それはまた別のお話

観劇とか映画とかの感想文を少しずつ

「中川晃教コンサート2019 New Wind with the Trio in Early Summer」 6/16横須賀・6/20横浜

2019-06-25 | ライブ
中川晃教コンサート2019 New Wind with the Trio in Early Summer
【出演】中川晃教 / 園田涼(ピアノ) / 稲本渡(クラリネット) / 細谷公三香(チェロ)

6/16(日)14:00 ヨコスカ・ベイサイド・ポケット E列 
6/20(木)19:00 横浜みなとみらいホール 小ホール 12列
 
 
(衣装や曲の細かいこともネタバレしています。あと会場違いかもしれないこともあるかも)
 
 
神奈川県内は制覇しなくちゃね。
2日とも衣装はカジュアルで、青のシャツコートの中は黒のシャツ+パンツ。
横浜では長いスカーフをマフラー風にかけてて、ピアノに座るときに長い裾をばさーーーっとしてから煽ってから座ってました。
蝶ネクタイのフォーマルパターンもシャツコートのカジュアルパターンも、プリンス仕様。
 
【横須賀ベイサイドポケット】
 
横須賀駅からヴェルニー公園を通って行きました。お天気がよくて海からの風が気持ちよかったです。
 
 
あっきーは前乗りで横須賀にお泊りしていたようです。
前の晩は雷がすごくって、落雷の音を「米軍基地で何かの演習か?」と思ったそうです。海岸沿いは雷も強いよね。
 
この日は前から2列目の良席!
ピアノの側に立つことが多くて、目線がバシバシ飛んでくる!
(私の前に明らかに「今日初めて中川さんを知りました」という老婦人が座っていたのでそこをロックオンだったんですけど)
MCで「客席見えないです」と言ってましたが、ある程度は見えているよね…だから目線飛ばすんだよね…
ともかく幸せでした。やっぱり距離って大事。
 
最初は少し緊張気味に見えましたが、MC自由タイムに入るととてもリラックス。
小さな会場の音の響きをひとつひとつ確かめるように、実に丁寧に歌を紡いておりました。
 
笑っちゃったのが、アンコール「見上げてごらん」をマイクレスで歌う前。
マイクスタンドを後ろに置き、すすっと前に出て会場を見渡しながら一息つく。
そんなあっきーを身じろぎひとつせずじっと見つめる私たち。
(ああ最後の曲を歌うのよね…)
(会場の響きを確かめているのよね…)
(あっもう歌うのね…)
(もうすぐだわ…)
(いよいよね…)
(ゴクリ…)
 
あっきー「とかいって何もやんなかったりしたら大変だよねー?」
 
会場中がハラホロヒレハレでした。腰が抜けた。というか腰を折って笑い転げた。
あの緊張を返せぇぇ!
 
 
 
【横浜みなとみらいホール 小ホール】
 
 
 
 
会場ロビーから外を眺める。
みなとみらい地区の一等地にある「みなとみらいホール」、大ホールは行ったことがありますが小ホールは初めてでした。
「ヨーロッパの貴族たちのサロンを思わせる親密な空間」と謳われる通り、とてもラグジュアリーな雰囲気。
椅子の座り心地がふかふかで、座るとなんだか貴族になったような…あまりに気持ちよくて途中で意識飛びました☆
 
ツアー18公演中この日は6公演め。
セトリ前半のMCは台本に沿っていますが、後半になると自由度が増してきました。
チェロやクラリネットの楽器を紹介しつつ、メンバーにも少しずつ絡んできます。
「チェロという楽器を表現するとどんな感じですか、ちょっと弾いてみて」…みたいなムチャブリ。
(見てるこちらは慣れてるけど…)
チェロの音はなんだか人間の声と似ているよね、というような話をしながらチェロの一音と声を合わせる。
倍音?のような響きが聴こえてきて、ふたつの音色が溶けるようでした。
 
「ではピアノはどんな音がするのかみなさんに紹介してください」と園田さんに振る。
なにかフレーズ弾いてくれるのかなーと思ってたら、鍵盤ではなく蓋をコンコンと叩いて音を出してました!
弦を直接上からピンピン弾いて「♪ピンポーン」とか(怒られますよーと恐縮してました)
 
私にとっても3公演めですが、新曲もそろそろ慣れてきました。
「粒子」(米へんに立つと書いて粒子です、と説明)は「素粒子」がモチーフ。
わたしたち人間も光も空間も「粒子」でできているんです…という解説もあるのですが、
「オレのハイトーンを聴けぇぇぇ!!!!」的なフレーズが畳みかけるように続いていて、今回一番の「謎曲」です(=大好きです)。
セトリの後半をオリジナル曲のみにしてますが、この「粒子」→「Family」の流れがサイコー!
 
