それはまた別のお話

観劇とか映画とかの感想文を少しずつ

「I Sing ~Wonderful Wonder~」 11/16

2018-11-17 | ライブ
中川晃教コンサート2018「I Sing ~Wonderful Wonder~」
11/16(金) 19:00 Bunkamuraオーチャードホール 1階12列センター

【出演】中川晃教 / 園田涼(key)/ 鈴木英俊(Guitar) / 酒井太(Bass) / 江口信夫(Drums)

タイトルの「Wonderful Wonder」から思い浮かぶのは、ルイ・アームストロングの「What A Wonderful World」
あっきーは丁寧にこの歌を歌ってくれたし、原曲は追い出しのときに流れていましたね。
ノスタルジックなこの曲に象徴されるように、どこか懐かしく昔にトリップしたような気持ちにさせられるライブでした。

まずはセットリストから。
(フォロワーさん情報とオフィシャルTwitterがアップしたものに準拠しました)

【セットリスト】

1. A Brand New Day
2. Happy Day
3. 個人授業
4. My Eyes Adored You(弾き語り)
5. Can't Take My Eyes Off You(英語詞)
6. 偉大なる生命創造の歴史が始まる
7. Family(新曲)
8. 相対性理論
9. Save Our Souls
10. マタドール(ギターのみ)
11. Miracle of love(ピアノのみ)
12. What A Wonderful World
13. 止まらない一秒
14. Catch Fire
15. BRAND
16. チャイナガール
17. 別れるときに思うこと

(アンコール)
En1. 見上げてごらん夜の星を
En2. 恋のGPS(新曲)
En3. I Will Get Your Kiss

冒頭から6曲はほぼミュージカル曲とコンサートゲスト曲でした。
JBや岩谷コンを見てここに来たお客様の期待に応え、JBの曲も懐かし曲も壮大曲も弾き語りも交えて、守備範囲の広さをアピール。
客席が温まったところで「さて」と一息ついて、後半はオリジナル曲を中心に。
とっても馴染みやすいセットリストだったと思います。

そしてもうひとつ感心したのは、この「どこか懐かしくノスタルジック」が徹底されていたこと。
アレンジも昭和チック、衣装も地味、落ち着いていてかつ人柄が見えるMCは破綻がない。
あっきーのA面とB面があるとすれば確実にA面でした。

極めつけがアンコールの「恋のGPS」。新曲です。
えっ今「恋の…」って言った?60年代のオールディーズ曲じゃないのよね?
ざわつく客席に向かって付け足したのが「みんな一緒に歌ってください―!」
なに言ってんのよ新曲で初めて聞くんだから一緒に歌うもなにもないわよバカ―ッ!

…と思ってたらなんと一緒に歌えました。
昭和歌謡を思わせるシンプルな構成、キャッチーなサビ、
パン・パパン(フゥ)とかフゥフゥフゥフゥとかのコールが自然に入るメロディ。
文字では伝わらないと思うけれど、私の頭の中では太川陽介「ルイルイ」が浮かんでました。
でも随所にあっきーらしい歌声が聴けて、…というか誰かに曲提供できるんじゃないか?

印象的だったのは、事前告知もあった「偉大なる生命想像の歴史が始まる」。
韓国のミュージカルフェスに参加して、この曲を歌ったときの反響の大きさを語ってくれました。
「人間の声とは思えない声がするんですよ」ってこれはあっきーの声のことではなく、韓国の観客の嬌声に驚いたとか。
照明の効果もあって素晴らしかったです。でもやはり「キャーッ!」とは叫べないのよ…
「マタドール」、バックはギターだけ。
最初の音でスイッチが入って顔つきがガラリと変わったのがわかりました。
ラストの「I Will Get Your Kiss」は、デビュー当時にバックでピアノを弾いてくれたあの人のことを。
先日の訃報を聞いて私も驚きました。
(2015年のミューザ川崎「オーケストラで楽しむ映画音楽」でもご一緒しましたよね)

【衣装】
スパンコール付き黒インナーにウエスト切替の黒ジャケット?、ボトムも黒でブーツ。
途中でジャケットをペイズリー模様の白ジャケットにお着換え…とここまでは「比較的地味」な通常ライブ衣装なんですが、
アンコールでは黄色タータンチェックシャツでした。ここも昭和歌謡っぽい。
何回か、「僕がここ(スタンドマイク前)にいると立っていると想像してながら待っててください」と袖にハケていました。
左のイヤモニが調子悪そうだったからそのせいかな?

