イワシの翻訳LOVE

はしくれトランスレータ「イワシ」が、翻訳への愛をつれづれなるままに記します。

いよいよ明日

2010年02月26日 12時07分37秒 | Weblog
明日の午前中、ついにイケメンサーファーのヅラが届きます!(わくわく)

それから、続報としましては、アマゾンからはこのようなものをおすすめされてしまいました。

筋肉マンシャツ

よくみるとこれもなんだか(若き日の)僕にとても似ています。まじで僕は知らないうちに、ヅラモデルのバイトをしていたのかもしれません! そして、さらによくみるとなんだか(メガネを外した)N目先生にも似ているような...(笑)。

イケメンサーファーと同じく、これも対象年齢は6才から。
大人とサイズが同じということでしょうか?

あまり認めたくはない現実

2010年02月21日 12時55分42秒 | Weblog
Amazonの「閲覧履歴からのおすすめ」に、こんなのが掲載されていました。

イケメンサーファー」余興なんかに使う、かつらです。

こんなものをオススメされてしまうなんて、僕は普段いったいどんなものを閲覧しているのでしょうか? マジで身に覚えがありません(と、人ごとのように)。

しかし、さすがAmazon。あまり認めたくはないですが、よく見るとなんかこの人、僕に顔が似てないですか? かっこいいのかダサいのか、さわやかなつもりなのか笑いを取ろうとしているのかがよくわからない、この煮え切らなさが、まさに僕を彷彿とさせます。

それから、どうでもいいことですが、対象年齢は6歳からということですが、いったいその5歳と6歳の間に引かれている境界線とは何なのでしょうか?

ともかく、せっかくおすすめいただいたので、さっそくひとつ購入いたしました。

みなさん。

今後、新宿~吉祥寺界隈で、この写真とそっくりな人が街を歩いてるのを見かけたら、それはかなりの確率で僕です。どうぞよろしく!

そぞろ歩きの会6 湯島・本郷編、無事終了いたしました!

2010年02月20日 21時57分19秒 | Weblog
そぞろ歩きの会6、湯島・本郷編が開催され、みなさまと一緒に楽しくそぞろ歩いて来ました。東京は晴天で、実に気持ちよく空が晴れ上がっていました。お昼頃になるとかなり暖かく、春はすぐ近くにきていることを実感できました。

最近の私の迷走ぶり、ヤキの入りっぷりを象徴するかのように、中盤道に迷ってしまいましたが、無事ゴールして韓国料理を堪能できました。ビールとマッコリをたっぷり飲んだ効果?か、家に帰ってから3時間も寝てしまいました(笑)

みなさま、とても楽しかったです。また来月そぞろ歩きましょう!

そぞろ歩きの会のブログにレポートをアップいたしました。

ついに生還、しばし静観、気がつけばちょっと精悍、そして性感

2010年02月18日 22時07分53秒 | Weblog
1時間に400ワード前後の処理速度で、1日12時間ほど作業すれば、たとえば4000ワード/日は決して不可能な数字ではない。実際ここ数日はそんな感じで仕事をしていた。

ただしこれができるのは、ある程度ボリュームのある案件で、用語や内容の理解・把握がそれなりにできていることが前提になる。それに、無理をした翌日はパフォーマンスが格段に落ちたりもするから、1年365日このペースを維持できるわけではない。実際いま、「動悸が不順」になるくらい身体の状態も尋常ではない。

ただ、初犯じゃなくて諸般の都合(すなわち納期)で、そうせざるを得なかったのだ。

とはいえ、これは現在の自分の実力からすれば満足すべき処理量ではあると思うし、質に関しても、あくまで自分なりの基準に照らしてのことだけど、意外にもそれほど不味いものにはなっていないと思われる。量をこなすことで逆によい効果が上がっていると感じられる部分もあるのだ(でもやっぱり、十分な時間をかけて入魂のレビューをしたときのような、その時点の自分にとってのベストを尽くしたという感覚は残念ながらあまりなく、多少は後ろ髪を引かれている)。

余裕も何もなくて、人間らしい生活とは言い難い日々ではあったが、レッドゾーンに入ってしまったようなこの数日間は、火中の栗を拾うような非日常とスリルを感じさせてくれるものであり、いろいろな気づきや洞察を得ることができたのではないかと思う。

