Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

パリ再訪記5 いろいろあったがマーラー!

2015-09-17 08:04:05 | パリ再訪記
9月16日(水)は朝から雨
晴れ男もここまでか・・

今日のメインは、新しくできたコンサートホール
フィルハーモニー・ド・パリでマーラーを聴く!
というやつなんですけど、
それは夜の公演なので、昼間はどおすっかな?

ということで、前回行かなかったオルセー美術館と
前回行ったんですが改修中で閉まっていたピカソ美術館に行きました。。
が、いろいろありましたね~w

***

オルセー美術館は若干不便なところにあり、
バスを乗り継いでいくか、メトロを乗り継いでいくかと悩み、
雨なのでぬれないメトロでいこうと思いました。

ミュゼドルセーという駅はあるんですがRERの駅で、大概乗り換えがとても大変なので、
オルセーの裏側に近いソルフェリーノというメトロ駅があるので
そこから行こうかと・・思ったんですが。。



アパルトマン近くのカルディナル・ルモワルからセーヴル・バビロンに出て
12号線に乗り換えてすぐ
なんですけど、
カルディナル・ルモワルから二つ目のクリュニー・ラ・ソルボンヌについたところで、
突然焦ったような車内アナウンスが!
何事だ??と思ったら、車内の乗客が全員電車を降りていくではありませんか、、

なにがおこったのかまったくわかりませんけど^^;
ワタシも当然一緒に降りて様子を伺いました。
降りた人々のうち、出口へ向かう人半分、ホームに残る人半分て感じ・・・
野生の勘でメトロはあきらめたほうがいいと思い、
かつその駅はオルセーに行くバスにちょうど乗りやすいところだったので、
外に出て雨ざんざかの中バスを待ちました。


そんなこんなでようやくたどり着いたオルセー美術館。
雨でも長蛇の列。しかも列のなか怪しげな黒人さんが
傘を売り歩いている。5ユーロだそうだ。



例によって周囲をよく観察すると、
別の入り口にも人が向かっているので、
あれがパス持ってる人の入り口だろう
ということで無事そこから入れました。

セキュリティチェックを経て中へ。


見た感じ狭いかなという印象ですが、実際のところは結構幅があり、
じっくり見たら半日くらいかかりますね。
近代の絵画、彫刻、装飾などをふんだんに見ることができるので
ゴッホとかドガとかセザンヌとかルノアールとかそういうあたりが好きな人はたまらんと思います。

こんな感じで




ベルト・モリゾ!


ワタシ的には、比較的印象派にスペースを割いている感じがあるのがツボ。
プログレアルバムのジャケットみたいな絵がツボ(笑)



あとはアール・ヌーヴォーのコーナーもあり、
これは主に家具や建具の工芸デザインものが中心なのが面白かったです。



0階は入り口から奥にむかって床がだんだん高くなっていて、
こまめに階段とか昇るんですけど、
昨日のヴェルサイユ疲れが残っていて足がよれよれしちゃいました。
展示は0階と2階と5階にあり、
2階に昇ったところで、いやこれ5階まで登れるんかいなワシ・・となりましたが、
幸運にも5階まではエスカレーターがありました
(助かった!)

思うにパリ観光は、年を取りすぎてからはちょっと辛いかも。
メトロや美術館は無慈悲に階段が多いですし、
ノートルダム大聖堂や凱旋門など、昇る系の名所の階段は
それはそれは無慈悲だもんね・・・・

***

さてややへとへとになりながらオルセーを後にし、
次は。。

と思って外に出たところで、はたと気づく
持っていた傘が・・ない・・

あれだ、セキュリティチェックのところにおいてきたんだ。。
しかたなくまたパス用の入り口から入場
セキュリティチェックのところにいるこわもてのおっさんにきいてみる
「私の傘はありませんか?ここにおきっぱなしにしたんです」
おっさん
「かさ?知らんね」
けんもほろろ(T_T)

致し方ないので、すごすごと退散。。
ああ、ワタシの傘、傘よ傘よ、お前のことは忘れないよ(T_T)

幸いにも雨は小降りなんで今のうちにメトロの駅まで行こう。
しかし今日は夜もあるしどっかで傘買わないとやばいよね~
う~ん、どこで傘買えるんだろう??
先ほど長蛇の列で傘売ってたよなあ怪しいよなあw

と悩みながら歩いていると、
オルセー裏のいわゆるお土産屋さん的なケバイお店の店先に
傘が並んでいるではないですか(笑)
しかもケバイお店な割に質実剛健な感じの折りたたみ傘がある(笑)
そして5ユーロと書いてある。
う~~む、長蛇の列の傘と同じ値段か・・・・

