Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

パリ記8:モンマルトル墓地とか

2009-10-08 01:16:38 | パリ記2009
パリ記8回目はモンマルトルでだらだらの2回目ですね~
一日モンマルトルにいたんですよぉ

****
9.19sat ピガール恐るべし
お土産を買ったあと、まだ時間があるのでなおもうろうろする。ただうろうろする。
ドゥー・ムーラン周辺はちょっとした市場のようになっていて、少し南下するとキャバレームーラン・ルージュがある大通りに出る。そこはブランシュという駅であるが、ここからピガール方面は話に聞く歓楽街+風俗街。どんな様子か見てやろうとピガール方面に一歩踏み出すとすでにそれらしい店が並ぶ。アメリの彼氏がお勤めのポルノショップもこの辺にあるんだろう。と悠長にいると、数歩も歩かないうちにいかにも胡散臭いムッシュが、いかにもそれ系の小さなカードを見せつつなにやら言い寄ってくる。まだ昼間だってのに。のんのん。と言いながら早足になるが、ムッシュは少しも引き下がらず腕を掴んでくるので、軽く振り払い軽くダッシュで逃れる。ふう。

とため息を着くかつかないかのうちに、いつのまにかまたもやいかにもその道の人という感じのマダムが、流麗なフランス語をとうとうと話しながら、ぴったり寄り添ってくる。う~む^^;
これまたのんのん!と言いながらやはり軽くダッシュ。しかし、マダムは少しもひるまずやはり軽くダッシュして寄り添う距離を変えない。お~い^^;。しかたなく、大通り反対側にモノプリが見えたので、車が途絶えた瞬間に走り、モノプリに避難する。

やれやれ。

ピガール方面に一歩踏み入れたとたんこれだ。男ひとりだけってのがいかにもカモなんだろうなあ。女性一人だと逆に味わわないことかもしれまへん。ピガール恐るべし(笑)

ムーランルージュ


それ系の店が並ぶピガール方面


今考えると、あのまま小走りを続けピガール探検をしてもよかったなと思うのだが、ちょうどモノプリに用があることもあり、あっさり探検をあきらめてしまった。

ブランシュのモノプリ。前にアコーディオンのムッシュが座りパリらしい調べを奏でていた。


モノプリに用とは、もちろん師匠のお土産探し。まだ探してるのか^^;そうなんです。
ここでは事前に撮っておいたバッグの写真を見せて「これあるか?」と訊いてみる。お店の人はわーっとフランス語で説明してくれたが、わからん^^;
どうやらこのバッグはもう置いてないらしい。なにしろ出してくれなかったし。う~ん残念。売れ残りもあるかもしれないので、モノプリ見たら立ち寄ろう方針で行こうと思う。

八百屋と洗濯船
さて、その後なおもうろうろし、アメリにでてくる八百屋~と、伝説の洗濯船跡地を見る。
八百屋は時間的なものか、ちょっと寂びれた感じだったなあ。

コリニョン!


八百屋の窓には「アメリ」がらみの切り抜きがいっぱい


洗濯船跡地はいまは小さなホテルになっていて、往時のことを記す標識と写真展時がある。建物が残っていたらよかったのにね。(火災で焼失)

洗濯船跡

洗濯船在りし日の姿


モンマルトルは坂と階段の街


パリ中にある公衆ゴミ袋




9.19sat モンマルトル墓地~
さて、まだ時間がある~。というのは、映画が始まるのが15時だから。そう。モンマルトルで映画見ようというのが午後のイベント。時間があるので、予定外ながらモンマルトル墓地へ行ってみる。

墓地はモンマルトルのはずれだけれど歩いてすぐ。入口はわかりにくいが野生の勘で真っ直ぐ探し当てた。(あとでよくみたらガイドブックの地図に入口って書いてあったけど^^;)敷地と道を挟んで反対側の階段を下りたところ。道路の下あたりが入口である。

入口には有名人の墓のマップがある。アルファベ順に名前があり、対応する番号が地図上に振ってある。どのくらいの広さか感覚がわからないので、とりあえず対象を絞って見に行く。なにをおいてもここでは、フランソワ・トリュフォーに参らねばならないだろう。

地図を片手に歩く。墓が整然と、でもたくさん並んでいる。古い墓ほど家の形をしている。石造りの家なうえにかなり古ぼけていてなかなか怖い。墓地とはいえ通りに普通に名前が着いていて、墓にも住所があるということでは、家型の墓もよい。新しいものはだいたい石盤を横たえた形のようである。

家型の墓はコワい・・


道をざくざくとあるく。右に折れるとトリュフォーの墓があるはずだが、墓の間の小道もあり大き目の歩道もあり、どこで折れるのかいまいちわからず。広大な墓地だと思っているので、多めに歩いてこのへんかな?と思っていたら、思い切り通り過ぎていた。
戻るようにして墓を眺めながら歩くと、あったあった。フランソワ・トリュフォー。そんなに本数は観ていないけれど、あなたの映画は好きです。とつぶやき墓石に触れる。

トリュフォー




ほかにはベルリオーズの墓(幻想交響曲しか聴いたことはないけれど)、ダリダの墓(これは探しにくかった。昔一時期彼女のレコードを聴いていた)。ダリダの墓を探すのに、奥まったところにあるかなあ?とか墓を分け入って奥に入ってクモの巣にぶち当たったりした。
ま、パリのクモの巣だ。

ダリダ






STUDIO28
ようやく15時近くになったので、映画館STUDIO28に行ってみる。ここはパリ最古の映画館で、内装をジャン・コクトーがやったという話。

STUDIO28


15時から上映とあるのに15時になってもシャッターは閉まったまま。フランスらしいかも。しばらく前でうろうろ。するとよく見ると壁に今月の上映作品紹介とタイムテーブルの紙が置いてある。読んでみる。もちろんフランス語なのでよくわからないが、毎回上映作品が変わるようで、どうやら15時からやるのはアニメらしい。アニメか~。う~ん。しかもアメリカのアニメと書いてある。一つ遅らせて次の回を見るというのも考えたが、まあ、アニメなら言葉がわからなくても楽しめるかもと思い直し、観ることに。
いざチケット買うぞ!

