それはまた別のお話

観劇とか映画とかの感想文を少しずつ

「Music is Beautiful 中川晃教 meets 小沼ようすけ POPJAZZ」 6/29

2015-06-30 | ライブ


Music is Beautiful 中川晃教 meets 小沼ようすけ POPJAZZ
6/29(金)19:00~ 渋谷区文化総合センター大和田さくらホール  1階12列センター



(ちょっといまさらですが覚書き)

会場のさくらホールは前にも来たことあったのに、坂を上って息切れしたうえに入口が分からなくてウロウロ…
でもホールの中に入ったら知っているお顔がいっぱい。
そう、この日何が嬉しかったって、あっきー友がみんな参加していたことです。
Golden Songsは各々の日程が合わない、川崎ミューザや芸劇MMSは参加率が悪い、銀英伝は私も参加率が低い…ってことで
「あっきーファン総見」のライブは久々でした。(「総見」というのはヅカ用語ですが知ってる?)

あともうひとつの楽しみは、事前にリクエスト曲を募集したこと。
「どんな曲が合うかな?」とあっきーが歌うのを想像しながら曲探しをするのは、とっても楽しいですよね。
ライブ終了後ではありましたが、主催のポピュラー音楽さんがみんなが寄せたリクエスト曲一覧をアップしてくれました。(→ ここ
実に200曲以上のリクエスト曲、この和洋折衷で老いも若きもで温故知新な(違)なバラエティ加減が素晴らしい。
で、結局このリクエストを重視したんだかしなかったんだか分からないようなセトリがこれ。


【セットリスト】(主催者の日本ポピュラー音楽協会さんブログより転載)

1. It Don't Mean A Thing
2. Forever And More
3. 君は薔薇より美しい
4. Tears In Heaven
5. Bohemian Rhapsody
6. Oh! People!
7. Coffee Please
8. Super Moon
9. Wind
10. 止まらない一秒
11. Miracle Of Love
12. What A Wonderful World
13. Imagine
EC. To Be Is To Do
EC. I'll Be There


冒頭の「スイングしなけりゃ意味ないね」は予想通りだけど、「Forever And More」は大好きな曲だから嬉しかったなぁ。
さかきーのクラシカルなギターとは違った音色。ジャズギターってこういう音がするんだ、と改めて感動。

私もリクエストに書いた「Tears In Heaven」、これもギターならではの曲だと思いますが、
「Bohemian Rhapsody」と言い出したときは「ええーっ!」と叫んじゃいました。
今年のはじめの「 I Sing ~Versus~ VS ピアノ&キーボード」でも旭純さんのピアノで歌っておりますが、(そのときの記録 → ここ
もうただただ、ようすけさんに「お疲れさまでした」とひれ伏したい。あれだけ複雑な構成で多重な音をギターで聴けるとは。

そして、わたしの「この日の1曲」はもちろん「Coffee Please(歌つき)」。
リクエスト曲一覧にあったけど、これ書いた人GOOD JOB
出だしでコールレスポンスを求められ「コーヒー!」と答えないと始まらない仕組みになっていたのも焦りましたが、
リズムが転がっていく上を、あっきーのヴォーカルが乗っかっていくのが心地よかったです。

同着1位の「What A Wonderful World」、あっきーのスキャットがリズム体でようすけさんのギターがメロディになって。
広いアフリカの草原に巨大な太陽が沈んでいく風景が見えました。
これこそ、二度と再現できないような一期一会の音だったのかもしれません。


どちらかと言えば、あっきー寄りのセトリでした。
最初から「あちらの世界」に行っちゃってました。動画のカメラ入ってなくてよかった、と思えるほどの百面相でした。
「あちらの世界」に行っているから、彼はようすけさんとアイコンタクトを取るだけで、客席はちょっと置いてけぼり。
(ピアノ弾き語りのときだけこちらに戻ってきてくれた)
それでも、ようすけさんの言葉を借りるならば「聴いている人に一対一と思わせる」(正確ではないけれど)。
ラスト曲が終わったときは、本当に心からの意味でスタオベさせていただきました。
今回いちばん楽しかったのはあっきーだよね。間違いなく。

途中、MCが熱っぽくなりすぎて「続きは打ち上げで話しましょう」とようすけさんが言ってましたが
それ込みでどこかの配信サイトでやってくれないかな。
あっきーとようすけさん、とても似ているお二人でした。って外見ではなく(ってようすけさんも男前だけど)。

