それはまた別のお話

観劇とか映画とかの感想文を少しずつ

「I Sing ~Believe in~」 9/26

2014-09-27 | ライブ



中川晃教コンサート2014 『I Sing ~Believe in~』
9/26(金)19:00~ 東京国際フォーラム ホールC 1階16列センター

東京国際フォーラムC。天井が高く座席もゆったりとしていて、とてもゴージャスなホールです。
ここでライブをやる、と聞いたときに「埋まるのか?」と心配にもなりましたが、
そういう余計なことを気にするファンのお節介など取るに足らず。
「I Sing」シリーズが、コクーン→銀河→オペラシティ→国際フォーラム、と駆け上がってきたことに意味がある。

落ち着いた、実にシンプルで直球なコンサートでした。
2時間半ただただ歌いっぱなし。
衣装は黒の三つ揃えスーツで、いつものようにジャケット脱いでベスト脱いで(野球拳方式と呼ぶ)と…特に変わりなし。
(アンコールは販売Tシャツをリメイクしてきたけど、あのパフスリーブだったら買ったかも)
バックのオジサマミュージシャンたちも、微塵も自己主張をしない。

そしてセットリストも「想定内」でした。
パーカッションが入るから「What are you afraid of?」はあるよねと思ってたけれど
そこからの流れも気持ちよく入れました。
弾き語りは、旭さんとピアノを交代した「I Will~」と、ダブルアンコールの「Miracle of love」だけ。
短いMCを何度か挟んだけれど、あとはただひたすらマイクに向かう。

途中に「ここからはミュージカルコーナー」というところがあって、
「僕はこの作品に出合ったから…」と語り始めたので、ああきっとM!からの曲なのね、
でもROMから「君の胸のタトゥー」なんて久々に聞きたいかも…と思っていたら、
まさかの「TOMMY」。
私のあっきー人生は07年3月17日日生劇場2階C列で「TOMMY」を観たときからはじまっているから、
なおさら感激でした。もう一度ピンボールウィザードで天を指させるなんてね。

TOMMYを聴きながらしみじみ思う。
あの頃のあっきーの歌声って、もっと高音がギラついていて青々しかった。
今はもっと円熟していて幅広くて豊潤で。
もちろんいつでも「今」が好きだから、今の歌声が大好きだけど、昔とは違うんだな、と思う。

でもね。
「音楽が消えることのないDANCE FLOOR」でサビをオクターブ下げていても全然不安にはならない。
ああいう声って年齢が上がっても保てるのか?と他の歌手の方を見て考えることはあるけれど、
新曲でファルセットを続けているところを聞いて、私たちには見えない取捨選択をしているだろうなって。
ラストのほうで「あっ」と思うところもあったけれど、そんなの何でもない。
そういう心配を一切せずに見ていられるライブって本当に幸せ。

俳優でシンガーソングライター、そして稀有な歌手。
今日のあなたは、可愛いとかカッコいいとかではなくて、「綺麗」でした。
いつまでも。


【その他思ったこと羅列】
・今回の席はわりかし後ろめのセンターブロックで、「FCで買ったのに!」とムクれてましたが、
あっきーと一体になっているファンの向こうにいる彼を見る、という光景が素晴らしかった。
ただ傾斜がキツくて、スタンディングだとちょっと足がつらい。

・MCで「なぜこの仕事が僕に来たのか?と疑問に思うこともあったり」とお口滑らかしがありましたが、
これって何のことかなぁ、というのが終演後反省会(お友達との飲み会)の話題でした。



【セットリスト】
Don't change my soul
I WILL GIVE U WHAT U WANT
愛には愛が必要
JUST CALL MY NAME
See me,Feel me~Listening To You~Pinball Wizard (From『TOMMY』)
音楽が消えることのないDANCE FLOOR
LISTEN
Love Never Dies
To Be Is To Do
止まらない一秒
What are you afraid of?
マタドール
チャイナガール
BRAND
We will let you go
I will get your kiss
フタツ、ヒトツ Futa-tsu, Hito-tsu

(アンコール)
イッツ マジカル
この世界より大きく小さな愛

Miracle of love

【サポートミュージシャン】
大坪 正(KEYBOARD)
旭 純(PIANO)
鈴木 英俊(GUITAR)
渡辺 等(BASS)
伊藤 史郎(DRUM)
MATARO(PERCUSSION)
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「アルジャーノンに花束を」 9/24 マチネ

