使ってくれたし、帝国と同盟のパワーバランスも丁度だし、
それぞれのキャラが自分の任務を全うしている。
カテコの歌も楽しかったし、…というか楽しんだ者勝ちということかな。

ただ、やっぱりコストパフォーマンスが悪すぎる。
2階にB席5000円とか作ってくれれば、あと1回ぐらい観に行けるのに。
出演者が多い=人件費が高い、というのは理解できるけれど
全席一律料金というのは、、、、やはりJ側の事情なのでしょうか。

…とブツクサ言い始めそうになりますが、
そんなのJ事情のせいかどうかはわからない。
でも他にも、パンフやカテコの番手の扱いが役と比例していないとか、
あの二人の写真も物販で販売しろよ!とか、いちいち気になってしまいます。

ちょっと回り道。

かなり前だけど、イノッチが小劇場系の外部公演に出演したときに言っていた。
「外部作品に出演するときの目標は『埋もれること』です」って。
そのときは10人ぐらいの群像劇だったんだけど、
出演シーンやカテコ扱いも十分の一で、確かに埋もれていたんですね。
観ているこちらも、そのことがとても嬉しかった。

まあ何が言いたいかというと、
つまりあの二人って、全員がかなりマイナスな立場から見ているわけです。
(ハードル下げて、とかアウェイの立場から、というのとも違う)
なんとかしてその「埋もれる」感じに持っていけないものか。
よく頑張ってはいると思うし、第二章の頃から比べたら進歩しているとは思うし。
モーツァルトに出演していた彼女には全然そんなこと感じなかったのにね。

次はアフタートーク付の回を観に行きますです。
ラインハルト様の写真が緊急発売されているそうで…買うの忘れないようにしなければ!
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「銀河英雄伝説 第三章 内乱」 3/31初日

2013-04-02 | 舞台
「銀河英雄伝説 第三章 内乱」
3/31(日)初日 青山劇場 1階XB列上手

【原作】田中芳樹「銀河英雄伝説」シリーズ
【製作/プロデューサー】多賀英典
【ステージプロデューサー/脚色】ヨリコジュン
【脚本】村上桃子
【演出】西田大輔


初日、観てきました。

ん~、予想通りといえば予想通り。
私は原作はほとんど未読なんだけど、
第二章(同盟篇)と撃墜王篇→星闇篇と順番に見てきたので
戦死したラップとジェシカとの思い出をヤンが説明したり、
キルヒアイスがユリアンに声をかける場面があったりすると
「ああそうそう、そんなこともあったわよね~」と、近所のおばちゃんが思い出話をするような気分でした。

とは言うものの、相変わらず膨大な出演者が出たり入ったり。
帝国側の門閥貴族の名前の区別がつかなかったりしたけれど、原作知らなくても大筋わかるようになってます。
まあだから、それぞれのキャラは「お約束」を果たして出て引っ込むしかないよね。

つまりあっきー演じるポプランは、「息抜き」の役割を十分果たしてました。
一幕も二幕もあっという間に出て引っ込みますが、
会場全体が「わ~ポプラン出てきたっ!」って和むのがよくわかった。
唯一アドリブで遊べる場面でもあるしね。
出演総時間を考えると、コストパフォーマンス的には疑問が残るけれど。

あとは自分的見所を探すと、
まずはやっぱりラインハルトの熱演かな。贔屓目入ってますが、事実上の主役と思いました。
オーベルシュタインの威厳にびっくり。
カテコでは一緒に「Sarching for the Light」を歌いたいので予習しておこう。
少し後方列で見れば、照明やセリの使い方が楽しめそう。
(あと1回しか見ないけどね…)
出演者個々については、またそのときに。
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