それはまた別のお話

観劇とか映画とかの感想文を少しずつ

「決算!忠臣蔵」

2019-11-27 | 映画
忠臣蔵で知られる大石内蔵助が記した決算書を基に、討入り計画の実像に迫る山本博文の著作を実写映画化。予算内で討入りを成し遂げようとする家老と勘定方の奮闘を描く。大石を『孤高のメス』などの堤真一、大石を支え続ける勘定方をお笑いコンビ「ナインティナイン」の岡村隆史が演じる。『殿、利息でござる!』などの中村義洋がメガホンを取った。

忠臣蔵なのに討ち入りの場面はほとんどナシ。「実録・討ち入りプロジェクト報告」ってタイトルが相応しいかも。残務整理、リストラ、上司と部下、現在の会社業務になぞらえてストーリーが進むのも面白かったです。

当時の掛蕎麦の価格が16文=現在の480円として、全ての費用を円に換算してテロップで表示する。
この金額が笑いを誘う面もあるけど、考えてみれば「費用」って「価値観」でもあるんだよね。武器フル装備にテンション上げる浪士たちが微笑ましいし、江戸までの旅費が意外と高くて驚いたり、極めつけは遊郭を一晩貸切にする金額が驚愕で開いた口がふさがらなかったよ!

音楽もロックテイストだし、「殿、利息でござる!」よりもポップでクールなエンタメ時代劇でした。忠臣蔵の概要と赤穂浪士のメンバーについての予備知識が若干必要ですが、吉本興業プロデュースらしく笑いどころが的確で、最初から最後まで飽きずに楽しめました。

で、主演の堤真一さんについて追記したいと思います。
昔は「テレビに絶対出演しない寡黙な舞台俳優」だった彼も、年を経てご結婚なさり今ではテレビでお子さんの話題を自ら話す良きパパになりました(俳優が年齢を重ねてそのスタンスをシフトチェンジするのは自然なことなので私も微笑ましく見ております)。
この映画はそんな堤さんならではの魅力が活かされていました。
周囲のゴタゴタに辟易としながら御家再興なのか討ち入りするのかブレブレな筆頭家老が情けなくもあり愛おしくもあり。
でも、ある事件をきっかけにして仇討ちを決心してからの姿が真にカッコよい。舞台での堤さんも、温和なのにスイッチが入ると暴力的にまで光を放つ役が多くてそこが大好きです。だから殺陣のシーンがもっと見たかったよ…
関西弁のボケも堂に入っていたし、遊郭での鼻の下伸ばしっぱなしなのも似合ってた。こういう「ふだんは欠陥ありだけどやるときゃやるおっさん」をこれからもよろしくお願いします!
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「イエスタデイ」

2019-11-23 | 映画
自分以外はバンド「ザ・ビートルズ」を知らない状態になった青年の姿を描くコメディー。『スラムドッグ$ミリオネア』などのダニー・ボイルがメガホンを取り、『ラブ・アクチュアリー』などのリチャード・カーティスが脚本を手掛けた。青年をヒメーシュ・パテルが演じ、『シンデレラ』などのリリー・ジェームズ、『ゴーストバスターズ』などのケイト・マッキノンのほか、ミュージシャンのエド・シーランが出演する。

洋画より邦画派なんですが、これは面白かった!
何はともあれ、とてもわかりやすい。
ジャックは「誰もビートルズを知らない世界」に迷い込んでしまうのだが、自作曲として発表しようとしても最初はなかなかうまくいかないのがリアル。
パパとママにLet it beを聞かせようとするところなんて、ドリフのコントみたいに笑える笑える!
そしてあともう一つは、登場人物がみんなイイ奴だということ。
ま、それぞれの思惑がぶつかってなんだかんだありますが、みんな「良い音楽は多くの人に聞いてもらうべきだ」という同じ気持ちを持っているんですね。
イエローサブマリンやアビーロードのジャケットなど、世代が会えば当たり前に知っていることもなんとなく説明されるので安心感がありました。幅広い年齢層の方々に見てほしい良作でした。
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これからのあっきー予定を考える【11月下旬現在】

2019-11-22 | 日記
11月はじめのFCイベントを最後に年内はライブも舞台も予定がなくて、ファン友さんとも「良いお年を~」とご挨拶を交わしております。
ちょっと寂しいですが、ライブや舞台の収録放送がいろいろと。
衛星劇場もWOWOWもピンポイントで契約しているので、出たり入ったりの手続きを怠らないようにしないと…