2014-09-26 | 舞台
「アルジャーノンに花束を」9/24(水)マチネ 天王洲・銀河劇場 1階L列上手

【原作】ダニエル・キイス
【脚本/作詞/演出】荻田浩一
【出演】浦井健治 / 良知真次 / 森新吾 / 高木心平 / 桜乃彩音 / 秋山エリサ / 吉田萌美 / 宮川浩 / 安寿ミラ

(舞台演出のネタバレあります。初演は見ておりません)



本はあまり読まないのですが、原作の本は子供のころ読んでいました。
兄の本棚にあった早川書房版は、ビニールカバーに覆われていて確か二段組みだったような記憶が。
小学生だった私は、読むたびに涙を流し、結末がわかっていても何度も何度も読み返した。

というわけで、物語の概要は既に理解しておりましたが、
私が子供のころに読んでいたのは中篇小節版だったのね。その後原作者により長編小説が出ていることを後から知りました。
チケットは入手したものの「ミュージカルになるの?これが?」というのがまず引っかかってました。
原作ははチャーリーの「日記」で構成されているけれど、この舞台版のキモはネズミのアルジャーノンが出てくることですね。
おお、「モーツァルト!」のアマデなのね!と思っていたら、後半は主人公チャーリー自身になって台詞も吐く。

一幕からうるっとくるところが何度もありましたが、その分冷静に(?)観ることができたのはよかったかも。
結末がどうの、というよりも、母親との確執や父親を訪ねたときのエピソードが泣けた。
曲はそれほど「大曲」というものはなかったけど、らちくんのソロとか宮川さんの美声はよかったな。

そして、なんといっても浦井くんの魅力満載でした。
いろいろ技術的なことを駆使しているんだろうけれど、もうこの役は浦井くん以外考えられない…と思いました。
とにかく最初から最後まで出ずっぱりで、「ちょっと袖で水飲んできたら?」と心配になるぐらい。
後列からもはっきりわかる表情の変化。
初演は8年前ということですが、そのときもこれほどの完成度だったのでしょうか。

ラストの台詞はもちろん知っていたけれど、小学生のときに味わった寂寥感ではなくて
とても温かい気持ちになりました。
いい演出なんですね。

また何年かあとの再演を見てみたいです。
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「舞妓はレディ」

2014-09-17 | 映画


『Shall we ダンス?』など数々の名作を手掛けてきた周防正行監督が、舞妓をテーマに撮り上げたドラマ。周防監督が20年前から考え続けてきた企画で、とある少女が舞妓を夢見て京都の花街に飛び込み、立派な舞妓を目指し成長していく姿を歌や踊りを交えて描く。主演は、半年に及ぶ選考とおよそ800名に上る応募者の中から選ばれた新星・上白石萌音。共演には長谷川博己、富司純子、渡辺えり、岸部一徳ら実力派がそろう。


映画のタイトルはずっと前から耳にしておりましたが、
えっ何、これ「マイ・フェア・レディ」のモジリなの?と気がついたのはつい最近。なんか恥ずい。
ああじゃあ映画の予習していったほうがいいのかな~とも考えましたが、その必要はありませんでした。

言語学者が賭けのために彼女の京言葉レッスンを引き受ける…など、出だしの設定こそパロディでした。
京訛りの練習ソングで「京都の雨はたいがい盆地に降る」とか出てきて、これはマイフェアレディの「スペインの雨は主に平野に降る」(The rain in Spain stays mainly in the plain)を真似していたところまではオマージュを感じましたが…
でもこのフレーズって方言矯正の練習にはならないよね。

そのあとはわりかし独自路線。
そして、この映画はミュージカル映画ではありません。
ミュージカル俳優も歌手も出ていないし、草刈民代さんの日舞も「分野違うんじゃ…」な感じ。
(このへんは公式サイトで監督さんも「最初から本格的ミュージカルを目指す気はさらさらない」って言ってる)
ああでもムーンライト号のシーンはペーパームーンも出てきてこれはよかったなぁ。

135分と長めなのに、不思議と長さを感じさせない。この映画の映画たるところは、主人公の春子の魅力だから。
今時珍しいぐらいの田舎くささを持つ少女が、懸命に夢を実現させてゆくのですが、
小春が目出度く舞妓になりお披露目される「お見世出し」のところなんて、もう映画館中が近所のオバチャン状態(笑)
全員が心の中で「あの娘小さいときから見てたけどこんなに立派になっちゃって!」と叫んだことでしょう。