時間が押したので、途中退場の人がちらほら見えたのが残念だったかな。(これは主催者サイトでお詫びもありました)
アンコール曲として「Smile」が用意されていたんですよね。他をカットしてもこれは聴きたかったかなぁ…
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「リーディング紙芝居」 6/27 マチネ

2015-06-28 | 舞台


ネパール大地震緊急支援チャリティーイベント
リーディング「紙芝居」 雨にも負けず、風にも負けず ~心に残る名作三物語~

6/27(土) 15:00~ シアターコクーン 1階XA列センター

【構成・演出】モトイキ シゲキ
【出演】観月ありさ / 市原悦子 / 中川晃教 / 佐藤正宏 / 赤江珠緒
    ミッキー吉野(ピアノ)、石垣大祐(ピアノ)、浅野 祥(三味線)

土曜日に渋谷に歩くのは大変苦手なのですが…(それもどうしても地上を歩かねばならないコクーンはなおさら)
気力を振り絞って行ってまいりました。

第一部。
「走れメロス」朗読:佐藤正弘 三絃:浅野祥 ピアノ:石垣大祐
グリム童話より「ねづの木の話」朗読:市原悦子 ピアノ:ミッキー吉野
日本昔話「三枚のお札」朗読:赤江珠緒 三絃:浅野祥 ピアノ:石垣大祐
童話「ちいちゃんのかげおくり」朗読:市原悦子 ピアノ:ミッキー吉野

冒頭は、佐藤さんが自転車にハコを積んでのご登場。
紙芝居のおじさんがやってきて、こうやって拍子木を叩いてね…という昔話から始まります。
自転車の紙芝居台に実際の絵もセットされてましたが、あとは舞台奥のスクリーンに映してました。

4篇とも、臨場感溢れる朗読でしたが、なんといっても市原悦子さんの朗読が圧巻でございました。
グリム童話だからグロテスクなのは仕方ないけど…描写があまりにリアルでコワ過ぎ
「ちいちゃんのかげおくり」も、切なくて哀しいお話。
子供の声も男性の声も明瞭で、自由自在な読み方が素晴らしかったです。


第二部。歌語り「曽根崎心中」朗読と歌:観月ありさ・中川晃教 ピアノ:ミッキー吉野

椅子2客が少し距離を置いてセットされ、後ろのスクリーンにシルエットが映ってから、幕が開いて読み手のお二人が登場。
観月ありささんは着物モチーフの白いドレスで、それはそれはお綺麗でした。
(終演後のご本人ブログでお写真が見られます  → ここ
あっきーは、スタンドカラーの白いシャツに黒パンツ、髪は上半分をひっつめてシンプル系。

椅子に座っての朗読、ときおりお互いの位置を交換するために立ち上がって、見つめあいながらすれ違う。
お初と徳兵衛の台詞は歌舞伎の謡のように、間の説明のための文は現代風に。
お初の凛とした廓言葉や、徳兵衛の情熱たっぷりな台詞語りが徐々にエスカレートしていって、
最後は「未来成仏うたがひなき恋の手本となりにけり」という有名な台詞で終わります。

そして語りが終わったあと、ミッキーさんのピアノ前奏に合わせ、二人がハンドマイクを手に持ち歌いはじめたのは
中島みゆき「糸」でした。

もう歌詞がぴったりだし二人見つめ合って歌っちゃうし…素敵だったなぁ。
ありささんブログによると、当日デュエットすることになったとか(間違いなくあっきーのムチャブリかと)
ありささんの不安そうな表情を、ミッキーさんとあっきーが温かく見守るところも含めて、素晴らしい演出だったと思います。

ちょっとアレだったのは、
「緊急イベント」だったのだから仕方ないとは思いますが、予定演目と違っていたのが残念。
イベントタイトルにあるから「雨ニモマケズ」が聴けると思っていたよ…(この回だけパスされた)
「名作三部作」の三部作の意味も不明ですが、続編があるってことかな。

終演後に劇場を出ると、シブヤの街は若くキラキラしたカップルが溢れかえっていました。
「心中」という行動はもう男女の間では成立しなくなってしまったけれど、
「恋の手本となりにけり」と言い切った近松さんは、今のシブヤの街を見たらどう思うのかな…
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「海街diary」

