ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ 全9曲 | |
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なかなかカッコいいんで、ときどき聴いてます。
第1番の始まりはワクワクする弦楽合奏のドライブ感あふれるリフで
これはなんというかロック世代に受けそうなノリである。
ピアソラやヨーロッパのチェンバーロックが好きなら
ちょっとアドレナリンがでると思う。
でもワタシが好きなのは第2番で
これはサックスとかトロンボーンとかが入ったもので
ジャズっぽいゆるさがあるイントロがたまらなくよいのね。
頽廃してるな~って感じの。
でもなんか情熱もあるよみたいな。
どのへんがバッハなの?と思わなくもないんだけど
ときどきフーガとかトッカータという楽章があって
ブラジル風の主題でフーガをやったりしているので
そういうことかな
ヴィラ=ロボスは19世紀末(1887年)に生まれて1959年に没。
マーラーより20年くらい後の人ですね。
自分のルーツであるブラジル音楽をベースに据え
西洋的なアカデミックな方法を駆使しつつ独自の表現を追求したという感じです。
ボサノヴァ前夜のブラジル音楽という点でもちょっと面白い。
ブラジル音楽というのはほんとに豊かで高度でしかもエモーショナルな音楽で
こういう音楽が環境にあったらよいよなと素朴に思ってしまう。
一口にブラジルとくくれない面もあるし、
その成立史にはいろいろと暗い面もあるし
でも音楽はこんなにすばらしくやさしく輝かしいんだ。
ヴィラ=ロボス、1000曲くらい残しているということで
すごいね。
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