それはまた別のお話

観劇とか映画とかの感想文を少しずつ

「日本の歴史」 12/12 ソワレ

2018-12-13 | 舞台

(チラシのビジュアルが物語を物語る良い例でした)


シス・カンパニー作品 ミュージカル「日本の歴史」
12/12(水)ソワレ 世田谷パブリックシアター 1階P列下手

【作・演出】三谷幸喜
【音楽】荻野清子

【出演】中井貴一 / 香取慎吾 / 新納慎也 / 川平慈英 / シルビア・グラブ / 宮澤エマ / 秋元才加

久しぶりの三谷作品でした。
昔の三谷作品は「いっぱい笑えるけれど劇場出るときにはさっぱり忘れている」というその場限りの上質なコメディという傾向で、最近は「国民の映画」など重厚なものもあったけれど私は今回のような雰囲気がとても気に入りました。
つまり「ちょっと笑えてしみじみ泣けて心の底にうっすらと残る」。

「1700年に渡る日本の歴史を2時間半のミュージカルにする」と聞き、歴史音痴なので少し心配になりましたが、
日本の歴史と並行して語られる、テキサスのある一家の開拓史のほうがメインのストーリー。
歴史上の人物も、有名人から日の目を見ない無名な人々まで種々雑多が人々が「唐突だなー」と言いながら入れ替わる。
でも映像での説明も助けになって、歴史の流れと一家の物語がリンクすることが「なんとなく」わかってくる。

この「なんとなく」が絶妙なんです。
歴史の出来事はそれほど複雑に語られるわけではなく「なるほどー」と思わせるぐらいの情報量。
最初からネタバレするわけでもなく、最後に「よく分かんなかった」と思うところもなく。
ミュージカルの一つの欠点として「歌詞の中に重要情報があるのに聞き取れないと混乱する」というのがあるけれど、
今回の楽曲は見事にリピートが多用されていて、要するに歌詞はただのリズムに過ぎません。
曲はM27まであるのに、耳障りがよく残ります。これは音楽の荻野さんの功績ですよね。

舞台装置も抽象的で、上から何かが落ちてきたときには「野田秀樹かよ!」と思いました(笑)
演奏隊も舞台奥にまあまあ目立つ形で存在しているし、シンプルでファンタジックでした。
その分ストーリーがとてもわかりやすくストレートに「言いたいこと」が伝わってくる。

出演者の中では、とにかくシルビアさんと慈英さんが大活躍。
シルビアさんの卑弥呼ではじまりシルビアさんの母親で終わる、これ以上のものはありません。
慈英さんは…あの「裏打ち」のところはほぼお任せなのかなぁ。
お二人がいないと恐らく成り立たない。

新納さんが「歴史の流れに埋もれた残念な男」を変幻自在に演じる傍ら、慎吾ちゃんは流石に登場したときのオーラがすごい。
二幕の流れは彼でないとこれまた成り立たない。
小柄なエマちゃんの可愛らしいヴォーカルとか秋元才加のツンデレ(デレないけど)な雰囲気とかもぴったり。
中井貴一が歌えるってことも初めて知りました。

あといつものようにパンフレット1000円がお買い得でした。
ミュージカルナンバーの歌詞も歴史の解説も対談も稽古場写真も載っていて、サイズB5(これ大事)で軽くてコンパクト。
パンフのクオリティって本当に大切!

この作品だと世田谷パブリック600席は妥当だと思うけど、さすがに慎吾ちゃんが出てくるとチケ入手が困難でしたね。
この日もわずか数席と思われる当日券に何十人も並んでいて、もちろん立見席もぎっしり。
見たい人に行き渡っていない状況がないようになってほしいです。
コメント

これからのあっきー予定を考える【11月中旬】

2018-11-25 | 日記
(自分の覚書のために記録しています。詳細は中川晃教公式サイトなどで確認ください)