2015-06-24 | 映画

ベストセラーを誇る吉田秋生のコミックを実写化したドラマ。鎌倉に暮らす3姉妹と父親がほかの女性ともうけた異母妹が共同生活を送る中、さまざまな出来事を経て家族の絆を深めていく姿を追う。メガホンを取るのは、『そして父になる』などの是枝裕和。テレビドラマ「八重の桜」などの綾瀬はるか、『潔く柔く きよくやわく』などの長澤まさみのほか、夏帆や広瀬すずらが共演。実力派女優たちが繰り出す妙演はもちろん、舞台となる鎌倉の美しい四季の風景も見どころ。



原作ファンです。
コミックス5巻分の内容を、よくもまあ忠実に空気を壊さず再現してくれました。
感謝です。

検索すると、「特に何も起こらないし退屈だった」という感想が散見されますが、その通りです。
だって原作が1話完結の「ダイアリー」なんだもの。手に汗握る物語では決してありません。

「主人公のすずが、三姉妹と出逢ってから一緒に暮らすようになるまでのいきさつがわからない」というのも、その通り。
四姉妹をつなぐ重要な人物である「父」は、回想シーンもなく、お葬式の遺影でさえ一切登場しません。
だから話の起こりがイメージしにくく、姉妹の関係をわかりにくくしているのですが、
「今を生きている」人々の物語には全く必要ないのも、原作と同じ。

鎌倉の四季の風景が、それはそれは美しいです。
観光名所は出てこなくても、狭い路地を駆け抜ける空気、江ノ電の行き先表示板。

多くの食事シーンが見事でした。
海猫食堂のアジフライ定食、山猫亭のしらすトースト。
姉妹たちの家の朝ごはんはいつもおかずがいっぱい。でも時々出前もとる(笑)
大船のおばさん特製のおはぎや、唯一母から教わったのが何故シーフードカレーだったのか。
それも美味しいけどちくわカレーもね…とそこまでは想定内でしたが、
幸が不倫相手と別れたときに大量買いする「梨」まで出てきたのには恐れ入りました。

原作と違うところ、それは「はじまりと終わりがある」ということです。
コミックスでバラバラと物語を読んでいたときには見えなかったものが見えてきました。
この映画はすずが鎌倉にやってきてから、本来の意味で三姉妹たちと「家族」になり、
自分自身で疎ましく思っていた「わが身の生」を肯定する…その流れが根底に流れています。
映画としての場面は「葬式ではじまり葬式で終わる」のに。

2時間という上映時間の制約ゆえに簡略化されているところもありましたが、
すずが所属するサッカーチーム(オクトパス)の面々、みぽりんのツインテールもきちんと存在していました。
台詞には全く出てこないけれど、店長が「ヒマラヤの鶴」の写真を眺める場面があって感涙でした。
かつ、映画ならではの「桜のトンネル」場面。この映画のベストワンシーンです。あれは湘南平?


そうそう。
今回は地元フィーチャーの映画を地元映画館で鑑賞したわけですが、珍しく映画館が騒がしかった。
周囲の方々が口々に、おおあれは御成中学!とか、あれ関水スポーツだ!とコソコソ囁いていて、
終演後もロケ地の話題でひとしきり盛り上がる。
こういうのは楽しいなぁ。
ぜひぜひ、監督自ら「大ヒット記念挨拶」を行いにこちらにおいでくださいませ!
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「予告犯」

2015-06-18 | 映画


「ジャンプ改」で2011年から2013年にかけて連載されて人気を博した筒井哲也のコミックを実写化したサスペンス。法では裁けぬ悪や罪をネット上で暴露し、その対象への制裁を予告しては実行する謎の予告犯シンブンシとエリート捜査官の攻防が展開する。監督は『ゴールデンスランバー』、『白ゆき姫殺人事件』などの中村義洋。『脳男』などの生田斗真が、新聞紙製の頭巾を被った異様な主人公を怪演、その脇を戸田恵梨香、鈴木亮平、濱田岳、荒川良々ら実力派が固める。息詰まるタッチに加え、社会のさまざまな闇に光を当てる硬派な視点にも注目。


「ゴールデンスランバー」は本当に好きな映画だったので楽しみにしていました。
予告編ではグロい映像も見えたけど…斗真くん映画はコンプリするのが生涯の目標なのでw、これはもう必須科目ですね。