来年のチケットも長期的計画を考えて手配しないと大変。オリンピック観戦の二次抽選が始まってますが、JBの日程と被ることが心配で申込むのに二の足三の足です。お財布計画とともに自分の健康にも気を配らないとね…

【2019年の予定】
11月20日(水) 午後6:30 日商エステム presents 平原綾香のハラホロシアター | (FM OH!)
11月24日(日)午後4:00 舞台『銀河鉄道999 さよならメーテル~僕の永遠~』(木下晴香ver.) (CSチャンネル 衛星劇場)
11月24日(日)午後6:45 カルッツかわさき×神奈川フィルハーモニー管弦楽団 ミュージカル・ガラ・コンサート (CSチャンネル 衛星劇場)再放送
11月27日(水) 午後6:30 日商エステム presents 平原綾香のハラホロシアター | (FM OH!)

12月1日(日)午後4:00 舞台『銀河鉄道999 さよならメーテル~僕の永遠~』( 伊波杏樹ver.) (CSチャンネル 衛星劇場)
12月1日(日)午後7:30 こころの歌人たちスペシャル~歌よ未来へ~(BSプレミアム)
12月11日(水)午後7:00 2019 FNS歌謡祭第二夜 (フジテレビ系列)
12月21日(土)午後6:15 新作ミュージカル「怪人と探偵」 (WOWOWライブ)

【2020年の予定】
1月8日(水)~30日(木) ミュージカル「フランケンシュタイン」(日生劇場)
2月14日(金)~16日(日) ミュージカル「フランケンシュタイン」(愛知県芸術劇場 大ホール)
2月20日(木)~24日(月) ミュージカル「フランケンシュタイン」(梅田芸術劇場メインホール)
2月29日(土) 中川晃教 コンサート at 東京文化会館 2020 (東京文化会館 小ホール)

4月13日(月)~5月11日(月) ミュージカル「チェーザレ〜破壊の創造者〜」(明治座)
7月・8月 ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」(帝国劇場)
11月 ミュージカル「ビューティフル」(帝国劇場)
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「I Sing ~Soul Beat~」 11/3

2019-11-05 | ライブ
中川晃教コンサート2019 「I Sing ~Soul Beat~」
11/3(日) 17:30 日本青年館ホール 1階F列センター

【出演】中川晃教 / 園田涼(key)/ 北島優一(Guitar) / 小林修己(Bass) / 髭白健(Drums)

日本青年館ホール、改装して素敵なホールに生まれ変わりました。
が、この日は近くの神宮球場で六大学野球早慶戦があって、球場から駅へ流れる人の群れが大激流。「そして僕は魚になる」を歌いながら川を遡る鮭のように人並みを縫うワタシ。

会場に到着しても、グッズ列やお手洗い列がこれまた大混雑でした。
5分押しだったので開演少し前に着席できたのですが、ステージを観ると…紗幕の向こうのステージにじっと佇む人がいる。
翌日のファンクラブイベントでもその話が出たんですが、開演前にあっきーはずっとステージに立ってて紗幕を通して客席を観ていたんですね。
こちらはバタバタと席を探したり荷物置いたりお水飲んだり…こういうのって、デート前の化粧室を見られてしまったみたい。恥ずかしいのもあるけど「待たせてごめんな!」って気持ちでいっぱいでした。

1曲目は「ウィーウィルレットユーゴー」だったんだけど…
曲のかなり後半になって「あれ?なんか聞いたことある歌詞だなー…もしかして?」とファン12年目が戸惑うほど、ベツモノに再構築されてました。
(西方くんや大坪さんとの大阪ライブVersionとのこと。知らなんだ…)
そう、今回のアレンジは、ゴリゴリ強めでもなくまったり大人系でもなく、いい感じで過去曲を蘇られてくれました。
バンドマスター園田さんを中心としたメンバーも平均年齢がすごく若くなった。
Soul Beatというタイトルを意識したのか、ドラムがすっこーんと響いてきて好きだった!