神奈川県民として、横須賀と横浜のホールをチョイスしてくれたことが本当に嬉しかったです。
両ホールとも海沿いにあり、行き帰りも気持ちよくお散歩することができました。
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「海獣の子供」

2019-06-22 | 映画
自分の気持ちをうまく言葉にできない中学生の琉花は、夏休みの初日に部活でトラブルを起こし、居場所がなくなってしまう。彼女が父親が働く水族館を訪ねると、ジュゴンに育てられたという不思議な少年・海とその兄・空と出会い、彼らを通じて見たことのない世界に触れる。同じころ、海の生き物たちが日本へ移動し始めるなど、地球上でさまざまな異変が始まる。

「万人受けしない難解映画」と聞いてましたが、地元の名所が多く出てくるらしいので義務的な気持ちで鑑賞。
新江の島水族館…ではなく、江の倉水族館の入り口、デッキ、大水槽、イルカショーのプール、
見事な再現度でした。
でも寸分違いなく、はありません。似ているようで全く違う「えのすい」。

前半の青春ストーリーはなんなく楽しめました。
3人でボートで沖に出たあたりから、…現実味が全くなくなって、文字通り「煙に巻かれる」。
なんだけど、置いてきぼりではないんだよね。
深海、宇宙、細胞、これらが混然一体となって圧倒的な圧力で押し寄せる。
逃げられない感覚があって自分ももがき苦しみました。
細胞の卵割を大きく見せるあたりは自分の子宮がうずくような。

誰にも感情移入できないし、そもそも感情移入できないようなキャラ設定?
「海」の石橋陽彩くんは大人と子供のはざまの声色。
芦田愛菜さん(愛菜ちゃんではなく)は説得力がありました。吾郎さんも。
爽快感が得られるわけではないけど、映画館でしか味わえない感動をもらえました。
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これからのあっきー予定を考える【6月中旬】

2019-06-17 | 日記
New Windツアー真っ最中ですね。
列島を縦横無尽に飛び回る日程を見ていると、日本の交通網の優秀さに改めて驚きます。
8月半ばまでライブが続き、そのあとお稽古を経て「怪人と探偵」が10月上旬まで。
となると11月がなんとなく時間ある感じですかね…(自分のスケジュール帳も凝視)

そして2020年4月の新作ミュージカルも発表されました。
世界史苦手なわたしは、今の今まで「チェーザレ」ではなく「チェザーレ」だと思ってました!
粗筋読んでいるといつの間にか眠くなってしまう「歴史恐怖症」な私がついてゆけるのかどうか、
それよりも「怪人と探偵」の予習をするべきかどうか、
そして4月本番ということはサイゴンには出ないということかどうか!
あれこれ心配な毎日です…


【2019年6月からの予定】

コンサート2019 New Wind with the Trio in Early Summer
6月8日(土) (大阪・いづみホール)
6月9日(日) (広島・県民文化センター)
6月14日(金) (東京・大田区民センター アプリコ大ホール)
6月15日(土) (栃木・岩舟文化会館 コスモスホール)
6月16日(日) (神奈川・ヨコスカ・ベイサイド・ポケット) 
6月19日(水) (神奈川・横浜みなとみらいホール小ホール)追加公演
6月20日(木) (神奈川・横浜みなとみらいホール小ホール)
6月22日(土) (滋賀・栗東芸術文化会館 さきら大ホール)
6月23日(日) (仙台・東北大学百周年記念会館川内萩ホール)
6月29日(土) (愛知・電気文化会館 ザ・コンサートホール)
6月30日(日) (福岡・春日市ふれあい文化センタースプリングホール)

7月6日(土) (山形・山形テルサ テルサホール)
7月7日(日) (東京・紀尾井ホール)
7月9日(火) (東京・紀尾井ホール)追加公演
7月10日(水) (埼玉・川口総合文化センター・リリア音楽ホール)
7月14日(日) (京都・ロームシアター京都 サウスホール)
7月15日(月祝) (兵庫・神戸新聞 松方ホール)

7月17日(水) 三宅裕司&Light Joke Jazz Orchestra“ミュージカルを Swing しよう”ゲスト出演(BLUE NOTE NAGOYA)
7月18日(木)~20日(土) 三宅裕司&Light Joke Jazz Orchestra“ミュージカルを Swing しよう”ゲスト出演(BLUE NOTE TOKYO)

8月10日(金)11日(日)Brand New Musical Concert 2019(東京オペラシティ コンサートホール)

9月14日(土)~29日(日) ミュージカル「怪人と探偵」 (KAAT 神奈川芸術劇場)
10月3日(木)~6日(日) ミュージカル「怪人と探偵」 (兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール)

【2020年】

1月8日(水)~30日(木) ミュージカル「フランケンシュタイン」(日生劇場)
2月14日(金)~16日(日) ミュージカル「フランケンシュタイン」(愛知県芸術劇場 大ホール)
2月20日(木)~24日(月) ミュージカル「フランケンシュタイン」(梅田芸術劇場メインホール)

4月 ミュージカル「チェーザレ〜破壊の創造者〜」(明治座)
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「中川晃教コンサート2019 New Wind with the Trio in Early Summer」 6/14 大田区アプリコ大ホール

