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慢性成人病疾患モデル (hkimi)
2008-07-17 00:14:13
というのも面白いです。

昨日NHK教育の福祉の番組で自殺について取り上げていました。

自殺の大きな原因として「うつ」があるとしても、そこにいたるまでに、経済、家庭、仕事、看病などさまざまな困難が背景にあるから、対策も一筋縄ではないとのことでした。

現代的な人生の困難は原因究明をしてそこから対策を立てようとすると、とたんにこんがらかってしまうのですね。それだけ世の中が「複雑」になってしまったのですね。

アドラーは個別の人生の中に動的なパターン(ライフスタイル)があることに着目したし、後に続いた人たちがその診断方法を一般化したのは、きっと大きな功績で、このスタンスはきっといろんな分野に応用が利くのだと思います。


 
 
 
自殺の問題 (岩井俊憲)
2008-07-17 05:22:53
hkimi様

自殺の問題を複雑系と絡めてご指摘ありがとうございました。

私は、講演・研修の際、次のようなことを言って、その深刻さを訴えています。

1.1年間に死亡する人が100万人から110万人の間(分母)、2007年の自殺者数が3万3千人(分子)、とすると、30人に1人が自殺が死因。この会場にいる120人のうち4人が自殺で死んでいるのに等しい。

2.10年間、自殺者数が3万人を超えたということは、10年で30万人都市(例えば、水戸市、一宮市、中野区)がなくなったのに等しい。

3.実際に死んだのが3万3千人で、自殺を試みたのは、この10倍の33万人。

さらに私は、複雑系の中の要因として、「勇気と共同体感覚の欠如」と指摘しています。
 
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