JBが終了して一段落…いやーここまで忙しかったよ!
劇場に行くのもそうだけど、次々に新しい予定が入るので申込やら振込やらで右往左往。
何を申し込んで何が当選して何を振込したのかさっぱりわからない。
あっきー以外にもあれこれ手配しているとなおさらですね。

でも先週まで週イチ晃教だったのに、少し間が空いてしまい心の砂漠状態…
早めにJBのCD詳細がわかるといいなあ。

そして来年早々はまたあちこちに飛び回る日々ですね。
個人的には八ヶ岳音楽堂のアコースティックライブが楽しみです。
5月以降の予定も気になるところですが、ミュージカル作品への出演があるのかどうかも気になります。
FC会員の方は、会員更新やカレンダーの申し込みの締切もお忘れなく!


【2018年11月後半以降の予定】

11/16 中川晃教コンサート2018「I Sing」(オーチャードホール)

12/17~30 ブロードウェイ・ミュージカル「サムシング・ロッテン!」(東京国際フォーラムC)
12/30 ファンクラブイベント

【2019年の予定】

1/11~14 ブロードウェイ・ミュージカル「サムシング・ロッテン!」(大阪・オリックス劇場)
1/18~20 由紀さおり 50周年記念公演にゲスト出演(明治座)
1/25 中川晃教コンサート(東京文化会館小ホール)

2/2~3「中嶋朋子が誘う音楽劇紀行 第六夜」バロック・オペラからミュージカルへ ~音楽劇の歴史を追う(HAKUJU HALL)
2/11 中島みゆきリスペクトライブ「歌縁」2019(福島・いわき芸術文化交流館)
2/23~24 中川晃教弾語りコンサート2019(HAKUJU HALL)

3/2~3 三宅裕司&Light Joke Jazz Orchestra“ミュージカルを Swing しよう”ゲスト出演(BLUE NOTE TOKYO)
3/9 三宅裕司&Light Joke Jazz Orchestra“ミュージカルを Swing しよう”ゲスト出演(BLUE NOTE NAGOYA)
3/16 中川晃教アコースティック・ライブ(長野・八ヶ岳高原音楽堂)
3/21 カルッツかわさき×神奈川フィルハーモニー管弦楽団「ミュージカル・ガラ・コンサート」(カルッツかわさき)

4/20~29 「銀河鉄道999 さよならメーテル~僕の永遠」(明治座)
5/10~12 「銀河鉄道999 さよならメーテル~僕の永遠」(大阪・梅田芸術劇場メインホール)

【2020年】
1月 「フランケンシュタイン」(日生劇場)
コメント

「I Sing ~Wonderful Wonder~」 11/16

2018-11-17 | ライブ
中川晃教コンサート2018「I Sing ~Wonderful Wonder~」
11/16(金) 19:00 Bunkamuraオーチャードホール 1階12列センター

【出演】中川晃教 / 園田涼(key)/ 鈴木英俊(Guitar) / 酒井太(Bass) / 江口信夫(Drums)

タイトルの「Wonderful Wonder」から思い浮かぶのは、ルイ・アームストロングの「What A Wonderful World」
あっきーは丁寧にこの歌を歌ってくれたし、原曲は追い出しのときに流れていましたね。
ノスタルジックなこの曲に象徴されるように、どこか懐かしく昔にトリップしたような気持ちにさせられるライブでした。

まずはセットリストから。
(フォロワーさん情報とオフィシャルTwitterがアップしたものに準拠しました)

【セットリスト】

1. A Brand New Day
2. Happy Day
3. 個人授業
4. My Eyes Adored You(弾き語り)
5. Can't Take My Eyes Off You(英語詞)
6. 偉大なる生命創造の歴史が始まる
7. Family(新曲)
8. 相対性理論
9. Save Our Souls
10. マタドール(ギターのみ)
11. Miracle of love(ピアノのみ)
12. What A Wonderful World
13. 止まらない一秒
14. Catch Fire
15. BRAND
16. チャイナガール
17. 別れるときに思うこと