ごくわずかではあるが、確かな成長を実感しつつも、まだまだまだまだ実力が大いに不足している、自分はホンマモンではないというリアルな感覚が同居していて、グルグルと渦巻いている。

ごく一般的な単語ひとつとっても、文脈に応じてどの訳語を当てはめるべきかというブレが大き過ぎるし、自分のなかに明確な基準がないことに気付いて、唖然とする。

たとえば「過去数日にこれだけの仕事を成し遂げた自分」が、多少の自負心を抱えて新しい仕事にやおら取り組み、最初に出くわす"operation"という語。「運用」とするのか、「運転」とするのか、「運営」とするのか、「オペレーション」とするのか、はたまたその他さまざまな候補を検討するのか、まったくわからず途方に暮れる。どれを選んでも釈然としない。要は、英語の真髄も、コンテキストも、生きた日本語も、まったくわかっていないのだ。

突然、何の脈略もなく砂漠に放り出されたような感覚。磁石もテントも持たずに、どうやってこの昼間の灼熱の太陽と、来るべき夜の氷の冷たさに耐えればよいのかというような、まったくの方策のなさは、いったいどういうことだろう。ネットの辞書や検索サイトで語を調べ、適当な訳語はないかと目を走らす。だが、どこにもその答えは書かれていない。

翻訳は斯様に難しい。なまじ簡単に置き換えが可能だからこそ、その背後に隠れている、非情なほどに恐ろしい世界がやけにおどろおどろしく見えて、うそ寒い気持ちになる。だが、だからこそ、この営みは、とてつもないほどに奥深く、面白く、探求のしがいがあるものなのだ。

翻訳が上達する秘訣は「多くの文章に触れること」であると人は言う。だが、目を見開かなくては、「翻訳をする者」としての特別な意識を持って言葉にぶつかっていかなくては、翻訳の本質に触れることはできないのだと強く思う。

さんざん苦しみ抜いた後だけに、英語を読む端から、頭のどこかから自然に訳文が湧き出てくるような十全さが、喉から手が出るほど欲しいと感じる。そう感じるからこそ、きっとこれまでとは少しだけ違った微細な感覚で、言葉に接することができるのではないかと期待する。つかの間の解放感が生み出す、幻なのかもしれないけれど。

というわけで、疲れていて、かつ微妙に躁状態にあるため、なんだか妙にシリアス?な文章になってしまいました。すみません!

===告知===

そぞろ歩きの会6「湯島・本郷編」いよいよ明後日、2/20に開催します。

現在のところ7名もの方々に、参加表明をいただいております!
今回は「死神王子」の異名を持つ(といいつつ、そう呼んでるのは僕だけ)業界の若きホープ、イケメン翻訳者S崎君が満を持しての初参加! さらに豊富なフリーランス歴に裏打ちされた真の実力者T川氏も臨戦態勢を整えており、まったく予断を許さない魅惑の展開が期待できます。まさにかつての新日本プロレス黄金期の「マジソンスクエアガーデンシリーズ」並に豪華な面々で全国のプロレスファンの皆様のご期待に応えます(なんだかよくわかりません)。

翻訳Loveな人であればどなたでも大歓迎! 皆様の参加をお待ちしております。

寒い日が続きますが、みんなで歩けば怖くない(^^) 今回は、散策の後、韓国語翻訳者Iさんに解説していただきながらの韓国料理ランチを予定しております。たっぷり歩いて話した後は、美味しい料理を楽しみながら、マッコリで泥酔、じゃなくて乾杯しましょう! みなさまよろしければご参加くださいませ。そぞろ歩きの会のブログに告知を掲載しております。

だいすき

2010年02月16日 23時24分50秒 | Weblog
土曜日の夕食、そんなに大量に食べたわけじゃないのに
気がついたら超満腹モードになって、ちょっと気持ち悪くなって身動きが取れなくなった
こんなの久しぶりだ
ちょっと動悸が乱れているのを感じて怖くなった
こんなのも久しぶり