舞妓さんや芸妓さんの艶やかな振袖も素敵でしたが、
なんといっても富司純子さんや岩本多代さんのお着物、立ち振る舞いが素晴らしかった。
ちゃちゃっと襖を閉めるところや、着物を着付けてやる手際のよさなどが。
さっぱりとした映画でした。
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「VAMP ~魔性のダンサー ローラ・モンテス~」 9/8 千穐楽

2014-09-09 | 舞台
「VAMP ~魔性のダンサー ローラ・モンテス~」 9/8(月)マチネ EX THEATER ROPPONGI 1階D列上手(プレミアム)


2度目の観劇、初めてのプレミアム席、そして千穐楽です。
えーと最初に毒を吐いておきますが、

D列上手、すごく見えにくかったです。
フラット列なので前の人の頭が邪魔になるのは予想してたけど、
ナナメ具合がキツクて死角ができてしまって、
ニイロさんのパントマイム階段降りが「?」になったり、ローラのタオル拭き拭きタイムがよく見えなかったり。
椅子が固かったり足元がとても寒かったり。
つまるところ、今回のような演劇には向かない会場なんでしょうね。

プレミアムシートだったのでオマケのDVDも貰いましたが、
せめてDVDケースは閉じるものにしようよ…(鞄の中での扱いに困ってしまった)
こういう細かいところに気を配ってほしかった。

要するに、
プレミアムシートなのにプレミアム感がゼロでした(怒)
金額が金額だけに、コスパが悪くてものすごく残念です。


で、千穐楽。
前回観たときよりも一層ライブ感がありました。
三銃士の場面で、客席からお花が渡されるようになったのね。ニイロさんファンの方の配慮かな。すごく素敵。
ニイロさんも「二つもお花貰っちゃった」てアドリブ効くので面白かった。
そしてまさかのルートヴィヒ閣下が客席降り!
きゃあぁぁ~って盛大に手拍子してたおかげで、ローラのエアリアル技をまた見逃しそうになりました…

あとね、あっきーファンの間でモメていた「リストは本当にピアノを弾いているのか?」疑惑。
私は「全部エア弾き」だと思っていたのですが、
ピアノにコードが繋がっていた説、ソファに座る前の即興メロディが毎回違っていた説、
諸説紛々で真相わからず。
あっきーのエア弾きがあまりに上手くてね…
(当たり前だ。鳴っている音に合わせて鍵盤に指を置けるのがピアノ弾きだから)
ローラとの絡みも、果てたあとの息遣いがあまりにリアルでどうしたらいいかわからなかったです…

カテコも一回増しでした。
退場アナウンスの後に揃って出てきてくれて、さとしさんが客席降りしたのを自ら「バイエルン王国万歳!」と茶化してましたが、
あとはメイサちゃんが「髪が濡れていて寒いのでもう帰ります」とバッサリ。
どこまでも男前なファムファタルでした。
んでも本当は一言ずつのご挨拶が聞きたかったなぁ。結局太一くんのお声は聴けずじまいだったし…
これも「細かいところに気を配ってほしい」の一環なんですよね、
客席を埋めたのはファンの比率を考えてほしかったというか。

出演者も演出もかなりゴージャスな舞台だったのに肩すかしだったなぁ。
きっとこれは私自身が貧乏症だからいけないのよね。
そうだ、そういうことにして、次行こう次!
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「ホットロード」

2014-09-03 | 映画


1980年代に若者の圧倒的な支持を集めた紡木たくによる少女コミックを、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」でブレイクした能年玲奈主演で実写映画化した青春ドラマ。原作者の紡木たくが脚本を監修し、母から愛されず行き場のない不安を抱える孤独な14歳の少女と、刹那的に生きる不良少年との切なくも激しい純愛を描く。ヒロイン能年の相手役には、三代目J Soul Brothersの登坂広臣が抜てきされ、『僕等がいた』シリーズなどの三木孝浩がメガホンを取る。



原作はリアルタイムで読みました。頭の中に、ぼんやりとハルヤマと和希のイメージは残っていますが、読み直すことはきっとありません。
だってそういう原作だから。

「不良」も「暴走族」も、今やもう死語に近くなりました。
海岸から少し上がった地域に住んでおりますが、
遠くからバイクの爆音が虫の鳴き声のように聞こえてくると「ああ夏が近いんだな」と風物詩のように感じます。