「サスペンス」と銘打っているけれども、その要素がちょっと薄かった。
前半部分はシンブンシの犯していく「制裁」の様子が淡々と続き、
それから「なぜ予告犯行に至ったか」とゲイツの過去がわかるのだけど、
ここが感情移入しにくい…というと「あんたには分からない」とか言われちゃうんでしょうか。

いや労働基準法があるでしょ!とかそこはさすが救急車!とか邪念が入ってしまうのですが、
公安の会議室がやけに殺風景だったり、そのあたりのリアリティの薄さが集中力を欠く原因にもなりました。

でも後半になり、結末に向かって畳みかける「温かさ」。
彼らの本当の目的もそれほど意外性はないのですが、とても切ない。
ラストを海辺のシーンにもってきたのがとてもよかった。
それに密接に繋がるんだけれど、メタボ(良々さん!)が取調室で「そうです僕は騙されてました」と
ヘラヘラ語るときに流す一筋の涙。あそこで私の涙腺も崩壊しました。
題材はとても殺伐としたものなのに、なぜか清々しい気持ちになるんですよね。

WOWOWでスピンオフドラマがあるらしいので、それとセットで観たほうがいいのかな。
そのせいなのかクオリティがテレビ的だったけれど、記憶に残る映画でした。
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「銀河英雄伝説 星々の軌跡」 6/11 ソワレ 

2015-06-13 | 舞台


特別公演 「銀河英雄伝説 星々の軌跡」 6/11(木)ソワレ Zeppブルーシアター六本木 3列センター

【原作】田中芳樹「銀河英雄伝説」シリーズ(創元SF文庫刊)
【脚本】ヨリコジュン、川光俊哉
【演出】ヨリコジュン

【出演】
河村隆一 / 間宮祥太朗 / 中村誠治郎 / 山本匠馬 / 小柳心 / はねゆり / 三上俊 / 中山由香 / 福山翔大 / 長江崚行
山雄介 / 一ノ瀬ワタル / 増澤ノゾム / 伊藤哲哉 / 宮本大誠 / 萩野崇 / 渡辺裕之 / 天宮良 / 石坂勇 / 中川晃教 / 貴水博之 ほか


(ネタバレ上等!ですのでご容赦願います)



えーと、観てまいりました銀英伝。
あっきーファン観劇率推定3%、ほとんどのあっきー友達が「そんなお金あったらソンライかCHESSに回す」と敬遠…ではなく回避…でもなく、「え?そんな舞台出演してたっけ?」とナカッタコトに位置づけられるこの舞台。
実際、この日はトークショーもあったというのに、会場ではほとんどあっきー友のお姿を見かけませんでした。

感想を一言で申し上げるなら、
「壮大なるやり直し」です。

私は原作に思い入れもないですが、前回「激突編」で限りなくハードルが地の底にめり込んでしまったので、(激突編の感想は → ここ)何があっても受け入れる広い心を携えて臨みました。
物語の範囲としては第四章(前篇後篇)をぎゅぎゅっと詰め込んだもので、だからこそ原作の場面場面が際立つ3時間の超大作。
原作未読でキャラ名も不確かな私にも、よくわかる運びでした。

今回も実に大勢の登場人物が出てきますが、どの人物にも見せ場と結果が用意されています。
お遊びやオチャラケはほとんど入らず、次々と場面が移り変わる。
ブルーシアターの舞台はあまりにも狭く、大人数が板に乗るとキチキチで可哀想なくらいでしたが、「ここは帝国」「ここは同盟」という場所と距離がはっきり見えました。こういうのが「演出」なんだよね。

一幕終わりが特によかったなぁ、オベ様の歌が流れる中で、同盟と帝国とフェザーンの現況が重なっていて。
というか青山劇場で観たかったです。あの複雑な舞台機構を使って場面転換できたらどんなに良かっただろう…

どの場面も役者の思い入れたっぷりで楽しめたけど、フェザーン親子のほぼお任せ二人芝居とか、ミカシュンさんは今度はどっち側?が楽しみだったとか、客席に振ってきそうな迫力のローゼンリッター斧振り回し、映像出演のトリューニヒト、通路を多用した演出、綿密に動きとリンクした映像。
「第二章同盟編」のときはプロジェクションマッピングが珍しくて、ほらすごいでしょ!って見せてたのを思い出すと隔世の感あり。

