イワシの翻訳LOVE

はしくれトランスレータ「イワシ」が、翻訳への愛をつれづれなるままに記します。

初めての訳書がでました!

2006年12月30日 23時12分03秒 | Weblog
おかげさまで、ついに初めての訳書が世に出ることになりました。

オライリージャパン社から、『Head Rush Ajax』というタイトルで、
今月24日に発売されております。以下はアマゾンの紹介のページです。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4873113105/ref=pd_rvi_gw_2/250-5312642-9161036

本書を訳すことになったきっかけは、フェローアカデミーで僕が授業を受けていた、
講師で翻訳家の夏目大さんからの紹介でした。
さらに、夏目さんには監修をしていただいています。本当に感謝感謝です!

思い起こせば話をいただいたのが今年の春。GWから着手して、
8月14日にドラフト翻訳をあげるまではとても大変な日々でしたが
(ちょうど仕事でも死にそうなプロジェクトが進行中だったので)
同時に最高に楽しい日々でもありました。

その後、校正を何度も繰り返し、ようやく最終校ができたのは、
印刷所への入稿のほんとうにギリギリでした。
オライリーの担当編集者の方にはご迷惑をおかけしてしまいました。

夏目さんという当代屈指の訳者に監修してもらえるばかりでなく、
素晴らしい担当編集者の方にも恵まれ、
さらには原作もとても面白くユニーク、かつAjaxという今注目のテクノロジを
扱ったものだったということで、これ以上ない条件で仕事ができました。
いろいろと反省点もあるのですが、1冊訳してみて本当に学ぶことは多かったです。


思い起こせば、翻訳の道を志したのが、1997年の1月のことでした。
本好きな自分がそのとき将来の夢として思い描いていたのは、
やっぱり本の翻訳をすることでした。
翻訳の勉強をはじめ、勤め先のミニシアターを2年後にやめて、
東京に出てきて翻訳会社に入り、今はソフトウェア会社で翻訳者として
働いています。ずいぶんと長い道のりだったような気もするし、
あっという間だったような気もします。

ふと、このまま、訳書を出すことなく、一生を終えてしまうのかな、と
思ったこともありました。
今、自分の訳書を手にとって、まだ半分夢のような気がしています。

大きな喜びを感じてはいますが、これからも出版翻訳の仕事は死ぬまで続けて
いきたいと思います。そのためには、日々の努力しかありません☆
来年以降も頑張りたいと思います。

このブログは、忙しかったのもあるし、
まだまだ力不足の自分がえらそうに翻訳とは、、みたいなことを
書いていることに対してちょっと自己嫌悪になってしまったこともあって
しばらくお休みしてしまいましたが、これからはなるべくつれづれなるままに
等身大の自分の翻訳LOVEを書いていきたいと思います。

皆様どうぞよろしくお願いいたします。