【セット】
上手と中央と下手、3台のお立ち台がありました。3階席からも見えるような工夫なのかな。


今回はお行儀よく、筋の通ったライブでした。
それでもあの広くて格調高い会場を歌声で満たしていくのは、本当に気持ちがよいです。
客席も、男性のおひとり様やご夫婦の方、共演者の方、いろいろな世代が集まっていたみたい。

来年は東京文化会館、HAKUJU弾き語り、BLUENOTEと、趣向の違ったコンサートが見られそうです。
新曲もそろそろ音源化してほしいよね。(歌詞がきちんと見たい)
今度はどこの会場なのかなーと予想するのも楽しみです。
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「TOP HAT」 11/16 マチネ

2018-11-16 | 舞台
ミュージカル「TOP HAT」
11/16(金)マチネ シアターオーブ 3階1列上手

【作詞・作曲】アーヴィング・バーリン
【原作:映画】「トップ・ハット」(RKO製作)
【演出・脚色】マシュー・ホワイト

【出演】坂本昌行/多部未華子/屋良朝幸/朝海ひかる/益岡徹/浅野和之 ほか


チラシを見ると「古い作品?」と感じますが、1936年に公開の映画「トップ・ハット」をもとに、2011年に英国で初演された作品だとか。
ちょうどこの日は夜に渋谷でライブがあるので、観てきました。

予習どころかチラシもチラ見しただけで予備知識ゼロでしたが、全く問題なし。
というか初めからもう結末まで予想できる「すれ違いコメディ」でした。

冒頭からずっと怒涛のタップダンス。わたしのような素人でも「これはとんでもないレベルだ」とわかります。
(わたくしタップシューズだけは所有しているんですが…続きませんでした…)
でセンターに坂本くんがいるのを発見、って主役だからセンターなのは当たり前なんだけど、
あれほど高レベルなダンサーの中にいても遜色ない。
長い手足、バランスのよい背格好でオーラを放ちながらがオペラグラス越しにぐいぐい迫ってきます。

坂本くん演じるジェリー・トラヴァースは人気のミュージカルスター。
小粋でウイットに富んでいて、一昔前なら川平慈英さんが演じていたことでしょう…
多部ちゃんはまあお人形のような可愛らしさ!でバリバリ躍っていた!
二人のペアダンスは坂本くんがずっとリードしているものの、ミュー初出演とは思えない。

曲も衣装も演出もほぼ映画を踏襲…しているんだよね。
それでも全く古臭さを感じさせないのが素晴らしいんだけど、逆に50年前のアステアさんがスゴイのか?
タップの音やステッキの音は3階席まで小気味よく聞こえてきましたが、あれもマイクで拾っているのかな。

執事役で浅野さん。…なぜ浅野さん?と思っていたら、もう膝叩きすぎるほど納得しました。
あれだけ変装を繰り返してしっくりくる役者さんもいません。

で屋良くん。
踊らないとは聞いていたけれど、カンペキな3枚目の当て馬でこれも衝撃。
イタリア訛りってことだろうけど喋り方が可笑しすぎ、というかやり過ぎ。脱ぎ過ぎ。
せめてカテコでは踊るかな?と期待しましたがこれも決まりなのかな、浅野さんと直立不動でした。

シアターオーブに相応しいお洒落な作品でした。
こういうのを思い立って気軽に観られるとよいですよね。
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中川晃教「I Sing」シリーズ 記録まとめ

2018-11-15 | ライブ
明日は待ちに待った「I Sing ~Wonderful Wonder~」。
2013年から始まった「I Sing」シリーズも今回で8度目になるんですね。
僭越ながら今までの記録をまとめておりますので、セトリやどんな雰囲気なのかが少しでもお伝えできればと思います。
(回によりこちらの熱意に差がありますがご容赦ください)
さて明日はどんなバンドメンバーかなぁ…


1 2013年6月
 「中川晃教コンサート2013 I Sing」 Bunkamuraシアターコクーン 

2 2013年12月
 中川晃教コンサート2013「I Sing ~Be Happy~」12/27 天王洲・銀河劇場
 中川晃教コンサート2013 「I Sing ~Be Happy~」 12/28・12/29  天王洲・銀河劇場

3 2014年9月
 「I Sing ~Believe in~」 9/26 東京国際フォーラム ホールC

4 2014年5月
 「I Sing ~with strings~」 5/10 東京オペラシティ コンサートホール 

5 2015年1月
 「中川晃教 I Sing ~Versus~ VS ベース&キーボード」 1/16(参加せず)
 「中川晃教 I Sing ~Versus~ VS ピアノ&キーボード」 1/17 日本橋三井ホール
 「中川晃教 I Sing ~Versus~ VS ギター&パーカッション」 1/18 日本橋三井ホール

6 2016年9月
 中川晃教 I Sing~Crystal~ 9/18 東京国際フォーラム ホールC

7 2017年11月
 「I Sing ~time to come~」 11/4・11/5 新国立劇場 中劇場
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「ボヘミアン・ラプソディ」

2018-11-14 | 映画
「伝説のチャンピオン」「ウィ・ウィル・ロック・ユー」といった数々の名曲で知られるロックバンド、クイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーの伝記ドラマ。華々しい軌跡の裏の知られざる真実を映す。『X-MEN』シリーズなどのブライアン・シンガーが監督を務めた。ドラマシリーズ「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」などのラミ・マレック、『ジュラシック・パーク』シリーズなどのジョー・マッゼロらが出演。フレディにふんしたラミが熱演を見せる。


人生で最初に行ったロックコンサートが、武道館のQueen。
大音量と、武道館の天井に鎮座した日の丸の旗…のことだけ覚えています。
世代的にはドンピシャ、映画内で歌われた曲もほとんどわかります。

