それはまた別のお話

観劇とか映画とかの感想文を少しずつ

これからのあっきー予定を考える【1月下旬】

2019-01-30 | 日記
3月の三宅裕司さんとBLUE NOTEでの共演が延期になってモヤモヤしていたら、
突然降ってわいたCDリリースのお知らせが!
中川晃教 弾き語りコンサート2016 in Hakuju Hall」なんと2年越しで発売されるんですね。
(私も当日参加しておりました → 記録
そのときに「これからも弾き語りは続けていきたい」と言っていたので、ようやく念願叶って今年も開催されるということでしょうか。

音源化は「いつでも曲を聴くことができる」のと同時に「歌詞を文字で見ることができる」。
あの曲もこの曲も正式な歌詞がわかるのは素晴らしい!
そしてリリースイベントも期待したいところです。どこで予約しようかなー?


【2019年これからの予定】

2月2日(土)・3日(日)「中嶋朋子が誘う音楽劇紀行 第六夜」バロック・オペラからミュージカルへ ~音楽劇の歴史を追う(HAKUJU HALL)
2月11日(月祝) 中島みゆきリスペクトライブ「歌縁」2019(福島・いわき芸術文化交流館)
2月13日(水) クラシカロイド音楽祭~ムジークLIVE & ピアノコンサート~(品川ステラボール) 
2月20日(水) CD「中川晃教 弾き語りコンサート2016 in Hakuju Hall」リリース 
2月23日(土)・24日(日) 中川晃教弾語りコンサート2019(HAKUJU HALL)

3月16日(土) 中川晃教アコースティック・ライブ(長野・八ヶ岳高原音楽堂)
3月21日(木祝) カルッツかわさき×神奈川フィルハーモニー管弦楽団「ミュージカル・ガラ・コンサート」(カルッツかわさき)

4月20日(土)~29日(月祝) 「銀河鉄道999 さよならメーテル~僕の永遠」(明治座)
5月10日(金)~12日(日) 「銀河鉄道999 さよならメーテル~僕の永遠」(大阪・梅田芸術劇場メインホール)

コンサート2019 New Wind with the Trio in Early Summer
6月8日(土) (大阪・いづみホール)
6月9日(日) (広島・県民文化センター)
6月14日(金) (東京・大田区民センター アプリコ大ホール)
6月15日(土) (栃木・岩舟文化会館 コスモスホール)
6月16日(日) (神奈川・ヨコスカ・ベイサイド・ポケット) 
6月20日(木) (神奈川・横浜みなとみらいホール小ホール)
6月22日(土) (滋賀・栗東芸術文化会館 さきら大ホール)
6月23日(日) (仙台・東北大学百周年記念会館川内萩ホール)
6月29日(土) (愛知・電気文化会館 ザ・コンサートホール)
6月30日(日) (福岡・春日市ふれあい文化センタースプリングホール)

7月6日(土) (山形・山形テルサ テルサホール)
7月7日(日) (東京・紀尾井ホール)
7月10日(水) (埼玉・川口総合文化センター・リリア音楽ホール)
7月14日(日) (京都・ロームシアター京都 サウスホール)
7月15日(月祝) (兵庫・神戸新聞 松方ホール)

7月17日(水) 三宅裕司&Light Joke Jazz Orchestra“ミュージカルを Swing しよう”ゲスト出演(BLUE NOTE NAGOYA)
7月18日(木)~20日(土) 三宅裕司&Light Joke Jazz Orchestra“ミュージカルを Swing しよう”ゲスト出演(BLUE NOTE TOKYO)

9月14日(土)~29日(日) ミュージカル「怪人と探偵」 (KAAT 神奈川芸術劇場)
10月3日(木)~6日(日) ミュージカル「怪人と探偵」 (兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール)

【2020年】

1月 ミュージカル「フランケンシュタイン」(日生劇場)
2月 ミュージカル「フランケンシュタイン」(愛知県芸術劇場 大ホール・梅田芸術劇場メインホール)
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「中川晃教コンサート at 東京文化会館2019」 1/25

