劔樹人の自伝的青春コミックエッセイ「あの頃。男子かしまし物語」を原作にしたドラマ。さえない日々を送る青年が、アイドルにハマり、オタクたちと出会い、青春を謳歌(おうか)する。監督は『mellow メロウ』などの今泉力哉。『娼年』などの松坂桃李、『生きちゃった』などの仲野太賀、『燕 Yan』などの山中崇のほか、若葉竜也、芹澤興人、コカドケンタロウ、大下ヒロト、木口健太らが出演する。
「推し」に出会った瞬間を覚えていますか?
私ははっきりと覚えています(日生劇場2階C列7番でした)。
みるみる引きまれていく高揚感、取る物も取り敢えずCDショップへなだれ込み、同じ推しを持つ仲間と出会ったときのふわふわした感覚。
「わかるぅぅぅ!」と何度スクリーンに向かって(心の中で)叫んだことか。
その推し仲間のキャラが強烈でとっても面白かったんだけど、こちらはハロプロには興味がないので途中からなんだかはぐらかされた気持ちに。
ガチオタならツアー追っかけ遠征やグッズ大人買いの苦労とかがもっと前面に出てくると思うんだよね…
ハロプロに繋がらないエピソードが次々に出てくるので、テンポが合わず少し集中力が削がれることも。
(他の人のレビュー見たら「映画に退屈があってもよい」というスタンスなんですね。納得)
ああ、これは内輪ネタが元になった原作があるんだろうなーとこの時点で理解しました。
そして後半は主役がコズミン(仲野太賀)に移るんだけど、これがソーゼツだった…
とことん嫌味なキャラなので涙も出なかったし、在り来たりな運びにもっていかない意地を感じました。
期待が大きかっただけになんとも言えない気持ちで映画館を出ましたが、単館系で上演してくれればこちらの身構えも違ったのかもしれない。
2月は「花束」「ヤクザ」「すばらしき」と立て続けに本年ベスト作品を観たので、上演時期も悪かったのかもしれないですね。