ただ直前まで「ジャージー・ボーイズ」の映画版を見ていたのが良かったのか悪かったのか、
最初から「あーバンドって結局似たり寄ったりの道を辿るんだなー」とずっと考えながら観ておりました。
メンバーのことを「ファミリー」と何度も例えるところなんて、ムネアツと言わずして何といおう。
フォー・シーズンズとクイーンは時代も国籍も違うけど、同じ志を持った仲間、体制への反発、スターダムへの階段、そして内輪揉め。
映画の中のクイーンは意外なほどトントン拍子で上り詰め、タイトルの「ボヘミアン・ラプソディ」を発表するまでも早い早い。
135分という長尺なのに、あれこんなにサクサク進めていいの?と、なんだか教科書のように正統派すぎる話の運びがかえって心配になる。

熱心なファンではなかったけれど、映画には多少の脚色が加えられているのもわかりました。
あの頃はメンバーみんなソロ活動してたしね…
時系列もちょっと違うよね…
まあブライアンメイが音楽プロデューサーを担当している映画だから仕方ないよね…(このへんもJBと同じ)
でもそんなこんなを全て押し流してしまうのが、ライブ・エイドの音楽でした。
あの音量、あの再現度、音楽の迫力。
事実を基にしつつ、誰もが感動できるように組み替えられたフィクションには何の罪もないと思います。

フレディの前歯は強調しすぎだし、ロジャーはもっとイケメンだったし。
欲を言えば「メイド・イン・ヘヴン」のエピソードも入れてほしかったです。
死期を目前にしたフレディの残された時間を考え、ボーカル・トラックを先に録音したというこのアルバム、実に力強く前向きです。

ああ、でもエンドロールの最後が「SHOW MUST GO ON」というのも涙モノだったなー。
応援上映で観たかったけど、IMAXで鑑賞できてよかったです。
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「ジャージー・ボーイズ」 横浜凱旋公演 11/10前楽・11/11大千穐楽

2018-11-13 | 舞台
ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」凱旋公演 神奈川県民ホール
11/10(土)マチネ WHITE 1階19列センター
11/11(日)マチネ BLUE 1階11列上手

【出演】
WHITE 中川晃教 / 中河内雅貴 / 海宝直人 / 福井晶一 / 太田基裕 / 畠中洋 / 阿部裕 他
BLUE  中川晃教 / 伊礼彼方 / spi / 矢崎広 / 太田基裕 / 畠中洋 / 阿部裕 他

まずは、2016年初演の大千穐楽の私の記録をお読みください…
そう、あのときもカテコで爆弾が。

"あっきーが「…この…劇場で…再び…みなさんと…お逢いできます…」と小出しで重大発表をしたときの、客席の「ええええっっっっ!」という地響きのような歓声(まさに狂喜乱舞のご熱狂)と、共演者の方々の「マジかよ!」という顔、これも忘れられない"

再演の大千穐楽で発表された公演のCDリリースのことを聴いたときも、こんな感じでした。
今まで英語詩以外の音源化は難しいと聞いていたし、東宝さんに「CD出してください!」と呟きながら「でも無理だろうし」と思ってました。
客席を埋めた我々も貢献したと思うけど、改めて東宝さんのご尽力に感謝いたします。

CD音源が出る、というのはもちろん「何度でもあの感動を味わえる」という自分事情で嬉しいのですが、
何よりも「あの瞬間の音楽を遺す」ことをしてくれたことが嬉しい。
あの日本語訳詞、あのハーモニー、自分の頭の中で何度も反芻した音楽、これはいつの間にか色が褪せてしまうから。
そして、あっきーのあのトワングも、何十年先には「褪せる」日が来てしまうから。
カテコであっきーが言及していたように、JBという作品は受け継がれ何度も再演すると思うけれど。
何十年先の再々々々演のときに「CD音源もあるけど、あたし初演の初日実際に観たんだよね、で初演のヴァリってね…」自慢するの。
(それまで頑張って長生きします)

公演のことも。
神奈川県民ホールは、神奈川県民にとっては思い入れ深い劇場です。
昔からある劇場なので、HEADS UP!の黎明会館ぽさがあるんだけどね…
なんといってもキャパ2500名は迫力ありました。
クリエの4倍以上の観客全員の割れんばかりの拍手の迫力ったら、ハンパなかった。
ミラーボールが雨粒のように大きな会場に降り注ぐ中で、フランンキーは会場の隅から隅までファンサを届ける。
あれほどの長い時間のショーストップは、今までもこれからもなかなか出会えないと思います。
高値安定のWHITE、初日から常に進歩してきたBLUE、全く違うそれぞれの魅力を見せてくれました。

大千穐楽のご挨拶を聴きながら思うのは「とにかく終わって良かった!」の一言だけ。
怪我も事故もなく、と言っても内部ではいろいろあったのだと推察します。
喉スプレーがまた悪さしないかな、地方のホテルはプールがないかも、韓国行ったりして仕事入れすぎちゃうか、
しなくてもよい心配をしている私たちを後目に常に高いレベルを維持している。
誇りです。
本当に、お疲れさまでした。
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