日曜日はぐったりしてまったく仕事の能率があがらなかった
月曜の朝に納品があったのでなんとか息絶え絶えに仕事を終わらせ
会社に行ったけど目眩がしてフラフラ(寝不足が主要因)
早退して(というか自主的に居座っているので単に早く帰っただけ)夕方まで眠った
昨夜はまともに寝たから今日は復活した
それにしても健康には自信があったからちょっとびっくりした
寄る年波には勝てないということだろう「寄る年波、来る年波」
無理は禁物
睡眠だけはしっかり取らないといけない
1日に12時間以上翻訳してはいけない(少なくとも何日も連続してはいけない)
カフェインの取りすぎには気をつけること
お酒は飲み過ぎてはいけない(わけあって禁酒終了しました)
いくらお腹が空いていても、どか食いはよくない
塩分のとりすぎもよくない
仕事量と塩分を抑えて 余裕を持って生きること
(そんなこと書きながら、実は今も仕事中)

岡村靖幸- だいすき




白いマッコリおちょこにすれすれに注いだ 好みに応じて
かなり美味しいお酒さ 記憶がなくなる もうすぐ
5杯目に手を伸ばしたとき 心臓がいきなり ドクドクと不整脈
まるで責めてるみたいだ 動悸が不順な僕を

Ah ねえ 三週間 健康体のふりをして 塩分控えてみよう
もう 劣等感ぶっとんじゃうくらいに薄口のお茶漬け

炭水化物が大好き あの海辺よりも大好き 甘いチョコも結構すき
こんなに大事なことはそうはないよ
Oh 濃い口醤油が大好き あの星空より 大好き 赤いワインもがぶのみ
ごはんおかわり自由のお店に 今日も向かうよ




===告知===

そぞろ歩きの会6「湯島・本郷編」2/20に開催します。寒い日が続きますが、みんなで歩けば怖くない(^^) 今回は、散策の後、韓国語翻訳者Iさんに解説していただきながらの韓国料理ランチを予定しております。たっぷり歩いて話した後は、美味しい料理を楽しみながら、マッコリで泥酔、じゃなくて乾杯しましょう! みなさまよろしければご参加くださいませ。そぞろ歩きの会のブログに告知を掲載しております。



ぼくらはみんな包丁人

2010年02月15日 22時37分09秒 | 翻訳について
料理人の世界では「包丁一本さらしに巻いて」店から店を渡り歩いて修行するというけれど(まあじっさい今時そんな人はいないとは思うが)、身ひとつで渡世を歩む自由業者の人は多かれ少なかれ、そんな感覚を持っているのではないだろうか。

料理人は一年間、同じ店で修行すると四季折々の食材・料理を経験することができ、一回り腕が上がるのだと聞いたことがある。二年目になると一年目の経験があるから、創意工夫もしやすくなるし、段取りも速くなる。一度経験したことは、何であれ次は上手くできるようになるものなのだ(慣れることで緊張感を失ったり、新鮮な目で物事を見られなくなったりするといったマイナス面もあるのかもしれないが)。三年目になると、それをさらに俯瞰できるようになる。ともかくそんなわけで、一年という区切りのときを迎えたとき、板さんA(角刈り、34才)は「あっしにはもうここでは学ぶことはございません」と胸のなかでつぶやき、次の店を求めて、岩場に打ち寄せられた日本海の荒波の、飛沫を身体に浴びながら、風に吹かれて去って行くのである。

翻訳の仕事をしていると、たまに「年間を通じて忙しいとき、暇なときって決まっているのですか?」というようなことを聞かれる。業界としてはいろいろあるのだろうけど、個人が請けている仕事は小さなものだから、あんまりそういう波を感じることはない。波があったとしてもそれはあくまで僕個人の仕事の受注量の増減なのであって、業界全体のそれではない。もちろん多少の影響は受けているには違いないのだが。

つまり、翻訳者は料理人とは違ってそれほど季節には左右されない。たとえばある会社の年次報告書の翻訳を毎年受注しているのであれば、それを個人的にささやかな「季節物」と呼んでもよいのかもしれない。その仕事のコードネームを、密かに「初鰹」にしてもよいのかもしれない。だが、少なくとも僕の場合はそういう毎年お決まりの仕事というのはほとんどない(そもそも、それだけのキャリアがない)。だから、残念ながら板さんのような季節情緒溢れる一年を、ダイナミックに、劇的にすごすというわけにはいかないのである。

とはいえ、最近妙に感じることがある。徐々にではあるが、まったく別の仕事のなかに、以前訳すのに苦労した語や表現、固有名詞が散見されるようになってきたのである。「ああこれは半年前にあの仕事で出てきたよなあ、あのときさっぱりわからなかったけど、やっぱり今もさっぱりわからんなあ」などとつぶやきながら、それでもやはり初めてのときよりは少しは段取りよく、その食材をさばいている自分がいるのである。そういうときは、なぜか「俺も料理人に例えるなら、二年目あたりの段階にさしかかったのではないだろうか」などとやたらと自分を料理人に重ね合わせてみたくなってしまうのである(実際の料理の腕前はまったく上がっていないってことはこの際、言いっこなしで)。

