Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

前大道慎二+松本里美 版画二人展

2008-10-11 23:36:59 | art
前大道慎二+松本里美 版画二人展
@表参道画廊

今日が最終日だったのですが行ってみました。
松本さんとは初対面ですが、以前某所でクストリッツァ『ドリーベル~』を観たときにネットを探ってみたところ、同じ場に松本さんという方がいたということが判明し、かつその方は銅版画をやる方で、しかもサボテンのボーカルの人で、ソロアルバムを出していらっしゃる、ということがわかったので、それからずっと興味があったのです。

くどくどした文になってしまた。

ソロアルバムには近藤達郎さんはじめけっこうそうそうたるメンバーだしこれは入手したいと思い、入手するならご本人に会える機会がいいなあと思っていたら、版画展をやるということだったので、外出のついでに寄ってみました。

またくどくどになってしまった。




ブログ等で拝見していたのは、深いブルーグリーンを基調とした渋めのイメージでした。わりと好みの感じだなあと思っていたのですが、実際作品をみてみると、そういうタイプ以外にも、赤や黄などを柔らかく使った浮遊感のあるものもあり、そっちもなかなか良い感じでした。




↑写真のは、ジェリー状の海に上向きの力が働いて、船が今浮き上がり、水もぼちぼち浮き上がって来たなあというタイミングのような絵で、その上への力感がとても気に入りました。ご本人もちょっと触れていましたが、その浮遊感はちょっとシャガールを思わせもするし、あるいはクストリッツァの映画に出てくるような飛翔ともちょっとつながっているのかもしれません。

家に飾るならこれだな~と思いつつ、お値段をみてほよほよ~~~



他に小さめのコミカルな作品もいくつかあり、なかなか笑えました。スルメ二人が微妙な表情で肩を組んでこちらをみている「スルメンズ」はいま一押しのキャラだそうで、よかったですよ。スルメンズ。


ソロアルバムも入手しました。
版画集とCDのセットという豪華装丁版で、モノとしてうれしいものでした。
音のほうは、手作り感あふれる渋めの歌曲集という感じ。80年代のアンダーグラウンドな歌作りの試みから、良い部分が残ったという風味でした。あの頃の歌ものバンドをいろいろ思い出します。ルナティック・アンサンブル、チャクラ、アフターディナー、ゲルニカ、サボテン(ああ、本家か)・・・
Bronze&Willow
松本里美
インディーズ・メーカー

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あ、そうそう、中に小さな版画が封入されていました。
何種類かあるそうです。
ワタシのは、ハスの葉に~かえるが二匹~水面に輪~
みたいな風情のものでした。1199/1500とナンバリングされていたので、
もうすぐなくなっちゃうのかな?

****

一方の前大道さんのほうは、同じ銅版画か?というくらい作風が違っていました。力強い線を黒を基調とした色がっしりと支えて、異国の古い巨大な工作物・・という感じ。
と思えばまた小さい象のラフなスケッチみたいなかわいいものもあって、松本さんもそうでしたが、こうやってちょっと遊びも混ぜてモノ作り/モノ展示をするというのはなかなかいい感じだと思いました。

*******

思っていたよりもずっと楽しめたので良かったです。
こういう創作をする人の話を聞くのは刺激になります。
ワタシもがんばっちゃおうかなっとか思いつつ
次の目的地、チェンバロ自主練習に向ったのでした。。


表参道~ 風すきとおり~ 秋の雲






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