2019-01-26 | ライブ
中川晃教コンサート at 東京文化会館2019
1/25(金) 19:00 東京文化会館小ホール L列下手

【出演】中川晃教 / 園田涼(piano)

東京文化会館小ホール。
このホールの「響き」を大切にしています、というあっきーの言葉通り、特別な響きを持つ特別な会場でのコンサート。
去年2018年は開催されませんでしたが、過去4回にわたりここでアコースティックなライブが行われています(過去の記録をリンクしています。恥ずいポエムが多くて申し訳ないです)

中川晃教コンサート at 東京文化会館2017
【出演】中川晃教 / 旭 純(piano)/ 林田順平(cello)

東京文化会館 ポピュラーウィーク2012・中川晃教
【出演】中川晃教(Vocal) / 旭純(Piano) / 西方正輝(Cello) / 田邊純一(Cello)

東京文化会館 ポピュラーウィーク2011・中川晃教」
【出演】中川晃教(Vocal) / 旭純(Piano)

東京文化会館 ポピュラーウィーク2010 「中川晃教・Voice~Acoustic Night~」
【出演】中川晃教(Vocal) / 旭純(piano)

ずっと旭純さんとご一緒していましたが、今回のバックは園田涼さんのピアノ一本でした。


【セットリスト】

1. 春
2. ロングストーリー
3. Save Our Souls
4. 相対性理論
5. ミケランジェロ
6. VISION
7. Love never Dies
8. Amazing Grace(英語詞+自作日本語詞)
9. 明日に架ける橋
10. 即興曲(アイスの歌)
11. I have nothing
12. What are you afraid of
13. CHINA GIRL
14. 谷間の風
En. 砂漠

最初の曲終わりで遅れて入場する人がちらほら…(あっきーは「ちやほや?ちらほら?」と楽しそう♪)
響きが良すぎて靴音や咳き込む音も大きく拡散されてしまうんですが、「遅れてくる人も咳をする人も飴ちゃんを出す人もどうぞ気兼ねせずに」とフォロー。いつもは緊張感マックスの会場ですが、この発言のおかげでなんだかリラックスムードになりました。

はじめのご挨拶に続いての曲が「ロングストーリー」。
…あれ聴いたことあるタイトルだけど…いつだったけ…でも曲そのものは覚えてない…と頭の中グルグルした人は多いと思いますが、私の記録では2013年12月銀河劇場「I Sing~Be Happy~」 のアンコール曲、そのあと2016年8月「弾き語りコンサート」でも。
仮タイトルだったり別タイトルがついたり紆余曲折があるようですが、頻度の少ない曲についてはちょっと解説が欲しかったかも。

そして上野が芸術と文化の街であることから、お正月に上野の森美術館で開催されている「フェルメール展」に行ってインスパイアされてきたという話がありました。「元旦から開いているんですね」ってそうかその手があったか!と後悔するワタシ(先日大混雑の中見てきました)。
その繋がりで園田さん作曲の「ミケランジェロ」がなんとマイクレスで歌われました。
国立西洋美術館で開催された「ミケランジェロと理想の身体」のイメージソングであるこの曲は、観覧中の音声ガイドでしか聴いたことなかったので新鮮でした。マイクを通さないので何の誇張もない歌声、「カエルたち・ヒツジたち」というスタッカートの音に合わせて大きな手振りがつく。

最初のほうは抑えに抑えていたピアノが、この辺りから熱っぽくなってきました。
MCは園田さんと絡むことが多かったんですが、そこで園田さんが自身のピアノ歴について語った内容にのけぞった。
「小曽根真さんの音楽に衝撃を受け耳コピで譜面起こしをしていた。時間にすれば数秒のフレーズの記譜に何時間もかけていた」
そんな経歴の方だったからこそ、クラシックの演奏法よりジャズっぽいフレーズのほうが綺麗に聞こえてきて、そこからもう「伴奏・園田涼」ではなく「晃教and涼」ぐらいの対等関係に。
園田さんはコーラスも担当してましたが、「今までで最もストイックなリハで歌唱指導が厳しかった」そうです。園田さんの経歴に「歌を中川晃教に師事」の一文が加わる日も遠くないことでしょう…

