それはまた別のお話

観劇とか映画とかの感想文を少しずつ

中川晃教コンサート2013 『I Sing ~Be Happy~』 12/27

2013-12-28 | ライブ
中川晃教コンサート2013 『I Sing ~Be Happy~』
12/27(金)19:00~ 天王洲・銀河劇場 1階G列上手


(一部ネタバレしています)



その前の26日、東京タワーでのInterFM公開生放送を見学しに行きました。

そこで会ったあっきーは、実にさわやかな好青年でした。
色の濃いジーンズに落ち着いた青色のセーター、メッシュ入っているけれどセットしていない髪。
芸能人の強烈なオーラ…というよりも、お洒落なブティックにいそうな気さくな店員さんという印象。

でも、当たり前だけど、この日に舞台にいた人は全くの別人でした。
幕が開いてフルコンのグランドピアノの前にいたのは、
NYで相棒と共にミュージカルを創っている気弱な作曲家でもなく、
自信過剰で孤独感を抱えるアメリカ人のチェスプレーヤーでもなく、
そして前の日に会った、ラジオのパーソナリティと快活に会話する人でもなく。
ピアノの前に座る彼は、本当に「唯一無二」という言葉がよく似合う。

当初は5月の「I Sing」と流れは大きく変わらないんだろうな…と予想していた。
時間もなさそうだったしね。
しかしそれは裏切られ、「これ聴きたいよね?」という曲がずらずら並んで、
半年前ではなく、「たった今の中川晃教」をそのまま見せてくれる。
その分演出は限りなくシンプルになり、アレンジも少し昔っぽく戻り、
そぎ落とした感が満載の構成でした。
「ここは劇場だと強く感じた」というようなことを途中で言っていたけれど、
これが例えばAXやBLITZ、またはSTBで開催したら、
全く同じメンバーで全く同じアレンジでやったとしても、もっとライブ感が増すのかも。
銀河劇場はそういう場所だと思います。コクーン以上に。

きっと、彼の歌声が好きならば、彼の歌声さえあれば何もいらない…というならば、
満足感一杯になるんだろう。
そういう私も、ラス前曲で涙があふれて止まらなくなった。
なんでだかちっともわからないけれど。
そして、初日特有の…っていうかいつもこうなのもなんだかなーとも思うけれど、
こう、お尻のところがムズムズするような変な空気感。
こちらはめいっぱい拍手しているつもりなのに、
「ファンがいないかと思った」と背中を向けてスネ夫になる彼をみて、
どーしたもんだか…と対応に困る会場(1階限定)。
こういうのをひっくるめて「まるごと」な私たち。

衣装はシンプルで、ジャケット、スカーフ、ベストと曲ごとに一枚一枚脱いでいく。
これを「野球拳方式」と誰かが呟いていて座布団一枚!
彼が負けているわけではないのにね。

なんだかんだ言っても「ああ、今日もあの場所であの歌が聴ける」と思うと
大掃除するパワーが漲ってきます。
この時間を永遠に。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする