イワシの翻訳LOVE

はしくれトランスレータ「イワシ」が、翻訳への愛をつれづれなるままに記します。

一寸の想像にも馬鹿の魂

2010年08月12日 22時53分02秒 | Weblog
散髪の最後、ドライヤーを当てながら美容師の人が「髪の毛が...だから帰ったら洗ってくださいね」と言った。

ドライヤーの音が大きくて「...」の部分が何かわからなかったけど、面倒だったのでわかったふりして「はい」と言った。

その後も美容師の人は「...は何とかだから」と言ってわらった。もういまさら聞き返すこともめんどうなので、なんだかよくわからないけど、一緒になって笑った。

30分ほどかけて歩いて家に帰り、しばらく雑用をしてふと洗面所で鏡をみたら、頭のうえを尺取り虫みたいなのが歩いているのを見つけた。

ぎょっとした。すぐに「尺さん」を手でつかみ、水道であの世送りにさせてもらった。尺さん、ごめん。生まれ故郷の海に帰って(ちがうか)、安らかに眠れ。

尺さんが髪の毛のうえをゆっくりと歩いている不気味な映像が脳裏に焼き付いて離れない。いつから虫がいたのか?

ふと、ひょっとして、あの美容師が言ってた「...」は、この虫のことだったのかなあ?

と思ってしまった。

絶対にそんなわけはない。頭に虫がついてますから、家に帰ったらシャンプーしてくださいなんて、そんな美容師いるわけない。

でも、瞬間、そう思ってしまう。僕はこんな風に、現実で瞬時に理解できないこと起こると、ものすごくあり得ない思考をしてしまうことがあるのだ。こんな調子だから、よく、人に笑われる。

たとえ瞬間でも、そういう風に考えてしまう自分の愚かさが嫌いである。そして紛れもなく、それが自分の真の姿だとも思う。

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