りゅういちさん。
カテコで目を閉じながらサーチンを歌い、高揚して頬が赤くなる。これほど満足感に満ち溢れたお顔を見たことがありません。
まみやくん。
「星闇編(輝く星闇を裂いて)」が初見でしたが、チラシの面積支配率が徐々に上がっていき、それが親戚オバチャン状態で嬉しいです。
きっとこれからもっと人気者になっていくのでしょうね。
お二人の場面を長く観ることができて感無量です。

あっきー。
「ポプランは飛び道具」と自ら言ってましたが、もう出てくるだけでなんだか安心します。
殆どの場面でコーネフに叩かれてましたが、あのクロスワード本って毎日変えてるのかな。
今回リピーターチケットはりゅういちさんと握手できる特典付きですが、「コーネフに叩いてもらえる」特典があれば買うのに…
慟哭の歌も七拍子の音楽も、中途半端ではあるけれど楽しめました。
赤毛のくるくるヘアもハーネスがついた戦闘服も、目に焼き付けてきました。
素敵なビジュアルでした。





(追記)
みなさまは大丈夫だと思いますが、六本木ブルーシアターは予想より遠かったです。
麻布十番から歩いてすぐよね?…と見くびっていたのが大いなる誤算。南北線のホームから歩いても歩いても出口が見えず、地下鉄から来てるのに下りのエスカレーターに乗らされて不安増大、ようやく地上に出ても鳥居坂の勾配に心が折れる。
出演者さんによる案内をもっときちんと読んでおけばよかったよ…
とても分かりやすいのでご参考に。

http://ameblo.jp/dai-ry/

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「アドルフに告ぐ」 6/4 マチネ

2015-06-10 | 舞台

舞台「アドルフに告ぐ」 6/4(金) マチネ KAAT神奈川芸術劇場 1階13列センター 

【原作】手塚治虫
【演出】栗山民也
【脚本】木内宏昌

【出演】成河 / 松下洸平 / 橋洋 / 朝海ひかる / 前田亜季 / 大貫勇輔 / 谷田歩 / 市川しんぺー
斉藤直樹 / 田中茂弘 / 安藤一夫 / 小此木まり / 吉川亜紀子 / 彩吹真央 / 石井愃一 / 鶴見辰吾 ほか

【演奏】ピアノ 朴 勝哲 / ヴィオラ 有働皆美



重い。暗い。怖い。なのに目が離せない。
久しぶりに、ガツンとくる舞台を見ました。ガツン、というか、おなかの中に棒を突っ込まれたような感じ。

三人の「アドルフ」の物語。ふたりの青年アドルフ・カウフマンとアドルフ・カミル、そしてアドルフ・ヒットラー、三人の凄絶な人生が交錯します。
全くゆるみがなく、濃密な演出でした。スリルミーと同じ栗山さんのスタイリッシュな演出は、直接的な映像や仰々しい音楽を使わず、シンプルでむしろ「綺麗」でした。でも何度も銃声が大音響で響き渡り、夥しい数の人が倒れていきました。

KAATの音響が素晴らしいのもあるけれど、銃撃音やヘリの音の臨場感がすごい。やりすぎ、って思えるほど。
でもホントに「客席でこの音量は大きすぎるのでは」と問われた栗山さんは、こう返したとか。
「いや、沖縄では今も毎日これが日常だから」
この日のトークショーで聴いた言葉の中で、一番衝撃的でした。

成河さん目当てでチケット買ったわけですが、もう私の知っている「ソンハくん」とは別の人が。
「正義」に囚われてがんじがらめになっていくスピードが凄すぎて。それでなくても軽やかな身のこなし、響きのよい声、魅力的なのに憎らしくて。
小此木まりさんの鋭利な刃物のような歌も、鶴見さんの狂言回しのスタンダード、
見た人が「役者の熱量」という感想を書いているけれど、そのとおり。

わたしの中で消化できない、でも何かが絶対に刻まれる、それほどに大きなものを受け取りました。
多くの若い人に見てほしいと心から思います。
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これからのあっきー予定を考える【6月上旬現在】

2015-06-06 | 日記
11月の「HEADS UP!」の日程が明らかになってきました。
これで12月前半までの予定が見えて、予算配分も考えやすくなっってきたかな…
ソングライターズやCHESSのお稽古時間を考えるともうパツパツ…のような気もしますが、いわゆる突発晃教にも備えておかないと。
リーディング紙芝居のようなスキマ仕事短期間のお仕事が入るから気が抜けません。