だから、もう何もかもがノスタルジー。
この監督さんは少女漫画を忠実に再現する職人さんのような作風ですが、
KISSシーンさえ靄がかかったようにぼかしているし、
暴走族同士の乱闘さえ出てこないし、まあ逆にブレてないので潔いかな。

登坂くんはいい雰囲気でした。寡黙でまっすぐなところは、私の頭の中のハルヤマとそっくりでした。
能年ちゃんは、、、あまちゃんの前に見たかったなぁ…
本当の和希なら、もっと髪の毛キンキンにするはずだけどな。

で、なんで年齢的に全く合わないこの映画を見に行ったかといえば、
それはもちろん地元の映り具合を確認するためです。
(同じ目的からか、地元映画館は老若男女で満杯でした)

観終わったあと、私の後ろの席の人が開口一番「江の島なのに潮の香が全然しなかったね」と呟いてましたが
諸手を挙げて賛成いたします。
江ノ島灯台は昔の形をしているのに、猥雑感が全くない。
ああ、でもバイクの後ろに座ってカレシの背中にもたれかかったら
江ノ島大橋は妄想の中では無人の状態です。そういう意味でとてもファンタジックな映像だった。

そしてもうひとつ嬉しかったのは、
和希と同じ重さで和希の母親の苦悩をきちんと描いてくれたことでした。
母の弱さを受け入れるシーンが印象的でした。
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これからのあっきー予定を考える【随時更新中】

2014-09-03 | 日記
9月になりました。
8月中は隠遁生活を送っていましたがそろそろ浮上を試みます。

…とかなんとか言っていると、あっきー関連のお知らせが次々と。
自分のためにまとめてみる。

2014年後半
8/24~9/8 VAMP ~魔性のダンサー ローラ・モンテス~(上演中)
9/26 中川晃教コンサート2014 I Sing ~Believe in~
9/30 岩谷時子メモリアルコンサート ~愛の讃歌~
10/3 谷村新司コンサートツアー2014 地球劇場~100年後の君に聴かせたい歌(ゲスト出演)
10/5 銀河英雄伝説コンサート ~星々の詩~
10/16~18 綺譚「桜の森の満開の下」
11/3  LIVE FOR LIFE「音楽彩」~本田美奈子.メモリアル~  【←NEW!】
11/22~12/4 ミュージカル「FIRST DATE」東京公演
12/6 ミュージカル「FIRST DATE」大阪公演
12/7 辛島美登里 Christmas Symphonic Concert 冬の絵本 2014~ほんとうの恋(ゲスト出演)
12/25~26 中川晃教コンサート2014 HAKUJU HALL「AKINORI NAKAGAWA's THE WIZ」
12/27 ファンクラブイベント

2015年
1/10 石井一孝ソロコンサート2015(ゲスト出演)
2/13~2/23 Umeda Arts Theater 10th Anniversary「Golden Songs」東京公演
2/26~3/1  Umeda Arts Theater 10th Anniversary「Golden Songs」大阪公演
2月~3月 クリエ・ミュージカル・コレクション2

…これで抜けてないよね?ええと、
ファンクラブで申込みが終了しているのが辛島さんコンサートまでで、
現在受付中なのが、WIZとカズさんコンサート。
Golden Songsとクリコレ2はまだ日程が出ていない。

というか、きっとあっきー自身も順番がよくわかってないと思われ(汗)
しかもよくよく見ると、10月後半から11月のFIRSTDATE初日までが少し空いている。
2月のスケジュールも被っていて、出演日がどうなるのか全くわかりません。

でこうやって一覧にして通帳残高と見比べていると小一時間過ぎるわけですね。
特に年末の3日間がツライ…
肉巻きおにぎりなんて持ってる場合じゃない。
(ところで肉巻きおにぎりって初めて聞いたんだけど、お肉が海苔代わりになってるのかな?)



ところでこの写真、久しぶりにツボでしたね。
「なんて派手なパンツなんだ!」もそうなんだけど、
仲良しベタベタカップルがツーショ撮ろうとしたら、カレシの先輩がふざけて乱入!みたいな。
(さとしさんごめんなさい)
とりあえず出演者のみなさま、エネルギー補給して次に私が観に行く日まで頑張ってくださいませ。
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