Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

「バッハという、新しい聖歌隊監督」ヘレヴェッヘ+コレギウム・ヴォカーレ・ヘント

2013-01-25 04:17:59 | music
Ach Susser Trost! Leipzig Cantatas
J.S. Bach
Phi


バッハという、新しい聖歌隊監督~1723年ライプツィヒ、赴任初年度の教会カンタータ4編~
ヘレヴェッヘ(フィリップ),コレギウム・ヴォカーレ・ヘント
マーキュリー



バッハのカンタータが4つ入った盤です。ヘレヴェッヘ+コレギウム・ヴォカーレ・ヘントによる演奏ですが、2012年録音のほやほや。とても繊細でまとまりのよい演奏で美しい~

これは例によって日本ではマーキュリーから「バッハという、新しい聖歌隊監督」というタイトルがつけられて発売されています。ワタシは解説文翻訳が欲しいので国内盤を買いますが、英語、仏語、独語堪能な方なら輸入盤でよいですね。

バッハが1723年にライプツィヒ聖トーマス教会のカントルに就任した、その初年度に作られたカンタータを集めたものです。ライプツィヒ時代にカンタータは量産されスタイルも内容も確立していくのですが、ここにはスタイルが定まる前の、いろいろな要素を含む試行錯誤の形が残っています。試行錯誤だからといって音楽的に質が劣るということは全然なく、むしろ変化に富み技巧的にも多彩な面白く気高い曲です。
カンタータどれ聴いても同じだよな~と思う人にはおすすめの盤ですね(笑)

ワタシはライプツィヒ時代の完成したカンタータも好きですが、それ以前、ワイマール時代やさらにはミュールハウゼンでの素朴というか古風な作風も混じったりするものも好きです。聴いて魂を抜かれる音響体験としては古い時代のカンタータのほうが即効性はあるかもしれません。

ということでまたCDが増えて行くのです。。



(某所に書いたものとまったく同文です)
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