あっきーも「VISION」のスキャットや「Love never Dies」のロングトーンで全開フルスロットルになってきた。
恐らく予定にはなかった「アイスの歌(即興曲)」はピアノのJAZZコードとの掛け合いに。「セトリがコロコロ変わって大変だった」との率直な感想も聞かれましたが、後半の「I have nothing」からの流れは実にエモーショナルでした(こういうのをエモいというんだな)。
ラス曲を「谷間の風」、そしてアンコール曲を「砂漠」で締めくくってくれて、こちらの呼吸も落ち着くので良かったです。

始まる前は「今ブームだし恒例のボヘミアンラプソディも歌うかも」と予想していたけれど(もしかして予定されていたかもしれないけど)、オリジナル曲と英語スタンダード曲に特化したセットリストで2時間近く歌声シャワーを浴びることができて、とても幸せでした。
本公演のチラシの隅っこに予定楽曲として「I WILL GET YOUR KISS」と「別れる時に思うこと」が記載されていましたが、見なかったことにします!

【衣装】
黒シャツに蝶ネクタイ、白のキツめのデニムパンツ、そして白に墨絵のようなタッチの柄が入ったロングシャツコート(っていうの?)。
シャツのポケットからは鼻用と喉用のスプレー、モグモグタイムでモグモグするキャラメルサイズの何か、あと汗拭き用のハンカチなどがひっきりなしに出てくる。究極にカッコいいドラえもんみたいでした。衣装のお写真プリーズ!
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「チワワちゃん」

2019-01-23 | 映画
「ヘルタースケルター」「リバーズ・エッジ」などで知られる漫画家・岡崎京子のコミックが原作の青春ドラマ。遺体で発見された女性の遊び仲間たちが、今まで知らなかった彼女の素性に迫る。メガホンを取るのは『MATSUMOTO TRIBE』などの二宮健。『愛の渦』などの門脇麦、『ニワトリ★スター』などの成田凌をはじめ、玉城ティナ、村上虹郎、栗山千明、浅野忠信らが出演している。



原作未読で予備知識ゼロ(岡崎京子は少しだけ読んでいる)。あらすじを読むと、

「東京の街でつるんでは、青春を満喫していたある若者グループのマスコット的存在だったチワワ(吉田志織)が、東京湾でバラバラ遺体となって発見される。元恋人のヨシダ(成田凌)、親友だったユミ(玉城ティナ)、チワワが好きだったナガイ(村上虹郎)ら残された仲間でチワワのことを語り合うが、誰も彼女の本名や素性を知らないことに気づく」

これ読めばミステリー映画なんだろうなと期待しますが全くそんなことはありません。
お酒と煙草、喧噪と音楽、目まぐるしいカット割りとブレる画像で観ているこちらもユラユラな気持ちに。
ああこういうのをパリピって言うのね、若い人たちはエモいって表現するのね…
私は親世代でもあるので、大学生ってこんな生活しているのかと思うと(一部でも)憤る気持ちも沸いてきて。

まごうことなき青春映画なんですが、映画のターゲットから完全に外れている私たちがノスタルジーを感じることもない。
でもラストシーンに見えるある種の諦観だけは共感できて、エンドロールは気持ちよく見ることができました。

チワワちゃん役は全くの新人で大抜擢なんだとか。
伸びやかな肢体が本当に綺麗なんだけど、男ウケしそうな喋り方がイラつくのは親世代だからかな。
対する門脇麦ちゃんの血が通った感じが最高。
あとみんな言ってるけど、成田凌のクズっぷりがここに極まれり。

