Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

今村隆寛「ONE PIECE ワンピース エピソード オブ アラバスタ 砂漠の王女と海賊たち」

2007-03-26 12:49:52 | cinema
ONE PIECE ワンピース エピソード オブ アラバスタ 砂漠の王女と海賊たち

2007日本
監督:今村隆寛
原作:尾田栄一郎
声の出演:田中真弓(ルフィ)中井和哉(ゾロ)岡村明美(ナミ)山口勝平(ウソップ)平田広明(サンジ)大谷育江(チョッパー)山口由里子(ロビン)渡辺美佐(ビビ)

川崎チネチッタ初体験でした。
どんな話かなと期待して観にいったけれど、なんのことはない、ワンピースの最初のでっかいアドヴェンチャーストーリーであるアラバスタの話を90分でダイジェストしたもの・・・だった。

コミックでも数巻にわたり、TVでも何回にもわたったアラバスタをめぐる物語を90分で??そりゃちょっと無理だろう・・
案の定、劇中にでてくるいろいろな決めシーンも、それまでの伏線があってこそ深みがあるってところも、全部よくわからないじゃないですか。。。
ビビがなぜ国を出てルフィたちと一緒にいるのか・・とかロビンがなんで敵なの?とか、バロックワークスってなに?とか、要はストーリーの全貌を知ってないとわからない要素が多すぎ。
じゃあ、全貌を知っていると楽しめるかというと、そうではなく、無駄に薄められたあらすじを見せられているようで、これだったらTVシリーズを見返したほうがいいかもな。

どうせならアラバスタにまつわるまったくのオリジナルストーリーのほうがよかったな。ワンピース劇場版はずっとオリジナルストーリーで来たんだし、なんで今回はダイジェストなのかなあ・・

まあTVシリーズもそうそう観ることはできないし、一種のファンサービスなのかな。

***

アラバスタを経てルフィ海賊団はそれまでの海賊ごっこからぐんとステップアップした。だからアラバスタのエピソードは、キャラクターたちそれぞれの成長の物語でもあるわけで、それはアラバスタでのバロックワークスのNoエージェントとの戦いで感動的に描かれていたのだ。
ナミは初めて一人で戦って勝利を収める、ウソップとチョッパーもチームワークで強大な敵に立ち向かう、ゾロは窮地においこまれたところで技と精神力を一段高いところへ持っていく。サンジもいつものクールさを保ち得ないところでの戦いを経験する。
映画版ではその戦いを結果的にふつ~の戦いとして描いてしまった。これが最大の残念所かな。


ワンピース劇場版、昔は映画館に入場者の列ができるくらいの人気だったけれど、いまは休日でも館内はすかすか。やっぱり世の中そんなもんなんでしょうかね~


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