(アンコール)
En1. 見上げてごらん夜の星を
En2. 恋のGPS(新曲)
En3. I Will Get Your Kiss

冒頭から6曲はほぼミュージカル曲とコンサートゲスト曲でした。
JBや岩谷コンを見てここに来たお客様の期待に応え、JBの曲も懐かし曲も壮大曲も弾き語りも交えて、守備範囲の広さをアピール。
客席が温まったところで「さて」と一息ついて、後半はオリジナル曲を中心に。
とっても馴染みやすいセットリストだったと思います。

そしてもうひとつ感心したのは、この「どこか懐かしくノスタルジック」が徹底されていたこと。
アレンジも昭和チック、衣装も地味、落ち着いていてかつ人柄が見えるMCは破綻がない。
あっきーのA面とB面があるとすれば確実にA面でした。

極めつけがアンコールの「恋のGPS」。新曲です。
えっ今「恋の…」って言った?60年代のオールディーズ曲じゃないのよね?
ざわつく客席に向かって付け足したのが「みんな一緒に歌ってください―!」
なに言ってんのよ新曲で初めて聞くんだから一緒に歌うもなにもないわよバカ―ッ!

…と思ってたらなんと一緒に歌えました。
昭和歌謡を思わせるシンプルな構成、キャッチーなサビ、
パン・パパン(フゥ)とかフゥフゥフゥフゥとかのコールが自然に入るメロディ。
文字では伝わらないと思うけれど、私の頭の中では太川陽介「ルイルイ」が浮かんでました。
でも随所にあっきーらしい歌声が聴けて、…というか誰かに曲提供できるんじゃないか?

印象的だったのは、事前告知もあった「偉大なる生命想像の歴史が始まる」。
韓国のミュージカルフェスに参加して、この曲を歌ったときの反響の大きさを語ってくれました。
「人間の声とは思えない声がするんですよ」ってこれはあっきーの声のことではなく、韓国の観客の嬌声に驚いたとか。
照明の効果もあって素晴らしかったです。でもやはり「キャーッ!」とは叫べないのよ…
「マタドール」、バックはギターだけ。
最初の音でスイッチが入って顔つきがガラリと変わったのがわかりました。
ラストの「I Will Get Your Kiss」は、デビュー当時にバックでピアノを弾いてくれたあの人のことを。
先日の訃報を聞いて私も驚きました。
(2015年のミューザ川崎「オーケストラで楽しむ映画音楽」でもご一緒しましたよね)

【衣装】
スパンコール付き黒インナーにウエスト切替の黒ジャケット?、ボトムも黒でブーツ。
途中でジャケットをペイズリー模様の白ジャケットにお着換え…とここまでは「比較的地味」な通常ライブ衣装なんですが、
アンコールでは黄色タータンチェックシャツでした。ここも昭和歌謡っぽい。
何回か、「僕がここ(スタンドマイク前)にいると立っていると想像してながら待っててください」と袖にハケていました。
左のイヤモニが調子悪そうだったからそのせいかな?

【セット】
上手と中央と下手、3台のお立ち台がありました。3階席からも見えるような工夫なのかな。


今回はお行儀よく、筋の通ったライブでした。
それでもあの広くて格調高い会場を歌声で満たしていくのは、本当に気持ちがよいです。
客席も、男性のおひとり様やご夫婦の方、共演者の方、いろいろな世代が集まっていたみたい。

来年は東京文化会館、HAKUJU弾き語り、BLUENOTEと、趣向の違ったコンサートが見られそうです。
新曲もそろそろ音源化してほしいよね。(歌詞がきちんと見たい)
今度はどこの会場なのかなーと予想するのも楽しみです。
コメント

「TOP HAT」 11/16 マチネ

2018-11-16 | 舞台
ミュージカル「TOP HAT」
11/16(金)マチネ シアターオーブ 3階1列上手

【作詞・作曲】アーヴィング・バーリン
【原作:映画】「トップ・ハット」(RKO製作)
【演出・脚色】マシュー・ホワイト

【出演】坂本昌行/多部未華子/屋良朝幸/朝海ひかる/益岡徹/浅野和之 ほか


チラシを見ると「古い作品?」と感じますが、1936年に公開の映画「トップ・ハット」をもとに、2011年に英国で初演された作品だとか。
ちょうどこの日は夜に渋谷でライブがあるので、観てきました。

