「東京文化会館 ポピュラーウィーク2011」
2/17(木) 19:10~ 上野・東京文化会館小ホール H列上手
中川晃教(Vocal) / 旭純(Piano)
去年に引き続き、2回目のポピュラーウイーク。
私にとっては、今年初のライブでした。
そのせいか、席に着くときはこちらが少し緊張する…
ステージ奥から現れたあっきーは、
たっぷりとしたドレープで襟にフリルがついた白いシャツ(というかブラウス)、
この上に襟付きの黒のベストを羽織り、
シャツの下に細長いキラキラな黒のマフラーをチラ見せ。
そしてサイドにラインがあるゆったりめの黒のパンツ。
蛍光色イエローグリーンのマニキュアだけが、妙になまめかしい…
金髪を後ろでまとめて結んでいて、どっかの王子様ぽかったです。
が、曲が始まると王子様はどっかに吹っ飛んでしまう。
緊張していたのか、最初からフルスロットルではなく徐々にアップしていくようでしたが、
スタンドからマイクを外して歌い出したあたりから「一曲入魂」で直球投げまくり。
初期の曲が多かったけれど、
歌いあげるよりも一音一音を大切に丁寧にしているようでした。
大好きな『I NEVER SAY AFTER ALL』の表現の凄さに呆然として、
アレンジ最小限の『Stereo Voice』に何だか嬉しくなっていると
「やはり今日このホールだからこその歌を」と言い出したのが「オペラ」。
「イタリア語が難しすぎたのでロックオペラにした」らしいが、
(前日の藤澤ノリマサくんはマイクレスで「オーソレミオ」を歌ったとのこと)
まさかこのホールで『ボヘミアン・ラプソディ』が聞けるとは!
この曲は華麗なギターソロとコーラスワークありき、だと思ってたけど
本当に何でも歌っちゃうのね!
ピアノの伴奏のみ、ヴォーカルだけで2時間歌いつなぐことの素晴らしさ。
座席が扇型に配置されたこのホールについて、
客席との距離が気持ちよい、というようなことを言ってました。
「このホールには、僕と(ピアニストの)旭さんと、もう一人いる」というようなことも。
確かに音の波は同心円の輪を描いて進むから、この配置が理想なのかも。
ラストは「終ったら家に帰らなければなりません」とこの2曲。
「The WIZ」から『HOME』と、途中からアカペラで生声の『Believe in Yourself』。
体を震わせて極限まで声を伸ばす。圧巻でした。
外に出ると生温かい風が吹いていて、春が近いことを感じましたが、
私が家に辿りつくときは土砂降りだった雨
でもとぼとぼと歩いていると、
今日の歌声が、『Stay』のロングトーンが、ピアノの硬質な音が、
いろんな余韻が後からじわじわ押し寄せた。
終演直後はそうでもなかったのに。
「家に着くまでがライブです」が本日の教訓かな。
(セットリスト)
1. I WILL GET YOUR KISS
2. MIRACLE OF LOVE
3. That's Why (イントロ前にバードコール)
4. マイソング
5. JUST CALL MY NAME
6. 愛したあなた
7. 夜明けのセレナーデ
8. Stay
9. I NEVER SAY AFTER ALL
10. Stereo Voice
11. ボヘミアン・ラプソディ(Queen)
12.Light My Way(弾き語り)
アンコール
1. HOME
2. Believe in Yourself(歌の前に台詞)