ただ、その進歩は本当にごくわずかである。1000の素材があるならば、何ヶ月かかけてそのうち3つについて調理法を覚える、しかもやや上達した、という程度であって、完全にマスターしたとは言い難い。それくらいの速度・程度でしか腕は上がっていない。ただ、実感として確かに腕が上がっていることはわかるし、逆にそういう地道は小技の積み重ねは一朝一夕ではできないものであると、妙に納得できるのだ。

ただ、進歩はこういう小さなテクニックとは別なところでも発生しているのだと思う。今月本を30冊読んだら、7ヶ月後にそれらが血肉になってなんらかの変化をもらたすのかもしれない。仕事の目標を具体的に強く意識するようになったら、3週間後には心境が微妙に変わっているのかもしれない。さらに言えば、単に年をとって様々な経験を積むことそれ自体が、やはりその人の仕事観にも大きな影響を与えるに違いない。そうしたすべてを、僕は把握することはできない。そしてその変化は毎日本当にごくわずかしか生じていないものだと思うから、自覚するのも難しいのだけど、日々、仕事で直面するひとつの単語や表現のなかに、ささやかな自分の進歩の証を見ることがあるのだ。

だが、その進歩があるのは、毎日一生懸命働くこと、生きることが前提になる。常に薪を割って竈にくべていかなければ、僕という人間の炎はすぐに弱々しいものになってしまう。冷たい雨が降れば、すぐに消え去ってしまう。庖丁人だって、修行をさぼって厨房に立つのをやめたら、すぐに腕は錆びついてしまうだろう。自転車操業、あるいは一輪車操業のように毎日綱渡り的に仕事をこなしているだけの日々が続いてはいるが、我を顧みる時間はあまりなくても、この小さな地殻変動の息吹を、わずかながらも感じることはできる。小さな職人としての成長と同時に、職業人としての大きな変化の胎動をも感じる。その大地の裂け目からわきあがるエネルギーを、いつか、うまく解き放つことができればよいのだけれど。

ちなみに翻訳者にとっての包丁に相当するものとは、やっぱり今時だったら「ノートPC」あたりになるのかなあ? クラウドの時代であると考えれば「ブラウザ」かな?


ノート1台、さらしに巻いて――バッテリーもお忘れなく

===告知===

そぞろ歩きの会6「湯島・本郷編」2/20に開催します。寒い日が続きますが、みんなで歩けば怖くない(^^) 今回は、散策の後、韓国語翻訳者Iさんに解説していただきながらの韓国料理ランチを予定しております。たっぷり歩いて話した後は、美味しい料理を楽しみながら、マッコリで泥酔、じゃなくて乾杯しましょう! みなさまよろしければご参加くださいませ。そぞろ歩きの会のブログに告知を掲載しております。

人類最終日の高円寺革命、もしくは「ストップ!矢沢君」

2010年02月14日 20時17分07秒 | Weblog
生まれて初めて「名曲喫茶」に行った。高円寺の「ルネッサンス」(名曲喫茶がとても好きだという人に連れて行ってもらったのだ)。

店は、駅前の商店街を少し外れたところ、古めかしい建物の地下一階にある。なぜか少しどきどきしながら階段を下りた。

店内に入るとその独特の雰囲気に圧倒された。薄暗い店内には歴史を感じさせる調度品が並べられ、数人の先客が遠い目をして何かに思いを馳せている。

メニューはコーヒー、紅茶、ジュースの3種類だけ(すべて400円)。持込も自由。私語も可能だ。われわれはコーヒーを注文し、本棚の近くの小さなテーブル席を占拠した。

かなりの音量で音楽が鳴っている。コーヒーを啜り、渋めのセレクションの本を手に取りながら、名曲の調べに身を委ねる。壁に掛けられたいくつもの時計の針は止まっていた。ものの10分もすると、本当に時間が止まったかのような錯覚に陥った。