本題です。
このハードル高い作品を観なければならない理由、それは成河さんが出演しているからです。

「37歳のゲイのバーテンダー」と聞いたら誰もが思い浮かべる外観を具体化してました。
細い体、綺麗だけど疲れが見える横顔、わざとらしくなくゲイだと分からせる口調。
グラスを扱う所作が美しい。
退屈している彼らにキッカケを与え、いつでも優しい目線で見守り、キャットファイトで負けた女を慰める。
若手俳優ばかり大挙し出てくるオトナが少ないので、強烈な印象を残す浅野忠信が対照的でより際立ちました。

成河さんチワワダンスも踊っていました。
出演者一覧に成河さんの名前がなかなか入ってこないのが少し残念ですが、
成河さん出てなかったら観ることもなかった映画に出会えたことに感謝。
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「由紀さおり50周年記念公演」ゲスト出演 1/18 夜公演

2019-01-19 | ライブ
「由紀さおり50周年記念公演」
1/18(金) 16:00 明治座 1階席正面13列下手

【出演】由紀さおり / ベイビー・ブー/ 中川晃教(日替わりゲスト) ほか

見送るはずでしたが某所でお安めのチケを入手し参加いたしました。2019年初あっきーでした。

第1部 下町のヘップバーン(新作オリジナル喜劇)
第2部 新しい幕があがるとき(由紀さおり・Baby Boo)
第3部 新しい幕があがるとき(ゲスト・中川晃教)

遅れてくるお客様がいても定刻通りに開幕。
幕間はたっぷり30分間ずつで客席でお弁当タイム、この回は貸切ではありませんでしたがバスで乗り付ける団体客多め。
明らかにいつもと客層が違っていて、人生の先輩方が大勢いらっしゃってました。

第1部の座長芝居はいろんな意味で新鮮でしたが(アルコ伯爵が出てた)こちらは省略。
第2部は由紀さおりさんのステージで、Baby Booのコーラスを交えてスタンダード曲を中心に。
「青春時代」(♪青春時代が夢なんて~)を一緒に歌いましょう!歌詞がわからないから歌えないっていうのは言い訳ですから!(スクリーンがするする降りてきて歌詞が映る)…という年齢がバレバレになるコーナーもあり。楽しかった。

で第3部は、冒頭からあっきーさんが舞台後方から賑々しく登場しソロで3曲歌いました。

・ I Will Get Your Kiss
・ 君の瞳に恋してる(前半英語詞 / 後半日本語詞)
・ 君は薔薇より美しい

「名刺代わりにデビュー曲を聴いてください」
「みんな知ってる曲ですがこのミュージカルで大きな賞を頂きました」
「みんな知ってる曲ですがJAZZアレンジで即興メロディも歌えるんです」

実際にこんなコメントはありませんでしたが、中川晃教って誰だ?というお客様に向けた選曲としてはベストかと思います。
「I Will」は正統派アレンジ、「Can't Take My Eyes Off You」ではなく日本語題名で曲名を紹介、客席から自然な手拍子がありました。ミラーボールはなかったけれど照明が綺麗だった。

「君は薔薇より美しい」は、JAZZっぽいピアノに乗せて「♪ようこそ~みなさん~元気ですか~」と即興ソングから始まり、そのまま自然な流れで曲に入る。
あっきーの綺麗な歌声が楽しめて、ラストのロングトーンも見せどころですよね。
客席から温かい拍手が大きくてとても良かったです。

曲の合間に「僕のことを全く知らない方も知っている方も」と全方向向けのご挨拶。
「シンガーソングライターとミュージカル俳優の両面で頑張ってます、あ両面といえば今年…かな、今年は「かいめん(怪人)二十面相」という作品で明智小五郎を演じます…(しばらく沈黙)あ、違う、怪人でした」
9月にKAATで上演予定ですがよく考えればまだ配役は出てなかったんですね。

