菅直人前首相は、小沢一郎元代表に擦り寄り、ケンモホロロに相手にされず、自分のブログで意趣返し

2012年06月25日 00時01分59秒 | 政治
◆小沢一郎元代表に対する渡部恒三最高顧問の発言が、左右の両極端に振れている。消費税増税法案修正合意が成立した直後、「小沢先生、鳩山先生、どうぞ反対してください。そして党を出て行ってくれれば、すっきりし、国会は素晴らしいものになります」と勝ち誇っていた。それが小沢一郎元代表が、同志を54人以上を引き連れて離党し、新党結党の動きを見せていると知るや、途端に「前言を撤回します」とトーン・ダウン、「離党されると困る」と言わんばかりの発言に変わっている。まったく節操がない。
 6月24日午前6時から6時45分までの番組「時事放談」に出演した渡部恒三最高顧問は、「本当は私が言うべきことではないが、総選挙になれば、民主党は惨敗する。自民党もそんなには取れない」と内情を明かしていた。民主党の支持率が、すでに10%を割り、「9%」に落ちているという世論調査結果もあり、民主党は、いまや死滅状態。
 民主党は元々、小選挙区比例代表並立制度下で、初の総選挙が行われるのを目前にして、結党された「救命ボート」だった。それまで小政党(泥舟)に所属していた衆院議員が、大政党に所属していないと当選できないという恐怖感に駆られて、ネズミのように集団脱走して「救命ボート」に乗り換えて、「救命互助会」を構成した。だから、思想的には、極左から左翼、保守、右翼まで混在した雑居集団だった。その後に、選挙のプロである小沢一郎元代表が、自由党員を引き連れて「中途採用」されて入ってきたのである。
 ところが、政権交代を果たすと、極左、左翼政治家は、その最大の功労者である小沢一郎元代表の存在が、疎ましくなり「排除の論理」をかざして、「脱小沢」を言い始めたのである。その代表者が社民連の市民運動家、アジテーター上がりの菅直人前首相であり、左翼過激派出身の仙谷由人政調会長代行らであった。これらの極左、左翼政治家は、労働組合「連合」と組んで、「衆院議員任期4年の間に自民党からもぎ取れるだけ利権をもぎ取れ」とのかけ声の下で、自民党顔負けの「利権屋」に成り果てたのである。この利権のなかで、最大の利権は、仙谷由人政調会長代行が手に入れた「原発利権」だと言われている。
◆菅直人前首相は、父親が勤めていた宇部興産の関連会社が取り組んでいた「バイオマス」に着目して「脱原発利権」を確立しようとした。
 だが、野田佳彦首相が、大飯原発再稼動を決定し「原発推進」に踏み切ったことに、ガッカリして、「反原発」を掲げている小沢一郎元代表に擦り寄って、何とか「バイオマス利権」、「脱原発利権」の確立に向けて協力を要請し、盛んにアタックしてきた。
 ところが、小沢一郎元代表は、ケンモホロロで一切取り合わない。「反原発」を唱えてはいても、菅直人前首相の利権づくりに加担し、助力するつもりは、まったくないからである。そもそも「バイオマス利権」などチンケな利権には、興味がないのだ。小沢一郎元代表は、放射能や放射性物質除去効果のある「ゼオライト利権」(和子夫人が相続したゼネコン「福田組」が取得、開発)を持ち、そのうえ、京セラの創業者である稲盛和夫名誉会長とともに「太陽光発電用パネル」設置事業に取り組んでいるからだ。
◆菅直人前首相は、どうも小沢一郎元代表のこの冷淡な態度を逆恨みしているらしい。手のひらを返すように、自分のブログを使って、姑息にも嫌味な意趣返し行動に出てきた。
産経新聞社msn産経ニュースが6月23 日午後10時24分、「小沢氏は個利個略。目を覚まして」 菅前首相が批判」という見出しで、以下のように報じている。
 「民主党の菅直人前首相は23日付の自身のブログで、小沢一郎元代表が社会保障と税の一体改革関連法案への反対を表明したことに関し『小沢氏の個利個略のために駒として利用されないよう、目を覚ましてほしい。小沢氏の呪縛から離れ、自らの判断で行動してほしい』と小沢系議員に呼びかけた。菅氏は、小沢氏が昨年の菅政権時代、野党提出の内閣不信任決議案に同調する動きを見せたことを振り返り『思う通りにならない私を引きずり下ろすため(だった)。今回もテーマは違うが目的は全く同じ。過去に何度も同じことをやってきた』と指摘。『小沢グループの議員が駒として使われる構造は変わらない』と強調した。一方、岡田克也副総理は兵庫県伊丹市で講演し、行政改革の遅れを理由に増税に反対する小沢氏を『増税の前にすることがあると言うなら自分で実現しないといけない。先送りと言うのは与党議員として許されない』と語った」
 また、朝日新聞も6月24日付け朝刊「4面」で「『小沢氏、やること同じ』菅前首相、ブログで批判」という見出しをつけて、同様に報じている。
 厚顔無恥というのは、菅直人前首相のことを言う。2010年7月の参院議員選挙のとき、マニフェストに違反して、消費税増税をブチ上げ、民主党を大惨敗させ、「衆参ねじれ」を起こさせた張本人である。にもかかわらず、その責任も感じていない。そのうえ、東日本大地震、大津波、東京電力福島第一原発大事故が発生すると、大本営とも言える首相を勝手に抜け出して、福島第一原発を視察したり、東電本社に押しかけて清水正孝社長ら幹部を怒鳴りつけたり、中央省庁の局長、事務次官ら大幹部を叱り飛ばしたり、最高指揮官としては、最低劣悪なシッチャカメッチャカな対応ぶりで、大混乱させた。その果てには、復旧復興が大幅に遅れて、いまだに被災民を苦しめ続けているのに、その反省もない。
 菅直人前首相は、なぜ自分が野党自民党から内閣不信任決議案を提出されたのかを、まだ理解していないようだ。菅直人首相の「勘違い」は、続いている。
 加えて言えば、週刊文春に掲載の「ニセ手紙」が、衆参両議院の議員会館の国会議員の全事務所に郵送されており、小沢一郎元代表に対して「紙爆弾」を投げつけるネガティブ・キャンペーンが展開されている。この発信元について、永田町界隈では「菅直人前首相の仕業ではないか」と疑惑の目が向けられている。

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本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
小沢一郎元代表が最も尊敬する西郷隆盛は「重税政策は宜しからず。苛酷な収税を戒めよ」と教えており、野田佳彦首相の政治手法では、「一将功成りて万骨枯る」だ

◆〔特別情報①〕
 「一将功成りて万骨枯る」(一人の将軍の輝かしい功名の陰には、戦場に命を捨てた多くの兵士がある。成功者・指導者ばかりが功名を得るのを嘆く=曹松「己亥歳」から)、この言葉から想起されるのは、野田佳彦首相の下の民主党である。

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『民主党政変 政界大再編』 ( 2010年5月6日 ごま書房刊)

目次

第1章 民主党と自民党、それぞれの分裂

小沢一郎が企てる「民主党分裂」と「敵昧方」の票読み

小沢一郎が「敵味方」を票読み


 小沢一郎が票読みを進めているという。平成二二(二〇一〇)年七月の参議院議員選挙の票読みかと思えば、さにあらず、民主党内の「親小沢・反小沢」、すなわち、「敵味方」の票読みである。

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