リクエストボードがあって、チョークで聴きたい曲を書き込める。常連風のお客さんが、思い出したように立ち上がり、リクエストを書き込んでいく。ブラームス、バッハ、チャイコフスキー。私も負けずに何かお願いしてみることにした。しばし迷った後、やおら立ち上がり「矢沢永吉、時間よ止まれ」と書き込んでみた。というのは嘘で「ドビッシー、選ばれた乙女」をリクエストした。

ゆっくり本を読むのもいい、目を瞑って音楽を堪能するのもいい、浮かんでは消える想念を追いかけてみるのもいい、だが、それでも、そんなすべてを無力化してしまう何かがここにはある。

ある日、突然、地球に隕石が激突して、一瞬にして人類が絶滅する。もしそんな午後が近い将来に訪れるのだとしたら、その最後の瞬間の光景に相応しいのが、この店内かもしれない――なぜかそんなことを想った。クラッシック音楽、古本、美味しい珈琲。つかの間、人生を降りる。おもむろにカップに手を伸ばす、昭和60年代の奥付の写真集を手に取る、脈絡もなく、ふとあの日の光景が頭を過ぎる。そして、おもむろに隕石が激突し、すべてが無に帰す(なぜそこで隕石なのかは、自分でもわからない)。

ともかく、そんな午後を夢想させてくれる、素敵で不思議な空間だった。世界はまだまだ、知らない場所に満ちている。

Meikyoku Kissa \"Renaissance\" Classical Cafe 名曲喫茶 ルネッサンス(高円寺)

赤と黒、あるいは僕なりの万有引力の法則について

2010年02月13日 00時27分20秒 | Weblog
西新宿への通勤生活も3ヶ月目を迎えた。なんと言っても、楽しみは食事である。久しぶりの都会生活に嬉しくなって、しばらくは様々な店を探訪した。飛び込みで新たな店を開拓するのは楽しい。ラーメン、中華、洋食、和食、そば・うどん、寿司、焼き肉、韓国料理、インド料理、タイ料理、などなど(きりがない)、昼はもちろん、夜も帰りが遅くなるから外食で済ませることが多いのだ。

ところが、気がつけば最近、ほとんどトンカツとサバの塩焼き定食しか食べていない。驚くほどの頻度でこの2つのどちらかを食べているが、まったく飽きる気配がない。トンカツも美味しいし、サバも美味しい。ただただ美味しい。もう幸せなのである。ちなみに、家にいるときはペペロンチーノを作って食べることが多い。パスタの麺とニンニクとベーコンと鷹の爪。これだけあれば10分で作れるから楽なのだ。だからこればっかり作って飽きもせず食べている。つまり、この3つの料理が僕の先発ローテーションなのである。おそらく食事の8割はこのどれかで済ませている。昔の巨人で言えば、西本、江川、槇原か。そうなると、やはり西本がサバの塩焼き、江川がトンカツ、槇原はペペロンチーノということになろう。さらに言えば鹿取が吉野家の牛丼で、角がラーメン、定岡はカレーになるだろう。桑田は顔からいっておにぎりに違いない。朝ご飯は基本的に食べないのだけど、歩きながらオリジン弁当のおにぎり食べることもある。

しかし、これだけ同じものを食べても飽きないなんて、人としてかなりヤキが入ってきたことの証だと言えなくもない。これは人としての進化なのか、退化なのか、老化なのか、「まあいい化」なのか、よくわからない。でもまあいいのだ。それに、実はトンカツもサバの塩焼きも、おかずがとても好きだということに加えて、ごはんがおかわり自由のお店で食べているという点もとても大きい。日頃長距離を歩いて体力を消耗しているためか、ご飯一膳では満足できないのである。今日もお昼はいつものロースカツランチを食べ、ご飯とお味噌汁とキャベツもおかわりした。夜はサバの塩焼き定食でご飯をおかわりした。ご飯一日4杯である。

ところで今日、いつものトンカツ屋さんで、こんなことがあった。

レジでお金を払おうとしていたら、配膳係の女性が近づいてきて「このボールペン、お忘れになっていませんか?」といって僕に黒いボールペンを差し出した。間違いなく、僕がテーブルの上に置き忘れたものだ。いつも食事が運ばれてくるわずかな時間に、本を読んだりノートにいろんな野望・計画などを書き留めたりしているのだが、トンカツが運ばれてくると一切それを忘れてたべることに夢中になってしまうのだ。だからすぐにボールペンの存在をすっかり忘れてしまう。