由紀さおりさんが登場してからは、デビューのきっかけやミュージカルとの出会いなどのお話。
一緒に番組の司会をしていること、その収録で気仙沼を訪れたこと、そこであっきーパパにあったこと…など。
(あの恰幅のよいお父様からこんなに細い子が?と由紀さんの素朴な疑問あり)
由紀さんは終始「素晴らしい声ですよね、今日いらした方はお目が高い」と持ち上げてくださいました。

そしてお二人で、いずみたく作曲のメドレーを。
「世界は二人のために」と「見上げてごらん夜の星を」(とあと1曲ありました)。
「見上げてごらん…」は歌い慣れもあると思うのですが、一音一音を丁寧に大切に歌っているのがよくわかりました。
由紀さんの低めのアルトの音域と、あっきーの高めの音域がぴったりで溶けあうように。
歌うまさんお二人が歌うとこんなになるんだーと改めて感動。

そう、今日何に感動したかって由紀さおりの素晴らしさ。
「夜明けのスキャット」はもちろん「ルームライト」が聴ける日が来るなんて!
拓郎さん作曲のこの歌は私の中で永遠のスタンダードです。
50周年とは思えないぐらい声に可愛らしさがあって、よくあるベテランの癖もなくて。
ちょっとクールな客あしらい、綺麗な色のロングドレスの着こなしも素敵でした。

いろいろなところにゲストでお呼ばれしていますが、存在からして知らない客層に対峙するのは久々だったのかも。
私も今年のあっきー初めで得難い体験ができました。

そうそう、衣装はTwitterにアップされていたのとは違って、ドット柄の黒シャツに蝶ネクタイ、銀色地模様のジャケットでした。
夜公演はアダルトな雰囲気にするのかな?
年明けから1日1ツイを目標にしている様子なんですが、夜公演のお衣装もアップしてほしいなぁ。(1/20追記・アップしてくれました)
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「スリル・ミー」 1/10 マチネ(成河✕福士)ソワレ(松下✕柿澤) 

2019-01-15 | 舞台
ミュージカル「スリル・ミー」 東京芸術劇場 シアターウエスト
1/10(木)マチネ 「私」成河 ✕「彼」福士誠治 ピアノ伴奏:朴 勝哲 J列センター
1/10(木)ソワレ 「私」松下洸平 ✕「彼」柿澤勇人 ピアノ伴奏:落合崇史 K列センター

【脚本・音楽・歌詞】テファン・ドルギノフ
【演出】栗山民也

みなさまは「鬼門」の作品はありますか?
初演の評判が良かったり、誰もが観るような定番作品だったりするのに、躊躇してしまう作品。

私の場合は「ミス・サイゴン」と「スリル・ミー」がこれに当たります。
どちらも年端もいかない男の子が不幸に巻き込まれる…というストーリーだから。
分かってはいるけれど受け付けない。

スリル・ミーを初めて観たのは2012年銀河劇場の万里生くんと新納さん
あれから時間も立ち息子も大きくなり、なんってったって成河さんが出演するんだからこれは観に行かないと。
同じ日のマチソワのチケを揃えるのにちょっと苦労いたしました。

多くのファンに見守られているこの作品、私ごときが今さら何か語ることはできませんが、
一言申し上げるとすれば「成河さん出演してくれてありがとうございました」。
私の中でずっと心の奥にあった、しかも鬼門と位置付けられたまま奥に眠っていた作品。
思っていたのと全然違っていた。
というか初めてこの作品がよくわかった、という印象でした。

成河「私」は「彼」を一点に見つめロックオン。
台詞が歌のように、歌が台詞のように流れてきて、誰かが言っていた「究極のストプレのよう」を思い出します。
19歳と審議委員会の席に立つ50歳代との落差は技術的な裏打ちが見えて、照明に照らされる角度も考えていたのではと思います。
そんな「私」にロックオンされる福士「彼」はなんとまあカッコいい…と言ってしまうと身も蓋もないけれど、身長差が萌える。
身長差でキャスティグしたんだろうな、ってぐらい。
なのにこの二人からはBL色が全く感じられず、生々しくて実に恐怖を感じました。

