イワシの翻訳LOVE

はしくれトランスレータ「イワシ」が、翻訳への愛をつれづれなるままに記します。

走ることについて語らないときに僕が思っていること

2008年02月20日 22時06分53秒 | Weblog
君にだけ見えてるような直線を 何のため走る遠く見つめて

(解説)かつてよく聞いていた某ラジオのDJは、公園とか、夜道とか、そういうところを走っている人に、「なぜ走るんですか?」とよく訊ねてみるのだ、と言っていました。いきなりの根源的な問いかけです。答えはいろいろらしいですが、こういうの、きっとなかなか明確な答えなんてないですよね。走ることに限らず、なんのために○○しているのか、なんていきなり問われても、そんなのわかるわけない。ただ、そのDJの気持ちはなんとなくわかります。走っている人を見ると、ついそう訊ねたくなるということが。なんのためにコンビニで立ち読みしてるんですか、とか、なんのためにパチスロしてるんですか、とか、そういう質問をいきなり人にすることもされることもあんまりないと思います(まあ、あるのかもしれませんが)。道を歩いていても、走っている人っていうのは、別世界にいるというか、まるでその人にしか見えない直線コースがあって、その先にはその人にしか見えない何かがあって、なんだかよくわからないけど、ゆっくり歩いてるこちらとは違う次元にいるような気がします。私は走ることが好きなので、なんとなくそういう人たち気持ちがわかりますが(走っているときは時間の経過する感覚もちがうのです)、走ることが楽しくないと思っている人からすれば、一体この人たちは何考えてんだ? みたいな気がするのでしょう。

ところで、マラソンをしているというと、東京マラソンに出るの?(あるいは出たの?)とよく訊かれるのですが、私はまだこの大会に申し込みをしたことはありません。意外に思われるのですが、この大会は人気があるので抽選で当選した人しか参加できないのです。だから、走っているといっても誰もがそうそう出場できるわけではないのです(まあ、申し込みしていないので当選するわけないのですが)。ちなみに、参加料も一万円ほどかかります。マラソン大会に出るのに参加料がかかるというと、結構驚く人がいます。私も、初めて大会に出た頃はちょっとびっくりしました。でも、マラソン大会を開催するには、交通規制をしたり、給水所の準備をしたり、記念品を配ったり、パンフレットを作ったり、いろいろと経費がかかるのです。それでも、一万円はかなり高い方だと思います。最初聞いたときは、石原さん、そりゃないぜセニョリータって思いました。大会の規模にもよりますが、普通3000円くらいが相場だと思います。ちなみに、私の知人には地元の大会に、「キセル」で参加した人がいます。なかなかすごいでしょう。皆さんも、ぜひやってみてください。もし誰かに何か言われたら、ここがいつもの自分のジョギングコースです、と答えればいいのです。ただし、私は責任取りません。ところで、一般の人にはあまり知られていないかも知れませんが、マラソン大会は東京マラソン以外にも、大小さまざまなものが、全国でたくさん開かれています。いったいいくつあるのかは私も知りませんが、RUNNET(http://runnet.jp/runtes/)という有名ランニングサイトでは、人気投票でレース百傑が毎年選ばれているくらいですから、その数は推して知るべしといったところでしょうか。私はあんまり大会に出るのは積極的ではなく、去年も2回、今年も2回しか予定してはいません。大会に出るのはそれ自体で楽しいことではありますが、やはり日ごろの練習意欲を高めるため、という理由が大きいです。大会で足が折れるほどの痛みを味わいたくないという恐怖心(逆ニンジン)によって自分を鼓舞するため、という気もします。

大会に申し込むと、人からもプレシャーを受けます。以前書いたように、3/16の荒川市民マラソンのフルの部にエントリしているのですが、フルマラソンに出る、というとちょっとした噂にもなるらしく、「出るんだって?」という風にいろんな人から訊かれます。まあ、ウソついてまで隠すことでもないので「うん」というと、「頑張ってね」といわれ、「頑張る」と答え、「お前はすごいね」という風な会話になるのですが、なんだか勝手にフルマラソンを走る人=鉄人というような美化されたイメージが作られてしまって、ちょっと困惑したりします。すごくもないのに、すごい人と思われてしまうのも、つらいものです。ご存知の通り、私は決してすごい人ではありません。まあ、いろんな意味ですごいことをしでかしてしまう人ではありますが(傷口に塩を塗るようなことはやめてください)。ましてや、鉄人なんかではありません。そんないいもんじゃありません。鉄人というよりも、原人といいうか、猿人というか、ケムール人といいますか、どちらかというと、まあ文人です。あるいはまた、自分でいうのもなんですが最近はひょっとしたら俳人かもしれませんが、泥酔事件の後は、正直、廃人でもあります。もう、勘弁してください。なんだかよくわかりませんが、とにかく、あんまりプレッシャーを感じたくないので、マラソンのことは人には黙っていたいという気もしているのです(といいつつこうやって思い切り書いてますが)。しかし、仕事以外のプライベートの話を人とするとき、走るかブックオフに行くかしか話題がないので、ついつい走ることをしゃべってしまうのです。でもまあ、こうしてしゃべることでまた自分にわざとプレシャーを与えているのかもしれません。そうでもしないと頑張らないので。そんなわけで、本番まであと一ヶ月! 心身を一から叩きなおすために改めて走ることに打ち込もうと思った次第です。で、昨日からランニング復活しました。もちろん、仕事が第一です。がんばるぞ~!


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