「すみません」僕は言った。(まいったなあ、俺としたことが)、なんてちょっとクールでさわやかな表情を軽く浮かべて、僕はボールペンを女性から受け取った。

そしたら、レジを打っていた若い男性が、何かを思い出したように僕の顔をまじまじと見つめて、こういった。

「そういえば、お客さんこの前、赤いボールペンを忘れていきませんでしたか?」

僕はとてもボールペンLoveな人だ。いつも身近にボールペンがないといやなので、たえず補給している(1週間に1本以上は買っている気がする)。だが、他のことに関してはまったく自分に才能を感じたことはないのだが、ボールペンを無くすことだけにかけては天賦の才に恵まれているらしく、もういやという程簡単にボールペンは僕のもとを去ってしまうのである。間違いなく、いつかこの店で赤いボールペンを忘れたのだろう。

「ああ、たぶんそうでしょうね。でも返していただかなくても結構ですよ。ありがとうございます」僕は言った。わざわざボールペン一本で彼を煩わせたくない。

それにしても、同じ店の人から立て続けに「ボールペン無くしませんでしたか?」って言われるなんて、恥ずかしいやら情けないやら。この店にはしょっちゅう来ているから、結構「いきつけの店」っぽい感じで馴染んでいたつもりだったのに、実は影で店員に「いつもボールペン忘れていくあの人」ってあだ名をつけられて笑われてるかもしれないと思ったりして、すっかり自分もヤキが入ってきたなあとしみじみ実感してしまったのである。まるで黒いタイツの長州力にバックドロップの体勢で抱え上げられたところを、トップロープ越しに赤いタイツのアニマル浜口からだめ押しのネックブリーカーを決められてしまったような、そんな赤と黒のボールペンのツープラトン攻撃を食らってしまったような気持ちになったのである。

しかしまあ、かのニュートンだって、考え事に熱中するあまり、卵を茹でるつもりで時計を湯の中に入れてしまったこともあったというではないか。僕にだって、僕なりの万有引力の法則を考えていることだってあるのだ。いろいろ思うことがありすぎて、ボールペンのひとつも忘れたくなるのだ。

最近、ますます仕事が忙しくなってきました。これから2ヶ月、マラソンまでの間は、かつてない程の仕事量との闘いになりそうです。次のステップに進むためにも、気合いを入れて取り組みます!

===告知===

そぞろ歩きの会6「湯島・本郷編」2/20に開催します。みなさまよろしければご参加くださいませ。そぞろ歩きの会のブログに告知を掲載しております。

いろいろありまして

2010年02月04日 23時50分19秒 | Weblog
いろいろありまして、何から書いていいのかわかりません。というか、いろいろあったような気がしつつも、たんに毎日あまりに忙しく、スキをみて歩いて帰る日々がただ続いていただけのような感もあります。ともかく、しばらくブログを書いていなかったので、何を書いていいのかわかりません。とりあえず近況を書いてみます。

・某日、Head First Railsの打ち上げを催していただき、KさんMさんと非常に楽しいひとときをすごしました。帰り際、おふたりに本にサインをしていただきました。一生の宝物です。我ながら、いい仕事したなあ、なんて思ってしまいました。ありがとうございました!

・後日あらためて報告したいと思いますが、昨年12月からオンサイト勤務をさせてもらっていた以前勤めていた翻訳会社に、そのまま間借りさせてもらうことにいたしました。「オフィス・サーディーン(私の屋号)」の仮装新宿オフィス(居候オフィス)誕生です。スクワッティングですなこれは。これからは昼休み(理想は2時間)に都心の街歩きを堪能したいと思います。仕事の効率は200%アップしました。Youtubeよさようなら。

・相変わらず、歩いています。今日も帰り道、4時間かけてつい先ほど家にたどり着きました。何やってんでしょうか私は。1月の月間歩行距離402キロなり!

・歩きながら、いろいろと今後の野望を練っております。このままじゃアカン、という強烈な思いと、徐々にではあるが物事がイイ方向に向かっている手応え、そのふたつががっぷり四つにぶつかり合って、結局いつも結論が導かれません。まだまだ修行が足りません!

・雪が降りましたね~。

2月はあっという間に過ぎ去ってしまいそうです。1月はいろんな意味で大きな変革の兆しを感じた1ヶ月でした。2月はしっかりとした基盤を作って、本当に自分のやりたいこと、やるべきことに毎日精一杯取り組みたいと思います。