かっきー「彼」の台詞は最初は抑揚がなくて、ライターをカチャカチャするところなんか本当にイラつく。
洸平くんの「私」が実直で可愛げがあるからますますイライラします。
この二人の関係はシーソーのよう。

…ああこれ以上は語れません、というか私自身も書いているよりネット検索したほうがオモロイです。
上演時間100分をマチソワ(間の時間で水族館も見学した)しましたが、ひたすら心地よい疲れを味わいました。
「ラヴ・レターズ」のように多くの若手俳優さんがこの作品を受け継いでいってほしいです。
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「サムシング・ロッテン」 12/30東京千穐楽

2019-01-04 | 舞台
「サムシング・ロッテン」 東京国際フォーラム ホールC
12/22(土)マチネ  B席 3階9列センター
12/27(木)マチネ  S席 1階15列センター
12/30(日)マチネ  B席 3階9列センター

東京公演の期間は約2週間。
チケットを手配するときに「後からでも追加できるかどうか、3階から観ても楽しめるかどうか」ということを真剣に考えるのですが、今回は「もちっと近くの席を手配しておけばよかった」と思っています。
1階席での臨場感と、3階席からの高みの見物では没入感が全く違うのは当たり前ですが、やっぱりダンスの迫力が1階席だとハンパなかったです。
観れば観るほど面白みが出てきたし、初日の「なんとなく間が空いてしまう」という感覚がなくなってきました。
アドリブは日に日に増え、30日の東京公演千穐楽では当初の上演時間予定を20分ほどオーバー。
初日と比べてこれほどブッコミが多くなった公演は私は初めてでした。

私がこのテの逸脱で首を傾げてしまうのは、中の人の素に戻ってしまうこと。
もちろん台本からして時空を超えたネタ(CMソングとかね)が書き込まれていたので「素」と言えばそうなのですが、
ニック・ボトムはその人そのままであってほしい。
今回はどれだけアドリブタイムが伸びようが、この点は守られていたと思います。
ニックの外観はとても可愛らしく見えるように作ってあるし、台詞回しも一人だけ硬くてスローテンポ。
これも「何とかして芝居を成功させたい、ついてきてくれる出演者も女房も弟も幸せにしたい」という気持ちを体現したのかな。

その「一人だけ真面目」という姿勢は、東京千穐楽のカテコにも現れました。
福田さん演出舞台では恒例の、アンサンブルさん含めキャスト全員のご挨拶。
誰もが笑えるコメントを話すなか、座長のあっきーさん(敬称付き)はバンドやスタッフさんへの謝辞から始めて真っ当なご挨拶を延々と…
が途中で西川さんが絶妙なタイミングで「真面目か!」とツッコミを入れて、そこでまた笑いが起きました。
(「真面目か!」というのは劇中でのさとしさんの台詞でもあるので一度言ってみたかったとのこと)
BW版支持派はこの節操ない日本独自ネタが気になるのだろうと思いますが、大劇場で客層もバラバラな状況、BW版支持派はぶっちぎって最適解を探したんじゃないかな。

あっきー。
BW版の映像を見たときに「うえっ、タップダンスが避けられなさそう」と気を揉みましたが全然心配なかった…
シェイクスピアとの対決シーンだから相手のダンス力量にも寄るけど、タップ音がきちんと聞こえたし安心して楽しめたし、
何より初日より楽のほうが素晴らしく進化してた!
上演前の稽古場映像で練習風景がちらっと映ってましたが、すごくいっぱい練習したんだろうなー。
観る前はビミョーな気持ちだったけど、東京楽を終えると「あーもっかい観たい!」と心から思える、印象深い作品になりました。

大阪だとアドリブネタが全く変わるのでしょうね。
皆様のご報告が楽しみです。
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