予習どころかチラシもチラ見しただけで予備知識ゼロでしたが、全く問題なし。
というか初めからもう結末まで予想できる「すれ違いコメディ」でした。

冒頭からずっと怒涛のタップダンス。わたしのような素人でも「これはとんでもないレベルだ」とわかります。
(わたくしタップシューズだけは所有しているんですが…続きませんでした…)
でセンターに坂本くんがいるのを発見、って主役だからセンターなのは当たり前なんだけど、
あれほど高レベルなダンサーの中にいても遜色ない。
長い手足、バランスのよい背格好でオーラを放ちながらがオペラグラス越しにぐいぐい迫ってきます。

坂本くん演じるジェリー・トラヴァースは人気のミュージカルスター。
小粋でウイットに富んでいて、一昔前なら川平慈英さんが演じていたことでしょう…
多部ちゃんはまあお人形のような可愛らしさ!でバリバリ躍っていた!
二人のペアダンスは坂本くんがずっとリードしているものの、ミュー初出演とは思えない。

曲も衣装も演出もほぼ映画を踏襲…しているんだよね。
それでも全く古臭さを感じさせないのが素晴らしいんだけど、逆に50年前のアステアさんがスゴイのか?
タップの音やステッキの音は3階席まで小気味よく聞こえてきましたが、あれもマイクで拾っているのかな。

執事役で浅野さん。…なぜ浅野さん?と思っていたら、もう膝叩きすぎるほど納得しました。
あれだけ変装を繰り返してしっくりくる役者さんもいません。

で屋良くん。
踊らないとは聞いていたけれど、カンペキな3枚目の当て馬でこれも衝撃。
イタリア訛りってことだろうけど喋り方が可笑しすぎ、というかやり過ぎ。脱ぎ過ぎ。
せめてカテコでは踊るかな?と期待しましたがこれも決まりなのかな、浅野さんと直立不動でした。

シアターオーブに相応しいお洒落な作品でした。
こういうのを思い立って気軽に観られるとよいですよね。
コメント

中川晃教「I Sing」シリーズ 記録まとめ

2018-11-15 | ライブ
明日は待ちに待った「I Sing ~Wonderful Wonder~」。
2013年から始まった「I Sing」シリーズも今回で8度目になるんですね。
僭越ながら今までの記録をまとめておりますので、セトリやどんな雰囲気なのかが少しでもお伝えできればと思います。
(回によりこちらの熱意に差がありますがご容赦ください)
さて明日はどんなバンドメンバーかなぁ…


1 2013年6月
 「中川晃教コンサート2013 I Sing」 Bunkamuraシアターコクーン 

2 2013年12月
 中川晃教コンサート2013「I Sing ~Be Happy~」12/27 天王洲・銀河劇場
 中川晃教コンサート2013 「I Sing ~Be Happy~」 12/28・12/29  天王洲・銀河劇場

3 2014年9月
 「I Sing ~Believe in~」 9/26 東京国際フォーラム ホールC

4 2014年5月
 「I Sing ~with strings~」 5/10 東京オペラシティ コンサートホール 

5 2015年1月
 「中川晃教 I Sing ~Versus~ VS ベース&キーボード」 1/16(参加せず)
 「中川晃教 I Sing ~Versus~ VS ピアノ&キーボード」 1/17 日本橋三井ホール
 「中川晃教 I Sing ~Versus~ VS ギター&パーカッション」 1/18 日本橋三井ホール

6 2016年9月
 中川晃教 I Sing~Crystal~ 9/18 東京国際フォーラム ホールC

7 2017年11月
 「I Sing ~time to come~」 11/4・11/5 新国立劇場 中劇場
コメント