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朝日新聞の「天声人語」は、「推定無罪の原則」を軽視し、平気で「基本的人権の論理」を侵している

2010年10月06日 19時13分43秒 | 政治
◆朝日新聞の10月6日付け朝刊の「天声人語」の筆者が、頭が狂っているのか、平気で「人権無視」の論調を張っている。社説が「民主制の論理」を侵しているばかりでなく、今度は、本来、名文家であるスターライターが執筆しているはずの「天声人語」が、「基本的人権の論理」を根本から侵す悪文を書き始めたとは、実に嘆かわしい。ともかく、以下の文章を一読されたい。
 「推定無罪とはいうが、一般公務員は起訴されたら休職となる。郵便不正事件で不当逮捕された村木厚子さんは、5カ月も自由を奪われ、復職までの1年3カ月を無駄にした。立法という究極の公務に携わる小沢氏も、『政治休職』するのが筋だ」
◆この文章を読んで、どこが狂っているのか、お分かりだろうか。それは、第1に、「推定無罪というが」と言う表現である。「推定無罪の原則」は、言うまでもなく、「何人も有罪と宣告されるまでは無罪と推定される」という近代法の基本原則である。狭義では、刑事裁判における立証責任の所在を示す原則であり、「検察官が被告人の有罪を証明しない限り、被告人に無罪判決が下される」ということ、すなわち、「被告人は自らの無実を証明する責任を負担しない」(刑事訴訟法336条等)、広義では、有罪判決が確定するまでは何人も犯罪者として取り扱われない権利を有する。)ことを意味する。
 だが、「天声人語」は、「推定無罪の原則ということは、さておいて」と言わんばかりに、近代法の基本原則を軽視し、まるで無関係のように扱っている。だが、近代法は、とくに基本的人権を守る目的で罪刑法定主義(「法律なければ刑罰なし。法律なければ犯罪なし」(フォイエルバッハ)、法的適正手続きの保障(日本国憲法第31条)などの上に成り立っていることを忘れてはならないのである。
 それ以上に、肝に命じておくべきは、村木さんの事件が、虚偽有印公文書作成・同行使罪という刑事事件であるのに対して、小沢一郎元代表の事件は、政治資金規正法違反という「政治事件」であるということである。だから罰則には、懲役刑はなく、禁固刑と罰金刑、公民権停止しかない。禁固刑というのは、別名「名誉刑」とも呼ばれてきた。
 検察審査会が扱った「政治事件」としては、小沢一郎元代表の事件が初めてであり、しかも、英米法から生まれた検察審査会法により審査を申し立てた「申立人」が、具体的事件の被害者でもないのに、国会議員(政治家)が対象であるからという理由だけで、「市民団体」を名乗る怪しげな集団が本当に、「国民を代表する申立人」となり得る資格を有していたのか、保護すべき具体的「法益」とは何なのかという問題もある。これらの点について裁判所が下した判例は、まだ1つもないのである。
◆第2に、「天声人語」は、「一般公務員は起訴されたら休職となる」といういわゆる社会的制裁を社会的通念として、当然の如く考えているところは、国民の基本的人権を守る立場であるべきマスメディアの使命、役割を放棄していると言わざるを得ない。それでなくても、日本では「逮捕」されただけで、極悪人扱いされ、マスメディアも「容疑者」という呼び方をして、貶める。村木さんが逮捕され、起訴されたときから、徹底的に叩き続けたのが、朝日新聞をはじめ、マスメディアあった。松本サリン事件では、第一通報者であり、被害者だった河野義行さんを、足利事件では、無実の菅家利和さんを初めから「有罪」であるかのような報道をしてきた。むしろ、こちらの責任の方が重い。
◆第3は、「村木厚子さんは、5カ月も自由を奪われ、復職までの1年3カ月を無駄にした」という部分である。これは村木さんの基本的人権が損なわれた事実を示しており、とくに「5カ月も自由を奪われ」というところは、警察・検察による「長期拘留」という「基本的人権の侵害」を意味している。容疑者のなかには、たとえば、山口敏夫元労相が、身柄拘束日数は388日間と1年以上も「長期拘留」されていたのが想起される。この他に、「長期拘留」されていた例は、枚挙にいとまがない。警察・検察による別件逮捕という違法逮捕から、さらに将隠滅や逃亡の可能性がなくても、「長期拘留」と続けているケースが多いという大大問題に目をつむり、基本的人権の侵害に加担しているのは、朝日新聞はじめマスメディアではないのか。それが「天声人語」に表れている。
 もっと奇異なのは、「立法という究極の公務に携わる小沢氏も、『政治休職』するのが筋だ」という表現で、「公務員である村木厚子さんは、5カ月も自由を奪われ、復職までの1年3カ月を無駄にした」のであるから、「小沢氏も、『政治休職』するのが筋」という論法である。これを言い換えれば、「公務員である村木厚子さんだって基本的人権の侵害を受けてきたのであるから、政治家である小沢氏も当然、基本的人権の侵害を受けるべきだ」と言っているのと同じに聞こえる。「天声人語」筆者は、公務員や政治家を叩きのめすことが好きな極度のサディストのようである。


本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
仙谷由人官房長官は、駐日米国大使館「日本管理委員会」対日工作の新任担当者(マイケル・グリーンの後任)から連日怒鳴られ、ビビリまくっている

◆〔特別情報〕「前原、お前、行って来い」-仙谷由人官房長官のドスの利いた怒鳴り。声が、このところの首相官邸で日々鳴り響いているという。いまや「仙谷親分」と呼ばれて、首相官邸を牛耳り、我が世の春を謳歌している、何しろ大物官房長官。それなるが故に、首相官邸の空気までビリビリ、否、ピリピリしている。と思いきや、本当に震えているのは、仙谷由人官房長官らしい。菅直人首相は、「仙谷任せ」を決め込み、相変わらず「ノー天気おじさん」。前原とは、いわずと知れた前原誠司外相である。「行って来い」というお使い先は、駐日アメリカ大使館(東京都港区赤坂 1-10-5)内にある「日本管理委員会」である。

つづきはこちら→「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*有料サイト(申し込み日から月額1000円)

こちらも連載↓
「小沢一郎という男の野望」1992年初版 板垣英憲著 NO.18(第三章 受け継がれた政治家の血)

最初の挫折

 だが、一見すると、順風満帆の生活で何事もなく見えた小沢にも、挫折の場面が幾度かあった。最初の挫折は、中学受験のときに味わわされたのである。岩手から東京に出てきて、東京教育大学付属中学校を受験した。現在の筑波大学付属中学校である。この学校に入れば、高校までエスカレーターで進学できる。しかも、この学校は、東大合格者を毎年多数出す進学校として有名だ。
 
つづきを読む→「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*有料サイト(申し込み日から月額1000円)

四王天延孝陸軍中将の名著「猶太思想及運動」~板垣英憲が解説~No.14

板垣英憲マスコミ事務所

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コメント (4)
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