2019-06-17 | ライブ
中川晃教コンサート2019 New Wind with the Trio in Early Summer
6/14(金)19:00 大田区ホール・アプリコ 大ホール 10列上手

【出演】中川晃教 / 園田涼(ピアノ) / 稲本渡(クラリネット) / 江口心一(チェロ)

15ヵ所巡るツアー、この日がマイ初日でした。
終演後にアップされたお写真 でわかりますが、この日の衣装は蝶ネクタイのフォーマル。めっちゃ高級そう。

セットリスト(後述)はあらかじめプリントされたものが入り口で配られました。
曲ごとの作者と編曲者(今回は全て山下康介さん)が記載されていて読みやすい。

で。
この日最も「あれ?」と思ったのが、チェリストの方。
大阪広島では女性の方がチェロ担当だったらしく、MCで江口さんを「今日だけの出演です」と紹介がありました。
私はクラッシック音楽ましてやチェロ演奏者については全く知識がありませんが、このチェロの音色が素晴らしかったんです。
ひとつひとつの音が深く拡がり、音程と音程の移動がシームレスで雑味が全くない…という表現が正しいかどうか全く解りませんが、とにかく聞いていて心地よい響き。
あとでパンフレットをよく見たら、江口さんって都響の副主席奏者なんですね。

そんなわけで今回の編成は、ピアノ✕チェロ✕クラリネット。
今までだとヴァイオリンやギターが入る位置に、クラリネットがが入ることで確かな温かみを感じました。
アレンジも今までとは違っていてとっても新鮮。

セトリも、「初めて中川晃教のライブに参加する」という観客を意識したのかな?
前半はスタンダード曲(1.と2.)→クラッシック曲リメイク(3.と4.)→あっきーの歌唱力発揮曲(5.と6.)とあっきーワールドに少しずつ囲い込み(笑)、後半はオリジナル曲を徐々に盛り上がるように並べ、12.でクライマックス、普遍的な愛を歌った13.で締め。
MCも最小限で、歌の魅力を十分に味わえるようになっていました。
それもそのはず…途中「この中で大田区に住んでる人はどれくらいですか-?」というあっきーの投げかけに対し、結構な人数の方が挙手。
主催が自治体だったのかチケ代も比較的お安めだったので、地元の方々が多く参加されたという印象でした。

そして、アプリコ大ホールが素晴らしかった!
天井が高く、曲に合わせての照明がステージをめいっぱい使っていて、アンコール曲は本当にお星さまが見えました☆
いちばん音響が良く聞こえたのもアンコールのマイクレス。
いつも通り過ぎてしまう蒲田駅にこんなホールがあるなんて。
連れてきてくれてありがとう、そしてこれからもいろんなホールに連れていってくださいね。

書きたいことを分散したいので、曲ごとのお話はまた次に。


【セットリスト】

1. YOUR SONG
2. Can't Take My Eyes Off of You
3. 旅人
4. 終わりのない愛
5. ボヘミアン・ラプソディ
6. Smile
7. SAVE OUR SOULS
8. 相対性理論
9. 砂のロープ
10. マタドール
11. 止まらない一秒
12. 粒子
13. Family

En1. I WILL GET YOUR KISS
En2. 見上げてごらん夜の星を
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「居眠り磐音」

2019-06-09 | 映画
豊後関前藩の坂崎磐音(松坂桃李)と小林琴平、河井慎之輔は、幼なじみだった。磐音が琴平の妹・奈緒との祝言を控えていたある日、事件が起こり、磐音は二人の幼なじみを失う。奈緒を置いて関前を去り、江戸で浪人として生活することになった磐音は、昼はうなぎ割き、夜は両替商の用心棒として働き始める。


映画って冒頭10分で「あーだいたいこんな感じね」と察しがつくじゃないですか。
確かに最初の「事件」はえげつなく人が斬り殺され、血飛沫も着物の破れ具合もリアリティがあったけど、
ああこのまま斬った斬られたが延々と続くのかなーと思っていたら、
正統派時代劇のバランスを保ちつつエンタメ度がどんどん上に積み重なっていくような面白みがありました。

それを支えていたのが豪華な出演者。
幼馴染で事件の発端になる柄本佑のイキっぷりが凄かったんですが、
そのあとも出るわ出るわ適材適所。
出演時間が5分ずつなのにキョーレツだった橋本じゅんとか早乙女太一とか。
悪徳金貸しの柄本明がまたハンパなくキョーレツな怪演。

話は予想通りに転がり、全ては松坂桃李をカッコよく見せるために立ちまわる。
夕方のBSで放映している昔の時代劇のように、安心できかつワクワクさせられる。
映画館の中はおひとり様鑑賞の熟年の方々が多かったですが、いろいろな世代が楽しめると思います。
マニアックにもならず、ドタバタにもならず、この調子で続編も作ってほしい!
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