河合隼雄氏が他界された。
氏の思想には関心が高かったこともあって、
特に学生のころ、何冊も著作物を読んだ。
ぼくは学生時代からの約10年を京都で過ごしたから、
京大にいた氏のことは身近に感じていた。
翻訳がらみで言えば、みずずから出ている、
あの『ユング自伝』は、当然ながらというか、
河合さんの翻訳だった。
大学の専攻が心理学だったので、
一時期は、臨床心理士になろうかと考えたこともある。
だから河合さんが日本に紹介してくれた思想は
とても興味深く読んだ。
ついでに言えば、当時勢いのあったTranspersonal心理学にもかなり
興味を持っていたし、ちょっとニューエイジにもはまっていた。
#ニューアカでいえば、中沢新一がすっごく好きだった...
大学の外にでれば、巷にはあやうい思想もあふれてはいた。
もちろん、まっとうなものもあった。
でも、今で言うロハスや癒しと同じことを言っても、
世間ではかなりの少数派で、奇人変人扱いを受けかねない空気があった。
#実際に奇人だったと言われればまったく否定はできないが...
そういう当時のニューエイジゆらゆら派にとって、
河合さんのあの人間性というのは、
ある意味こころの支えにもなっていたようにと思う。
河合さんとは直接関係ない話になってしまうが、
いまやすっかり市民権を得たヨーガも、
思想的に語ろうとすると、神秘主義という
レッテルを貼られがちだったし、
エコロジーの盛り上がりにしても、ここまで主流なものに
なるとは思えなかった。
#こうしたムーブメントには賛同しているが、
#まったく無批判に諸手を挙げているわけではない。
しかし、河合さんの残した功績は、大きい。
有形無形の財産となって、現在に、そしてこれからも
生き続けていくのだろう。
ご冥福をお祈りします。
氏の思想には関心が高かったこともあって、
特に学生のころ、何冊も著作物を読んだ。
ぼくは学生時代からの約10年を京都で過ごしたから、
京大にいた氏のことは身近に感じていた。
翻訳がらみで言えば、みずずから出ている、
あの『ユング自伝』は、当然ながらというか、
河合さんの翻訳だった。
大学の専攻が心理学だったので、
一時期は、臨床心理士になろうかと考えたこともある。
だから河合さんが日本に紹介してくれた思想は
とても興味深く読んだ。
ついでに言えば、当時勢いのあったTranspersonal心理学にもかなり
興味を持っていたし、ちょっとニューエイジにもはまっていた。
#ニューアカでいえば、中沢新一がすっごく好きだった...
大学の外にでれば、巷にはあやうい思想もあふれてはいた。
もちろん、まっとうなものもあった。
でも、今で言うロハスや癒しと同じことを言っても、
世間ではかなりの少数派で、奇人変人扱いを受けかねない空気があった。
#実際に奇人だったと言われればまったく否定はできないが...
そういう当時のニューエイジゆらゆら派にとって、
河合さんのあの人間性というのは、
ある意味こころの支えにもなっていたようにと思う。
河合さんとは直接関係ない話になってしまうが、
いまやすっかり市民権を得たヨーガも、
思想的に語ろうとすると、神秘主義という
レッテルを貼られがちだったし、
エコロジーの盛り上がりにしても、ここまで主流なものに
なるとは思えなかった。
#こうしたムーブメントには賛同しているが、
#まったく無批判に諸手を挙げているわけではない。
しかし、河合さんの残した功績は、大きい。
有形無形の財産となって、現在に、そしてこれからも
生き続けていくのだろう。
ご冥福をお祈りします。