ということで買いましたとも
質実剛健な折りたたみ傘5ユーロを
二人の可愛いマドモアゼルが働くお店で。

****

傘問題があっさり解決したので
気を取り直してピカソ美術館に。
ソルフェリーノからコンコルド乗り換えのサン・ポールへ。
雨の日はメトロね。

サン・ポールからマレ地区へ歩いていくと
あ、そうだ、ファラフェルを食べなければ、と思い出し
前回も行きましたが有名店ラス・デュ・ファラフェルでテイクアウト。
前回は5ユーロだったけど、今回は6ユーロでした。。



見た目よりぼりゅーみーで超おなか一杯になり
(パリのおひるごはんは大概2食分あるよね・・)
元気が出たところでピカソ美術館。
閉館の1時間前で時間があまりないけれど。。

ピカソ美術館は残念ながらミュージアム・パスは使えないということなので
チケットを買って入場。
ガイドブックには11ユーロと書いてあったが
9ユーロでした。なぜだろう?

サレ館という17世紀の館を改造して美術館にしているので
内装とかも楽しみではあったんですが、
内装のほうはすっかり美術館仕様になっていて、
ぜんぜん17世紀のものは目に触れません。
わずかに入場後にある階段が館ちっくです。

サレ館


ピカソの絵は幼少のころからなんどか見ているので
なんか安心します。
初期のまともな(笑)絵画から、
キュビズムやアブストラクトを経て
独特のトンデモ絵画に至るまで
展示少な目でコンパクトに追えるので
短い時間でも堪能できる。



ピカソだけでなく、周辺の人などの作品も展示されてました。
ブラックとかゴーギャンとかルノアールとかあったな。

***

ピカソ美術館は18時閉館で
マーラーは20時30分開演なので
時間があるにゃ~ということで例によってカフェへ。
サン・ポールの大通りのカフェだったが
5.70ユーロ^^;高いねえ、繁華街のカフェは高いのは日本と同じね。。



で、サン・ポールの駅からフィルハーモニー・ド・パリのあるポルト・ド・バンタンまでは
たまたまわりと便がいいのでした。
開演1時間30分前くらいに着いちゃったけど、
ついてからのんびり写真撮ったりして、ホールの入り口についたら、
開演の1時間前にオープンしますと表示があり。
あと15分くらいなので程よい感じでした。

が、ホール入口はエスカレータで結構上ったところにあるんだけど
ここが吹きっさらし^^;
しかもそのフロアの縁は低い立ち上がりがあるだけで柵とかなんにもないので、
下手すると落ちるよこれ^^;
という日本では考えられない作りなのでした。
さすがは最先端のデザイン重視建築だね。。。。。。

けったいな建物


中はちゃんとしている


で、マーラー

プログラムは、シェーンベルクのオーケストラのための変奏曲と
マーラー交響曲第4番
オケはパリ国立歌劇場管弦楽団(Orchestre de l'Opéra national de Paris)

シェーンベルクは初めて聞く曲でしたが
いつのも無調シェーンベルク。
変奏曲といっても何をどう変奏しているのかほぼわかりませんでした^^;が
かっこいい曲でした。体が熱くなりました。
帰国したら音源欲しい。

そしてどうもパーカッション女子に惚れる傾向にあるんだけどw
今回も実に魅力的な東洋人のパーカッショニストが出演していて
もうツボはまりまくり♡
かっこいいんだよねーパーカッションは

そしてマーラー4番。
ちょっと上品なマーラーという感じで、
テンポの怒涛の急変はなく、
弦のグリッサンドも控えめで、
こういうのもいいかもと思いました。

個人的にはもうちょっとこてこてがいいけど。

席がオケ左後方だったので、4楽章のソプラノがちょっと聞こえにくい感じだったけど、
でも歌は素晴らしかったです。
オケもぴったり合わせて、プロだなあ。

ところどころもうちょっとと思うところもあれば、
ところどころこれはいいねと思うところがありました。
(まああたりまえか)


終演後帰りはタクシーにしようかなあと思っておりましたが、
みんな普通にメトロに向かっていくので、
大丈夫そうだなと思いメトロで帰ってきました。

大丈夫でした。

***

ちなみに、傘を買ってからは雨はぽつぽつ程度、
フィルハーモニー・ド・パリについたころには
すっかり晴れておりまして、
新しい傘は使わずじまいでした。

晴れ男だけど降るときは降るのだが
傘を買うと止むという複雑な晴れ男でございます。。


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