6月もあれやこれやで忙しそう。
ついったで流れてますが、GQ2015「GABBY」ダンス公演(→ ここ )に声の出演もあるとのことでこれは銀英伝とハシゴか?
その銀英伝のブルーシアター、渋谷さくらホールも初めて訪れる劇場なので楽しみ楽しみ

私としては、KAAT(神奈川芸術劇場)に来てくれるのが何よりも嬉しい!
HEADS UPはまだどんな感じなのか全くわからないけれど、ゴーカ出演者なのでどうなるかな。



【終了公演】

5/2~3 ミュージカル・ミーツ・シンフォニー2015(東京・東京芸術劇場 コンサートホール)
5/16 桜の森の満開の下(京都芸術劇場 春秋座)
5/19~24 桜の森の満開の下(東京・あうるすぽっと)

【これからの公演】 

6/10~6/21 銀河英雄伝説 星々の軌跡(Zeppブルーシアター六本木)
6/10~6/14 GQ2015「GABBY」~世界で戦ってきた男たちの饗宴~(声の出演)(EX THEATER ROPPONGI) ☆地方公演あり
6/27~6/28 リーディング「紙芝居」雨にも負けず、風にも負けず ~心に残る名作三物語~(シアターコクーン)
6/29 Music is Beautiful 中川晃教meets 小沼ようすけ(渋谷区文化総合センター大和田さくらホール)

7/20~8/9 SONG WRITERS(シアタークリエ)
8/15~8/16 SONG WRITERS(京都劇場)

9/27~10/12 CHESS THE MUSICAL(東京芸術劇場プレイハウス)
10/19~10/25 CHESS THE MUSICAL(梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ)

11/13~11/23 HEADS UP!(KAAT神奈川芸術劇場)
11/28~11/29 HEADS UP!(兵庫県立芸術文化センター)

12/3 HEADS UP!(札幌市教育文化会館)
12/13 HEADS UP!(倉敷市芸文館)

【ファンクラブ申込み】

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「明烏」

2015-06-03 | 映画


『コドモ警察』シリーズや『女子ーズ』などで人気の福田雄一監督によるシチュエーションコメディー。「明烏」「品川心中」などの古典落語をベースに、借金返済に追われる指名ゼロのどん底ホストと、当てにならない同僚や客たちのてん末を描く。絶体絶命の窮地に陥ったホストを演じる菅田将暉をはじめ、福田監督作品に初めて出演する城田優、若葉竜也のほか、新井浩文、福田組の常連ムロツヨシと佐藤二朗らが出演する。


同じ時期に同じような映画を公開するのはやめてほしいのよね。
今「新宿スワン」が公開されていて主演のあやのごうくんがあちこちプロモで出ているけど、ちょっと前までこれと同じ映画だと思ってたわけ。中身全然違うらしいけど。
あちらはテレビを使ったプロモが目立つし上映館も多くて、こちらは単館系で遠出しなければ見られない。まあそのレア感もお楽しみのひとつかな。

で、観終わったあとは「くっだらな~い!」としか言えません。チマタの評判が「好きか嫌いかが真っ二つ」って言われてて、この監督ならそれはアッタリマエなのは『アオイホノオ』や『俺まだ本気』(←略はこれでよいのかな)でよく分かっているけど、とにかくくだらない。
ストーリーはハナから進める気がない…というか、そもそも結末も最初から見えているしね。落語ネタにガッツリ寄っていくかと思うとそうでもない。

だから今回は個人芸を観に行ったようなもの。
しろたくんのチャラくてバカっぽいでも人が良さそうなホストとか、かっきー(柿澤くん)のうーんやっぱりそうだよねという朴訥としたところとか、期待通り。ビミョーに揃わないダンスも楽しかったんだけど、しろたくんの「レ・ミゼラブル…」には笑いました(しろたくんレミ出たことないけど)。噂のムロ芸もしつこく繰り返され、テレビでは見られない新井浩文のカッコ悪さも眼福。しかしそれよりも、
菅田くんがサイコー!だった。冒頭に延々とリピートするネタに「もう十分です!」と謝りたくなるぐらい。
これからの日本映画を背負って立つ存在だと信じてやみません(マジ)。

60%ぐらいが室内、しかもホストクラブの控室という圧迫感のある空間で若干息詰まるのが難点かな。
これ小劇場で舞台化すればいいんじゃない?

← と書きましたが、これ舞台作品が元になっていることが判明。ですよね… 

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