入口すぐに窓口があり、おっかなそうなマダムが座っている。ぼ・ぼんじゅ~るまだむ(にっこり)あんぺるそんしるヴぷれ。マダムは予想通りにこりともしないで、○△?と訊きかえす。タイトルを確認しているんだと思い、うぃ。と言う。ちょっと怪訝な顔のマダム。その顔でちょっと心配になるワタシ。
ま、チケットをみるとちゃんとタイトルも時刻も印刷されているし、料金もちゃんとしている。グッド。

入ると映画人の足形(なぜ足形?(笑))が壁にある。コクトーのイラストやアベル・ガンスの写真などが展示されている。

足形

コクトーのイラストと奥はアベル・ガンスの写真


客席に入る前にもうひとりマダムがいてにこやかにボンジュール!○×△というので、にっこりぼんじゅ~るして客席に入ろうとすると、マダムはあわてて、ちけ!ちけ!という。ああ、チケット見せろということか~^^;汗かくなあ。チケット半券をさらにペリッと切れ目を入れられて無事入場。
客席は紫ベースに赤のシート、スクリーンには赤の緞帳が。そして木の枝?きのこ?のような不思議なシャンデリアが。こじんまりとした小劇場。いいなあ。
客席の最後列中央にすわり、ああ、異国でも映画館は落ち着くなあと思っていると、お客さんが三々五々やってくる。お客さんはほぼ例外なく親子連れ。そうだよな。アニメだもんね。ほぼ例外なく親子連れで、例外はただ一人最後列に座る怪しげな東洋人だけ^^;やれやれ。

魅惑的な色使い


シャンデリア!


15時からといいつつ全然始まる気配がない。どうやらお客さんがひととおり入ってから始めるようだ。しばし待ち、とうとう暗闇が訪れる。予告編なしでいきなり本編が。するとドリームワークスのタイトルが。おお!むむ?これは、ああ、なんだ、これ「アイスエイジ」だよ「アイスエイジ3」だったんだ。そういやフランス語タイトルはL'age de glace 3。言われて見るとわかるねえ^^;

映画はもちろんフランス語吹き替えで、ところどころみんな笑ってるのに自分だけ笑えないところなどがあり、異国情緒満点。でも話自体はわかりやすく、しばし映画空間を楽しみましたよ^^

あいすえいじ3



映画館を出るとき、窓口のマダムと軽くアイコンタクト(めるしー)。するとマダムもニッコリ。めでたしめでたし。

モンマルトルのひこうき雲!



メトロ苦境
さて、帰るとするか今日はちょっと夕方のんびりしよう。
再びアベスからメトロでサンラザールに出て、ここからオペラまで歩いてみる。
夕暮れ時でヒトが多い!
パリの中心地はまたモンマルトルとは違った騒々しさがある。

この時点で予感すればよかったんだけれども・・・

オペラからメトロ7番線に乗る。が、メトロ、途中からがんがん人が乗ってくる。そのうちぎゅうぎゅうになる。うう~~メトロはつかまるところがなくて非常に苦しい、暑い、疲れる!助けて!
サンシエ・ドバントンでも一向に人は降りず。その時点で反対側のドアに押し付けられていたワタシは、「ぱるどん!」を連発して人を掻き分ける。出口付近に立っていた若者がどうも「エクスキュセ・モアだろ?」といったような気がしたので、「エクスキュセ・モア!」と言って降りる。
こういうときは「ぱるどん」か「エクスキュセ・モア」か?その後も周りの人を観察したけれど、結局よくわからない。どっちでもいいような気がする。。
ちょっとどいてもらうときは前者、掻き分けるときは後者かなあ?

関係ないけどイエスの公演があるらしい。


メトロ疲れでよろよろサンシエに降り立つ。ちょっと足ほぐしに、ゴブラン方面にあるモノプリに行ってみることに。しかしここはコスメメインのお店で、どうにも店内では違和感のあるワタシ^^; 一応ささっと店内をみて退散

サンシエ・ドバントン駅でツィター?を弾くマダム。上手。


疲れたのでステュディオに一番近いカフェでお茶を、と思ったら、土曜と日曜は休み~と書いてあってがっくり。
とりあえずステュディオに帰りのんびりする。
いや~一日歩いたあとの休息は気持ちがいいねえ~~~
一日中モンマルトルにいたけど、こういうのものんびりしていいね。


ワッフルとバゲットを買ったのはこの日でした。
前日分(前々回)の記事は間違いでした。

3日は持ちそうなバゲット~

しかしワタシの机はなぜすぐに散らかる?

ステュディオのある建物







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コメント (8)
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