「LISTEN」「BRAND」と初期曲続けて、で4曲目が宿題になってた「恋のGPS」でした。
正直、えっ早くない?と思ったんですが、予想通りに振付の練習をしてから曲に入る。
この昭和感満載曲、「これは『こころの歌人たち』(BS歌謡番組)用なのよね」と思い込んでましたが…流石は中川晃教さん、実にカッコよく歌いこなしてくれました。
Twitterで練習用動画も公開してくれたし、何回も聴かされると否応なく馴染んできて今日はずっと頭の中で「プッシュ、プッシュ」って回る羽目に。誰か止めて…

馴染んだといえば、アリサマツアーで聴いた新曲の「砂のロープ」「粒子」がアレンジ変えて聴けたのも楽しかったです。
ピアノ弾き語りから始まる「I WILL GET YOUR KISS」では、園田さんのコーラスも入ってゴージャスな印象に。
園田さんと言えば、途中例のごとく即興ミュージカルコーナーが始まって無理矢理振られたときに「それはーなんでもーひーどーすーぎーる♪」って返してたのがツボ。

アンコールで「僕こそ音楽」。
先日のテレビ番組「人生イロイロ超会議」の反響が大きくて、急遽セトリに加えたそうです。
今回のI Singはバンドサウンド志向があるので「ミュー曲は皆無だろうな」と予想していたんですが、客層も幅広くお見掛けしたことがない人ばかりだったから、良かったんだろうな。
本来はチェーザレの曲を先行して聴かせるべく準備していたらしいので、本音はそちらも聴きたかった。
今回はいつもより曲数も少ないんですね。

自分的反省点。
あっきー本人によると「セットリストはいつも練りに練ってます」とのことですが、きっとラスト3曲で立たせたかったんだろうなと推察します。
前列席には前列席の役目があるよね…
結局総立ちになった「CHINA GIRL」が今回のワタシのベスト曲でした。
軽快なビートにちょっとだけ変拍子が入る心地よさ!
照明も素敵でした。

あと、収録カメラが結構な台数入っていたことに期待。
うーんでもDVDになるほどでは…なので、何かの取材かな?
ビジュアルもカメラを意識してたのか(笑)、髪型も衣装もベストオブベストだったしねー!
そうそう和樹マンが参加していて、コール&レスポンスしているとき「では男性!」と促されてひときわ声が通ってました。カッコよかったよー!


【セットリスト】
(お友達との答え合わせとネット情報を参考にさせて頂きました。表記が違うかも)
1.ウィーウィルレットユーゴー
2.LISTEN
3.BRAND
4.恋のGPS
5.砂のロープ
6.White Shiny Street
7.I WILL GET YOUR KISS
8.別れる時に思うこと
9.君の瞳に恋してる
10.粒子
11. SAVE OUR SOULS
12.相対性理論
13.WHAT ARE YOU AFRAID OF
14.CHINA GIRL
15.音楽が消えることのないダンスフロア

(アンコール)
En1.僕こそ音楽
En2. Family
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中川晃教「I Sing」シリーズ 記録まとめ

2019-11-01 | ライブ
2013年から始まった「I Sing」シリーズの記録をまとめています。
あっきーのライブは毎回趣きが違っていて、2019年開催のものだけでも多種多彩。
東京文化会館や八ヶ岳音楽堂でのアコースティックライブ、HAKUJUホールの弾き語りコンサート、New Wind with the Trio (アリサマツアー)のカルテット形式、フルオケをバックにしたミュージカルコンサートも。
その中で「ISing」シリーズは、インタビュー記事にあったように「歌うことに重心を置き今の自分をこめる」ことに特化され、新曲が発表されるのも嬉しいです。
それに9回目はサブタイトルが「Soul Beat」で久しぶりの4リズム。楽しみ(^_-)-☆

1 2013年6月
 「中川晃教コンサート2013 I Sing」 Bunkamuraシアターコクーン 

2 2013年12月

3 2014年5月
 「I Sing ~with strings~」 5/10 東京オペラシティ コンサートホール

4 2014年9月
 「I Sing ~Believe in~」 9/26 東京国際フォーラム ホールC

5 2015年1月
 「中川晃教 I Sing ~Versus~ VS ベース&キーボード」 1/16(参加せず)

6 2016年9月
 中川晃教 I Sing~Crystal~ 9/18 東京国際フォーラム ホールC

7 2017年11月
 「I Sing ~time to come~」 11/4・11/5 新国立劇場 中劇場

8 2018年11月
 「I Sing ~Wonderful Wonder~」 11/16 Bunkamuraオーチャードホール 

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