Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

Quand la femme tient la barre de sa vie -猫沢エミライブ&トーク@TRAUMARIS

2010-11-19 04:25:00 | 猫沢エミ
Quand la femme tient la barre de sa vie
-猫沢エミライブ&トーク@TRAUMARIS

2010年11月7日(日)
open:18:30~ start:19:00~

『パリと東京を自由自在に行き交う、波瀾万丈のクルーズの舵をとりつづけてきた猫沢エミが、息のあったメンバーを従えたライブにひき続き、「女が人生の舵をとるとき」というテーマで胸襟を開ききった女子トークショーを、友人でイラストレーターのSinoと共にお送りします。会場となる、アートカフェ・新生トラウマリスの素敵な空間で、心行くまで音楽に、人生に酔いしれる50名様限りのプライベートイヴェント。
猫沢ファンのみならず、舵取りに迷える女子は特に必聴です!』
(猫沢さんのHPよりコピペ)

という女子力全開のイベントに臆面もなく行ってまいりました。
50名対会場キャパとしては、一言で言うと「ぎゅうぎゅう」(笑)
猫沢さんのライブはわりといつもぎゅうぎゅうなので驚きはしないんですけども。
世の中のイベントとかパーティーとかはこんな感じなんでしょうかね?これが普通?w

で、そのぎゅうぎゅうの中、50人中男子は推定8名。途中からもうちょっと来たかもしれまへん。いつも女子率は高いのですが、この日は格段に高く、なんというか、まあ、幸せですよw

テーマに結構ストレートな自己啓発的な言葉を持ってきていて、そういうことでこの女子率かしらね。
自己啓発的なものって引きつけられる人が多い一方で、それでぐっと引いてしまう人がいると思う。音楽なんかやっている人は特に若いうちはどっちかというとこういう話は「けっ」て感じで粋がっちゃう気がするけれど、それをストレートに出してきたところに、猫沢エミの「現在」がよく出ているようだにゃ~

粋がるのもわかるけれど、そこは一発素直になって年齢も経験も思いもみんな引き受けてオープンになってみるってのも、ある意味殻を破って行くことじゃない?~という感じかな。(憶測)

****

で、この日は前半がライブで、後半トークショー。
このトークショーが時間無制限デスマッチ的様相を呈したのでした(笑)。
21時前にはたぶんライブは終わったんですけど、その後の女子トーク!が23時ころまでノンストップ。トラウマリスの人から「中締め動議」が提出されてなんとか中締めをしたんですが、話的にはまだこれから!って感じ満々w

恐ろしい。これが女子のトークなのか。。

内容は、猫さんとSinoさんのそれぞれの「舵をとったな!」という転機についてから始まったんですけど、猫沢さんの節々での出来事の細部語りが暴走して、おかしなエピソードばかりガンガン語られる、って感じでした。

猫沢さんの大体の遍歴はワタシはどこで聞いたものかなぜか知っていて、自分でも笑っちゃうのですが、その「概略」としての知識について、猫沢さんから細部を語られて、あーそんなすごい話だったのね~!とより掘り下げられちゃいました。

いろいろ面白かったんですけど、幼少の頃バイオリンを買ってもらって習う話、買う前にご尊父さまが「ホームセンターで板買ってこい!」と言ったとか(笑)その父君が酔うとバイオリンを壊そうとする話とか、父に投げられても壊れず弦もゆるまないスズキバイオリンのすごさとか、隣町のバイオリンの先生に通うのに、電車禁止、自力で通うように言われたとか、その自転車で通う雪の日に転んでバイオリンが車道にからーんと飛んでいって、でも壊れなかった話(笑)とか・・・

そのほかもめちゃめちゃに可笑しかったんですけども、
○○テレビの大道具係を受けに面接に行った話
ラテンパーカッションの仕事を始めてやったときの話(人生におけるチャンスは身の丈にあった形ではやってこない。チャンスは試練の顔してやってくる。←いやーそのとおりだわよ)
歌手としてデビューするきっかけとしての交通事故
その前にあったいくつかの「デビュー」の話(和製シーラ・E+コカコーラのCM(笑))

キリがないす。

Sinoさんからは、女は自分の船を持っていて、前方にある氷山には早くから気づいていろいろ気をもんだり動き回るのだが、一緒にいる男は全然氷山に気がつかない。女の発しているメッセージも全然理解しない。切羽詰ってきてようやく見えてくると、「彼女が「急に」こんなこと言い出してさあ!」と大騒ぎする。全然急じゃないのに。氷山が見えてからの男のあわてっぷりはそれはもうかわいそうなくらいだ、というようなことを。

あー耳が痛い。
男は氷山を見たくないんだよと言う話がありましたが、たぶんほんとに気がつかないんですよw。間抜けというか、現実とのチャネルが細いというかいいかげんで、ほわーんと半分空想の世界を生きてるんだよね、男って。しかもそれには気づいてないとか。
許してくださいw

*****

ライブですけど、今回は久々に田ノ岡さんのアコーディオンが入り、とってもよかったですね~
やっぱりメロディアスで持続する音があると音楽のレイヤーが一つ増える感じがするね。

田ノ岡さんのアコーディオンはワタシの耳には「液体」に聴こえる。遠くからすーっと流れ込んでふわっと音楽の器を満たしてまたどこかへ流れ去っていくような液体。流れて満ちてまた流れてまた満ちる、そんな音が見える。

1曲目のFiliti can-canなんかはそういう音がとてもよく似合う。
他の曲も、歌の合いの手に粋なパッセージがすっと入るだけで曲の世界はぐっと広がったり色が変わったりする。

円さんのギターも表情豊かだと思うんだけど、
田ノ岡さんでさらに多層化して豊かになる。
田ノ岡さんレギュラー化を望む~。


カメラ忘れたのでiPhoneのカメラで。
印象派みたいなタッチだな^^;


<セットリスト>
Filiti can-can
C'est vous sur le pont
Les Cafes
私の世界
Zo-wa-zo Oiseaux
Mon petit chat
Attends
I am a kitten
TABACの森
madrigal
Zobi la mouche
夏の模様

私のパパ
T'en va pas


「TABACの森」は、勝手に岡田史子のマンガを思い出しながら聴く。
「彼の骨を拾いに森へ行く」と言う歌詞は、歌では比喩的で、骨の白いイメージがタバコにつながっていくちょっと洗練されたイメージを作っていくのだけれど、岡田史子だったら本当に森に彼の骨が埋まっているだろう(笑)。でも岡田史子のほうは時代の雰囲気もあって、ストレートでグロテスクなイメージに繊細で壊れやすい精神や時間をこめていったのだと思う。込められているものは歌とつながっているような気がするのだ。

************

しかし。
猫沢エミライブ友の会のKさんが、
今回は受付をやっていた!
どういうことなんだ!
いつのまにかお客さんから=お金を払う側から、お金をもらう側に移っている!
なかなか衝撃的だ!したたかというか。
若いってのはいいな~(爆)
ワタシも20年前だったら転進やってたかも?

それともいまからでも遅くないのかも?w
第二の人生を猫沢エミのマネージメントに費やす。
中高年のマネジメントスタッフがいたっていいじゃないか!!

いやまてよ?
どうせならバイオリニストとして売り込むか
「中高年メタボバイオリニスト、猫沢バンドに加入!」
いいじゃ~~ん?

・・・え?およびでない?こりゃしっつれいしましたーーー(古っ!)


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